今日の1曲セレクトは、「お化けのロック」郷ひろみ 樹木希林です。
まずはデータです。
・タイトル お化けのロック
・アーティスト 郷ひろみ 樹木希林
・作詞 阿木耀子
・作曲 宇崎竜童
・編曲 萩田光雄
・リリース日 1977年9月1日
・発売元 CBSソニー
・オリコン最高位 2位
・売上げ枚数 40.0万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 5位
・ベストテンランクイン期間:1977年9月26日〜10月17日付
・タイアップ:TBS系ドラマ「ムー」挿入曲
いつもは全然脳裏に浮かばないんだけど、時々、変な曲が脳裏を掠めることってあるんだよね。 うーん、いつも頭ん中で時空を旅してるんで、へんな病気に罹ったかしら?
まあ、「1曲セレクト」を書くために、絶えず、脳内時空空間を漂ってるんで、そんなになっちゃったんだと思うけど
この間も、あれよ、いつもは全く聴いてない曲なのに、なんかの拍子にパッと浮かんできた曲があったのよ。 それが、今回引っ張ってきた「お化けのロック」だったりして
まあ、この曲、38年前の「今頃」のヒットだったわけで、10月ごろになったら書こう・・・って前々から思ってたことが、なんかの拍子に頭の引き出しから出てきちゃったんだと思うけど・・・。
・・・ということで、「お化けのロック」を。
なんて、書き方をすると、いかにもヒット当時から、この曲を聴いてきた・・・ように感じるけど、77年といえば、ワタシャ、まだ、ヒット曲の世界には足を踏み込んでない。
「8歳」ってこともあるけど、当時は「ポールモーリア」っていうフィールドがあったもんで
実際聴いたのは、正直、最近ですよ。 10年以内の過去だと思う。車運転してて、たまたまラジオでかかったのを聴いたのが、最初かなぁ。
郷ひろみってのは、一発でわかったんだけど、なんか聴いたことない曲だよなぁ・・・とかさ、思ったりしてさ。
一瞬、新曲か? なんて思ったりもしたけど、こんな「コミカル」な曲、新曲なわけないよね。
まあ、翌78年の「林檎殺人事件」と、毛色が似てるんで、すこし聴いて、「あ、そうか、これか」っていうのがわかったんだけどさ。
ちなみに、この曲は、このころ、TBSの水曜日21時〜放送してた、ドラマ「ムー」の挿入曲だったんだよね。
巨匠、久世光彦氏プロデュースの話題作っていうかさ。 久世氏っていうと、それ以前の「時間ですよ」などでもそうだったけど、ドラマの中で挿入曲を「生唄」として扱って、それをヒットさせちゃう・・・っていう演出手法があったじゃん。
「時間ですよ」からが、浅田美代子の「赤い風船」などのヒットが出てきたわけだけど、「ムー」からは、これなんだよね。
で、次の「ムー一族」からは例の「林檎殺人事件」・・・と。
いずれにしろ、このころ、長く、20数万枚止まりが続いていた郷ひろみにとって、3年ぶりの40万枚ヒットってのが、この曲だったわけで、当時、いかに、この曲が人気があったか・・・ってことなんだよね。
もっとも、この曲、「お化けのロック」単独ではなく、「帰郷」って言う曲との両A面扱いでリリースそれたわけで、どちらの曲ともに支持されたんで、いつもより売上げが多くなっているっていうのもあるんだけど・・・。
それにつけても、なんで、この曲が人気があったか・・・っていうと、やっぱ、それまでの、郷ひろみのイメージが、いい意味で「壊れた」ってところだろうなぁ。
うん、郷ひろみっていまでも、そういう部分があるけど、「孤高」のエンターティナーっていうイメージがあったのよ。ストイックというかさあ。
そういうイメージが壁になっていたのか、それまでの3年間、いわいる新御三家と言われた、西城秀樹、野口五郎の中では、一番、レコード売上げはぱっとしなかったのよね。安定はしてたけど。
(今となっては、ちょっと信じられないけど・・・。ちなみに、当時、3人の中で一番レコードを売ってたのは、野口五郎なんだよね。 これも、今となっては信じがたいことだけど・・・。 最も、この頃を境に失速しちゃったんだけど・・・。)
で、 そこに来て、いきなり「三枚目」な部分を出してきたわけだから、これは意外だったわけだよねぇ。予想外な展開っちゅうわけで。
まあ、それを引き出したのが、久世光彦氏であるわけだけど、それ以上に、この曲の相棒となった、樹木希林さんの影響がでかかったようなんだよね。
プロとしての「三枚目」を教わったのは、樹木希林さんっていまでも公言してるくらいだから。
いずれにしろ、この曲で、郷ひろみの新たな一面を開拓できたってのは、大きかったろうねぇ。
さいきん、この手の曲、全くやらなくなったけど、また、やればいいのにねぇ。なんかのタイミングで。
ちなみに、この曲の作家陣は、作詞 阿木耀子、作曲 宇崎竜童、編曲 萩田光雄・・っていう、もろ山口百恵な布陣。
でもね、この曲の頃、ちょうど、山口百恵は、さだまさし、作詞作曲の「秋桜」を歌ってたんだよねぇ。
・・・・ということで、体が空いた、阿木耀子、宇崎竜童は、こっちを担当した・・・ってことなんだろうね。
これも、山口百恵、郷ひろみ、両人を手がけていた、酒井政利氏だから、なしえた「ワザ」というところですかね。
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