1991_02_ラブ・ストーリーは突然に_小田和正






今日の1曲セレクトは、「ラブ・ストーリーは突然に」小田和正です。

 まずはデータでーす。

・タイトル    ラブ・ストーリーは突然に
・アーティスト 小田和正
・作詞      小田和正
・作曲      小田和正
・編曲      小田和正 
・リリース日  1991年2月6日
・発売元    ファンハウス
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数  258.8万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1991年2月18日〜5月27日付
・タイアップ フジテレビ系ドラマ「東京ラブストーリー」主題歌


 ヒットチャートってやつを40年近く見てくると、何度も「時代の変わり目」に遭遇することってあったんだよねぇ。
 それが、目に見えるところであったり、いつの間にか節目を迎えていたり、いろいろなんだけど、この「ラブ・ストーリーは突然に」との出会いは、目に見えすぎるくらい強烈な印象に残ってるなぁ。

 あれは24年前の冬の日・・・。うにゃ、ちょうど今頃だよね。いつものように、「オリコンチャート研究会」のリーダーと真夜中の長電話。
 っていうか、次の週のチャート予想・・・あのころはチャットとかなかったからねぇ、電話でやりとりしてたんだよね・・・。

 たしか、ワタシは、一も二もなく、光GENJI「風の中の少年」を1位に出したんだよね。

 そしたら、すかさず、「小田和正の「ラブストーリーは突然に」がどこ行っても品切れなんだよね・・・」との返事。

 またまたぁ・・・うまいんだから・・・  

としか、思い浮かばないワタシ・・。 そう、その時点では、ワタシノ中では、小田和正が1位取ることは、まーったく、「蚊帳の外」だったんだよなぁ。
 確かに、89年ごろから、ソロ活動が盛んになってきてた小田和正。今回は「フジテレビのドラマの主題歌」ということで、若干の目玉にはなっていたんだけど、それまでの実績を考えると、せいぜい5位止まりがいいところ・・・と読んだんだよね、ワタシは。

 今でこそ、フジの「月9」なんていう呼び方が定着してるけど、たしか、あのころは、まだ、そんなに定着してなかったし、なにより「月9」の主題歌だからと言って、まだ、絶対的に「売れる」っていう時代ではなかったからねぇ。。

 だから、リーダーが言ってた「どこ行っても「売り切れ」」って言う言葉は、あんまり信用できなかったんだよね。
 たまたま、売り切れのお店ばっか回ってたんだろう・・。そんな感じにしかとらんかったワタシ。

 そうこうしてた、1991年2月18日付 オリコンチャート

1位 ラブストーリーは突然に 小田和正   740,830枚
2位 風の中の少年      光GENJI   92,090枚
3位 愛は勝つ        KAN   77,640枚
4位 歌えなかったラブソング 織田裕二    68,470枚
5位 ぼやぼやできない    工藤静香    30,230枚




 「!!!」 なにーーーぃ!? 1週間で74万枚!!???

あっけにとられるワタシ・・・・。

 時代が変わった。。。。

 最終累積セールス258.8万枚。それまで直にみたこともないような売上げ枚数。。。。


 うーん、正直、このころ、ワタシ、時代に取り残されていたっつうか、時代に折り合いが付いてない頃だったんだよね。

 88年〜89年にかけて、浪人生活で、ほとんど音楽を聴いてない生活だったでしょ。 90年になんとか大学にもぐりこんで、ようやく、音楽を聴ける環境に戻ってきたんだけど、浪人してた2年間で、ヒット曲の状況がかなり変わってたんだよね。
 たしかに浪人時代も音楽は聴いていたけど、如何せん、じっくり、深くは聴いてなかったんですよ。

 だから、例のバンドブームにも乗り遅れた。いかてんは後半しか見なかったし、しかも、いかてん出身のバンドは、どうも、生理的に合わなかったんだよね。
 まだ、「90年代」の音楽の空気に順応できてなかったっつうかねぇ。それが、まだ、「ラブストーリー」のころも続いてた気がするなぁ。

 曲もね〜、なんで、こんなに「売れる」のか全く、理解できなかったんだよね。これも、90年代の流れについていけなかったからだと思うけど・・・。
 いや、もともと、生理的に、小田和正っていうヒトの音楽が
好きではなかったってのもあるかもしれん。
 オフコースの頃はよかったんですよ。でも、ソロになってからはダメだったんですよね。 なんていうのかなぁ、真っ直ぐなところがダメというかね。。。

 だから、余計、これだけ売れてのが理解できなかったなぁ。。
 いや、あれから24年たった今でも理解できないんだよなぁ。。。

 ・・と言う感じで、時代と折り合いが付かないまま、ワタシの90年代は始まったって感じだったかなぁ・・。
 ようやく、90年代の音楽の空気になじんできたのは、これから数ヵ月後、丁度、槇原が「どんなときも」でブレイクしてきたころですね。
 ここから、ようやく、ワタシの90年代が始まった気がするなぁ。
  
 まあ、いろんな意味で、考えさせられる曲でしたよ。この曲は。

 しかも、以来、1位で20万枚、30万枚セールスって、当たり前の前のようになり、いわいる「メガヒットの時代」⇒ヒット曲バブルの時代 がやってきたわけです。
 経済のバブルは、まさに弾けようとした頃に、音楽界はバブル期に突入したんだよね。


 ときに・・・ワタシャ 未だに「東京ラブストーリー」は1度も見たことがありませぬ!
 うーん、どうもね〜、興味が沸かないんだよね。。。

「月9」を初めてまともに見たのは、このあとの「101回目のプロポーズ」だね。
 これも、「能動的」に見た訳ではなく、テレビつけっぱなしでウトウトしてて、目が覚めたら、これ、やってたんで、ついついみちゃった・・・ってクチなんだよね。。。。

ちなみに、イントロ出足の♪トゥクトゥーン♪っていうリフのギターは、松たか子のダンナになった佐橋佳幸氏ってのは、もう、有名な話だよね。

https://www.youtube.com/watch?v=o0_hjv9niaM

※2006年2月に書いたオリジナルに、若干、修正を加え再掲載しました。