今回の1曲セレクトは、「帰ってこいよ」松村和子です。
まずはデータです。
・タイトル 帰ってこいよ
・アーティスト 松村和子
・作詞 平山忠夫
・作曲 一代のぼる
・編曲 斉藤恒夫
・リリース日 1980年4月21日
・発売元 ビクター
・オリコン最高位 5位
・売り上げ枚数 68.3万枚
・THE HITCHART HOT30最高位
・ベストテンランクイン期間:1980年12月15日〜1981年1月26日付
年末効果って、今でこそマスコミでも一般的に使われるようになったけど、何も今に始まった事ではなく、結構古くから見られた現象ではあるんだよね。
ただ、今でこそ、はっきりとした傾向がチャート上に現れてきてるからマスコミでも騒ぐようになったわけで。。うん、昔は、今ほどははっきりとチャートには出てこなかったからさあ。
それだけ、毎週のチャートに「重み」があり、紅白、レコ大があるからといって、なかなか動いてくるような隙間がなかったんだよね。
で、まあ、唯一、チャートが動いてきたのは、年末にリアルタイムでチャート上位にいた曲かなぁ。
たとえば、都はるみの「北の宿から」とか、石川さゆりの「津軽海峡・冬景色」なんかは、そうといえるかもしれない。
まあ「演歌」系ばっかなんだけどさ。。。
さてさて、今回の1曲セレクトは、そんな「年末」効果があった曲といえるんではないですかねぇ。
松村和子の「帰ってこいよ」
え? なに? 演歌ぢゃん? って、 なになに? イロモノぢゃんって?
まあ、いいじゃないの? 元気になるでしょ? なんか知らないけど、この曲聴くと。
この暗いご時世、明るく行きましょうや・・・ってことで。
この曲なんかは、1980年の年末に一気に露出が増えて、年明け早々にベストテン入りしてきた、典型的な曲だったもんなぁ。
でもさ、この曲、普通は「演歌」っていうジャンルにカテゴライズされちゃうわけだけど、今聴くと、ホントに単純に「演歌」ってところに分けただけでいいのかねぇ・・・とか思ったりして。
当時も、どこかで、そう感じてたのかもしれないけど、今、動画をみると、この曲、なにげに「ファンキー」じゃん。
単に、三味線抱えて、こぶし回してるから「演歌」なんであって、これぞ「ジャパニーズロック」じゃん・・・とか思ったりして
たとえば、演歌ってい、よく「四七抜き」のメロディっていわれるじゃん。つまりハ長調でいえば、ファとシの音を抜いたメロディラインっていうのが、基本っていうわけです
でも、この曲は、果たして「四七抜き」なのかなぁ・・・と思うわけです。うん、ありきたりの「演歌」のメロディラインとも違うし。。。
なにより、三味線をエレキのごとく弾きながら歌うっていうんだから、当時の演歌の「常識」から逸脱してた感じもするじゃん。
いや、でもさ、これって、「今」の音楽業界にも必要なことかもよ。「脱・常識」→「非常識」ってやつ。
とっぴおしもないことが、ファンキーってことが多いじゃん、エンターティナーってさ。うん、今でこそ、こんな松村和子みたいなスタイルのロックシンガーが出てきても、面白いと思うけどねぇ。
三味線弾いて、マジでロックを歌う・・と。クィンクィンとチョーキングなんてやった暁には、マジでかっちょええと思うけどなぁ。
大体において、津軽三味線って、ほとんど、ハードロックじゃん、よくよく聴いてると。
まあ、そういう発想の転換も必要ぢやないですか・・・ってことですよ。
それとそうと、この曲、68万枚も売れてたってのは、意外なんじゃないかなぁ。
確かにヒットはしたけど、68万枚も売れるくらいもヒットしてたったけなぁ・・・って感じだよね、感覚的に。。。
そのあたりは、ジミーに売れ続けた演歌系の特権・・・とでも言うべきでしょうかねぇ〜
ワンコーラスしかなくて淋しいけど、まあ、ご愛敬・・ということで、、、、
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