かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

ボサノバ

愛は風まかせ / 五十嵐浩晃

1981_01_愛は風まかせ_五十嵐浩晃






今回の1曲セレクトは、「愛は風まかせ」五十嵐浩晃です。

 まずはデータです。

・タイトル    愛は風まかせ
・アーティスト  五十嵐浩晃
・作詞      ちあき哲也
・作曲      五十嵐浩晃
・編曲      鈴木茂
・リリース日   1980年5月21日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 45位
・売上げ枚数   6.2万枚
・タイアップ:コカコーラ「スプライト」CM曲

 今回は、ちょっと「変化球」な曲を持ってきましたぞ。 
 いや、ちょっとどころじゃないか・・・かなり変化球な曲だよな。
 
五十嵐浩晃「愛は風まかせ」。

五十嵐浩晃っていったら、この曲の後の「ペガサスの朝」の方が全然有名だと思うんだけど、その前に隠れた名曲があったんですよ。 いい曲なんだよね、これが。

 いい曲・・・っていうのは、ここで取り上げるだけでなく、今のカバー曲として、良いんじゃない? っていう意味でね。

 いい感じのボサノバですよ。再三書いてるように、ちょっと前に、「カフェミュージック」として、ある意味「ボッセ⇒ボサノバ」が静かに流行ってたじゃん。Sotte Bosseとか。

 ま、そういう「専門」アーティスト抜きにして、この曲は、死角に入ってたと思う。
 なんせ、リリース当時も、オリコン最高45位だかんね。他人の手垢は、全く付いてないですぞexclamation ×2 

 今聴いても、新鮮そのものな曲なんだよね。どなたかカバーいたしませぬか? これ、オススメよ。


 五十嵐浩晃・・・っつたら、この次の曲の「ペガサスの朝」が大ヒットしちゃったから、そっちの方に注目が集まっちゃっているけど、それ以外の意外と渋い曲もあるんだよね。

 で。この曲はコカコーラの「スプライト」のCM曲で使われていた・・・・と思うんだけど。。。いや、使われていたはず。

 ↓ あ、これこれ!



なっつかしいな、このCM。

 この曲、このCMに使われるまでは、全然売れなかったのよね。 リリースは1980年5月なんたけど、オリコンで最高の45位を取ったのは、1981年5月。なんと、1年もかかって、ジワーーーーリとランクアップしてきた曲だ。

 いわば、「スプライト」のCM効果でランクアップしてきた曲・・・って感じだね。

 個人的には、「ペガサスの朝」と同時期の曲・・・っていうイメージがあるんだよな、多分81年の今ごろはCMに使われていた・・・と思う。


♪ラムとミステリー そして光る空 ひとり過ごす午後 それなりいいものさ 〜 ♪


作詞の ちあき哲也氏って、一時期、永ちゃんの「お付」の作詞家のような感じだったけど、あの「時間よ止まれ」も ちあき哲也氏なんだよね。

 そのときから思ってたけど、意外な「お酒」の種類を「小物」に使うのがうまいな・・・と。
 
「時間よ止まれ」では

♪ 汗をかいたグラスの冷えた「ジン」より〜♪

うん「ジン」ね。・・・で、この曲では「ラム」ですよ。

渋いとこ突いてると思いません? あんまり、でてこないですよね、こういう発想。

 うん、なんなとなく、それで納得しちゃうような・・・。

 まあ、個人的に「ジンライム」とか「ラム酒」が好きだからだったりして。。。ふらふら
(今は、持病の痛風のため「禁酒」exclamation ×2


 ちなみに、ちあき哲也氏は、未だに現役バリバリの作詞家。
 このころは、フォークニューミュージック系の専門作詞家・・・っていうイメージが強かったけど、さすがにいまは「歌謡曲」も書かれてるんですねぇ。



流石に、ヒット当時の動画はありませんでしたわ。4年前の2011年のモノで勘弁。
あれから34年、容姿は、だいぶ行っちゃったけど、歌声は、あんまり変わってないな。



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どうぞこのまま / 丸山圭子

1976_11_どうぞこのまま_丸山圭子







今日の1曲セレクトは、「どうぞこのまま」丸山圭子です。

 まずはデータでーす。

・タイトル    どうぞこのまま
・アーティスト  丸山圭子
・作詞      丸山圭子
・作曲      丸山圭子
・編曲      青木望
・リリース日   1976年7月5日
・発売元     キング
・オリコン最高位 5位
・売上げ枚数   52.0万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 5位
・ベストテンランクイン期間:1976年11月22日〜1977年1月17日付


 このところ、また、カバーアルバムってやつが、ひそかに増えてきましたよね。
 槇原敬之の「Listen to the music2」、最近では平原綾香「FROM TO」がヒット中だよね。
 このカバーっていうの、個人的には、大手を振って賞賛したくなるものというわけではないんだけど、まあ、日本のヒット曲もかなり膨大になってきたわけで、その中から、代々にわたって歌いつないでいく曲があってもいいですわね。
 そういう意味では、多少、そういうアルバムもあってもいいと思っているのね。

 ただね、若干曲のセレクトが面白くないんだよねぇ。槇原の「ヨイトマケの唄」なんてのはよかったけどね。
 意外性があるでしょ。オリジナルでは、絶対、このテの社会性の強い唄なんて歌わないだろうし、だから、槇原が歌うことには意義があるよね。
 一方で、平原のアルバムは、「曲」的にはイマイッポなんだよねぇ。

 たしかに、そのなかでもリード曲っぽい、オフコースの「言葉にできない」なんてのは、出来としては、決して悪くはないと思う。
 でも、今一歩、腑に落ちないところもあるんだよね。
 それは、なんで、この曲なんだろう? ってことですね。
この曲は、槇原もカバーしてるんだよね。
 一度期に2人もカバーねぇ。。。

 そのほか、サザンの「いとしのエリー」とか、ちょっとピンボケな気もするんだよね。

 うん、まあ、平原の性格からして、バラード系を持ってくるのは、多分順当なところなんだろうけど、でも、それにしては、ちょっと曲が当たり前や過ぎはしないかなぁ・・・と思ったのよね。
 もっと、平原にあった、バラード系の曲って、掘り返せばあるんぢゃないかなぁ・・・と思って、個人的にチョッと考えて、出てきたのが、今日、引っ張ってきた、「どうぞこのまま」ですわ。


・・・といっても、既にヒットから29年・・・。30年近くも前の曲だから、多分、知らない方も多いかな。
 
 もしかしたら、皆さんの引きは悪いかもなぁ・・でも、あえて、今日は、この曲、紹介させてくだされ。


 なんて、書いてる私も、ヒットした当時、リアルタイムでは知らなかったですもんね。
 この曲は、大人になってから、例のフジテレビ系深夜番組で放送していた「19××」で初めて聴いて、目覚めた曲ですねぇ。

 曲調は、典型的なミディアムの「ボサノバ」なんですよね。
歌っているのは、丸山圭子さんという、いわいるシンガーソングライターで、ユーミン2世とかいわれた、当時の人気「美人」シンガーですわ。

 あ、「美人」シンガーってのは、当時の雑誌とかみると、よく出てくるの、このヒトに対しての紹介文に・・。
 なので、実際そうなのかどうかは、ジャケット見て判断して下され。

 でも、曲は、「大人の女性」の色気たっぷりなんだよねぇ。
いや、いやらしい意味ではないですよ。・・そうでは、ないですけど、性的なものをくすぐる曲なんですよね。

 アンニュイなイメージたっぷりのボサノバにのって、

♪ この、たしかな時間だけが 今の私に与えられた、唯一の証なのです 〜 ♪

なんて、ちょっとハスキーががった声でささやかれた暁にゃ、たまらんですよ。

 ヒット曲にしては、珍しく、派手なインパクトはないんですが、このアンニュイなヨーロッパ的な雰囲気が、秋から冬にかけた、物静かな季節や、静かな雨の午後 っていうのを連想させてくれるんですよね。

 ♪ くもり ガラスをつたわる 雨のしずくのように
  ただ、ひとすじに ただひとすじに ただひたむきに ♪

 歌詞そのものは、簡単なつくりなんですが、それでも、充分聴いてる側に伝わってくるっていうか、絵が浮かんでくるんですよね。


でね、平原ってどちらかというと、そういったタイプの曲があってるんぢゃないかなと思うのね。
 だから、この曲なんて、最適かなと思ったわけですよ。

 ただ、「今」の平原にしてみれば、まだ、この曲は「大人」の世界だとおもう。ただ、こういう曲も挑戦してみてもいいと思うんだよね。
 今までの曲は、ちょっと真っ直ぐ過ぎるんですよ。だから、世界が狭く感じるのよね。
 もうすこし、変化球も混ぜたほうがよいと思うわけ。これは、リズム的にもそうですね。基本は、クラシックでしょ。
 そこをボサノバっていうチョットクセのある曲調を歌いこなしてこそ、幅が出てくるっていうかね。

 曲のKey的にも悪くないと思うし。 私ね、平原の場合、低音の迫力と、高音の伸びのアンジュレーションが命だとおもってるんだよね。
 「JUPITER」は、そのあたりを一番うまく引き出せた曲だとおもう。 ただ、それ以降、そういった曲にイマイチめぐりあえて来てない気もする。

 この曲は、オリジナルKeyでは、下のF♯から、♪どうぞ このまま〜♪のサビのBの音まで、比較的音域が広いし、平原の魅力が引き出せる音域なメロディだと思うんだよねぇ・・。


 うん、まあ、自分の勝手な思い込みだけど、それでも、絶対オススメしたいなぁ。


 あ、オリジナルの丸山圭子さんの方も、お奨めですよ。絶対。最近、これだけ、「性的」な雰囲気で曲を歌える女性シンガーっていないもの。

 それから、ボサノバですが、このあいだ、長谷川きよしさんの「別れのサンバ」の時にも書いたんですが、このころ、70年代中期には、わりとよく使われているんですよ。
 特に、女性のシンガーソングライターがよく使ってましたねぇ。
 ユーミンの大ヒット曲「あの日に帰りたい」も詰まるところは、Aメロなんかはボサノバだしね。

だけど、最近は、このテの曲は全く聴かなくなったねえ。タテノリばっかでさ。
 たまには、このテのリズムをもってきた曲が出てきてもいいと思うんだけどねぇ。





※2005年11月に書いたものの再掲載です。
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