かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

日清

ff(フォルテシモ) / ハウンドドッグ

1985_11_ff(フォルテシモ)_ハウンドドッグ






今回の1曲セレクトは、「ff(フォルテシモ)」ハウンドドックです。

まずはデータでする。

・タイトル    ff(フォルテシモ)
・アーティスト  ハウンドドック
・作詞      松尾由紀夫
・作曲      蓑輪単志
・編曲      蓑輪単志
・リリース日   1985年8月25日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 11位
・売上げ枚数   21.8万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 11位
・タイアップ:日清カップヌードルCM曲

 ここでも、今まで何回か書いてきたけど日清「カップヌードル」CM発のヒットって結構あるよなぁ。これは今でも続いているものね。
 カップヌードルのCMって、ここ2,3年のCMももちろんカッコいいんだけどさ、ウチらの年代ではやっぱ、80年代の「そして僕は〜」から始まる一連のシリーズが印象的だったよなぁ。

 兎に角さ、絵と曲がピッタしはまってて、無国籍映画っぽくてカッコいいんだよね。
 ま、それは、カップヌードルは万国共通の食べ物っていうコンセプトがあるから、ああなるんだろけどさ。

 ただ、タイアップは、その時々の「第一線」のアーティストを引っ張ってきているって言うわけでもないんだよね。必ずしも。
 ・・かといって、全くの無名アーティストでもないわけでさ、それでも、一般的に広がる要素を持ったアーティストをうまいタイミングで引っ張って起用しているのが、毎回印象的だったよなぁ。

 それにメロディもキャッチーな曲が多かったしさ。やっぱし、商品イメージなんだろうねぇ。メロディアスな曲が多かったのも印象的。

 もちろん、この「ff(フォルテシモ)」、そんなイメージにぴったり合致した曲になったよね。

↓ コレ




 個人的には、このころが一番、印象に残ってるねぇ。何分、テレビ小僧だったからさぁ、あのころは。

 それまでハウンドドックって、個人的にはちょっとイメージが違ってたんですよ。
 ほら、これの3年前に「浮気のパレットキャット」ってコーセー化粧品のキャンペーンソングになって、ヒットした曲があったじゃん。
 どうも、あのイメージをずっと引きずっていたんですよ。個人的には。

 まさか、こんな、もろ「ロック」になってヒットシーンにお戻りになるとは。。。。

 まあ、そのまえに同時期にリリースされたアルバム「SPIRITS!」からしてロックでしたからねぇ。

 それにしても、この曲は、ロックの中でも全体的にキャッチーだよなぁ。俗に言う「ウレセン」ですよね。
 イントロの最初のキーボードの音からして、聴いてるほうをがっちり掴むでしょ。

 そそ、この曲は蓑輪氏のキーボードがメインなんだよね。全体的に。イントロにかぶさってるシンセらしたって、間奏部のメロディアスな旋律にしたって、メインはキーボードだかんね。この曲の場合。

 うーん、このころは、他の曲でもそうであるように、蓑輪氏がキープレイヤーであったことは間違いないんだよね。ハウンドドックは。

 そこに、大友氏の下世話なボーカルが絡んでくると、ハウンドドック独特なワイルドなロックになる・・と。

 その、コントラストがいいんだろうね。このヒト達は。

 特にこの「ff(フォルテシモ)」なんかはさ、大友氏のボーカルが絡んでこなかったら、これ、バロック的なクラシック音楽ってなってもおかしくなさそうだよね。

 そこに大友氏の1滴もクラシック臭がしてこない、ムンムンのロック魂!なボーカルがからんでくるから、面白いわけでさ。

 まあ、そういういみでは一球入魂!の大友氏のボーカルの力ってのもすごいんだけどさ。
 あ、だから、この時のアルバムが「SPIRITS!」なんだろうね。


 いずれにしても、ハウンドドックっていう人たちは、この曲をきっかけにして、完全にメジャーに駆け上がったわけだよね。そのあとの活躍は、ご周知の通りで・・。

ただ、このヒト達は、バンド分裂っていう「御家騒動」で息の根が止まっちゃった感じだよなぁ。
いや、このヒトたち、デビュー当時からそうなんだよね。
 この「ff(フォルテシモ)」をリリースする前も3人メンバー、辞めてるんだよね。
ベースとドラムとギターが。。。 その代わりに、ベースに鮫島秀樹(元ツイスト)、ドラムに橋本章司、ギターに西山毅が加入して、その後のハウンドドックになったんだけどさ。




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そして僕は途方に暮れる / 大沢誉志幸

1985_01_そして僕は途方に暮れる_大沢誉志幸






今回の1曲セレクトは、「そして僕は途方に暮れる」大沢誉志幸です。

 まずはデータでは。

・タイトル    そして僕は途方に暮れる
・アーティスト  大沢誉志幸
・作詞      銀色夏生
・作曲      大沢誉志幸
・編曲      大村雅朗
・リリース日   1984年9月21日
・発売元     エピックソニー
・オリコン最高位 6位
・売上げ枚数   28.2万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 5位
・ベストテンランクイン期間:1985年2月4日〜3月4日
・タイアップ:日清「カップヌードル」CM曲

 この間、クリスタルキングの「大都会」を書いた時、音楽業界的に言って、個人的には、音事協 < 音制連 派って書いたんだけど、自分のmixiミュージックの再生アーティスト曲数をみると、なんじゃこりゃ〜exclamation ×2、圧倒的に「音事協」なアーティストの曲数が多いじゃん。。。

 まあ、この間まで「アイドル」の曲ぱっか聴いてたから・・・ってこともあるんだけど、ちょっち、偏ってるなぁ・・・と思いつつ、音制連派⇒フォーク、ニューミュージックの曲を聴き始めましたデス。

 ただ、フォーク、ニューミュージックアーティストって、固まったヒット曲数があるアーティストは70年代に入ってからなんで、66年の曲から聴き始めたけど、同アーティスト再生曲数がなかなか増えないなんだなぁ。個人的にバランスがいいと思える曲の聴き方は難しいですな。


 うーん、今日の「まくら」は全然、引っ張ってきた曲と関係ない流れになっちゃったな。

 はい、今日、引っ張ってきた曲は

 そして僕は途方に暮れる /大沢誉志幸

です。

 いやね、ちょっと前から、この曲気になってたんだ。・・・というのも、最近、やたら、この曲カバーされてません?
 佐藤竹善に高杉ひと美だっけ?

 うーん、ちょっと前には、あんまり予期できなかったカバー曲かもしれないな。この曲は。

 まあ、だから、他人の「手垢」が付いてないだけ、カバーの「ターゲット」になったのかもしれない。

 今の30代中盤以降のヒトだったら、大概、この曲、タイトルは知らなくても聴けば曲は知ってるだろうしね。

 うん、裏を返せば、カバーするのに引っ張ってくるには、ちょっと「死角」だったし、「絶好」の曲ともいえるかもしれない。

 なんで、これまで、ほとんどカバーされてこなかったか・・・というと、やっぱり、オリジナルの大沢誉志幸の「アク」の強さだろうなぁ。

 オリジナルを越えようと思うと、なかなか手を出せないよなぁ。じゃ、くずして(アレンジして)歌えば・・・とおもうと、もともと、この曲のメロディラインが崩れてるからねぇ。

 特に出だしのAメロの部分から

 ♪ 見慣れない 服を着た 君が今 でていたった〜 ♪

 の部分のメロディラインからして崩れてるわけで、ここからさらに、崩して・・・となると、特に「ポップス」の領域ではちょっと難しかったんだろうね、これまでは。

 それでも、果敢にカバーに挑戦してくるってことは、それだけ、今のアーティストの「技術」が上がってきたのか、それとも、それだけ曲が無くなってきたのか・・・、まあ、どっちかだろうな。


 個人的には、佐藤竹善バージョンも、高杉ひと美バージョンも、決して悪い出来ではないと思った。

 ただ、やっぱり、オリジナルの大沢誉志幸の「アク」の強さは、越えられない。

 これは、時代のせいもあると思うけど。今は、カフェミュージック、ボッセ的なソフトロックの時代でもあり、どうも、感情的なサウンドではないんだよね。BGMにはちょうどいいけど、積極的に曲を聴くっていう形の曲は意外と少ない。

 でも、オリジナルの大沢誉志幸の84年〜85年当時は、シングルは、積極的に「聴く」曲であり、そういう文化がまだ、根強く残っていた時代だったからね。曲の味付けも自然と、そういうアクの強いものだったわけだ。

 それでも、当時は、個人的には、この曲については、「邦楽」的な匂いは感じなかったなぁ。「洋楽」的だったんだよね。
 UKロックっぽい、濡れた感じがしたな。あのころは、向こうの音楽もアメリカンロックが下火になって、UKロック&ポップスが時代の主流だったかんね。なんせ「ワム!」な時代だったわけで・・・。

 もちろん、当時から「邦楽」派だったワタシは、最初はちょっと抵抗があったんだよね、この曲。完全に洋楽っぽいんだもん。

 もちろん、今はそんなこと全然ないんだけどさ。


 ただ、この曲、日清の「カップヌードル」のCMに使われだしてから、なんとなく「かっこいいな」って思えるようになったな。

 うん、売れてきたのも、カップヌードルのCMに使われるようになってからだよね。
 だから、リリースからベストテン入りするまで、半年近くもかかっている。

 85年の今ごろからだったからね、CMに使われだしたのは・・・。リリース直後じゃなかったんだよね。

まあ、それだけロングヒットになったわけで、実際、オリコンでも最高6位と、驚くほど高ランクぢゃなかったし、売り上げ枚数もそれほど多くなかったんだけど、だから、印象は強いよね。


 だけど、この時代のカップヌードルのCM曲はカッコよかったよな。

 あと、まだ、カップヌードル関係で、他人の手垢が付いてないとすれば(ほとんどの曲が手垢が付いてないけど)、鈴木雅之の「ガラス越しに消えた夏」かな・・・。これまた、アクが強いからなぁ、カバーするの、難しいだろうけどな。
 そろそろ、だれかメジャーアーティストがカバーしてくる頃だろうとは思うけど・・・。






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翼の折れたエンジェル / 中村あゆみ

1985_08_翼の折れたエンジェル





今日の1曲セレクトは、「翼の折れたエンジェル」(中村あゆみ)どえす。

 ますは、データから、

・タイトル    翼の折れたエンジェル
・アーティスト  中村あゆみ
・作詞       高橋研
・作曲       高橋研
・編曲       高橋研
・リリース日   1985年4月21日
・発売元     ハミングバード
・オリコン最高位 4位
・売上げ枚数   37.8万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 3位
・ベストテンランクイン期間:1985年7月1日〜9月23日付
・タイアップ:日清「カップヌードル」CM曲

 
 いま、当時の「ザ・ベストテン」のランクノート見ながら書いてるんですが、この曲は、1985年8月29日放送では6位、翌9月5日放送では10位ということで、ギリギリ、ベストテンランクイン内ということで、紹介させていただきますわ。

 この間の「ボーンフリースピリット」もそうだったけど、この曲も言わずと知れた、日清カップヌードルのCM曲だったんだよね。フイルムのキャッチの方はわすれちゃったけど、曲だけは強烈に覚えてる。
 でも、最初、中村あゆみってこんなに若いとは思わなかったんだわね。パンチのあるハスキーな声。まるで、「ボヘミアン」の葛城ユキみたいだったじゃん。
 そしたら、当時19歳、ワシらと3つしか違わなかったんだよね。いわいる「リンゴっこ」世代。
 なに? また新しいコトバ? いやいやこれ、当時、渡辺美里が言ってた言葉なんだけど、リンゴ⇒(五)輪後生まれ、つまりは東京オリンピック直後生まれって言うことなんですよ。
昭和40年 41年生まれあたりを指すらしいのね。
 俗に言う、音楽の世代の第3世代と同意語なんですよ。

 ただね、最初は個人的にはあんまり好きじゃなかったんだよね。この曲。
 うーん、ロックっぽすぎたかなぁ。ちょっと歌謡曲とは別物に聴こえたんだよなぁ。ヘビメタまでは行かないとしても、ちょっと生理的な部分で拒否してたところがあったような気がする。それと、当時、中村あゆみって「ベストテン」出演拒否してたじゃん。この曲では、1回だけ出演したけどさぁ、なんか「生意気」って感じもしたんだよね。

 ただ、何回か聴いてるうちに、生理的な拒否反応ってなくなってきたな。うまく、体に溶け込んだって言うかね。
 逆に、聴きたくてしょうがなくなったっていうかね。。。
それが、ちょうど今頃だったんだよね。きっと。俺の中ではどうも9月っていうイメージがあったんでねぇ。

 しかし、ほんと、シンプルな曲だよね。今聴いても。ホント
簡単なんですよメロディにしても、リズムにしても。
 当時、高校の文化祭で、この曲よくやってたよねぇ。
俺も結構練習してたな。結局、人前ではやんなかったけどさ。あ、当時、ワタシ、ドラムやってたんっすよ。
 多分、いまでもこの曲のドラムは叩けるよ。
でも、シンプルっていうのは、ヒット曲の原点でもあると思うんだよね。音数が多けりゃいいってもんじゃないじゃん。
 これ、井上大輔氏の言葉からの受け売りなんだけどさ、その通りだと思うわけ。
 浜崎あゆみさん、聞いてる?

それにしても、懐かしいな。この曲の頃が一番青春してたかもしれない。。。あ〜あのころに戻りたい。。




※2005年9月に書いたものの再掲載です。

ボーンフリースピリット / ロブバード

1980_08_ボーンフリースピリット_ロブバード






今日の1曲セレクトは、「ボーンフリースピリット」(ロブバード)です。

 まずは、データから

・タイトル      ボーンフリースピリット
・アーティスト   ロブバード
・作詞       岡田冨美子
・作曲        瀬尾一三
・編曲       瀬尾一三
・リリース日   1980年8月21日
・発売元     フォーライフ
・オリコン最高位 34位
・売上げ枚数   9.8万枚
・タイアップ    日清食品「カップヌードル」CM曲


タイアップ曲。今では、完全に普通になったプロモーションのやり方ですわね。
 でも、昔は、CMっていったら、オリジナルのイメージソングが先行で、通常の曲が使われるって事は、逆に珍しかったんですよね。特にそれが「シリーズ」化されるって事は、もっと珍しいわけで、化粧品のキャンペーンソングを除けば、本当に数えるほどぢゃないですかねぇ。

 そのうち、四半世紀のながきにわたって、ずっと一貫して続いているのが、「日清カップヌードル」のCMですよね。
 だいたい、未だに続いてるじゃん。一番最近では、ミスチルの「and I love you」ですしね。
 で、その歴史をずーっとたどっていくと、今回の「ボーンフリースピリット」にたどり着くってわけです。

 1980年夏のカップヌードルのCM曲。25年前のちょうど今頃、CMでバンバン流れていたのがこの曲です。
♪ボーンフリースピリッツ、地球では生きてることが祭りなのさ〜♪っと、サビの歌詞がそのまんま、CMのキャッチコピーになったこの曲、今の30代以上の方なら、覚えてる方も多いかなぁ。

↓ コレ





 いや、実は、私は長年、すっかり頭の隅に追いやられていたんですよね。で、もう15年も前にフジTVでやってた、「19×× 僕らの思い出のメロディ」で紹介されたときに、「これか!」と思ったのが、この曲が気になったきっかけかなぁ。
 曲は、気になってても、タイトルがわかんない場合って多いじゃん。ましてやネットなんか無かった昔の話ではさ。
 この曲もそんなかの1曲ですね。 

 だから、リリースされた1980年当時は、CM以外では、全く知らなかったのよね。どんなヒトが歌ってるのか・・それ以前に、レコードになっているのなんてのも知らなかったし・・。

 さてさて、うたっているのはロブバードっていう、たしか北海道の根室出身、ギター、ベース、キーボードの3人編成のグルーフでしたね。
 うーん、アルフィーのうち、坂崎氏がキーボードになったって考えてみればいいかな・・。
 ユイ音楽工房所属だったらしいから、長渕剛と平行して出てきたって感じですね。
 同じ年、長渕剛も「順子」の大ブレイクで一躍時のヒトになりましたからねー。

 曲は、当時のニューミュージック界の王道って感じのポップロックっていのうかなぁ。ロックをベースにしたコーラスポップスですね。(←無理やり名称つけた。。。)
 
 でも、CMで使われたぐらいだから、サビのメロディはかなり
キャッチーで、一発で直ぐに覚えちゃいますね。ハイ。

 しかし、当時は、CMで使われてたからといって、直ぐに大ヒットに繋がるという習慣は、あまりなく、この曲にしたって、かなり大量のスポットを打たれていたのにも関わらず、オリコンで最高34位ですからね。
 まあ、それほど、当時のヒットチャート上位は、「みんな」で共有するもので、それいえ「壁」が厚かったとも言えますけどね。
 一部のファンだけの支持では、上位進出は難しかったと。
 
 ゲーノー界がバカ騒ぎを始める80年代半ばのことなど、露知らず・・・という、音楽業界が、一番「音楽」業界らしかった頃の一曲なんじゃないかなぁ・・・と、そう思うわけです。







※2005年8月に書いたものの再録です






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