かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

大滝詠一

快盗ルビイ / 小泉今日子

1988_11_怪盗ルビィ_小泉今日子


今回の1曲セレクトは、「快盗ルビイ」小泉今日子です。

まずはデータでする。

・タイトル   快盗ルビイ
・アーティスト 小泉今日子
・作詞     和田誠
・作曲     大滝詠一
・編曲     大滝詠一 服部克久
・リリース日  1988年10月26日
・発売元    ビクター
・オリコン最高位 2位
・売上げ枚数  13.4万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 9位
・ベストテンランクイン期間:1988年11月14日 11月28日付
・タイアップ:映画「快盗ルビイ」主題歌

なんか、だいぶ久しぶりに1曲セレクト書いているような気がするな。。。
先々月に三好鉄生氏の「涙をふいて」を書いて以来のようだ。 ・・ということは先月は1曲も書かなかったんだな。

昔は、1日1曲書くということを「課して」たんだけども、最近はマイペースで書いてるんで。。。
間が開くことは珍しいことではないんだけども、1か月以上間が開いたのは久しぶりかもしれない。

もっとも、先月は、「生業」にて四半期恒例の「超繁忙期」だったんで、なかなか身動きが取れなかったっていうのもある。

併せて、PCを新しくしていたんですよね。
これまでは中古の「タワーPC」を使っていたんだけども、これが古いやつでWindows11へのアップグレード要件も満たしていないし、タワーPC持ってても、なんせデカいし、重いし、もう「拡張」しないんで、ミニPCに鞍替え、

昨年だったか、会社で支給されるPCが、省スペースからミニPCに変更されたのよ。
最初はこんな「オモチャ」みたいなので大丈夫なんか? なんて疑問だったんだけども、まったく支障がない。場所も取らないし、もう、これでいいやん・・・と思いーの。自宅PCもミニPCに変更したわけです。

こいつがいい。小さいんで場所とらないし、軽いし、それでいて、これまでと性能的に変わらないし。。。
今んところ、いいところばっかですわ。まあ、あとは耐久性がどの程度なんかという不安はあるけど。。。

そんな新たなPCへの移設なんかもしてたんで、なかなか1曲セレクトを書く時間も取れなかったのもあるな。

・・でまあ、新たなPCへの移設、設定もあらかた済んで、これまで使ってきたPCとほとんど変わらない環境になったんで、今回、改めて1曲セレクトを書いてたりします。



・・・ということで、今回も最近の「1曲セレクト」恒例、長すぎる「まくら」で、あいすみませぬ。。。

さて、何を引っ張ってこようかと思いーの、毎度のごとく、過去のオリコンチャートとにらめっこしてたら、この曲に目が止まった。

きょんきょんの「快盗ルビイ」

この曲、今から34年前、1988年のちょうど、今頃のヒットやん。 

・・ということで、この曲に決定!

キョンキョン本人が主演の、映画「快盗ルビイ」の主題歌ということもあってか、もろショービス系、豪華なオーケストレーションなこの曲は、当時のキョンキョンの一連のヒットの中でも、ちょっと異色な作品だったかもな。

もろ、映画音楽を意識したような。

個人的には、好きでしたよ、この曲。

・・というか、この曲調は。 いや、往年の50s、60sを思う起こさせてくれる こういうショービス的な映画音楽って個人的に大好きなんだよね。

じつは、昨日も、夜中に、Amazon Musicでパーシーフェイス・オーケストラの往年の映画音楽を聴いてたりしたんだけどさ。

あ、あくまでも 偶然に。。。

ドクトル・ジバコの「ララのテーマ」とか、南太平洋の「バリ・ハイ」とか、避暑地の出来事の「夏の日の恋」とか。

これらのような、壮大かつ、ソフィケートされたオーケストラレーションを配した映画音楽って好きなんだよなぁ。。。

いや、個人的な音楽のルーツといってもいいかもな。

以前、個人的に物心つき始めたころに初めてはまった音楽は「ポールモーリア」って書いたんだけども、それと同じか、ちょい昔の記憶として、これら50's  60'sの映画音楽っていうのもあるのよ。

「ポールモーリア」と同じで、親父の車のカーステの8トラテープでかかってた映画音楽の記憶がさ。
上記の曲の他、映画「ひまわり」の「愛のテーマ」とか、映画「ミロオとジュリエット」の主題歌とか。

あの手の映画音楽の記憶が、もしかすると個人的な音楽のルーツなんじゃないか・・・なんて思うこともあるんだよね。

で、この「快盗ルビイ」。 まあ、そんな往年の映画音楽ほど、重厚さはないにしろ、同じような「匂い」は感じたんだよね。

だから、個人的にすぐに触手が伸びたのは覚えてるなぁ。

まあ、大瀧詠一氏の「匂い」っていうのが強かったのもあるんだけども。。。
独特なウォール・オブ・サウンドなイントロから一発で分かったもんね、大瀧氏だ・・っていうのは。

そもそもキョンキョンと大滝氏という組み合わせ、異色だったことは異色だった。 あの当時、予想もしてなかったし。

この壮大なオーケストレーションのサウンドは、確かに服部克久氏のストリングスアレンジの力が大きいとはいえ、あの当時は大滝氏か、山下達郎氏ぐらいしか書けなかっただろうしなぁ。
ということは想像がついた。あの当時でも。
でも、そこにキョンキョンという独自のキャラクターが絡んでくること自体考えもしてなかったのよ。

ただね、時代の流れから言えば、大衆的な大ヒットにはならないだろうな・・という予感はあった。

もっとドライだったもの、あの時代の先端の音楽は。 少し前に書いた、ミポリンの「人魚姫」。いや、ヒット時期的でいえば「Wiches」にしても、TMの「COME ON EVERYBODY」にしても、ドライだったじゃん。エッジの鋭い乾いたサウンド。

かと思えば、ブルハ、プリプリなどのラウドよりのバンドサウンドであったり。

いまでも世間一般的に語り継がれる80年代サウンドそのものが、流行りの先端だったのが、1988年の今頃だったと思う。

少なくとも、この「快盗ルビイ」って曲は、あの当時の時代の先端からは、逆行したような曲だったしね。 それを考えたら、国民的な大ヒットにはならんだろうな・・という予感はあった。

実際、オリコンでは2位まで行ったものの、売り上げ枚数から見るとそんな予感は的中だったんだけども。いや、必然的だったんだろうな。

そんなこともあってか、正直、 88年のあの頃以後、長い間、死角に入ってたような印象が強いんだよね、この曲って。

で、再び、ひっぱりあげられたのが、2013年に大滝詠一氏が亡くなって以降だよね。
2016年に発表された、「DEBUT AGAIN」での大瀧氏が歌うデモ音源バージョン。 

↓ コレ




これで、再び脚光を浴びた。そんな印象が強い。

もっとも、大瀧氏のデモ音源とキョンキョンのボーカルという、仮想デュエットバージョンに注目が行ったのも大きいんだろう。

今年のキョンキョンの40周年コンサートツアー。全シングルから、セレクトされた構成のなかで、まさかね、この曲が取り上げられるとはね。。。

1988年当時のヒット状況を知っている身としては、意外な感じを受けたんだけどね。
うん、もっと、ヒットした曲は他にあっただろうに・・という思いの中でさ。

いや、でも、考えてみれば、1988年、23歳のキョンキョンには、少し背伸びをしたような印象もあるこの曲の曲調。
あれから34年が過ぎ、57歳の今のキョンキョンだからこそ、今取りあげるべき曲ともいえたのかもな。





これ、夜ヒットだけども、夜ヒットのいつものオーケストレーションに比べて上手いな・・とおもったら、Saxを通常よりも2名を増やし、指揮の新井"チャンピオン"英治氏自らTbを吹いてる特別編成だったようですね。




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J-ROCK永遠のバイブル「風街ろまん」リリース50周年

うっ、しまった。。すっかり忘れていたけど、J-ROCK永遠のバイブルである、はっぴいえんど2ndアルバム「風街ろまん」リリースから、昨日11/20で50周年だった。。

1971_11_風街ろまん_はっぱいえんど

・タイトル   風街ろまん
・アーティスト ぱっぴいえんど
・リリース日  1971年11月20日
・発売元    URC
・オリコン最高位 -位
・売上げ枚数   -万枚

まあ、そんなこともあって、先週、東京FMの「THE TRAD」で、はっぴいえんどのリードギタリストだった鈴木茂氏の特集なんぞ組んでいたようだけども。。。
「風待ろまん」といったら、どうしてもCMにも使われたりして知名度が高い「風をあつめて」なんだろうけど、「THE TRAD」でかかった「はいからはくち」。 




ラジオを通りして改めて聞くと、いいなぁ。鈴木氏のギターソロに、今じゃ聴けない松本隆氏のドラムソロ。日本のロックはここから始まったというのも頷ける。
「はいからはくち」のイントロ、落語の出囃子から始まるけど、大瀧氏の遊び心よ。

いや、でも、のアルバムバージョンよりも、シングルバージョンのほうが、もっとストレートでロックしてるな



アルバムバージョンとシングルバージョンがこんなに違う曲も珍しい。。。
めっちゃストレートなロックンロールですね。

ワタシは、この時2才・・・なので、もちろんタイムリーで聴けるわけもなく、後付けで聴いたくち。

今では、J-ROCKの「祖」といわれている はっぱいえんどであり、、永遠のバイブルと言われているアルバム「風街ろまん」。
たしかに日本のロックは、はっぴいえんどではなく、カップスあたりのG.Sからという方もおられるけど
これを聴いちゃうと、やっぱり、はっぱいえんどが日本のロックの原点という気分になってしまいますね。

個人的には大瀧詠一氏ボーカルの「颱風」



とか

鈴木茂氏ボーカルの「花いちもんめ」が好きだなぁ。



やっぱり、鈴木茂氏は、日本のジョージ・ハリスンだぁ。 そう思わずにはいられないこの曲ですね。

ちなみに、大瀧詠一氏って一般的にはどうしても「ロンバケ」のイメージが強いけど、遊び心いっぱいのこのころの曲もよいのよね。
「颱風」のようなダークでハード、それでいて「颱風、来るよ。また来るよ。。。そーらきたぁ」のような遊びごごろは、「ロンバケ」の頃にはもう聴けなかったしなぁ。

ああ、でも「ロンバケ」の「FAN×4」は、遊びごごろがあったか。。。



♡じかけのオレンジ / 大滝詠一

1982_03_ハートじかけのオレンジ_大滝詠一


今回の1曲セレクトは、「♡じかけのオレンジ 」大滝詠一です。

まずはデータなのだ。

・タイトル    ♡じかけのオレンジ
・アーティスト  大滝詠一
・作詞      松本隆
・作曲      大瀧詠一
・編曲      CHELSEA
・リリース日   1982年3月21日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 70位
・売上げ枚数   1.8万枚

ここの所、ショートトピックスばかりアップしていたので、久々の1曲セレクト。

故・大滝詠一氏の不朽の名作「A Long Vacation」リリースから、今日2021年3月21日で丸40年ということで、ネット上やラジオをはじめとしたマスコミ各局では「ロンバケ」づいておりますなぁ。

一番の目玉は、やはり大滝詠一氏の曲の「サブスク」解禁ってやつでしょうか。なんか、これで、一段と火が付いたような様相があるような気もしますが。。。

たださ、もし大滝氏が生きていたら・・・、とにかく音質に煩かった大滝氏が、CDよりも音質が一段も二段も劣るサブスクリプションを許諾したかというと、ちょっと疑問ですわな。

山下達郎氏が頑なにサブスクリプションを許諾しない一番のネックはそこですから。師匠筋の大滝氏が許諾したかどうかというのは疑問だよね。

確かにサブスクリプションな世の中、恰も「ロンバケ」リリース40周年という話題に引っ掛ければ、ビジネス的な話題作りにはこれ以上にない目玉コンテンツであることは間違いないところだろうけど。。。。

ところで、ワタシが「A Long Vacation」と出会ったのは。。。 今でもよく覚えてますよ。
実は、リリースされた1981年じゃないんだよね。1981年当時、大滝詠一氏はまだ聴いてなかった。
出会ったのは、リリースから2年後、1983年の確か暮れだったと思う。

ワタシは当時14才 中2.

あのころ、クラス対抗の合唱コンクールがあって、その練習用にと、誰が持ってきたのか、教室にラジカセがあったのよ。アイワ製の真っ赤なWカセット。
で、本来は合唱コンクール用のカセットを聴くためにあったんだけども、実質は自分たちがダビングしたカセットを持ってきては、休み時間に流してたりしたわけよ。

そんなカセットの中に、この「A Long Vacation」があったんだよな。

持ってきたのは、当時、親友だった「お寺」の息子でさ 坊主頭の。。 
お寺の息子が大滝詠一氏・・・・。そのミスマッチングさによく覚えているのよ。

でも、実際聴いてみたら・・・・。 もうね、いっぺんで気に入っちゃった

一番の発見は、「カナリア諸島にて」でしたね。 この曲、リリースされた81年頃に、たしか紅茶のCMで使われていてさ。一発で気に入っちゃったんだ。

♪ 薄く切ったオレンジをアイスティーに浮かべて 海に向いたテラスで ペンだけ滑らす〜 ♪

絵が浮かぶじゃん。 いいなぁ、こういう体験したいなぁ・・・と。

でもさ、それまで誰の曲だか分かんなくて、ずっと探していたんだよね。 そしたらロンバケのこの曲だったんじゃん。

衝撃的だったよなぁ。

で、一もにもなく、その「お寺の息子」の家に遊びに行って、カセットをダビングさせてもらって、まあ、何度も何度も聴きましたね、「A Long Vacation」。

ウォール・オブ・サウンド という音楽にじかに触れたのもこの時が初めてだったんだけど、意外にも死んだオヤジが引っかかっちゃたんだよ、この大滝サウンドに。

オヤジ曰く、なつかしい、未だにこんな音楽やってるやつがいたんだ・・・ってことで。

意外にも古い向こうの音楽が好きで、50'S、60'Sオールディーズをタイムリーに経験していたオヤジにとっては、この60'sぽい、ウォール・オブ・サウンドは、自分の青春時代の音だったらしい。

なるほど、だからなのか、ワタシが初めて聴くのにどこか懐かしいと感じるのは・・・、なんて合点がいってしまったり。。。血は争えないんだよな。 
兎も角、それ以降、オヤジの車のカーステの必須アイテムになったことは言うまでもないわけで。。

もし、あの時、お寺の息子が、「A Long Vacation」のカセット持ってこなかったら、大滝氏本人の曲との出会いもずっと後になっていただろうな、きっと。


いや、逆を返せば、それまではそのくらい、大滝氏本人の曲って聴いてなかったのよ。

たしかに、「A Long Vacation」を聴く少し前に、 薬師丸ひろ子さんの「探偵物語」を聴いていたわけだし、それ以前に松田聖子さんの「風立ちぬ」で大滝氏の音楽には接していたはずなのに、どうも、大滝氏本人の曲には触手が動かなかった。 
アーティストというよりは、プロデューサー。 そんなイメージが強かったのかもしれないな。

だからね、今回、引っ張ってきた「♡じかけのオレンジ」っていう曲も、当時は全く聴いたことなかった。

ぢゃ、曲の存在を知らなかったのか・・・。 というとさにあらず、じつは、曲の存在自体は知ってたんだよね。

1982年の「ナイアガラトライアングルVol.2」。言わずと知れた、大瀧詠一、佐野元春、杉真理 3氏によるスペシャルユニット。 
この「♡じかけのオレンジ」は、このアルバム「ナイアガラトライアングルVol.2」の1曲として収録。アルバムがリリースされた同日、1982年3月21日にシングルカットと言う形でリリースされた曲ですわ。

ちなみに、シングルとしてのこの「♡じかけのオレンジ 」はオリコン最高70位 売り上げ1.8万枚しかなかったけど、、アルバム「ナイアガラトライアングルVol.2」としては、 オリコンLPチャート 最高位2位 売り上げ枚数31.4万枚を記録。
当時のアルバム売上水準を考えると、十分大ヒットの部類だ、

まあ、これじゃシングルは売れなくても当然。 ただ、逆に言えば当時、7インチシングル買ってた方は貴重かもなぁ。今となっては。


1982年当時、音楽情報誌といっても、月刊・明星くらいしか読んでなかったワタシだけど、「明星」の付録の歌本「Young Song」にも、「ナイアガラトライアングルVol.2」特集として、楽譜入りでこの「♡じかけのオレンジ」も掲載されていたからさ。

だから、楽曲の存在だけはリリース当時から知っていたんだよね。

でも、丁度小学校を卒業したばかりの「おこちゃま」には、まだ触手が伸びなかったんだよな。


♪ テキーラの夢のあと〜 ♪ っていう歌詞には、どことなく興味が行ったんだけどね。 うん「テキーラ」っていうアイテムに引っかかったんだよな。 

テキーラって、中南米の度が強いお酒っていうのは、どことなく当時から知ってたみたいなんだよね、ワシ。

だから、この曲、そういう中南米のラテン系の曲を、想像していたところはあったな。

で、実際聴いたのは、いつだったんだろ・・・・。 大分後、 大人になってからでしたね。

それまで想像していた曲調と全く違うんで、かなり拍子抜けしたのだけは覚えてる。

ただ、すでに「ロンバケ」とか「Each Time」で、大滝氏の曲を充分理解したうえで聴いたんで、実際聴いたときは何の抵抗もなかった。

なるほどね大滝さんらしい曲だな。 と思いましたね。

・・とともに、「あ、この曲・・・どっかで聴いてたぞ」 と言う感覚もあったんだよな。

1982年春 まだ千葉に引っ越してくる前、福島のいわきに居たころだ。

家から車で20分くらいったところにあったゴルフ練習場の喫茶コーナー。 あそこでレモネード飲んだ時の情景だ。

恐らく日曜日だったと思う。 天気がいい、レモン色の日光が振りそそいだ日曜日の午前中。 

・・と一瞬にしてイメージがフラッシュバック。

そうだ、特別に意識はしてなかったんだけど、あの時、有線のBGMで、この曲が流れてたんだ。

だからなのか、この曲タイトルには「オレンジ」と入ってるけど、ワタシの中のイメージは「うすいレモン色」だったりするんだよね。

この後、突然、千葉に引っ越すことになるとは全く思って見ず、 引っ越して来てからの大変な半年が待っていようとは 想像も出来なかった、幸せな日曜日の午前中のひとときだったんだよ。

ヒット当時は意識してなくても、後年きちんと聴いてみると、情景がフラッシュバックしてくる。
ここが音楽のいいところだし、素敵なところなんだよね。

まあ、他にもこういう曲がたまにあったりするんだけどさ、この曲は、そういう曲の中でも特に、はっきり情景がフラッシュバックしてきたんだよなぁ。

・・・ということで、個人的には、なんか忘れられない1曲だったりするんだよね。




Youtubeに動画が落ちてなかったんで、 久々にニコ動にリンク。
いつ消されるかわかんないけど、どうぞ。

ちなみに音が小さいので、ボリュームを上げてどうぞ。




熱き心に /小林旭

1986_02_熱き心に_小林旭







今回の1曲セレクトは「熱き心に」小林旭です。

まずはデータデス。

・タイトル    熱き心に
・アーティスト  小林旭
・作詞      阿久悠
・作曲      大滝詠一
・編曲      大滝詠一 前田憲男
・リリース日   1985年11月30日
・発売元     ポリドール
・オリコン最高位 12位
・売上げ枚数   37.6万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 10位
・ベストテンランクイン期間:1986年1月27日付
・タイアップ:AGFコーヒー CM曲

 久々の1曲セレクトですね。
先週末、風邪をひきまして、土曜日の夜から寝込んでしまいました。
・・・といっても月曜も休むわけにもいかず、熱っぽいところ出勤してたりしてまして。。。

こうなったら、夜、睡眠をとるしかない・・・と、1曲セレクトも書かず、テレビも見ず、すぐに寝てしまってたわけで。。。

 でも、ようやく、風邪のピークも越えてきたんで、ようやく1曲セレクトを書いてたりします。
 

 それにしても、兎に角、今年の冬は寒い。この間も書いたように、自分の部屋はまるで氷のようですわ。
ストーブを焚いてもとても長時間は座ってられないんで、今日はドテラを着込み、毛糸の靴下をはいて寒さをしのいでおりまする。

・・・で、「寒い」といったら、やっぱ、大滝シェンシェーの曲でしょう。

この間書いた、森進一の「冬のリヴィエラ」然り、太田裕美の「さらばシベリア鉄道」然り。

 大滝詠一大シェンシェーの曲って如何にも「冬の日」っていうイメージの曲ってあるんだよね。

 ウンたしかに「LONG VACATION」なんかは、完全な「リソード」ミュージックのような雰囲気があるんだけどね。その対極としてさ。

 12月に書いた「A面で恋をして」は、本筋のフィルスペクターっぽいですけどね。

 対してイメージはヨーロッパ、北欧・・・ってか。うん、例えば、「青春アミーゴ」のような、ちょっとロシア民謡がはいったような、ぶっといギターサウンドが全面な曲。

 これがもう一つの大滝氏の「根っこ」だと思うんだよね。

 この「熱き心に」は、そこまで「ロシア」は入っていないけど、それでも、前田憲男氏と共同でアレンジした壮大なオーケストレーションのイメージは、見渡す限りの大雪原のような真っ白な世界を否が応でも思い浮かべさせますよね。

 それにしても、どうしても、ワタシらの頭では小林旭っていうと

♪京都にいるときゃ しのぶと呼ばれたの〜 ♪ 

って「昔の名前ででています」っていう日本の裏酒場っていうイメージが表にでてしまったんだけどね、この曲に行き当たるまでは・・・。それが、いきなり「北欧」ですからね。

 まあ、これも大滝シェンシェーのマジックというべきか、ミスマッチな感覚をプラスに引き出した見事なプロデュースというところでしょうね。

 まあ、この曲の3年前に森進一にうたわせた「冬のリヴエラ」と感覚的なところ、狙いは同じなんでしょうけどね。

ただね、考えてみれば、小林旭も、石原裕次郎も、デビュー時は言ってみれば、アイドルだったわけじゃん。
後年、演歌を歌っていたんで、演歌歌手かと言えば、さにあらず、ポップスの原点なんだよね。このヒトたちは。

・・・だとすると、この手のポップス寄りの曲を歌っても、全くおかしくない訳ですよ。

そこを一番言いたかったんじゃないかなぁ。大滝大シェンシェーは。

しかも、当の小林旭自身も気持ちよさそうに歌うんだよね、この曲の時は。


 いずれにしろ、初めてCMで聴いた時にはびっくりしたもんよ。
 それでもすぐ、「あ、大滝詠一の曲だ」って分かるのは、さすがだけどねぇ。





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冬のリヴィエラ / 森進一

1983_01_冬のリヴィエラ_森進一







今回の1曲セレクトは、「冬のリヴィエラ」森進一です。

 まずはデータです。

・タイトル    冬のリヴィエラ
・アーティスト  森進一
・作詞      松本隆
・作曲      大滝詠一
・編曲      前田憲男
・リリース日   1982年11月21日
・発売元     ビクター
・オリコン最高位 10位
・売上げ枚数   26.4万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 5位
・ベストテンランクイン期間:1983年1月17日〜2月28日付
・タイアップ:サントリーウイスキー「ウインターギフト」CM曲

 寒いですねぇ。明日はまた雪予報が出てるわな。
今週月曜日、東京は雪だったんだけど、こちら千葉では雨だったんだよね。なので、全く積雪にならず。
明日はどうなんだろ? 雪になると、降ってるときはいいんだけど、あとあと除雪しなきゃなんないからなぁ。面倒なんだよな。

なんて、雪予報で本格的な冬将軍の訪れをかんじているわけで、やっぱ、今回の1曲セレクトも「冬」の曲をセレクトしたいですねぇ。。。、

・・・・っつうことで、森進一の「冬のリヴィエラ」はどうでしょう

うーむ、ちょっと唐突でしたかね  一昨日の寺尾聰「Long Distance Call」に続いて1983年の今頃の曲で恐縮だけどさ。


 個人的な事だけど、この曲って言うと、インフルエンザを思い出す。

 忘れもしないよ、この曲がベストテン入りした、1983年1月17日、39℃の熱を圧してガッコ行って、体育までやったもんね。忘れもしない、外でサッカー。
 とりあえず、授業最後までは持ちこたえたけど、家に帰って即ダウン。そんな時、頭の中でグルグル、ヘビーローテーションでなってたのが、この曲だ。

 だからかなぁ、この曲聴くと、急に風邪っぽくなるの・・・。条件反射? パブロフの犬?

 
 いや、曲自体は悪くないんだけどね、何分、そんな思いをした曲だから・・・。
 あー、いまも、正直言って、頭の中でヘビーローテーションでなってますよ。ふらふら

 でもね、カッコよかったよなぁ。演歌とニューミュージックの合体。
これは、以前に、やはり森進一の「襟裳岬」を書いた時も、演歌とフォークの合体・・・と書いたけど、この曲は、さらに、進んで、ニューミュージックと合体したもんねぇ。

 演歌とフォークって、考えると、人間の心の隅を重箱を突付くような歌詞という部分では、似てるんだよね、ある意味。

 だけど、演歌とニューミュージックって言ったら、水と油くらい違いがあるだろう・・・って思ってたところで、この曲が来たわけだから・・・。

 最初はビックリしたよね。まず、CMから流れたじゃん。サントリーのウイスキーのCMで・・・。

 だから、初めはCMだけの曲なのかと思ってたわけ。でも、CMだけじゃもったいないな・・・と思ったり。。。

 それが現実な物となって、いささか、喜んだ記憶があるな。(・・・という割にはレコード買って無かったりするけど)

 でも、大滝詠一大センセーの魔力にかかれば、ちょいちょいちょい・・・とハイ、このとおり。。。

 この間から、ちょくちょく、大滝詠一大センセーの、「分母分子論」って書いてるけど、それを「他人の曲」へ提供するということで、実践してたのが、このころ。

 この曲のちょっと前だか、同じ頃に、金沢明子の「イエローサブマリン音頭」を手がけてらっしゃったじゃん。
 そそそ、あのビートルズの「イエローサブマリン」を「音頭」調にアレンジしちゃって、当時の民謡界のアイドル、金沢明子に歌わせちゃったっていう、実験作。

↓ コレ



 これ、最初聴いた時、腹抱えるほどわらったよなぁ。  そう言えば、これも「冬のリヴィエラ」と同じくビクターだったねぇ。

 要するに、分母分子論:日本/外国 がありのように、「演歌/ニューミュージック」もありだろう・・・ということで、作られたのが、この曲なわだよね。

 いや、でも、実際、「あり」だった訳だからねぇ。。。

 こういう実験作ってさ、個人的には大好きなんだわさぁ。ま、まかり間違うと、なんでもあり・・・って世界に陥る危険もあるけど、ある一線は、しっかり踏まえたうえでの「聴かせる」実験曲っていうのかな。

最近は、こういう素敵なコラボ作品っていうのは、少なくなっちゃいましたね。
一昨年、椎名林檎が石川さゆりに書いた「暗夜の心中立て」くらいかなぁ。
折角バンド連中なんかたくさんいるんだからさあ、こういう「異文化交流」ならぬ、「異ジャンル交流」ってどんどんやったらいいのになんて思うんだけどねぇ。
ヒップホップばりの「いん」を踏む演歌なんてあっても面白いと思うんだけどな。



ちなみに、1983年って意外と、演歌の大ヒット曲が多かったんだよね。今じゃ信じられないけど、「ザ・ベストテン」でも、結構、演歌がランクインしてたもんね。
もしかすると「演歌・歌謡曲」と言われる曲が、最後の輝きを見せていた時期かもしれないな。
聴いてるワレワレも何の抵抗も無く聴いてたしなぁ。


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A面で恋をして / ナイアガラトライアングル

1981_A面で恋をして_ナイアガラトライアングル






今回の1曲セレクトは、「A面で恋をして」ナイアガラトライアングルです。

 まずはデータです。

・タイトル   A面で恋をして
・アーティスト ナイアガラトライアングル
・作詞     松本隆
・作曲     大滝詠一
・編曲     多羅尾伴内
・リリース日  1981年10月21日
・発売元    CBSソニー
・オリコン最高位 14位
・売上げ枚数  19.3万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 14位
・タイアップ:資生堂81年冬のキャンペーンソング 

 アナログレコードが衰退して、CDが主流になってから、随分時間が経つよなあ。
 もしかしたら、今の若いコの中にゃ、アナログレコードの存在すら知らないヒトも居たりする?

 ワシらは、まだアナログ世代だからさぁ・・・。シングルレコードは「ドーナツ盤」って呼んでた世代ですよ。

 え? なんでドーナツ盤って言うのか?

 それはですねぇ、真ん中がドーナツのように穴が開いてるからですよ。うん、45回転のEP盤ってやつね。

 アナログ盤を知らないとしたら、A面、B面っていうのも知らなかったりするかなぁ・・・。さすがにそれはないかねぇ。。


・・・・ハイハイハイ、それって、もしかして、今回、引っ張ってきた曲の「前振り」ですか? ってその通りデスあせあせ

・・・つか、ドーナツ盤とかA面 B面って知らないとさあ、曲の中身が伝わらないもので。。。

 はい、今回引っ張ってきたのは、ナイアガラトライアングルの「A面で恋をして」っす。

そう言えば、今日12/30は、大滝詠一氏の命日だったんですよね。そう言う意味でも、この曲をセレクトするのが一番いいんじゃないかなぁ。

 正確に言えば、この時は「ナイアガラトライアングルvol.2」なんだけどね。

メンバーは、大滝詠一、佐野元春、杉真理 の三氏による、今で言えばユニットですよ。
(ちなみに「vol.1」のメンバーは、大滝詠一、山下達郎、伊藤銀次の三氏  1976年)

 今でこそ、上の三氏が並ぶと、うわ、至極豪華exclamation となるけど、当時は、まだ佐野元春も杉真理も、本格ブレイクする前で、「通」なヒトでなければ、一般には、あまり知られていない時代だったからねぇ。

 そんな、当時の「若い」2人を引っ張ってきた大滝詠一センセーは、やっぱし先見の明があったわけですな。

 ちなみに、ナイアガラトライアングルvol.2ということは、「vol.1」もあった訳で、76年の「大滝詠一、伊藤銀次、山下達郎」によるユニットがそれに当たるわけね。

 そーいえば、ナイアガラトライアングルって、当時の言葉からすれば、6年ごとに結成する「予定」だったはずで、だとしたら、そのあと88年、94年、00年、06年・・・・にも結成していなければならなかったはずだけど・・・・ふらふら

 何分、ワタシと同じで、仕事がキライな大滝センセーのこと、このあと、ナイアガラトライアングルのプロジェクトは立ち消えになっているんですが・・・。



 ところで、曲の方は、サビの部分は、まあ、有名なフレーズな曲だわね。

 そそそ
 
♪A〜めんで こいをして〜 ♪

ってやつですよ。。

 当時、資生堂のキャンペーンソングとして、丁度34年前の今ごろ、ガンガン、CMで流れてたからさ。
 ・・・ってか、覚えてるってヒトは、既に「アラフィフ世代」だよなぁ、きっと。。ふらふら

↓ コレ


うむ、聴けば、わかるでしょ、この曲。 「あ、あの曲か」・・・と。


ただ、サビ以外の部分っていうと、あれどんな曲? って感じですかねぇ。

 まあ、大滝ワールド全開な曲ですわ。ご多分に漏れず、フィルスペクターなオーケストレーション全開で。。

 81年は大滝氏にとって、「LONG VACATION」の大ヒットにはじまって、フル回転な年だったけど、いま思えば、このサウンドこそが、まさに81年っていう感じもするなぁ。

 あ、いや、これと寺尾聰と・・。

 まさにサウンド重視な年ってところか。個人的にも、81年っていうのが、一番好きなわけで、またさ、こういう感じの年が来ないか・・・って思ってるんだけどねぇ。




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さらばシベリア鉄道 / 太田裕美

1980_12_さらばシベリア鉄道_太田裕美






今回の1曲セレクトは、「さらばシベリア鉄道」太田裕美です。

 まずはデータです。

・タイトル   さらばシベリア鉄道
・アーティスト 太田裕美
・作詞     松本隆
・作曲     大滝詠一
・編曲     萩田光雄
・リリース日  1980年11月21日
・発売元    CBSソニー
・オリコン最高位 70位
・売上げ枚数  3.0万枚

 どうもねぇ、スカッと晴れた、12月の午後の日差しの具合を見てると、浮かんでくる曲があるんだよなぁ。

 それが、今回引っ張って来た、太田裕美の「さらばシベリア鉄道」だったりしてね。

 まあ、曲自体は、「12月の午後の日差し」とは全く関係ないんだけど、おそらく、この曲がヒットしてた、1980年の12月のスカッと晴れた日に、ワタシの頭の中で「ヘビーローテョン」でぐるぐる回ってたんでしょうふらふら

 音楽って、そういう力があるじゃん。この曲聴くと、「あ、あの時のあの風景」って思い出すことって。

 それが、この曲では、ワタシの中では、「1980年の12月の午後」のあの風景なんですねぇ・・・。

 まあ、「あの」って言っても、こりゃ、ワタシだけの風景であって、第三者には「なんのこっちゃ」なんだけどさぁ・・。 その辺がまどろっこしい所でもあったりするんだけどさぁ。


 ところで、この曲は、もちろん、大滝詠一、大センセーの、あのアルバム「Long Vacation」のラストに収録されている曲なんだけどさ。

↓コレ


個人的にも、この曲、好きでさあ、「Long Vacation」なんて、いままで何回聴いてるか分かんないもんなぁ。


でもオリジナルは、大滝センセーのバージョンではなく、この太田裕美のこのバージョンの方なんだよね。
逆に大滝大センセーの方がセルフカバーしたって事よ。まあ形上の事なんだけどね。
 いや、その前に自分で歌うつもりでレコーディングしていたんだけど、どうも女性的で、アルバムの中でも、この曲だけ「浮いた」存在になってしまっているのは、「Long Vacation」を聴いてるヒトにはわかるでしょう。
 で、「Long Vacation」の担当ディレクターだったCBSソニーの白川氏が太田裕美の担当でもあったため、太田裕美に歌わせたってのが、このバージョンなんだよね。

 で、実は、個人的にも最初に聴いたのは、太田裕美のこのバージョンなんだよなぁ。
 たしか、「8時だよ!全員集合」だったと思う。そういえば、ピアノも自分で弾いてなかったかなぁ、当時。
 
 なんかね、そういう印象が残ってるんだよね。

 もちろん、当時はまだ、大滝詠一氏の存在も知らなかったからさ、単純に、なんか印象に残る曲って思ったなぁ。
 いかにも寒さを感じるじゃん、この曲。 ま、オーケストレーションが大げさなところもあるんだけど、この辺は、大滝氏としてはいつものことだから・・。
 ・・・というか、もともと大滝氏がアレンジしたデモテープが、太田裕美バージョンをアレンジした萩田氏の手元に渡ったっていうから、基本は、大滝氏アレンジのものと変わりはないんだよね。

 プラスされているのは、バックのストリングスとティパニなどかな。スピード感も、大滝氏バージョンよりは若干、ゆっくりめになってたりする。
 ま、元々は、もっとドライブ感があって、バンドサウンドが前面に押し出されてたりするんだけどね。そのドライブ感は、すっかりなくなって、より歌謡曲になってたりするんだけど、太田裕美っていう立ち位置からすると、この位がヨカッタのかなぁ・・・とも思うけど。
  
 いや、個人的には、この年の春にリリースされた「南風」のような、ニューミュージック的なテイストはあっても良かったような気がするけどね。ちょっと歌謡曲寄りに戻りすぎてるんじゃないかなぁ・・・とも思うねぇ。

 ちなみに、イントロの入りのストリングスの使い方は、後の南野陽子の「風のマドリガル」にくりそつだよなぁ。
・・・っつか、「風のマドリガル」が、この曲のイメージに似てるんだ。あの曲もアレンジが萩田氏だしなぁ、CBSソニーだしなぁ・・。まあ、確信犯・・・ってところだろうな。ふらふら

・・・・というか、あの頃(86年)の南野陽子って、もしかして、この曲の頃の太田裕美の後釜を狙ってたんですかねぇ。
 確かに、「田舎のお嬢さん」っぽいキャラクターは、似てないこともないけど。。。あせあせ




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T-シャツに口紅 / ラッツ&スター

1983_10_T-シャツに口紅_ラッツ&スター





今回の1曲セレクトは、「Tシャツに口紅」ラッツ&スターです。

 まずはデータです。

・タイトル   Tシャツに口紅
・アーティスト ラッツ&スター
・作詞     松本隆
・作曲     大滝詠一
・編曲     井上鑑
・リリース日  1983年9月1日
・発売元    エピックソニー
・オリコン最高位 18位
・売上げ枚数  9.8万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 20位

 トートツなんですが、なんで、今回、ラッツ&スターの「Tシャツに口紅」なのか。。。 
 うむ、単純に、ちょうど、「今頃」のヒットだったから・・・ってことなんだけどさ、さすがに、この曲は忘れている、もしくは知らない・・・ってヒトのほうが多いだろうなぁ。 なんせ、10万枚も売れなかったからねぇ。
 うむ、あの、大ヒット「め組のひと」の次のシングルなんだけどさあ、何分、曲調がジミだったからなぁ。 曲調が、そのままこの曲の存在感・・なような気がする。それは、当時から。

 個人的にも、当時から、さすがに、この曲は売れないだろうなぁ・・・とは思ってたな。初めて聴いたときから。
で、時期的にもう1ヶ月くらい早い時期のヒットだと思ってたんだよね。
確か、初めて聴いたのが夏休みの終わりごろ…だったような感覚でいたんでね

 ただ、そうは言っても、なんか耳に残るんだよね、この曲。

で、個人的な感覚からして、時期的にもう1ヶ月くらい早い時期のヒットだと思ってたんだよね。
確か、初めて聴いたのが夏休みの終わりごろ…だったような感覚でいたんでね


 出だしの ♪ 夜明けだね〜 ♪ のところとか、サビの ♪Tシャツに口紅〜 ♪ のところとかさ。
 
 情景が目に浮かぶんだよなぁ。

 個人的なことだけどさ、ちょうど、この曲がヒットしてた頃、母方のじいさんが体調を崩して、千葉と田舎を車で何回も往復してたことがあった。 あの頃は、まだ、田舎までの高速がなくて、一般道を通ってたんだけど、昼間だと混むからって、夜明け前に出かけてたんだけど、くしくも、そんな夜明け前のラジオから、この曲が流れてきたのが、今でも、とっても印象に残ってるんだよなぁ。

 だから、この曲っていったら、あの時の夜明け前の情景が浮かんでくるな。


 まあ、その辺の、曲を聴いた途端、絵が浮かんでくる・・・っていうのは、さすが松本隆御大だわな。
 曲は、大滝詠一大先生。 ま、大滝詠一とラッツ&スターの付き合いっていうのは、ラッツ&スターがシャネルズでプロデビューする以前からの関係っていうのは、有名だけどね、ようやっと、シングルになったって言う感じでしたね。
 付き合い以上に、大瀧氏を「師匠」としてやまないラッツ&スターでしたから、本当は、デビュー曲の「ランナウェイ」も大瀧氏に作ってほしかったようなんだよね。 だから、ようやっとシングルが実現したってところでしたねぇ

 で、アレンジが井上鑑氏。

 うむ、松本隆−大滝詠一−井上鑑なんていう黄金トリオで1983年っていったら、薬師丸ひろ子の「探偵物語」ぢゃんか〜 ってくらい、ウレまくってたよな、このときは。

 だからこそ、この曲の「ジミ」さが一層際立ってしまっているのが玉に傷だったりするんだけど・・・。

 ちなみに、等の大瀧氏は、ちょうどこの頃、自身のニューアルバムのレコーディングの追い込み時期だったのに、薬師丸とラッツ&スターのこれらのプロデュースでレコーディングどころじゃなくなり、本来1983年7月21日リリース予定だったのに、発売延期になった・・・という曰くつきなのよね。
 で、そのリリース延期になったアルバムが次の年の3月21日にリリースされた「EACH TIME」というわけですわ。




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バチュラー・ガール / 稲垣潤一

1985_08_バチュラーガール_稲垣潤一






今回の1曲セレクトは、「バチュラー・ガール」稲垣潤一です。

 まずはデータです。

・タイトル    バチュラー・ガール
・アーティスト  稲垣潤一
・作詞      松本隆
・作曲      大滝詠一
・編曲      井上鑑
・リリース日   1985年7月20日
・発売元     ファンハウス
・オリコン最高位 21位
・売上げ枚数   7.1万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 28位
・タイアップ:YOKOHAMAゴム「インテック」CM曲

肌寒いですねぇ。この間まで、「あっちい〜」とここでほざいていたのがウソのようですわ。
ちなみに、来週末、クーラーの交換工事があるんですが、こりゃ、もうクーラーなんて要らないよな。。。。

 さて、夏も終わり涼しい風が吹いてくると、どこからか脳裏に浮かんでくる曲があるものです。
ま、この間も同じようにかいたんだけど、これは、毎年のように起こっていたわけで、だから、結構そう言う曲もあるんですよね。

ここんところ、一日どんより曇り空、時々、シトシト雨が降ってきたりして。 今日もこんな天気か続く日曜日なのかねぇ。

 あ、やべぇ、 シチェエーションが、ザ・タイガースの「モナリザの微笑み」やんけ・・・

 ♪ 雨がシトシト 日曜日 〜 ♪

・・・ということは、今回の1曲セレクトは、「モナリザの微笑み」か?


・・・とか一瞬、思ったんだけど・・・。 でもなあ、さすがに知らないヒトも多いだろうなぁ・・・と思いつつ・・違う曲を引っ張ってきたりしましたわ。


 稲垣潤一の「バチュラー・ガール」。

 こっちは、1985年の曲だから、まだ、知ってるヒトも多いかなぁ。

 ♪ 雨は 壊れたピアノさ〜 舗道のキーを叩くよ〜 マイ・バチュラー・ガール 〜♪

 と、やおら、イントロもなしに突然、サビから入ってきたりして、それなりにインパクトがあったしな。

 シチュエーションがちょうど、今日のような天気のイメージがあるんだよね。
 気温が上がらない、シトシトあめが降っている日の・・・っちゅう。


 ・・・というか、この部分が、もろ当時のYOKOHAMAゴムのCMに使われてたから、ワタシと同年代以上の方は、覚えてる方も多いでしょう。


 個人的には、この曲は、稲垣潤一バージョンよりも、オリジナルの大滝詠一バージョンの方が馴染みが深いんだけどね、ヒット・・・というか、リリース「時期」がずれるんだよね。
 稲垣潤一バージョンは、ちょうど、「今頃」のヒットだったからさ、今回は、稲垣潤一の方を持ってきた・・・というわけで。。

 だから、個人的には、こっちのバージョンは、馴染みが薄いんだけどね。実は、稲垣潤一の方は、音源も持ってなかったりして・・・ふらふら

 なんかね〜、稲垣潤一が、この曲って、違うんでねー? って当時、思ってたからってのもある。


 なに? 稲垣潤一っていったら、「クリスマスキャロルの頃には」だって? ・・・・ふにゃふにゃふにゃ・・・。ちゃうちゃう。


 いや、相性っていうか、コーディネイションっていうか・・。なんか、ちがうよなぁ〜・・・って感じてたのよ。

 稲垣潤一って、もっとヨーロッパ的、かつアーバンな雰囲気な曲が似合うんぢゃないの? とか、思うしなぁ。。 この独特の甘い声には。

 この曲って、もろアメリカンポップスじゃん。。 ってか、大滝詠一、大先生が作っている所からして、アメリカンポップス以外何者でもないんだけど・・ふらふら 

 やっぱし、下敷きになっているのは、カスケーズの「悲しき雨音」?
・・・って感じだよね。

 それと、声質からして、こういうアメリカンポップスを稲垣潤一が歌っちゃうと、オリジナルの大滝氏と、あんまり違いがなくなっちゃうんだよね。 稲垣氏の個性がさ、死んじゃっているようで・・・。

 ・・・・っつうか、一旦、曲を聴いただけで、「あ、大滝詠一だ!」っていう世界になっちゃうんだよね。

・・・っつうことは、やっぱし、大滝氏、本人が歌っているのが、一番シックリ来ちゃうわけで・・・。


・・・・っつうことで、当時から、オリジナルの大滝氏バージョンを聴いてたりするワタシだったりするんだけど。。。


 それでも、稲垣氏のバージョンでも、サビの

♪ 雨は 壊れたピアノさ〜 舗道のキーを叩くよ〜 ♪


の部分は強いんだけどね。

https://www.youtube.com/watch?v=eMUqgPJ9V-o

もしかしたら、稲垣潤一ってドラム叩くんだ? なんて思うヒトも、もしかしたら多いかなぁ。
うん、もともとこのヒトはドラマーなんでね。 本来は、このスタイルで歌うのが一番シックリと来るんだよね。
まあ、ドラムを叩きながら歌うっていうスタイルが、当時は少なかったんで(同時期では、後はC-C-Bの「Ryu」くらいか)、最初はちょっとびっくりしましたけど。。。


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