1977_10_愛のメモリー_松崎しげる






今日の1曲セレクトは「愛のメモリー」松崎しげる です。

まずは、データから

・タイトル    愛のメモリー
・アーティスト  松崎しげる
・作詞      たかたかし
・作曲      馬飼野康二
・編曲      馬飼野康二
・リリース日   1977年8月10日
・発売元     ビクター
・オリコン最高位 2位
・売上げ枚数   63.9万枚
・THE HITCHART HOT30 最高位 4位
・ベストテンランクイン期間:1977年9月19日〜12月19日付
・タイアップ   グリコ「アーモンドチョコレート」CM曲

 一時のi-tunesさわぎも、ここんところ、ようやく落ち着いて来た感じだよねぇ。熱しやすくさめやすい、日本人気質ってやつですかねぇ。
 でもさー、予期せぬ出来事だよねぇ。i-tunesもさることながら、この曲、「愛のメモリー」ですよ。8月4日のi-tunesリリース直後、一時、この曲がDLランキングの1位だったことがあるんだもんね。
 いったい、だれが、そんなにDLしてんのかなぁ・・と疑問に思っちゃたわけだけど、その後もランクが比較的安定しているところを見ると、これは、フロッグではなく、本当に人気あるんだろうね。

 大体において、i-tunesは、30代〜40代に主眼を置いているということで、ラインナップもこの年代には、結構たまらないものになっているわけでね。
 逆に、20代にもこの時代の曲は、新鮮なのかな。

 ・・・という、旧譜の掘り起こしっていうのは、i-tunesを中心に各配信サイトで行われているけど、一応、成功しているようですね。

 この曲、もともと77年8月のリリースなんですが、実は、もっと遡っていくと、曲自体は、リリースより、1年以上前にはあったようなんですよね。
 ・・というのも、松崎の歌唱力もあって、ベネチア音楽祭に出品しよう・・と、いうところから、この曲が作られたようなんです。 もともとはね。
 だから、曲も、もろカンツォーネ風じゃないですか。

 Aメロは優しくはじまって、徐々に盛り上げていき、最後に大サビが盛り上がりの頂点を見せて終わる・・・というのは、作曲の馬飼野康二氏の得意中の得意のパターンですもんね。
 やっぱし、カンツォーネ風といったら、このヒトの右に出るものはないですわ、日本では。 まさに真骨頂っていう雰囲気だもんなぁ。
 最後の大サビは、ホンとに迫力あるもんなぁ。それを見事歌いきる松崎しげるもすごんだけどね。

 昔、フジカラーのCMで、「冬なのに黒い」なんて、ギャグの標的にされてましたが、ウタの実力はなんのなんの・・。
 さいきんでは、このテの正統派かつ歌唱力があるアーティストなんて、そうそういなくなりましたよ。
 まあ、あの時代でも居なかったですけどね。カンツォーネ歌わせて、すごいなぁ・・と思わせるアーティストは、他には尾崎紀世彦ぐらいぢゃなかったかなぁ。

 でも、これでも分かるように、70年代は、ヒット曲系はヨーロッパ系の曲が主流だったんだよね。
 
 あ、馬飼野氏では、西城秀樹の「傷だらけのローラ」もこの系統に入りますね。

 また、このテの曲がヒット駆るようになんないですかねぇ。すくなくとも、音楽聴いてる気持ちにはなりますよ。

 最近のわかい子は、冷めてるから「ケッ」っていう感じになる子も多いだろうけどさ。


 ちなみに、この曲は、グリコアーモンドチョコレートのタイアップが付いていたんだけど、個人的にはよく覚えてないなぁ。
 ・・このころは、まだ、ヒット曲に傾倒する前で、ポールモーリアに狂ってた頃だから・・。
 同じヨーロッパ系なんだどね。歌謡曲は認めないような、くそ生意気なガキだったから。。。。。。



※2005年10月に書いたものの再掲載です。