かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

前田亘輝

さよならイエスタディ / TUBE

1991_07_さよならイエスタディ_チューブ

今回の1曲セレクトは、「さよならイエスタディ」TUBEです。

まずはデータです。

・タイトル    さよならイエスタディ
・アーティスト  TUBE
・作詞      前田亘輝
・作曲      春畑道哉
・編曲      TUBE
・リリース日   1991年7月1日
・発売元     ソニーレコーズ
・オリコン最高位 3位
・売上げ枚数  57.5万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 3位
・ベストテンランクイン期間:1991年7月29日〜10月7日
・タイアップ:コニカ「撮りっきりコニカ」CM曲

 さて、今回の1曲セレクトも「夏」っぽい曲を持って来ましょうかねぇ。
ただ、ここ数日関東地方は、あんまりぱっとしない天気が続いており、思いっきり「夏」!っていう感じは、今んところしてないんだけどね。なんせ、まだ「梅雨」明けてないし。。。。

そんな訳で、今回は夏っぽいけど、「太陽サンサン」っていう感じの曲ではない曲を。。。。

TUBE「さよならイエスタディ」。

少し前に頻繁にTUBEの曲を書いてたんだけど、少しインターバルを置いたんでTUBE祭り第2弾・・・ってところかなぁ、また少し頻繁に書くような予感。

まあ、長年ヒットチャートを見て来ている方には常識だろうけど、90年代入ってからTUBEって夏場に2枚のシングルを出すようになったんだよね。
 80年代は、「初夏」に1枚出して、それを夏まで引っ張る形だったけど、90年代に入ってからは、5月頃に1枚、ミディアムテンポの曲をリリースし、7月の初めに「夏本番」のアップチューンをリリース・・・ってのがパターンになったんだよね。

90年代でも例外だったのが、1990年で、この年だけは5月21日に「あー夏休み」、1枚だけをリリースだったな。
だから、上に書いたようなパターンになったのが、今回引っ張ってきた「さよならイエスタディ」をリリースした1991年からでしたね。

この年は5月に「夏だね」っていうミディアムテンポの曲をリリース。 ただね、この「夏だね」は、個人的には今一つだったんだよなぁ。「こんな大人しい曲でひと夏を過ごすのか」みたいなことを思って記憶があるなぁ。

だからね、この「さよならイエスタディ」をリリースしてきた時は、「やっぱこうじやなくちゃ」なんて気分になったもんだよなぁ。
 しかも曲調がね、それまでのTUBEには見られなかったような「ラテン」調だったしさ。これが如何にも夏っぽいんだよね。
 一歩間違えると、リズム歌謡になっちまいそうな、ダサイ曲調でさ。でも、だから良かったんだけどね。 

前年の「あー夏休み」も一歩間違えると歌謡曲になっちゃいそうなダサい歌詞内容が、如何にも「日本の夏」を思い起こしてくれたけど、この曲は、それよりもエスカレートしてたもんなぁ。

ダサいことがカッコイイ・・・もしかするとそんな時代だったのかもしれないな、あの年は。
その前にTUBEってヒトたちも、何年かのキャリアを重ねて自分たちのポジションがはっきり分かった来たのかもしれないよね。ダサいギリギリのラインがTUBEのスタイルってことがさ。
リズムはラテンだけども、向こうの匂いよりも、土着的な歌謡曲ギリギリのラインっていうスタイルだよね。

この曲、爆発的なヒットではなかったんだけども、かなりのロングヒットになったのは、結局さ、そんな土着的な匂いの所が受けたんだろうね。

ロングヒットと言えば、ちょうど、この曲がヒットしてた頃ってさあ、ほとんどの曲がロングヒットだったんだよな。
1991年って、今から思えば特異的な年だったよなぁ。
この曲と、槇原敬之の「どんなときも。」と、チャゲアスの「SAY YES」。 この年の夏の間、この3曲だけでベスト3が全く動かなかったんだもの。 今じゃ考えらにれない様なチャートアクションを展開した年でしたね。

まあ、カラオケブームの頂点でもあったんだけど、それだけあの年は「楽曲の年」だったんだろうね。

たださ、それにしては、売り上げはそれほどでもなかったんだよね。57.5万枚でしょ。個人的には、もっと売れてた様な感覚だったんだけどなぁ。
次の年92年の「ガラスのメモリーズ」の方が売れるんだけども、感覚的に逆だったような気がするんだよね。
それだけ、この曲はロングヒットしてたんだよなぁ。

あとは、「撮りっきりコニカ」のCMかなぁ
↓ コレ


山口弘美さんかわいかったな。
フィルム撮り終わったら、このままカメラ屋に持ってって現像・・・っていうお手軽カメラでしたね。
デジカメが当たり前になった今では、すっかり忘れられた商品だけどさ。






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夏を抱きしめて / TUBE

1994_06_夏を抱きしめて_TUBE


今回の1曲セレクトは、「夏を抱きしめて」TUBEです。

まずはデータです。

・タイトル    夏を抱きしめて
・アーティスト  TUBE
・作詞      前田亘輝
・作曲      春畑道哉
・編曲      TUBE
・リリース日   1994年5月11日
・発売元     ソニーミュージックレコーズ
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数 93.9万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1994年5月30日〜7月18日付
・タイアップ:トヨタ「カローラセレス」CM曲

前回まで数日間、「新御三家」ということで、少々時代を遡ってたんで、今回は少し時代を戻って1990年代の曲と行きますか。
 で、ここのところ「TUBE」特集って感じで、TUBEの曲を頻繁に書いてきてるんだけどさ。まあ「夏はTUBE」ってことで、この季節毎年のように新曲をリリースしてたんで曲が溜まってる・・・って事が大きいんだけど、そんなTUBEから今回は1994年の大ヒットをひとつ。

「夏を抱きしめて」

少し前に、大黒摩季さんの「夏が来る」の時、1994年の夏は猛暑だったんで、夏っぽい曲は気候にマッチしてヒットが加速した・・・って書いたんだけど、それは、この曲にももろ当てはまったんだよね。

90年代前半当時のTUBEのリリースパターンは、5月にやや大人し目のミディアムチューンをリリースし、7月に「夏本番」って言うイメージのアッパーチューンをリリースって感じだった訳でね。
 そのパターンからすると、この「夏を抱きしめて」は、やや大人し目の「ミディアムチューン」に属するはずなんだけど、この曲はちょっと趣が違いましたよね。

たしかにAメロは、それまでのミディアムチューンと同じような大人し目なんだけど、Bメロの ♪ この愛信じて〜 ♪ から展開が盛り上がる。
例えば、それまで薄曇りだった天気が、一気に晴れ間が広がってきたようなイメージ。

そして、ど派手な春畑氏のギターソロから、松本氏の嵐のようなドラムのフィルインの間奏、そして高音域の ♪この愛 感じて〜 ♪から始まるCメロと、展開がドラマティックなんだよな、この曲。

こんなドラマティックな展開は、例えば前年のミディアムチューンだった「夏を待ちきれなくて」なんかにゃなかったしさ。

それより、曲が持っている温度感が、この年のこの時期の気候にやっぱり、ピッタリマッチしてたってことも相乗効果になって、実を言えば、この曲がTUBEの最高売り上げシングルなんだよね。

そそそ、だからTUBEってシングルのミリオンセラーは出してないんだよね。これ結構意外なんだけどさ。

ま、私個人もTUBEの曲の中では、この曲が一番好きかなぁ。下世話な感じがしない、TUBEとしてはソフィケートされた世界だしさ、なんと言っても↑で書いたように、ギターソロ、そしてドラムのフィルインのドラマティックな展開が印象深いしさ。

それと、当時、自分が置かれた環境ってのもあるな。 この曲がヒットしてた頃は、社会人3カ月目で、毎日毎日がきつくてしょうがなかった頃ですわ。
 毎日、どう逃げようか・・・なんてばっか考えてた頃だな。やっぱ、きつい環境に置かれれば置かれるほど、音楽、とりわけワタシの場合はヒット曲にすがりたくなっちゃうんで、余計印象に残るんだよなぁ。

あれから22年経った今でも、この曲を聴くたびに、あのキツかった毎日が脳裏をかすめますよ。 まあ、今となってはいい思い出ですけどね。



ウームこの時の前田氏、高校の同級生の大山君に似てるな。。。
・・・なんてめちゃくちゃローカルな事を書いてみる
だれも知らねーって。。。


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あー夏休み / TUBE

1990_07_あー夏休み_TUBE







今回の1曲セレクトは、「あー夏休み」TUBEです。

まずはデータでーす。

・タイトル      あー夏休み
・アーティスト    TUBE
・作詞        前田亘輝
・作曲        前田亘輝、春畑道哉
・編曲        TUBE
・リリース日     1990年5月21日
・発売元       CBSソニー
・オリコン最高位   10位
・売上げ枚数     23.7万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 10位
・ベストテンランクイン日時 1990年7月23日付

 いや〜〜。東京地方はジドーーーーーーーーーーーっとした湿気ムシムシの暑い一日どした。
でも、クーラーが壊れているワタシの部屋は、この暑さでもクーラーでの生活を送ってますデス。。。


そう言えば、今週末は、墨田川花火大会でしたね。いやいや、昔は見に行ったなーー。
 オリコンチャート研究会のサークル活動してる頃。リーダーの家が「台東区」で、会場の近くだったんですよ。
 そういうこともあって、毎年、隅田川の花火大会の日は集まって、花火みて、オールナイトカラオケやるのが定番・・・・と言っても、メンバーが大学生だった2,3年かな。。。

 それが1991年からで、この曲がヒットした次の年でしたね。
でも、この曲っていったら、あのジトーーーーっと蒸し暑い中でみた花火大会を思い出すんだよなぁ。

 うーん、ヒットした1990年にこの曲を聴いて記憶は正直言ってあまりない。
 たださ、「暑さ」といったら、1990年の方が数倍「猛暑」だったわけで、この曲も数倍「らしさ」があったんだけどね。

 ただ、この曲は、リリース日をみると、1990年5月21日。まだまだ夏休みにゃ程遠い頃のリリースなんだよね。
まあ、私は大学生になってたんで、毎日が夏休みのようなもんでしたけど。。。
 あ、いや、まだ、1年だったから「必修」が多くて、結構毎日大学行ってたか。。。。

 ともかく、まだ、「夏休み」ムードがほとんど無かった頃にリリース。

 でも、この年の長期間の「猛暑」に助けられたんだよね。
リリース当初こそ、そんなにパッとしなかったものの、長い期間「ジワジワ」と売れ続ける、TUBEとしては、結構珍しいパターンでのロングヒットになりましたもんね。

 なにせオリコン最高10位というTUBEとしては、ランクだけみると必ずしも「売れた」ようには思えなかったけど、ロングヒットということで、イメージ以上にヒットしている感がありましたよね。


 このころには、すでに「夏はTUBE」が定番になってたけど、実は、この前の年の「SUMMER CITY」からセールスは下がってきてたんだよね。
「シーズン イン ザ サン」から続いてきた、「横文字」による、いわいるシティーポップス路線にちょっと「飽き」られて来た時期なんだよね。

 たしかに、80年代後半は、ちょっと音が固めのAORっぽい、いわいるシティーポップス路線がウケテたわけで、TUBEは、そのなかの「夏」の旗手的存在だったんだけど、90年代に入って、そのシティーポップス自体に飽きがこられてたんだもんね。

 ま、そういうこともあってか、この曲からタイトルも「横文字」をやめて、「あー夏休み」なんて、一見、超ダサダサな路線に変えてきたんだよね。

 うーん、なんていうか、メロディラインはより、歌謡曲的にそれでいて、ラテンのリズムに乗せて、その当時の「最先端」な夏というよりも、60年代〜70年代っていう、ちょい古めな「日本の夏」を演出し始めたんだよね。 このヒトたち。


 ま、それが、逆に新鮮だったっていうかね、もともと、このヒトたち、「シティポップス」って言うのもいかにも作り物っぽかったし、こういうダサダササウンドにしたおかけで、より、「地」に帰ったというか、自然体になったような気はしたなぁ。

 この自然体な曲作りが、次の年の「さよならイエスタディ」にも繋がって、ここから第2期TUBEの黄金期がはじまるんだもんね。 しかも、第1期のシティポップス時代より、より高い人気での再スタートというかね。

 そのきっかけとなったのが、この曲ではなかったかなぁ。


 それにしても、サビの

♪ あーーーーーーーーなーつすみ ♪


の「あーーーーー」の声質、インパクトは、やっぱし、前田氏でないとでないねー、雰囲気が。

 曲、メロディラインのインパクトという点では、TUBEではこの曲の右にでる曲はないんぢゃないかなぁ。

 さしもの「シーズン イン ザ サン」もこの曲の前ではインパクトも霞むような気がするな。


ちなみに今年のワラシの「あー夏休み」・・・・・は、さ来週のROCK IN JAPANに合わせて8/1〜8/4に、第1弾の夏休み。第2弾は9月かな。




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