かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

松田聖子

青い珊瑚礁 / 松田聖子

1980_07_青い珊瑚礁_松田聖子







今回の1曲セレクトは、「青い珊瑚礁」松田聖子です。

 まずはデータです。

・タイトル    青い珊瑚礁
・アーティスト  松田聖子
・作詞      三浦徳子
・作曲      小田裕一郎
・編曲      大村雅朗
・リリース日   1980年7月1日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 2位
・売上げ枚数   60.2万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1980年8月18日〜10月20日付
タイアップ:グリコアイスクリーム「ヨーレル」CM曲

 今回の1曲セレクトは、松田聖子の「青い珊瑚礁」を持ってきたんだけど、こんなに有名な曲なのに、この曲も、まだ、書いてなかったんだよね。

 いや、書いてなかった・・・というより、意識的に書かなかった・・・って言うのが正しいんだけど。。。

 この曲有名すぎるじゃん。ほとんど誰もが知ってる曲だと思うし、逆にそういう曲って書くの難しいんだよね。
 なんて書いたらいのか、ちょっと迷っちゃうところがあるんだよなぁ。だから、意識的に書かなかったんだよね。

 でも、2年近く、1曲セレクトやってきて、そろそろ書きたい「ターゲット」の曲のネタのストックもだんだん少なくなってきたんで、そろそろ書かないといけんかな〜・・・と思いながら、引っ張ってきました。

 まあ、一般的に言って、松田聖子ってこの曲からベストテン入りしたわけで、完全ブレイクしたわけなんだけど、意外と、ベストテンに入るまでは苦労してるんですよ。

 松田聖子・・・・って言うと、「初登場1位」っていうイメージがあるかもしれないけど、この曲は、1980年の7月1日リリースで、オリコンでベストテン入りしたのが、8月11日付だから、1ヵ月半近くも要している。

 チャートアクションは、

1980年7月7日付で87位初登場。その後

 87位⇒29位⇒22位⇒17位⇒12位⇒9位 

なんと6週間もかかってるんだよね。

 大体において、初登場87位なんて、全盛期を考えると、ちょっと考えられないですよね。

 それだけ、当時のチャートというものに重みがあったわけで、つまりは、いくら有力な新人だからと言っても、「業界の力」だけでは、チャートの上位にそうそう、やすやすとランクされる状況ではなかったわけですよ。

 まあ、確かに、まだまだ、ニューミュージックに力があったわけで、アイドルが入り込む隙が少なかったっていうのも状況としてはあったんだけども。

 ただ、この曲のその後の影響力は大きかったわけで、この曲と、田原俊彦の「哀愁でいと」が、ニューミュージック全盛のヒットシーンに新たな風穴を開けた・・・って言っても過言ではなかったよね。

 うん、この夏を境に、ニューミュージック一辺倒のヒットシーンが一気にアイドル上位のヒットシーンに変わって行ったもの。

 それだけ、影響力があった曲だったんだよねぇ。


 ぢゃ、どこが良かったのか・・・っていうと、それが、個人的に良くわかんないんだよねぇ。。。

 いやいや、今のワタシとしては、よく分かんないってことなんだけど、たしかに、あの当時は、よく歌ったりしてたもんね。まだ、声の変性期前で、オリジナルキーで歌えたし

 特段、松田聖子が好きだったわけじゃないんだけどさ。でも、思わず歌っちゃったりしてたんですよ。

 それだけ分りやすい曲だったし、歌いやすい曲だったんだよね。


 それが良かったんだろうなぁ。

 あのころニューミュージック系は、成熟期を過ぎてて、思わず口ずさんじゃうような曲って、少なくなってきてたんですよ。曲も難解になりつつあったりしさ。何より新鮮味を感じなくなってきてた時期なんだよね、ニューミュージックという音楽に。

 だから、思うわず歌えるような、分りやすい曲ってみんな求めてたんだろうなぁ。今から思うとさ。

 これって大事なことだと思うんだよね、今でも。

 ブームが成熟してくると、曲って難解になってくるんですよ。これって今でも変わんない。

 だからね、ブームの終焉・・・とまでは言わないけど、曲が難しくなりすぎてきたら、あ、そろそろだよね・・・って言うのが、自ずから分ってきますよ。もちろん、一種の「勘」なんだけどさ。

 分りやすさと新鮮味っていうのは、ヒットの上では大事な要素なんだよね。これはいまでも変わんないですよ。



あれから35年経った今でも、この曲、ちょくちょく歌ってるけどさあ、やっぱ、この曲は、聖子の声がまだ、ハスキーになる前、高音域が良く通っていた、聖子ちゃんカットの頃の歌い方が一番、似合うよな。
後年の「青い珊瑚礁」の歌い方は、イメージが変わっちゃって。。。。


よろしかったら、ポチッと押してね
にほんブログ村 音楽ブログ 懐メロ邦楽へにほんブログ村

ボーイの季節 / 松田聖子

1985_06_ボーイの季節_松田聖子







今回の1曲セレクトは、「ボーイの季節」松田聖子です。

 まずはデータでーす。

・タイトル     ボーイの季節
・アーティスト   松田聖子
・作詞       尾崎亜美
・作曲       尾崎亜美
・編曲       大村雅朗
・リリース日    1985年5月9日
・発売元      CBSソニー
・オリコン最高位  1位
・売上げ枚数    35.6万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1985年5月20日〜7月8日付
・タイアップ:映画「ペンキンズメモリー−幸福物語−」主題歌


 雨ですねぇ。いや、うっとうしい天気ですわ。この季節って、天気もうっとうしいけど、気温の変化も意外と大きくて、ジメジメして蒸し暑い日があると思えば、寒いくらいの日もあったりするんだよね。
  今日のような曇天の「うっすら寒い日」で連想する曲っていうと、個人的には、なぜか、今回引っ張ってきた松田聖子の「ボーイの季節」だったりするんだよね。

 なぜか? ・・・・っちゅうと、いや、単に、この曲をはじめて聴いた時が、やっぱり曇天の「寒い日」だったからだとったと思うんだけどさ。いや、絶対そう。

 少し前に、岡田有希子さんの「Summer Beach」の時も言及したんだけど、1985年って前年の「猛暑」から打って変わって、この季節、梅雨空が続く、天候不順な日が続いていたんだよね。一言で言えば「冷夏」。

 そんな天気の中で聴いてたんで、いまでも、「曇天、寒い」って言う日だとこの曲が「条件反射的」に連想されて来たりしてね。。


 それと、この曲ってなんとなく淋しい曲じゃん。松田聖子の「A面」の曲としては珍しくバラード調で。だから、こういう、はっきりしない淋しげな日にはあうんだよね。妙に。


 だけど、松田聖子のA面バラード系の曲ってこれ以前ってなんかあったか?
 う〜ん、テンポ的に言うと、83年の「ガラスの林檎」は近いものがあるけど、どうもイメージが違うんだよね。あの曲には、この「ボーイの季節」のような「寂しさ」っていうイメージはない。

 だから、おもわず「シンミリ」ときちゃう、シングルの曲は、この曲だけだったかもしれん。
 あ、この曲以前ということで言うとだけどね。

 この曲は、例の神田正輝と結婚する直前に、(一応の)ラストシングルということでリリースされた曲ですね。
 (結婚式は1985年6月24日だったよなたしか)

 だけど、なぜに「ラストシングル」という名目でリリースされたのに、こんなに「ジミ」な曲にしちゃったのか?
 当時は、随分言われてたし、ワタシ的にも疑問に感じたなぁ。

 ま、一応の「区切り」か「ケジメ」って感じだったんだろうけどさ。
 CBSソニーの伝統というかねぇ。山口百恵がそうだったじゃないですか。「さよならの向こう側」も(壮大な)バラードだったし・・・。
 その伝統に則ったっといえば、一応の聞こえはいいか。

 ただ、比べても、やっぱり、ジミなんだよね。

 今考えると、松田聖子も、あれで「本気の引退」とは考えてなかったんだろうし、だから、「とりあえず」、「お義理」で出したんだろうな。


 それはそうと、曲としては、個人的には必ずしもキライではないんですけどね、この曲。
 もう、どこから斬っても「尾崎亜美」でしょ。杏里の「オリビアを聴きながら」とか、松本伊代の「時に愛は」もそうだけど、このテのちょっと可愛らしい感じるする「淋しげ」なバラードを書かせたら、このヒトの右に出る人はいないですよねぇ。

 それと、一発で尾崎亜美ってわかっちゃうオリジナル性っちゅうかね。これが例え、天下の「松田聖子」が歌っても分かっちゃうんだよね。

 出だしは、あくまでも「ソフト」、BUT、サビは「強調」という展開が基本なんだよね。このヒトの作品は。
 あ、サビは「強烈」でなくて「強調」ね。メロディライン的には一見「強烈」なインパクトはなくても、いいたいことははっきりと「強調して言う」っていうサビ。だから、メリハリがあるんだよね。曲全体に。

 ・・・とかいたところで、この「ボーイの季節」はどうなのか?
 というと、そうともいえないんだよなぁ。。。

 メロディライン的にはAメロ、サビのような曲の区切りがはっきりしない。ずっと流れちゃうようなメロディなんだよね。

 ただ、尾崎亜美がセフルカバーしている、アルバム「POINT2」を聴くと、もうちょっとメリハリは利いてる。
 というか、松田聖子よりもデキがいいんだよね(^^;;;;

 そういうとろこからも、この曲、「流し」で歌ってたんじゃないかなぁ。松田聖子は。。。


ところで、話は全然変わるんだけど、この曲「ボーイの季節」と、菊池桃子の「BOYのテーマ」って同時期にヒットしてたんだけど、あの当時を知っている方は、混同しませんでした?

 正直、ワタシは、少し混同したなぁ。どきどき、どっちが菊池桃子の曲のタイトルだ?

 とか思ったりして






よろしかったら、ポチッと押してね
にほんブログ村 音楽ブログ 懐メロ邦楽へにほんブログ村

Strawberry Time / 松田聖子

1987_05_Strowberry Time_松田聖子






今回の1曲セレクトは、「Strawberry Time」松田聖子です。

 まずはデータです。

・タイトル    Strawberry Time
・アーティスト  松田聖子
・作詞      松本隆
・作曲      土橋安騎夫
・編曲      大村雅朗
・リリース日   1987年4月22日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数   31.7万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1987年5月4日〜6月15日付 

最近は特になんだけど、こと「音楽業界」においては、プロとアマチュアの境が無くなってきているよね。コレって良い事なんですかねぇ。 おそらく「いい事」と思っている人たちが業界にも、一般人にも多くなってきてるんで、そう言う傾向になってきてるんだろうね。
 ワタシは、そう言う風潮には異論なんだけどさ。 やっぱ、プロはプロ、アマチュアはアマチュアですよ。

 プロは、ヒト様からお金を取っている以上、プロとしての音楽のクオリティは常に出していかなくてはいけないわけで。

 ただ、ちょっと感じているのは、(「自称」も含めて)「プロ」と思っているアーティストの方々も、音楽のクオリテリィの前に「お金第一」って考えてる方が多いのね・・・ってこと。 

 個人的には、ちょっと疑問・・・。

 まあ、確かに「商業音楽」だから、お金を取れば「プロ」と言うべきなんだろうけど、仮にも「音楽」やってるヒトなんだったら、「オンガクでヒトを酔わせられるようになったら・・・」とか、応える人がいるかな・・・と思ってたりするんだけど、これが居ないんだねぇ〜。

 ・・・これが残念でね。


 それと、やたら「理屈っぽい」ヒトが多いな。これって、最近の「音楽業界」全体の傾向なんですかねぇ・・・。

 「つべこべ言わずに、だまってオレの音楽を聴けexclamation ×2

 なんて、若き日の長渕剛のように、力ずくでもヒトを納得させてしまうような「骨」のあるアーティストって、既に絶滅したんですかねぇ。


 そそそ、カリスマっていうかね。歌を歌うだけで、人を轢きつけるようなオーラを発しているヒト。

 ワタシは、そういうヒトが、音楽の世界での「プロ」だと思うな。


 まずは「カネ」がどうのこうのツベコベ言ってるヒトは、その時点でプロぢゃないのよ、アーティストとしては。うん、ゲーノー人ですね。



・・・というわけで、松田聖子。

 このヒトは、「プロ」ですわ。 まあ、ほとんどみなさん、言われなくても、それは感じてるだろうけど・・・あせあせ

 なにがって言えば、一貫してるでしょexclamation & question、やってることが・・・。
 周りがなんて言おうが、「ワタシはワタシよ」路線を貫いているわけで、ワガママでしょexclamation & question 50過ぎても、永遠のアイドルなわけでしょexclamation & question  プロだよね。

 うん、昔で言うなら、「職人」なのよ。それが「音楽」の世界では「プロ」だとおもうわけ。


 ・・で、もって今日は、松田聖子の「Strawberry Time」

 うん、この曲は、85年6月に結婚・・・ということで、一応、ゲーノー界から引退した、松田聖子が、正式に「復帰」してきた時の曲。

 まあ、それだけで、全てなのかもしれないなぁ。

 正直、曲内容がどうだの、歌詞がどうだの・・・って部分は、すべて超越してしまっているような感じがするわけで・・・。

 もう、完全に「松田聖子」ブランドでしょ、この世界は。何もいえないっすよ、ワタシごときにはあせあせ・・・。





よろしかったら、ポチッと押してね
にほんブログ村 音楽ブログ 懐メロ邦楽へにほんブログ村

渚のバルコニー / 松田聖子

1982_05_渚のバルコニー_松田聖子






今回の1曲セレクトは「渚のバルコニー」松田聖子です。

 まずはデータです。

・タイトル     渚のバルコニー
・アーティスト   松田聖子
・作詞       松本隆
・作曲       呉田軽穂
・編曲       松任谷正隆
・リリース日    1982年4月21日
・発売元      CBSソニー
・オリコン最高位  1位
・売上げ枚数    51.4万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1982年5月3日〜7月5日付

えー、この間から「また 松田聖子デス」って何回も書いてる気がするんだけど、またまた松田聖子です。 
 松田聖子の場合、今の時期にヒット曲固まってるんだよねぇ〜。

 ・・というわけで、松田聖子の「渚のバルコニー」なんですが、この曲もまだ、書いてなかったんだなぁ。

 うーん、以前も書いたけど、有名すぎると逆に書きづらいってのもあるからかもしれないし、もともと、この曲自体書きづらいって所もあったのかもしれない。

 まあ、書きづらいっていうのは、今でも変わらないんだけどもね。
 なんていうのかなぁ、書きたくなるポイントがいまひとつつかめない曲なんだよなぁ。

 たしかに有名な曲なんだけども、いまとなってはどうしても一つ前の「赤いスイートピー」の陰に隠れちゃってる。
 売れたのは、こっちの曲の方なんだけどね

 ♪渚のバルコニーで待ってて ラベンダーの〜 ♪

のサビの部分だけっいう感じがしないでもないし・・・。

 何がいけないか・・・っていったら、全体的に見て曲に統一性がないんだよね。

 上のサビの部分と、Aメロの

♪右手に缶コーラ 左手には〜 ♪ の部分

Bメロ(A’って言った方がいいのかな?)の

♪バカね 呼んでも無駄よ〜 ♪ の部分

それぞれにメロディのつながりがないんだよね。メロディがそれぞれが勝手な方向向いてたりして。

一番、それを感じるのが、上の

♪バカね 呼んでも無駄よ 水着もってない〜 ♪

からサビの ♪ 渚のバルコニーでまってて ♪ につながるメロディとコード進行のギクシャクさね。

 うーん、どうなんだろうねぇ、アレンジャーの松任谷正隆氏も随分困ったんだろうね。こまった挙句なんか、ギクシャクした流れのままにしちゃった・・・っていう感じが、しないでもないよなぁ。

そうそう、月刊「明星」の付録歌本「Young song」の新曲激評のコーナーで近田春夫氏が、この曲について、↑のギクシャクしている部分を取り上げて「失敗作」てあるって言いきってましたっけね。

 まあ、でも、サビの部分はやっぱり、強いよね。

 結局は、この部分だけで700円中、600円払ってレコード買ったようなもんだもんなぁ。正直言って。



やっぱ、書きにくい時は聴いてもらうのが一番いいよね。


よろしかったら、ポチッと押してね
にほんブログ村 音楽ブログ 懐メロ邦楽へにほんブログ村

時間の国のアリス / 松田聖子

1984_05_時間の国のアリス_松田聖子






今回の1曲セレクトは、「時間の国のアリス」松田聖子です。


 まずはデータでーす。

・タイトル      時間の国のアリス
・アーティスト    松田聖子
・作詞        松本隆
・作曲        呉田軽穂
・編曲        大村雅朗
・リリース日     1984年5月10日
・発売元       CBSソニー
・オリコン最高位   1位
・売上げ枚数     47.8万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1984年5月21日〜7月9日付

 今日の1曲セレクトは、

時間の国のアリス/松田聖子

松田聖子は、この間書いたばっかなんだけど、またまたセレクト。 聖子の場合、この時期って毎年のように新曲をリリースしてたんで、どうしても固まっちゃうんだよなぁ。
 同じ、この時期リリースで、「あの曲」をまだ出してないけど、近々出すことになるでしょう (⇒一応予告)
 

 いやいや、でもこの曲はいい! よい! 絶賛ものですよ。
 84年の松田聖子って全体的に曲に恵まれていたけど、その中でも、ベストな曲はコレできまりって感じですね。
 個人的には、全ての松田聖子の曲なかでも3本の指に入れたくなる曲ですねぇ。


 コンパクトの中にも、にじみでる可愛らしさ・・・っうの?
なんか、分かってんだかわかんないんだか・・・へんな表現だけど、メロディ自体は比較的コンパクト、まとまりがある曲だとおもうんですよ。
 ってか、A⇒B⇒サビ っていう典型的な曲調。分かりやすいんだよね。

 1曲の前の「Rock'n Rouge」も全く同じ布陣・・・あ、この曲はアレンジは、マンタさん(松任谷正隆氏)なんだ。
 うーん、だからなのかな? この曲もコンパクトで分かりやすかったんだけど、途中、サビで転調するんで、ちょっとイメージが散らばりがちなんだよね。

 その点、この「時間の国のアリス」は、イントロの最初の音から、最後の音までイメージは一貫してる。その点でもまとまりがあるんだよね。曲が。
 この曲のアレンジは、大村雅朗氏。 うーん、やっぱし、松田聖子の場合は、大村氏のアレンジがベストマッチングなんではないですかねぇ・・。 少なくとも個人的にはそう思うなぁ。
 あの珠玉のバラード「SWEET MEMORIES」も大村氏のプロデュースですしね。

 なんかね、松田聖子がもつ、「純」な「透明さ」を、一番うまく引き出せたアレンジャーだったと思いますね。

 この曲も、詞、メロディ、アレンジ、どれを取るかというと、やっぱり、サウンド、アレンジ面を取るもん。

 シャレているんだよね。音使いが。それでいてある意味シンプル、ある意味ゴージャス。・・・っていう、全く逆のサムシングが同居しているような音っつうの?
 あ、そうそう、もろディズニーの世界。 まあ、詩の内容的にもろディズニーの世界なんですけどね。 

 そのサウンドが、「初夏」のこの季節感にとってもマッチしてて聴いてて心地よいんだよね。

 それがコノ曲の一番なところかなぁ。

 あとはちょっとした仕掛け。たとえば、Aメロで出しの

 ♪とび色の流れ星 流れて消えて〜 ♪ のバックのリズム体がちょっぴり不安定だけど、けっして曲の流れを止めてはいないところとかね。
 いや、逆に引っかかりになるよね。最初から「え?何?」って感じじゃん。

 それと、なにより、松田聖子の声質のよさを改めて引き出しているっていうかね。

 サビの

 ♪ WOO〜 Fairy Girl ♪ の3小節。 この3小節の松田聖子の声質がね〜。いいのよ。透明感いっぱいの中ちょっとハスキーな声がね〜。
 改めてこのヒトは、天性の声質だけで勝負できるって思わせちゃうもんねぇ。

 詩はね、松本印のお墨付きのブランド物って言うところで、文句は言えないよね。


 いや、でもさ、このころの曲っていうのは、メロディ、サウンドがいい曲が多いと思うんだよね。「音が元気」なんですよ。だから、聴いてる方もワクワクする。
 もちろん、80年代アイドル全盛の時代だったけど、「80年代アイドルの完成形」の時代だったとも思うな。
 80年代アイドルの「形」としての試行錯誤の時代は完成されて、その分サウンドの方に力を注げたっていうかね。

 だから、他に中森明菜にしてもキョンキョンにしても曲がよかったもんね84年は。

 まさに80代アイドル光り輝く「全盛期」な時代ですよ。

 まあ、中には、それをぶっ壊そうとしているヒトもいたわけで・・・。
 でも、それが時代の「流れ」を作っていく「源」でもあるんですけどね。



レコード音源は、「絶賛」ものだったんだけど、どうも、テレビで歌うと、あんまり面白くないんだよなぁ。
生演奏がしっくりきてない気がするな。
 この辺りから、バックのオーケストラ編曲と、レコード音源が乖離してきたような気がする。


よろしかったら、ポチッと押してね
にほんブログ村 音楽ブログ 懐メロ邦楽へにほんブログ村

天国のキッス / 松田聖子

1983_03_天国のキッス_松田聖子






今回の1曲セレクトは、「天国のキッス」松田聖子です。

 まずはデータです。

・タイトル    天国のキッス
・アーティスト  松田聖子
・作詞      松本隆
・作曲      細野晴臣
・編曲      細野晴臣
・リリース日   1983年4月27日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数   47.1万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1983年5月9日〜7月11日付

 やおら、勢いで今回の1曲持ってきちゃったんだけど、あれ? この曲、1回書かなかったかなぁ。。。まあ、過去の日記のアーカイブスから検索しても出てこなかったんで、おそらく書いてなかったんだね。
 まあ、いいか・・・

 ・・とか、前回のY.M.Oに引き続いて、1983年の曲になっちゃったな。。。しかも、作曲が同じY.M.Oの細野晴臣氏。作詞が松本隆・・・という。完全に被りまくりですね。。。

 ・・・とかセレクトしてきたのが、松田聖子の「天国のキッス」だったりして。。


 もうね、松田聖子の曲ってかなり書いてきたんで、まだ、どの曲書いてないか・・・なんて、わかんなくなっちゃいましたわ。。。ふらふら

 ・・・つか、これ読んでる若いコには、この曲自体、知らん・・って言うヒトも出てきてるかねぇ。。なんせ32年前の曲だもんね。。。

 ♪Kiss in Blue Heaven もっと遠くに〜 ♪ って曲。

 って書けば、たいていの人は、「あーあの曲ね」ってわかってもらえますかね。

 いや、この曲、転調の嵐なんだよね。ま、今となっては、Aメロからサビに行くときに転調することなんて、ごく普通になってるけど、あのころは、そういうことはあんまりなくてさ。
 逆に言えば、「ちゃちい手を使いやがって・・」なんて批判される時代だったんだよね、まだ。

 ま、いまでも個人的には、ちゃちい手だとは思ってるけどさ。 だってさ、イメージが崩れるじゃん。いきなりサビで転調されたら。。
 それって、きっと、この曲があったからだと思うね。例の近田春夫氏が当時、同じことを言ってたんだよ。曲の途中で転調するなんてちゃちい手を使いやがって・・・って。 
 それが、イメージに強く残っててさ。いまでも抜けないんだよね。だから、基本、曲の途中で転調する曲は、シングルでは認めませぬ。
 
 なんて、いっても、この曲は好きだけどね、単純に。なんて言っても、一番ヒット曲を聴いてた頃だからなぁ、当時は。 


 あ、それと、この曲といったら、チャートマニアの間では、やっぱ、「4.27決戦」ということになりますかねぇ。

 うむ、この曲と、近藤真彦「真夏の一秒」との「4月27日」発売決戦・・・ってやつでさ。
 ま、今でも、「1位」確実視されるアーティストが同一週リリースっていうのは、避ける傾向が強いけど。 ま、これは、仲良く1位を分け合いましょ。。 なんていう、業界の「仲良しごっこ」の慣例からくるもんなんだろうけど。 だから、こういう、「1位獲得」が確実視されるアーティストの、ましてや、「同日」リリースなんていうのは、かなり珍しいことだったよね。

 おりしも、松田聖子は、前曲「秘密の花園」で打ち立てた、10曲連続1位っていう当時の連続1位記録の更新を伸ばそうとしていた時期だし、まっちにしても、前曲「ミッドナイトステーション」まで7曲連続で1位を獲得していた、まさに当時の「頂上決戦」だったから、注目されたわけだわね。


 でぇ〜・・・・結果ですか?



 ま、長いことチャートを見て来ている方には常識だけど。。結果的には、この勝負「引き分け」ってことですね。
 うん、結果的にどっちの曲も1位を獲得して、めでたし、めでたし・・・と。

 両曲が初登場した、1983年5月9日付ランキング

・1位 真夏の一秒 /近藤真彦   71,290枚
・2位 天国のキッス /松田聖子  70,930枚

 今で言う、初動(当時は初動なんてコトバは使わなかったのよ)は僅差ながら「まっち」の勝ち。


 で、次の週5月16日付ランキング

・1位 天国のキッス /松田聖子  67,180枚
・2位 真夏の一秒 /近藤真彦   65,250枚

 と、登場2週目で松田聖子が1位に浮上・・・と、結果的に両者「分け」っていう結果に終わったのよね。

 まあ、期待していたわりには、なんかそっけない結果に終わった「4.27」決戦だったような気もするけど、でも、初動が強いまっちと、若干粘り型の松田聖子っていう、両者の特徴が、こんな結果をもたらせた・・・ともいえますねぇ、、よく書けば。。

 え? 悪く書けば・・・ですか。。。ふらふら

 ・・・・当時の両ジムショの力関係どえすね。。。ふらふらふらふらふらふら




よろしかったら、ポチッと押してね
にほんブログ村 音楽ブログ 懐メロ邦楽へにほんブログ村

夏の扉 / 松田聖子

1981_04_夏の扉_松田聖子






今回の1曲セレクトは、「夏の扉」松田聖子です。

 まずはデータです。

・タイトル     夏の扉
・アーティスト   松田聖子
・作詞       三浦徳子
・作曲       財津和夫
・編曲       大村雅朗
・リリース日    1981年4月21日
・発売元      CBSソニー
・オリコン最高位  1位
・売上げ枚数    56.8万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1981年5月4日〜7月13日付
・タイアップ:資生堂「エクボ」CM曲

 先月は「3月21日リリース特集」のように、3月21日リリースの曲をズラリ書いてきましたが、実を言うと、コトに80年代は「4月21日」リリースの曲も結構あるんだよねぇ。
 先ほど書いた岡田有希子の「ファーストデイト」もそうなんだけどさ。

・・・ということで、今回から暫くは「4月21日リリース」を中心に行くとしますわ。

 でさ、「4月21日リリース」の曲の特徴・・・・・夏に向けての曲が多いんだよねぇ。

 今回ひっぱってきた、松田聖子「夏の扉」もそうだけど、「渚」のなんちゃら・・・とか、Summerなんちゃら・・とか

 うーん、普通に考えたら4月の終わりって、まだ、「夏の・・・」っていう季節ぢゃないと思うんだけどなぁ。

 まあ、たしかに季節先取りでリリースするのは、ヒット曲の世界では普通だし、ヒットのピークが1ヵ月後、2ヵ月後・・・と考えた場合は、ちょうど季節的にマッチする・・といえるんだけどね。

 でも、ヒットのピークがだんだんと、発売直後にシフト(要するに初動型のヒットね)になってきた、80年代では、こういう出し方もどうかねぇ? ・・と思えたときもあったんだよね。


 で、今回引っ張ってきた「夏の扉」。

 まあ、この曲のころはまだ、初動型のヒットという感じでもなかったので、「4月21日」に「夏の扉」っていうもろ、初夏を思わせるタイトル、曲調だったこの曲は、ピーク時は5月終わりから6月にかけてっていう、ジャスト「初夏」な季節に当たったんで、曲のイメージとしては「成功」でしたよね。

 うーん、でも、考えようによっては、この曲が成功したばっかりに、後に続く曲が、次から次へと4月21日リリースで「夏の曲」になっちゃったのかもしれないけど。。。。

 それにしても、この曲は、とにかく「初夏」のワクワクした季節感と、みずみずしい温度感が、この季節ピッタリな1曲だったよなぁ。

 イントロからしてハツラツと元気じゃん。まあ、いかにもアイドルっていう感じもしないでもないけど、安っぽい感じは全然しないんだよね。

 メロディラインは、財津氏らしい、とっても素直で簡単なメロディライン。

 ほんと簡単なんだよね。シロートっぽく書くと、4分音符ばっかで・・

 いや、1曲前の「チェリーブラッサム」、この曲、次の「白いパラソル」と3曲続いた財津和夫氏の曲は、いずれもメロディは素直で、簡単なんだよね。リズム体はいろいろ変わってたけど。

 それでも、コレだけ華やかな曲調に仕上がったのは、アレンジの大村雅朗氏の力によるものだろうなぁ・・・と素直に思ったりして。

 この曲の「見せ場」は、やっぱし、サビの部分の仕掛けだよね。

 ♪ フレッシュ フレッシュ フレッシュ ♪(4拍のフェイク) ♪夏の扉を開けて〜♪

って感じで、変拍子気味になっている仕掛けだよね。

最初、この部分「2/4拍子」に変拍子になってフェイクが入っているのかな・・・と思ったんだけど、よくよく譜面見ると4/4拍子のままなんだよね。

 でも、いずれにしても、この不安定な流れが、逆にこの曲をインパクトな物に変えてるような気がするなぁ。


 それと、この曲、ランキング的には、オリコンでは最終的に1位を獲得してるけど、危なかったんだよね1位獲得も。

・・というのも、この時期1位に君臨してたのは、あの寺尾聰の「ルビーの指環」ですよ。

 1981年5月4日付で2位でベストテンにランクして以来、5週間、「ルビーの指環」に1位を阻止され、初登場以来7週目にして、ようやく逆転1位獲得・・・という、松田聖子の1位獲得曲としては、登場以来、もっとも時間がかかって1位を獲得した曲だったんですよね。

83年の「4・27決戦」での松田聖子VS近藤真彦の時も1位獲得はどうか? という声はあったけど、この時は結局、初登場1いは譲ったものの、次の週で逆転1位と、お互い譲り合った形だったものね。「夏の扉」は危なかったんだよね。

 なお、「この時期」の松田聖子の場合、初登場1位って言うのは、意外と少ないんですよ。
 まあ、それは、発売日が「21日」区切りで、ほぼきっちり出してきてたからで、だから、オリコンの集計曜日の関係上、1週間丸々は、集計期間に入らない場合が多かったからなんだよね。だから「夏の扉」の場合、初登場は16位。次の「白いパラソル」は初登場24位だもんね。


 ちなみに、この時期でもマッチに初登場1位が多いのは、そこを計算してきてたから、つまりさオリコンの集計期間をにらんだリリース日設定をしてたからに他ならないわけですわ。

 まあ、今と同じリリース方法をすでに、この時期にははじめてたって訳なんですわな、ジャニーズは。




よろしかったら、ポチッと押してね
にほんブログ村 音楽ブログ 懐メロ邦楽へにほんブログ村

裸足の季節 / 松田聖子

1980_04_裸足の季節_松田聖子






今回の1曲セレクトは、「裸足の季節」松田聖子です。
まずはデータです。

・タイトル     裸足の季節
・アーティスト   松田聖子
・作詞       三浦徳子
・作曲       小田裕一郎
・編曲       信田かずお
・リリース日    1980年4月1日
・発売元      CBSソニー
・オリコン最高位  12位
・売上げ枚数    28.2万枚
・タイアップ:資生堂「エクボ」CM曲

 1980年4月1日。その後の「80年代」のヒット曲界に新たな歴史の1ページを開く曲がリリースされたんですよね。

 裸足の季節 /松田聖子

 そうです! 松田聖子のデビュー曲。今から35年前ですわね。

 ここから歴史が変わったんだよね。うーん、歴史が変わった・・・というより、楽曲の空気が変わった・・・って言った方が言いのかなぁ。

 この時、すでに80年代も「3ヶ月」過ぎてたわけですが、それまでの曲は、あくまで「70年代」のフォーマットな曲なんですよね。サウンド、イメージ、雰囲気・・っていうのかなぁ。

 まあ、単純に言葉で言い表すのは難しいんだけど、うーん、そうねぇ、サウンドのミキシングの仕方ってイウのかなぁ。

 プラス、楽器の使い方ですね。

 それまでの70年代のアイドルポップスって、ストリングスとブラス、この2つはほとんど必須なアイテム(楽器)だったんですよね。ミキシングもこの2つの楽器が全面に押し出しているミクシングで・・・。

 80年代も3ヶ月をすきで、このころになると、それに「古さ」を感じてたのは確か。

 BUTですよ、この「裸足の季節」は違ったんですねぇ。
まず、ブラスが全く入ってない。代わりにキーボードが全面に出てきている。
 ストリングスは普通に入ってるけど、ミクシング的に、全体に後ろに下がってる。
 キーボードと同レベルってかんじかなぁ。逆に全体的にキーボードの比率が高くなってるんだよね。

 そうすることによって、全体的に音の質感が軽くなってるんだよね。

 うん、これは、アイドルポップスというよりも、当時のニューミュージックの質感、サウンドに近いんだよね。

 だから、全体的なイメージが、それまでのアイドルポップスとは全く違った空気感を漂わせているんだよなぁ。

 兎に角、この曲を境に、はっきりと「80年代」のスタートを感じ取ったのは確かですねぇ。

 作り手としても、「大学生がカーステレオで聴いても恥ずかしくないサウンド作り」を標榜にしてたわけで、うえにかいたようなことは、当初のコンセプト通りだったともいえるわけで、プラス、それが当たったって言うことなんだろうね。

 まあ、当時はニューミュージックの全盛期だったわけで、そういう作り方は、曲を当てるという上でも道理にかなっていたとは思いますね。

 ただ、ターゲットをあくまで「大学生」まで広げたところが新しかったと思うんだよね。
 それまで、アイドルっていったら。あくまで中高生中心で、大学生は、標榜から外れていたわけだもん。

 逆にいうと、大学生ともなると、大半はアイドルからは卒業してたはずなんですよ。

 そこを敢えてターゲットに入れた・・・ってことは、まあ、それだけ当時のニューミューク勢がヒット曲界に与えていた景況がでかかった・・・って言うことだろうけどさぁ。



 それと、この曲は資生堂「エクボ」っていう洗顔フォームのCM曲でしたね。

 サビの

♪ エクボの秘密あげたいわ もぎたての青い風 〜 ♪

っていう部分は、これは、完全にCMを意識しての内容だよね。

 でもそ、全くの新人が、大手化粧品メーカー「資生堂」の商品のCM曲を歌う・・・ってことも当時としては、破格の扱いだったよなぁ。

 もう、何回も書いているように、当時、化粧品メーカーのキャンペーンソング華やかなころだったけど、タイアップが着くアーティストは、実績云々は別として、それなりにステイタスがあったアーティストが担当してましたよね。

 全くの新人、しかも「正統派アイドル」が起用されたのは、これが始めてぢゃなかったかしらん?

 たしから、商品の「エクボ」って、当時のティーンをターゲットにしたものだったから、新人の初々しいみずみずしさって言うのが欲しかったんだろうけどさ。

 それにしても、CBSソニーも、そのそろ所属してたサンミュージックも、めっちゃ期待して送り出した、秘蔵っこだったんでしょうね。

 いずれにしても、この曲をきっかけにして、80年代アイドルシーンが幕を開けた・・・っていうのは、今さらいうまでもありませんね。

 ちなみに、この曲はベストテン入りは逃してます。
オリコンでも最高12位止まり。

 これは、当時の「ベストテン」の壁の厚さを物語っているものなんだよね。
 通常1万枚後半がベストテン入りラインだったことが多かった当時のオリコンチャートだったけど、この曲がヒットしてたころのベストテン入りラインは2万5千枚程度。

 通常よりもハードルが高くなってたんですよ。この曲もピークでは週間売上げが2万3千枚ってこともあったんだけども、それでも12位だったわけです。

 まあ、チャート上のあや・・というかね。不運だったんだよね。ただ、そういう状況下だったので、累積売上げは28万枚強と、当時のアイドルのデビュー曲としては、かなり高レベルになっています。




よろしかったら、ポチッと押してね
にほんブログ村 音楽ブログ 懐メロ邦楽へにほんブログ村

くちびるNetwork / 岡田有希子

1986_04_くちびるNetwork_岡田有希子






今回の1曲セレクトは、「くちびるNetwork」岡田有希子です。

まずはデータです。

・タイトル       くちびるNetwork
・アーティスト     岡田有希子
・作詞         SEIKO
・作曲         坂本龍一
・編曲         かしぶち哲郎
・リリース日      1986年1月29日
・発売元        キャニオン
・オリコン最高位    1位
・売上げ枚数      23.1万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 8位
・ベストテンランクイン期間:1986年2月17日〜3月3日付
・タイアップ:カネボウ86年春のキャンペーンソング

1986年4月8日(火)、みなさんは、あの日あの時、どこで何をしていましたか?

 と、大上段な書き方をしてしまいましたが。。。そうです、29年前のこの日、岡田有希子さんが急逝した日ですね。
年回忌でいえば、30回忌っていうのは無いものなんだけど、今年は、ちょうど30回忌に当たるんですよね。

 この曲、本当は、昨日4月8日に出そうと思ってストックしてたんですが、昨日は忙しさにかまけて更新しなかったので1日遅れとなってしまいました。

 
 1986年4月8日、ワタシはたしか、高校2年の始業日だったと思うな。帰りの電車の中で、目の前のオヤジが読んでた夕刊の記事で知ったんだよね、たしか。。
 一言、衝撃的でしたね。・・・そのまえに、信じられなかったよね。トップアイドルの死っていうのは。
つい数日前まで、いつもと変わらずテレビに出てたのに・・・。

 だけど、あの時の各界の衝撃は大変なもんだったよね。後追いするファンは次々に出るわ。。。 それだけ、すでに一アイドルって枠を超えた存在だったんだろうね。

 岡田有希子さんを初めて知ったきっかけの曲・・・は、まあ、デビュー曲の「ファーストデイト」だったわけですが、この曲については、また後日、改めて書きます。

 今日は、「ラストシングル」となってしまった、「くちびるNetwork」についてですね。

 この曲は、カネボウ86年春のキャンペーンソング。くしくも、ライバル資生堂は、中山美穂の「色・ホワイト・ブレンド」を立ててきて、アイドル同士のライバル対決という色がありましたね。
 しかも、作家陣も中山美穂の「竹内まりや」に対して、こちらは、松田聖子と坂本龍一という、とんでもなく豪華な組み合わせとなったわけです。
 たしか、松田聖子としても、他のヒトに詞を提供するの、これが初めてでしたよね。
 サンミュージックの後輩のために、ということもあったんでしょう。

 曲の方も、坂本龍一氏らしからぬ(?)、分かりやすい明るいポップスで、春の雰囲気が充分ありましたよね。
 岡田有希子さんの場合、初期の竹内まりや作品は別として、この曲の前2,3曲って、今ひとつ分かりにくい、中途半端な曲が続いてましたからね。余計、この曲がストレートに聴こえたんだよね。
 その結果の、初めてのオリコン1位獲得。セールスも初めて20万枚を突破! ・・・と、さあ、これからだ! ・・・・という時の突然の訃報だったので余計信じられなかったんだよね。

 次のシングル、「花のイマージュ」も、本来なら、1986年5月1日リリースで決まってたんだよね。
 この曲、リリースしてたら、連続1位は取れたんだろうか。
 あの時から、ずっとそれが気になっていたりします。


 しかし、あれから丸29年か。。。 この間「ルビーの指環」でも書いたけど、時代の流れってほんとに速いよね。
 特に、こういう節目がやってくると、感じますわ。

 
 今回は、ちょっと湿っぽい内容になってしまいまして。。。また、こういうことを書くのも不謹慎と思われる方もいるかもしれないですが、ひとつの節目としてあえて書きました。



天使のウインク / 松田聖子

1985_02_天使のウインク_松田聖子






今回の1曲セレクトは、「天使のウインク」松田聖子です。

 まずはデータです。

・タイトル    天使のウインク
・アーティスト  松田聖子
・作詞      尾崎亜美
・作曲      尾崎亜美
・編曲      大村雅朗
・リリース日   1985年1月30日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数   41.4万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1985年2月11日〜4月15日付

 さて、久々に「メジャー」な曲を持ってきたりして。。

 松田聖子の「天使のウインク」

 この曲もまだ、書いてなかったんだねぇ。 どうもね、この曲も今ひとつ、「切り口」が掴めなかったんだよなぁ。 だから、今まで書いてなかったんだろうな。

 切り口が掴めない・・・っちゅうのは、この曲は、当時もあんまり「思い入れ」もなく聴いてたから・・・って言うのもあるんだろうな。

 すでに、この曲をリリースした時点では、例の神田正輝との結婚も決まってた時だし、もうすぐ「引退」するってのも分かってた時期だしな。なんか、空気が抜けたみたいに、松田聖子熱がシュ〜・・・・としぼんでいたような感じもしたしなぁ。

 それに、この曲の時は、あんまりテレビに出て歌ってなかったんだよね。だから・・・というわけでもないんだけど、今ひとつ、素通りに近い感じで聴いてたような気がする。

 うん、曲としては、今、聴く分には、決して悪い曲ぢゃないんだよ。まあ、ちょうど、「高校受験」の最中っていう、個人的な周辺の環境の影響もあったことはあったんだけどね、ちょうど、この曲の頃は。

 でさ、なんとなく、この曲って、さびしげに聴こえるんだよなぁ。
まあ、出だしがスローっていうこともあるけど、テンポアップするAメロ以降も、どうも、今ひとつ、盛り上がりに欠けるようなイメージがあるんだよねぇ。 
 
 うーん、なんていうのかなぁ、もうひとつうまく言葉にできないんだけど、「薄味」なのよ。 個人的なイメージは、カルピスをちょっと水で薄めすぎたような・・・ふらふら  そんな感じ・・・。 

 でもまあ、売上げ的には、この曲で再び、40万枚台を回復させてきたわけだから、さすがは、松田聖子の底力・・・だよな。。とは、当時も思ったよなぁ。

 反面、「ザ・ベストテン」では、2週1位をとったものの、得点は伸びなくなってたんだよね。
 あ〜、そこなんだ、きっと。この曲の印象が、今ひとつ薄いのは。。。あの頃は、チェッカーズとか中森明菜が、「高得点」をたたき出してたころだからなぁ、ベストテンでは。 それに比べると、今ひとつ印象に薄い・・・ってイメージなんだよね。

 で、得点について詳しく調べてみると、レコード売上げ、ラジオチャートは、言うまでもなく好調だったんだけども、この頃になると、ハガキリクエストが伸びなくなってきてたんだよな。これから見ても、結婚を控えたファン離れ・・・っちゅうのは、なんだかんだ言うてもあったんだろうな・・・っていうのは、よくわかるよなぁ。。



久々に「ザ・ベストテン」より。
 それまで、ベストテンには、ほとんど出演してきた松田聖子だけど、この曲は、あんまり出演しなかったんだよね。今日な映像かもね。
 ・・その前に、すぐに消されちゃうような気がするけど。。。

どうでもいいけど、すげぇ、切り方(終わり方 )してんな・・・この回。



にほんブログ村 音楽ブログ 懐メロ邦楽へにほんブログ村
記事検索
QRコード
QRコード
読者登録
LINE読者登録QRコード
livedoor プロフィール

かじやん