かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

森田公一

ひなげしの花 / アグネス・チャン

1973_01_ひなげしの花_アグネス・チャン








今回の1曲セレクトは、「ひなげしの花」アグネス・チャンです。

まずはデータです。

・タイトル     ひなげしの花
・アーティスト   アグネス・チャン
・作詞       山上路夫
・作曲       森田公一
・編曲       馬飼野俊一
・リリース日    1972年11月25日
・発売元      ワーナーパイオニア
・オリコン最高位 5位
・売上げ枚数  32.8万枚
・ベストテンランクイン期間:1973年2月12日〜4月16日付

いつだったか、フィンガー5を書いた時、自分の中で一番古い記憶の「ヒット曲」は・・・って書いて事があるんだけど、これ読んでくださってる方々の、一番古い記憶の「ヒット曲」って何でしょうねぇ。

 個人的には、↑で書いたようにフィンガー5であり、そしてもう1曲あげるとしたら、今回セレクトしてきた、アグネス・チャンの「ひなげしの花」だろうなぁ。

ふむ、まあ、この曲に関しては、さすがにここ読んでくださっている大半の方は曲自体、よくご存知ですよね。

あの ♪ おっかの上 ひなげしのはなげ〜 ♪ ですわね。

アグネス・チャンとしては、「日本」でのデビュー曲がこれになるわけですね。

そそそ、元々は、香港で、お姉さんと歌っていたアグネスですが、そのお姉さんからの「推薦」でナベプロにスカウトされてデビューしたって言う経緯があるけど、もともとは、ナベプロ側としては、お姉さんのアイリーン・チャンをスカウトしたかったらしいですね。
 でも、自身はシンガーとしてではなくプロデュース側をやりたい気持ちが強く、妹のアグネスを推したようですね。
ただ、この曲を聴いても分かるように、必ずしも歌が上手い訳ではなかったアグネスを最初は、ナベプロは渋ったらしいですね。

それまでのナベプロと言えば、こと「音楽」については厳しい事で有名であり、歌は人並み以上歌えて当たり前でしたから。

まあ、その辺りは、同じ70年代アイドルで一歩先にデビューしていた天地真理さんを見れば一目瞭然って所でしょうかねぇ。

ただ、時代が求めていたアイドルはそうじゃなかったんですよね。歌のうまさよりもビジュアル先行。それとたどたどしい日本語が良かったんでしょうね。
 初めデビューに渋っていたナベプロ側を尻目に、デビュー曲のこの曲で、いきなりオリコン5位、32万枚を記録しちゃったわけだから。。。。

出し手側と、ユーザー側、求めているもののズレ・・・うーん、感覚のズレっていうのかなぁ、60年代あれだけの隆盛を誇り、ゲ―ノー界の絶対的勢力だったナベプロも、この頃を境に「新しい」アーティストがなかなか出てこなくなってくるんですよね。


ところで、↑で書いたように、この曲については、まあ、みなさんよくご存知ですよね。
でもさ、今聴くと、めちゃくちゃメロディが簡単なんだよなぁ。 まずもって、AメロとBメロしかないんだよね。

そそそ、例の ♪ おっかのうえ〜 ♪ のAメロと、 ♪ 愛の〜 涙は〜 ♪ っていうBメロだけなんだよね。

いや〜、昔の曲は、めちゃくちゃ「簡素」でしたよねぇ。 今みたいに、ごちゃごちゃと物語の「説明」がない。

この曲なんて、2分半ですよ。フルで流しても。 それでいて、未だにしっかりと、多くのヒトの記憶に残ってるでしょ。

 複雑なメロディと、説明的な歌詞にすりゃいい・・・ってもんじゃないんだよね、ヒット曲って。

ただ、やっぱ、メロディ自体は古臭いかなぁ・・・って言うのは拭えないかなぁ。
この曲の作曲は、森田公一氏。 森田氏のメロディラインって古臭いんだよなぁ。・・・なんて80年代から本格的にヒット曲を聴き始めたワタシなんかはそう感じるんだよなぁ。

森田氏のメロディラインって特徴的で、前強、後弱・・・つまりさ、4分の4拍子の曲で、1拍目と3拍目が強で、2拍目と4拍目が弱っていう、80年代の主流の逆のパターンなんだよね。 それと、「強」に合わせた、シンコペーションを多用したメロディラインね。

これを聴くと、「あー、70年代前半だよなぁ」っていう気分になったりしてね。うん、ワタシ的には、一時代前の・・・って感じなんですよね。
ま、実際は、そんな曲を物心つくかつかないかのころ聴いてたわけで、自分の中の音楽の原点なんだけどさ。




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はじめての出来事 / 桜田淳子

1975_01_はじめての出来事_桜田淳子 








今回の1曲セレクトは、「はじめての出来事」桜田淳子です。

まずはデータです。

・タイトル     はじめての出来事
・アーティスト   桜田淳子
・作詞       阿久悠
・作曲       森田公一
・編曲       竜崎孝路
・リリース日    1974年12月5日
・発売元      ビクター
・オリコン最高位 1位
・売り上げ枚数   52.7万枚
・ベストテンランクイン期間:1974年12月16日〜2月24日付

 アイドルにはライバルが付き物ですよねぇ。 ワタシらの世代だと、松田聖子vs河合奈保子、田原俊彦vs近藤真彦 etc、当時の月刊「明星」とかでライバル企画、あったじゃん。
 それが、もうちょっと時代を遡ると、山口百恵vs桜田淳子 etcだった訳ですよね。

たださ、実際のヒット曲と言うところで、ランキング的にはどうだったかと言うと、こんな感じでライバルって言われる関係では、片方は「強力」な売り上げだったのに対して、片方は、ライバルと言われるほど売れてなかったりするんだよなぁ。 まあ「実売」というデータ上に於いては・・・って言うところだけど。

 松田聖子vs河合奈保子ってところでは、かなりハッキリしてたじゃん。レコードの売り上げでは。オリコンで連続1位記録を打ち立ててた松田聖子に対して、河合奈保子は1曲しかないしね、オリコン1位は。

アイドルの世界だけでなく、相撲の世界でも全く同じで、ことライバルと言われた力士同士は、片方がべらぼうに優勝回数が多くて、片方はそうでもない・・・って事が多いからなぁ。

まあ、同じ時代にお互いに「人気を二分した」っていう意味でのライバルな訳なんだよね。


・・・・ということで、今回は、70年代、そんな感じで、山口百恵と人気を二分した、よきライバルでもあった桜田淳子さんでも持って来ましょうかね。

75年のオリコン1位獲得曲 「はじめての出来事」。

↑で、松田聖子vs河合奈保子 っていうところで、オリコン1位獲得曲数対決を挙げたんだけど、実は、山口百恵vs桜田淳子 って言うところで見ると、これが全く同じような傾向で、山口百恵は複数曲(4曲)、1位を獲得していたのに対して、桜田淳子さんは、今回セレクトしてきた「はじめての出来事」ただ1曲なんだよねぇ。

つまりさ、80年代の河合奈保子さんと同じなんですよ〜。 まあ、偶然だろうし、70年代と80年代でのオリコン1位の価値っていうのも全然違うんで、一概には比べられないんだけどさ、なんか因縁というか、偶然を感じるんだよなぁ。

 しかもライバル対決を制しているのが、松田聖子と山口百恵っていう同じCBSソニーっていうのもなんかの因縁でしょうかねぇ。


たださ、この「はじめての出来事」では、ヒットチャート上でも、山口百恵さんと、1位獲得争いの激闘( うわっ大げさ)、まさに真の頂上争いを繰り広げられていたのを知っているのは、かなりオールドなヒットチャートファンですよねぇ
 
 そそそ、山口百恵さんは、丁度同じ頃、自身初めての1位獲得曲となった「冬の色」が大ヒット。この2曲で、1位獲得争いを演じていたんですよ〜。

当時の古〜いオリコンチャートを見てみると、1974年12月23日付で、「冬の色」が早くも1位を獲得。そこから5週連続1位を獲得。
 遅れて、1975年1月13日付で、「はじめての出来事」が2位まで上昇。

1位 冬の色         山口百恵
2位 はじめての出来事  桜田淳子

なんていう、ゴールデンコンビのランクを形成。 ここから3週間、このランキングでくんずほぐれずを繰り広げ、
ついに 2月3日付で、「冬の色」がパワーダウン。

1位 はじめての出来事  桜田淳子
2位 冬の色         山口百恵

・・・と「はじめての出来事」が逆転1位を獲得・・・・。
なんていう、チャートアクション記録が残ってたりするんだよね。

まさにライバル盟友決するようなチャートアクションを繰り広げていた期間だけど、結局、こんな激闘なチャートアクションを見せたのは、この時1回だけなんだよなぁ。

ちなみに、最終的な売り上げ枚数は、「冬の色」も「はめての出来事」も、どちらも52万枚と「痛み分け」的な感じかなぁ。

でも、当時、アイドルは50万枚が一つの「壁」になっていて、70年代アイドルで50万枚を上回った曲は数えるほどしかないんだよね。
 それを考えると、両者とも50万枚を突破した訳なんで、かなりの大ヒット曲だったことは間違いないよね。


ところで肝心な曲の方なんだけど、これはかなり対照的だったと言ってもいいだろうなぁ。
「冬の色」については、以前1曲セレクトですでに書いたんで、詳細はそちらに譲るけど、かなり大人っぽいんだよね。
 陽の淳子、陰の百恵なんて、当時は言われてたけど、それを完全に印象付ける様なそれぞれの曲調だったんじゃないかなぁ。

 そそそ「はじめての出来事」は、能天気なほど明るい曲調だったしね。

ただ、今聴くと、流石に曲調は古いなぁ。シンコペーションを多用し、1,3拍目強、いわいる前打ち強調なリズム。それと、4、7抜きっぽいメロディ。 これを聴くと70年代だよなぁ・・・っていう気分になっちゃうんだよね。
・・・っつうか、作曲者の森田公一氏の特徴だよなぁ。

まあ、その前に、竜崎孝路氏のアレンジが「70年代」って感じなんだよねぇ。
うーん、コトバにするのは難しいんだけど、如何にも狭いスタジオで録音しました・・・って言う様なリバーブの少ない籠った音っちゅうのかなぁ。録音チャンネルが当時から見て一昔前っていうか(当時、主流は16チャンネルになっていたと思う)、ちょっとチープなんだよね。


なんて、曲の事を考えると、よく1位取れたなぁ・・・なんて思っちゃったりしてね。
まあ、それだけ淳子さんの人気も絶頂期だった・・・って事なんでしょうね。





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恋する夏の日 / 天地真理

1973_08_恋する夏の日_天地真理

 






今回の1曲セレクトは、「恋する夏の日」天地真理です。

まずはデータです。

・タイトル     恋する夏の日
・アーティスト   天地真理
・作詞       山上路夫
・作曲       森田公一
・編曲       馬飼野俊一
・リリース日    1973年7月1日
・発売元      CBSソニー
・オリコン最高位 1位
・売り上げ枚数  50.2万枚
・ベストテンランクイン期間:1973年7月16日〜9月17日付

 過去に書いた1曲セレクトをちまちま検索してたら、当然書いてて然るべき曲な筈なのに、まだ、書いてなかった曲ってあるなぁ。 特に今月8月はそう言う曲が多そう。

ま、以前も書いたけど、昔、mixiに書いてた時は、あくまで「マイミク」さん向けに書いてたんで、マイミクさんの年齢に沿ったセレクトがメインでしたからね。少しターゲットが外れた70年代前半とか、逆に90年代後半以降は、意外と書いてない曲がまだあったりするんだよね。

これは、丁度いい機会だから、書けるときに、改めて書いてみるか・・・と1曲セレクトしてきましたわ。


 天地真理さんの「恋する夏の日」。

めちゃくちゃメジャーな曲じゃないですか。でも、まだ書いてなかったんだよね。 その前に、以前mixiに書いてた時は、天地真理さんの曲は1曲も書いてなかったと思う。

これは、前も書いたと思うんだけど、個人的に70年代前半は、アグネスチャンとかフィンガー5が最古な感覚で、天地真理さんとか麻丘めぐみさんって、それよりも1段階以前の人たちっていうイメージなんですよね。
 だから、書いてなかったのかもしれないな。

もちろん、この曲なんかは、音源も持ってるし、よく聴いてた曲ではあるんだけどね。

・・・とは言っても、実際に音源を購入したのは、大人になってからなんだけどさ


でね、音源を購入して、初めて聴いた時、まず驚いたのが、その音質の良さ。
多分、アナログのシングルだった思うんだけど、それでもその音質の良さにびっくりしたな。中古品だったんで、それまでの保存状態が良かったのかもしれないし、盤の状態もよくノイズが少なかった・・・ということもあるのかもしれないけど、それらを差し引いても、元々の録音の音質の良さには、びっくりしたんだよね。

 ダイナミックレンジというか、その音の広がり、音のきめ細かさが、同年代の他の曲と比較しても、良いんですよ。音が迫って来るような感覚。当時はまだ3Dなんていう発想はなかったわけだけど、恰も3D感覚があったかのような立体的な音っていうか。。。

 当時のCBSソニーの録音技術のよさなのかなぁ。例えば、ビクターとかコロムビアとかさ、かなり音がボコボコなんだよね。あ、これは、80年代初頭までそんな感じだったのよ。
 さすがは世界のソニーだけのことはあるか・・・なんて妙に感心したりしてね。

 音も良いと、俄然曲も良く聴こえてきたりして・・・不思議なもんだよね。

兎に角、文句のつけようがないんだよね、今聴いても、完成度が高い曲だと思う。 これはヒットして当然だよなぁ・・・なんてね。
 まあ、音質の事も含めて、かなり、お金はかけてたんでしょうね。 事務所も天下のナベプロだったし。
お金をかければ、当時の最先端の音で曲ができますよ・・・っていう良い見本だと思う。


それにもまして、当時の天地真理さんの人気のすごさだよね。おそらく、この曲前後が、人気が最高潮だったと思う。

 手元に当時のオリコンチャートがある。 それを見ると、この曲もそうだけど、前曲「若葉のささやき」にしても登場2週目で早くも1位を獲得している。

初登場1位が当たり前の現在では、なんてことないチャートアクションに思えるんだけども、初登場から何週間もかかって1位まで到達するのが当たり前だった70年代前半。登場2週目で1位獲得出来るアーティストは、天地真理さんの他、誰も居なかったわけだから、その人気ますさまじさが分かるもんです。

 ちなみに、この曲は、初登場42位⇒1位 という、41ランクアップで2週目で1位獲得というとんでもないチャートアクションを見せている。
 ピンクレディの「カメレオンアーミー」が78年に88位⇒1位っていうとんでもないチャートアクションをみせたが、それ以前、ジャンプアップ1位獲得曲は、この曲だったんじゃないかなぁ。ま、ちゃんと調べてみないと分からないけど。

ただね、この曲1973年7月1日リリースなんだけど、1973年7月1日は日曜日なんだよね。 オリコンの週間ランキング集計期間が、月曜日〜日曜日と考えると、リリース日7月1日の1日集計だけで、42位まで行ったことになるわけで、これが、もし、今のようにオリコンチャートの集計期間に合わせたリリース日設定にしてたら、余裕で初登場1位になってただろうな・・・って言うのは明白ですわね。

 当時は、オリコンチャートに合わせたリリース日設定なんてしてなかったわけで、、1日 5日 10日 15日・・といった5 10日リリースってのが一般的だったからね。 だから、チャート上のアヤとも言うか、初登場はそれほどランクが行かなくても2週目以降でジャンプアップした曲が多かったんだよね。






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十七の夏 / 桜田淳子

1975_08_十七の夏_桜田淳子






今回の1曲セレクトは、「十七の夏」桜田淳子です。

 まずはデータです。

・タイトル    十七の夏
・アーティスト  桜田淳子
・作詞      阿久悠
・作曲      森田公一
・編曲      竜崎孝路
・リリース日   1975年6月5日
・発売元     ビクター
・オリコン最高位 2位
・売上げ枚数   40.4万枚
・オリコンベストテンランクイン期間:1975年6月16日〜8月25日付


 なぜか、今になって阿久悠氏の著書「夢を食った男たち」というノンフィクションの文庫本を読み漁ってる。
まあ、半分は「スター誕生物語」って言ってもいいような内容なんだけどねふらふら

 でも、当時の「スター誕生」の内情等の裏側が事細かく書かれてて興味は尽きないですね。
 
 実はですねぇ、「スター誕生」については、2000年に、当時放送していた、「情報最前線」っちゅう番組で、一応の一通りの流れは放送してたんだよねふらふら

 それをさらに掘り下げて・・・って言う感じなのかなぁ。でも、興味がある方は読んで見てくだされ。

・・・・だからして、やっぱり、今日は阿久悠氏の曲だよね。

 なんせ、膨大な作品の数だからねぇ、今ごろヒットしてた曲っていうのも、数多くあるんだけど、あんまりマニアックにしてもねぇ・・・ってのもあるから、素直に行きますか。


 桜田淳子。。。 いいじゃん。

 桜田淳子で、今ごろの季節のヒット・・・っつったら、76年の「夏にご用心」かなぁ。。

 ♪ 夏は心のかぎを 甘くするわ ご用心〜 ♪

 うむ、桜田淳子のモノマネっったら、この曲・・・みたいなところがあるから、当時を知らない方でも、知っているでしょ・・・。

 だけどね、もう、この曲、この間書いたばっかなんだよなふらふら


 ・・・なので、時代を1年前に戻して、75年の今ごろのヒットをば。。

 「十七の夏」でどうだ!


 実際的に、売上げ枚数的には、「夏にご用心」よりも、こっちの曲の方が売れてたんだよね。
 なにせ、売上げ枚数40.4万枚は、74年12月リリースの「はじめての出来事」の52.7万枚に次ぐ売上げ枚数だったりするからさ。

 まあ、流れからすると、このころが桜田淳子の「全盛期」とも言えるな。

 よく、山口百恵と比較されるけど、山口百恵は、この辺の時代から、逆にでかくなってったんだよね。

 だから、「人気」という点では、丁度、肩を並べてた時期だとおもう。


 うーん、でも、ドラマでも、若干、言及してたけど、陽の淳子、陰の百恵っていうイメージがあったわけで、イメージ的には、まだ、淳子の方が上だったからも知れない。。

 「知れない」なんて、あいまいなコトバ使っちゃったけど、いや、なんせ、まだ、ワタシもタイムリーにヒット曲聴いてた時代じゃないんでねぇ・・・ふらふら  あくまで、推測の域なんだけどさ。

 
 うん、新御三家もそうなんだけど、中三トリオについても、ワタシ位の年代のもってるイメージと、ちょっと違うかもしれない・・・って、おもうんだよねぇ。

 いや、推測だけじゃなく、実際にランキングを見てても、75年位の時期って、例えば、新御三家では、野口五郎が一番動きがよかったんだよね。
 これって、ワタシのイメージからすると、若干、イメージ違うんだけどさ。 やっぱ、ワタシら・・・っつうか、ワタシ的には、やっぱ、西城秀樹っていうイメージが強いからさあ。

 それと同じで、中三トリオも、個人的には山口百恵っていう、イメージが強いんだけど、75年位までは、桜田淳子が一番、動きはよかった・・・と。

 結局、人気って、早熟型と、大器晩成型ってあるからねぇ。。
それからすると、山口百恵は大器晩成型、桜田淳子は早熟型っていうタイプだったんだろうな。


 もちろん、曲については、全くタイプが違ったけどね。
 桜田淳子の曲って、モロ、スタンダードなんだよね。70年型アイドルの典型的な曲調が多いのよ。

 この間、榊原郁恵の「夏のお嬢さん」でも書いたように、前強、後弱型。 つまりさ、小節の1拍目と3拍目が強、2拍目、4拍目が弱っていうリズムパターンなんだよね。

 80年代に入ると、これが、逆になる。つまり、前弱、後強っていうリズムパターンね。

 ここが、70年代と80年代ポップスの一番の違いかなぁ。

 今日引っ張って来た、「十七の夏」も、その典型な曲だよなぁ。

・・・っつうか、作曲の森田公一氏って、このパターンの曲が特徴的だったから。。。

 いや、だから、森田氏の作曲の曲を聴くと、「うわっ、モロ70年代」って思えるし、それいえに今聴くと、「古いなぁ〜」って言う印象が強いんだよな。このパターンは80年代に入ると急に、売れなくなっちゃったんだよね。 
 うーん、時代の変化ってコワイねぇ。

 それと、森田氏のメロディラインの特徴は、シンコペーションだろうな。

 前強、後弱 プラス、シンコペーションがかった、メロディラインだったら、ほとんど、森田公一氏・・・って思っても、しかり・・・って感じだもんなぁ。


 ところで、小泉今日子の87年夏のヒットの「スマイルアゲイン」って、この曲へのオマージュが含まれているっていうのは、有名な話かな。

 うん、「スマインアゲイン」の間奏のオカリナの部分は、この曲のメロディなんだよね。

 「十七の夏」の出だしのAメロ

 ♪ 特別に愛してよ 十七の夏だから〜 ♪

の部分なんだよね。

 ワタシとしては、そっちの方が先立ったりして、この曲を意識して、そんでもって、実際に聴いたのは。





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夏にご用心 / 桜田淳子

1976_07_夏にご用心_桜田淳子







今回の1曲セレクトは、「夏にご用心」桜田淳子です。

 まずはデータでーす。

・タイトル      夏にご用心
・アーティスト    桜田淳子
・作詞        阿久悠
・作曲        森田公一
・編曲        高田弘
・リリース日     1976年5月21日
・発売元       ビクター
・オリコン最高位   2位
・売上げ枚数     36.0万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 2位
・ベストテンランクイン期間:1976年6月7日〜8月16日付

 ながーい間ヒット曲を聴き続けてきて、ふと振り返ってみると、さっすがに、いまとなっては「古い曲」だよなぁ・・と思う曲があったりするんだよね。
 
 ワタシの場合、今からすると、70年代中盤くらいまでのアイドルヒットでは、うわー、古いなぁと思える曲があったりしますねぇ。

 特に、森田公一氏作曲の曲って、なぜか古さを感じちゃうんだよねぇ。
よく、森田氏の曲は1拍め「強拍」、2拍目「弱拍」の逆シンコペーションな曲がおおくて、これが70年代アイドルポップスの王道だとか言われたりするんだけど、「いま」っていうところからみると、どうも、これにふるさを感じちゃんだろうねぇ。

 それと、音の使い方とかね。いかにもチープなストリングスな曲が、まだ、あのころは多かったですからね。

 ただ、サウンドに関しては、レコード会社によって、随分差があったと思うな。70年代は。
 今からすると、CBSソニーは、アイドルポップスでもサウンドがいいんですよ。天地真理の「恋する夏の日」なんて、1973年の曲だけど、ちょっと聴くと、とても1973年のアイドルポップスの曲に聴こえない。音の広がりと低音の重さかしっかりとあるんですよね。

 逆に、ビクターの音は、古臭いんだよなぁ。十年前そのままって言うサウンドは、逆にとても70年代とは思えないサウンドだったりして。。。。。

 ・・ということで、森田公一氏 プラス ビクターの曲・・・・うーん、まさに今日引っ張ってきた、桜田淳子の「夏にご用心」は、いや、ほんとに「古さ」を感じちゃうんだよね。

 うーん、たしかに、1976年当時、タイムリーでこの曲のレコードを聴いていたわけではないから、もし、タイムリーで聴いていたらどんな感想を持ったのかっていのうは、分からないんだけど、少なくとも今聴いてみると、そういう感じなんだよなぁ。


 いや、上で、当時タイムリーで聴いてなかった・・って書いたけど、厳密に言うとウソで、テレビではよく聴いてたもんね。
 で、逆にテレビでは、そんな古さは感じなかったんだよね。

 うーん、録音技術の差って言うのもあるだろうけど、得てして、当時はレコードで聴くよりかはテレビの方がよく聴こえる曲が結構ありましたよね。

 個人的には、この曲がその典型ですねぇ。


 曲そのものは、インパクトがありましたよね。

 まあ、だいたい40年たったいまでも、この曲モノマネする人が多い・・・・

 うーん、「桜田淳子」っていったら、この曲のモノマネする人が多いのかなぁ。

 例の

♪ ぬぁつーは心のかぎーを あまーくするわ ごようじん ♪ 

 っていうアノ曲ですね。

 曲構成は、↑のAメロ Bメロ サビ っていう典型的な曲ですけど、サビが異様に簡単なんだよね。

♪ 白い 水着のあとが まぶしく 見える夏の午後 ♪

・・・詞にするとこれだけ。 メロディ的には8小節だよね。

 でもさ、たとえこれだけの詞でも、充分伝わってくるんだよね。いや、少なくとも情景は浮かぶでしょ。

 あのさ、最近おもうんだけど、曲ってこれでいいんぢゃないかなって思うんですよね。

 よく行間を読ませる・・っていうんだけど、それが音楽なんぢゃないかなぁ・・と。

 さいきんの曲は、詞が「説明文」的で長いんですよね。内容が細かすぎる。 たしかに親切ではあるけど、あまりに説明されすぎてて、逆にうっとうしい。
 まあ、そうじゃなきゃ曲が作れなくなってきているのかも知れないけど、特にHIP HOPなんかはさ。

 でも、シンプル イズ ベスト。そういう行間を読ませる曲も必要なんではないかと。それがシングルなんぢゃないかなぁ・・と。


 曲は古いかもしれないけど、このころの曲を聴くと、そういうことを感じますねぇ。




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