1982_09_哀愁のカサブランカ_郷ひろみ






今回の1曲セレクトは、「哀愁のカサブランカ」郷ひろみです。

 まずはデータです。

・タイトル    哀愁のカサブランカ
・アーティスト  郷ひろみ
・作詞      B.HIGGUNS S.LIMBO J.HEALY   
・作曲      B.HIGGUNS S.LIMBO J.HEALY
・日本語詩   山川啓介
・編曲      若草恵
・リリース日   1982年7月17日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 2位
・売上げ枚数   50.1万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 2位
・ベストテンランクイン期間:1982年8月2日〜10月11日付

 えー、長年ヒット曲を聴いてくると、ヒット当時はキライだったけど、今は・・・って言う曲が結構あるもんなんですよね。
 まあ、自分の置かれる立場とか、周りの環境、年齢によって、同じ「曲」でも違って聴こえるから、これが不思議なもんなんだよね、音楽の力って。

 そういうことで、今回は、ヒット当時、「大っきらい」だった曲を引っ張ってきました。

 郷ひろみの「哀愁のカサブランカ」。

 今になって考えると、なんで、キライだったのか? って感じなんだけど、生理的に合わなかった・・・としか言いようがないんだよなぁ。当時は、なんだか、郷ひろみってヒトの曲と生理的に合わない曲が多かったんだよね。

・・・ってこれ、前にも書いたけど・・・。

 それと、当時の自分の置かれた立場、環境もあって、この寂しい、濡れた感じがとてつもなく嫌だった・・・って所もあるかな、今思えば。

 決して、この曲から「ザ・ベストテン」や「トップテン」などのベストテン番組の出演を拒否したからぢゃないな。

まあ、それが一番手っ取り早かったから、当時は、そのせいにしてたところもあったけど・・・。


 ただねぇ、「キライキライも好きのうち」って言うのかなぁ・・・。なんか、いつも心のどこかに引っかかっていたものはあったな。なんかの折に、つい、頭の中にこの曲が浮かんできちゃったりして・・・。

 あ、これは、次の「黒い瞳のナタリー」の時もそう。表面上はキライだったの。あまりに悲しすぎるじゃん。曲が。
 当時の精神状態から言って、その手の曲はダメだったのね。でも、頭の中のどっかに常に、メロディが残っているような感覚があってさ。

 今思うと、本当は好きだったんじゃないか・・・なんて思うんだよね。

 まあ、今でもそうだけど、典型的な天邪鬼な性格なんだなぁ。自分に素直になれない部分があるっていうかさ。

 うん、この曲、聴くと、そういうところをいつも感じますよ。

 もちろん、今は、全然平気なんだけどね、この曲聴くことに関しては。逆に大人になったからは、いいもんね、この曲。
 カラオケでも歌っちゃいますよ。

 まあ、当時13才。まだまだ 大人向けの「渋さ」を理解できなかったところも確かにある。


 ところで、なんで、突然、この曲をカバーすることになったのか・・っていうところ・・・。
 それまであんまりカバーしてこなかったヒトだったからさ(75年の「バイバイベイビー」(by ベイシティローラーズ)くらい?)

 当時は、当然レコード会社からの持込みだと思ってたの、ずっと。
 オリジナルのバーティヒギンズの「カサブランカ」もCBSソニーからリリースされていたからさ。

 でも、実際は、ニッポン放送の はた金さんがバーティヒギンズの「カラブランカ」の大ファンで、放送で使いたいから、試しにレコーディングしてよ・・・って依頼されて録音したところ、「お、いいね!」ってなって、急遽、リリースされたようなんだよね。

 もちろん、ここまでの大ヒットになるとは、誰も思ってなかったらしい。
 だから、本人も、周りの人も 「棚からボタもち」状態だったようなんだよね。

 ま、ヒットが生まれる時って往々にして、そういうことがあるけどさ。

 ただ、これをきっかけにして、カバー付いちゃった郷ひろみ にもなっちゃったんだけどさ。

 まあ、今となっては、カバーでくらいしかヒットが出なくなっちゃったから、それもいいのかもね。




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