かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

ハイ・ファイ・セット

素直になりたい / ハイ・ファイ・セット

1984_03_素直になりたい_ハイファイセット


今回の1曲セレクトは、「素直になりたい」ハイ・ファイ・セットです。

まずはデータでするんるんるん。

・タイトル    素直になりたい
・アーティスト  ハイ・ファイ・セット
・作詞      杉真理
・作曲      杉真理
・編曲      井上鑑
・リリース日   1984年1月21日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 19位
・売上げ枚数   11.0万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 26位
・タイアップ:シチズン「19才リピエール」CM曲

いやー、いつ以来の1曲セレクトだろう? ってくらい久しぶりに新たな「文章」を書こうとしています 
ここのところずっとリアル仕事が立て込んでいまして、毎週のように締め切りがあったりして、土日も持ち帰りでの仕事が続き、なかなか「文章」を書くまでの余裕がありませんでしたわ。
でも3連休の本日、ちょっとだけ時間に余裕ができてきたんでPCに向かってたりします。

世間はコロナウイルス一色の自粛ムード一ということもあり、仕事がしたくても休みという方もいらっしゃるという中、リアル仕事で余裕がないというのは、ありがたいことなんだろうか・・・、いや、やっぱりありがたいことなんだろうな。

ところで80年代半ばのヒット曲で、未だに頭がこんがりそうになる曲がある。

ポリスの「見つめていたい(Every Breath You Take)」(1983年)に対して、フィルコリンズの「見つめて欲しい(Against All Odds(Take A Look At Me Now)」(1984年)

リアル仕事で音楽配信楽曲の著作権調査をしている関係上、未だにこれらの曲の著作権コードや権利者について調べることが時々あるんだけどさ。 「原題」で来るときはまだいいんだけど、上記のような「邦題」でくると、「あれ? どっちだっけ」なんて一瞬迷っちゃったりすることがある。

ちょっと前まではそんなこともあんまりなかったんだけども、ワタシも50を過ぎて、頭の回転がすっかり鈍くなっちゃってたんでねぇ、こういう事って最近増えてきたような気がするなぁ。

上記の2曲もそうだけど、今回引っ張ってきた、この曲もそうだったりするんだよなぁ。

ハイ・ファイ・セット「素直になりたい」

え? この曲、どの曲と混同しそうになるの? 

シカゴの「素直になれなくて(Hard to Say I'm Sorry)」(1982年)

だったりして。。。

まあ、シカゴは「洋楽」だし、ハイ・ファイ・セットは「邦楽」なんで、どうまちがえるの? っても思えるんだけど、実際、仕事で著作権調査するときは、一度に数千件、多いときは数万件、調査楽曲が来たりするわけで、それを1週間、2週間のうちに調査しなきゃいけない。1曲当たり長くても数分しかかけられない、ある種の流れ作業なんでさ。
通常時ならば「なんで間違えるの?」っていう曲もついつい、見間違えちゃったりしたりするんだよね。

ちなみに、これら混同しやすい曲

・ポリス「見つめていたい」⇔ フィルコリンズ「見つめて欲しい」
・シカゴ「素直になれなくて」⇔ハイ・ファイ・セット「素直になりたい」

いずれも「対比」的なタイトルになってたりするのが面白かったりして 

どの曲も82年〜84年の曲であったりするけど、特に対比タイトルとなるフィルコリンズ「見つめて欲しい」、ハイ・ファイ・セット「素直になりたい」いずれも84年の曲。
どうなんだろ? はっきりとはわからないけど、84年頃のタイトルって意外と遊び心があったんでしょうかねぇ。 うーん、ややこしくなっただけととも思えたりますが。。。。。


ところで、今回引っ張ってきたハイ・ファイ・セット「素直になりたい」、個人的には正直言って、ヒット当時は、あんまり引っかからなかったんだよなぁ。
まあ、だから、今まで1曲セレクトで書かないでずっと残ってたとも言えるんだけどさ。。

この曲、シチズンのCM曲だったんで、レコード音源を聴くよりもCMで耳にした方が先だったと思う。

裏から入るメロディラインがちょっと変拍子っぽくて、ちょっと変わった手触りの曲だなっていうのが印象に残り、面白い曲だな・・・。

CMで耳にしたときはそう思ったものの、少し後にレコード音源を聴いたときは、今一つピンとこなかったんだよねぇ。

たしかにCMで使われてたAメロは、印象に残るし面白かった。 でもサビがちょっとねぇ。

インバクトに富んだAメロに対して、サビが弱いっていうわけではない。 Aメロとサビの繋がりが今一つ弱い・・・そんな印象が残るんだよね。
裏から入るちょっと変わったAメロに対して、サビのメロディラインって意外と素直じゃん。その代わり様っていうのかなぁ・・・うーん、やっぱ繋がりだよね・・・がちょっと不自然かなぁ。。。

まあ、CM曲にはよくありがちなパターンではあるんだけども。 つまりさCMで使用されるフレーズは先にできてて、そのほかは後付けでメロディをつけたり。だから、CMで使用される部分とそのほかの部分では繋がりが悪い曲。
昔、1曲セレクトで書いた斉藤哲夫氏の「いまのキミはピカピカに光って」は典型的なこのパターンだよね。

この「素直になりたい」が本当にそのパターンなのか・・というのはよくわからないけど、でもそんな風にも思えたりはするんだよな。


・・・っていうのは、後付けの印象。 当時14才のワタシとしてはそこまで深く曲を聴いてなかったわけでさ

それよりも、ホーンセクションが表に出て、ビートが効いたこの曲、ハイ・ファイ・セットらしくない・・・っていうのが当時の印象だったと思う。

ハイ・ファイ・セットといえば、ユーミンの「卒業写真」「冷たい雨」であり、モーリス・アルバートの「フィーリング」であり・・・っていう印象がまずあるわけじゃん。
それ以前、赤い鳥時代には「翼をください」とかさ。

兎に角、ボーカルの山本潤子さんを中心とした、コーラスグループというイメージが真っ先に立つわけで、この曲のようなビートが効いたアップチューンっていうのは、当時のイメージからするとどうしても「想定外」だったんだよね。

聴き手っていうのは、保守的なところが強いからさあ。 一度、ある「色」に染まってしまうと、別の「色」の曲が来たときに戸惑ってしまう。

当時としては、まさにそんな印象であったわけで、なかなか受け入れられなかったんだよね、自分としても。

だださ、↑に書いたシカゴの「素直になれなくて」。
シカゴってそれまでは、ホーンセクションをフィーチャーしたブラスロックが特徴だったわけじゃん。
それが、この「素直になれなくて」では、コーラスワークをフィーチャーしたスタイルに変化した。

これらをハイ・ファイ・セットと比べてみると、真逆のスタイルに変化した・・とも見えるんだよね。

つまりさ、作品タイトルが対比になっているとともに、楽曲のスタイルも逆に意味で対比しているとも言えるわけでさ。
その辺が面白いなぁなんて思えたりしてね。

まさか、そこまで計算してホーンセクションを前面に押し出したアレンジになったのかなぁ。
そこまで計算していたならば、アレンジャーの井上鑑氏恐るべし・・・なんだけども。。。


あ、でも、個人的にそんなことに気が付いたのは最近なんだよね。。
当時、あまり触手が伸びなかった分、今になって改めて聴くと新鮮味を感じたりしてさ。
だから、タイトルと作品内容がシカゴの「素直になれなくて」と対比しているっていうのに気が付いたのも、実は最近だったりしてね。




それにしても作曲の杉真理さんっていう方は、CMタイアップとなると、面白いメロディ書くんだよね。
この曲もそうだし、この曲の前はグリコ「セシルチョコレート」のCMタイアップとして自ら歌った「バカンスはいつも雨」。最近は、石川さゆりさんの例のサントリーCMの「ウイスキーがお好きでしょ」とかさ。
非凡なメロディーメーカーですよね。 ま、だからこそ大滝詠一氏に見染められてナイヤガラトライアングルvol.2に抜擢されたんだけどさ。



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燃える秋 / ハイ・ファイ・セット

1979_02_燃える秋_ハイ・ファイ・セット


今回の1曲セレクトは、「燃える秋」ハイ・ファイ・セットです。

まずはデータです。

・タイトル     燃える秋
・アーティスト   ハイ・ファイ・セット
・作詞       五木寛之
・作曲       武満徹
・編曲       田辺信一
・リリース日    1978年11月5日
・発売元      東芝EMI
・オリコン最高位 23位
・売上げ枚数  8.5万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 27位
・タイアップ:映画「燃える秋」主題歌

今回セレクトしてきた曲は、前々から書こうとは思っていたんだけども、なかなか実際に書く決断が出来なかった曲なんですよね。
個人的には好きな曲なんだけども、レビューのとっかかりが難しくてねぇ。

その曲は、ハイ・ファイ・セット「燃える秋」

リリースは1978年11月。 同名映画の主題歌としてリリースされた訳でね。タイトルからして、如何にも「真っ赤な秋」を連想させられる訳で、実際にリリース時期もそう言う季節だった訳なんだけども、映画の公開が、年が明けた79年1月だった事もあり、実際のヒットのピークは、2月の今頃だったんだよね。

だから、この一番寒い季節に「燃える秋」と言われてもねぇ・・・なんて少しピントハズレな部分があることもある。

ただねぇ、オリコンでも最高23位と、必ずしも「大ヒット」した曲ではない訳で、あれから38年も経った今となっては、「知る人ぞ知る」って感じの曲になっちゃってますかねぇ。

ま、そんなことで、こんなの曲のタイトルを見て、どの程度の方が反応してくださるのか・・・っていうのはちょっと心配ではあるんだけども、前回までの2曲がミリオンセラー近くの大ヒットだったんで、今回はこういう曲でもいいよね・・・と自分に言い聞かせて。。


この曲すきだっていうのは、やっぱり普通の「歌謡曲」からは外れた曲調であるって事が大きいよなぁ。
なんだかんだ言っても「歌謡曲」っていのうは、「下衆」な音楽だからさあ。
・・・っなんて書いちゃ、元も子もないって感じもするけど、だから良いって言う部分もあるからねぇ、完全に否定する訳じゃないんだけども。

でもね、この曲のような「歌謡曲」って言う部分から離れた、ハイソサエティな雰囲気の音楽も、また良いんだよな・・って事なんだよね。

そう、まずもってこの曲から受ける印象は「ハイソサエティ」の一言なんですよね。

イントロからAメロにかけては、「メロドラマ」のBGMかっていう印象が残るけど、 

♪ Oh, Glowing Autumn〜 ♪ と言うサビの部分から、いっきにハイソサエティな世界が広がる。

まあ、映画の主題歌という事が大きいけど、このサビの特にコード進行、響きは、完全にクラシック的な流れ、いや、一時代の前の映画音楽の流れなんだよな。

60年代の映画音楽って、一重にゴージャスであり、現実空間とは別世界な空間を思い浮かばせてくれる・・・そんな曲が多いじゃないですか。

この曲は、まさにそんな感じなんだよね。

まあ、作曲者がクラシックの武満徹氏っていうところが大きいですけどね。 そうじゃなきゃ、この曲のサビのようなクラシック独特のグルーヴ感は出せないよなぁ、普通の歌謡曲の作曲家では。
うん、さしもの筒美京平氏でも、書けないと思うますわ。

作詞は作家の五木寛之氏。 まあ、この曲が主題歌の映画の脚本が五木氏って言う事もあって、作詞もやられているんだと思うけど。。。。
例のサビの部分が、英語詞だったり、「愛の蜃気楼(ミラージュ)」という言葉を使ったり、コトバもいちいちハイソラエティなんだよな。
 五木寛之氏って、この年1979年の秋に、松坂慶子さんの例の「愛の水中花」の作詞もやられたりして、意外とヒット曲と関係があるんですよね。


今でこそ、歌謡曲どっぷりなワタシだけど、もともとの個人的な音楽のルーツはクラシックであり、映画音楽を含むイージーリスニング系なんでさ、この手のストリングスがさんざめくような音楽って大好きなんだよね。

というか、自分の原点に返るような気分になれるんですよ。

まあ、クラシックだ映画音楽だ・・・って言う以前に、ハイ・ファイ・セットのコーラスも素晴らしいんだけどね、この曲。というか、これはハイ・ファイ・セットだからこそ、醸し出せるグルーヴ感だよなぁ・・とも感じさせてくれるしさ。

今じゃ、バンドサウンドであったり、シンセなどのいわいる「人口音」がデフォルトの音楽になっちゃったしさあ、このテの「生楽器」のみの音楽ってとんと聴かなくなっちゃったからねぇ、それが淋しい限りなんだよなぁ。

だれか書きませんかねぇ、人口音がデフォルトの音楽の時代、逆にこの手の「生音」だけの音楽って新鮮だと思うんだけどなぁ。

まあ、その前にこういう抒情的な曲が書ける方が、今じゃ、なかなかいなくなっちゃいましたけど。。。。




奇しくも、この曲、昨今騒がれてる「東芝」EMIのリリースなんだよな。
当時は、「東芝」は良い音楽の宝庫だったよなぁ。 ハイ・ファイ・セットを初め、ユーミン、オフコース、チューリップ、アリス、甲斐バンド、長渕剛・・・みんな東芝だった。
あれから数十年がたち、まさか、そんな東芝EMIはユニバーサルに吸収され、親会社も青息吐息になるとはな。。。




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冷たい雨 / ハイ・ファイ・セット

1976_10_冷たい雨_ハイ・ファイ・セット


今回の1曲セレクトは、「冷たい雨」ハイ・ファイ・セットです。

まずはデータです。

・タイトル    冷たい雨
・アーティスト  ハイ・ファイ・セット
・作詞      荒井由実
・作曲      荒井由実
・編曲      松任谷正隆
・リリース日   1976年4月20日
・発売元      東芝EMI
・オリコン最高位 30位
・売上げ枚数  15.5万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 34位

土曜日も別途書いたんだけども、週末、ワタクシの不注意で、自サイトを置いてあるレンタルサーバーの契約が切れて、アクセス出来ないって事になっちゃったんだけどさ。
 まあ、すぐにサーバー屋に電話して、対応してもらったんで、アクセス不可も半日強で解消したんだけどもね。
ただ、すぐに対応するには、素早い代金振り込みと、振り込み完了の証明が必要・・ということでさ、通常平日なら振り込んだらすぐに振り込み確認が出来るものの、なにせ土曜日だったんでね、銀行ATMで振り込んで、振り込みの領収をファックスで送ってくれ・・・ということで。。。

雨の中街中を駆けずり回ってしまいましたわ。 土曜日は先週の暑さが嘘のように涼しくてさあ、まるでハイ・ファイ・セットの「冷たい雨」のごとく・・・。

そそそ、 ♪ 冷たい雨に打たれて 街をさまよったの〜 ♪  

・・・ってあれですわ。

そんな光景から、やっぱ、今回の1曲セレクトは、これしかないよな・・・

・・・っつうことで、 ハイ・ファイ・セット「冷たい雨」 

なんか、安直な考え・・と言う感じがしないでもないが。。。。

うん、丁度と言うかタイミングよく・・というか、今頃がこの曲のヒットのピークだったんだよね。
リリースは1976年(昭和51年)だから、今から丁度40年前ですわ。

当時、ワタシは7才。もちろん、まだヒット曲の世界には入ってきていない訳で、この曲をしったのも、実際に聴いたのも、かなり後になってからですけどね。

それでも不思議なもので、後年、初めて聴いた時も1976年の「匂い」が感じられたんだよなぁ。いつも書いてるように、そこが音楽の不思議なところでさ、音と時代性って、意外と一致するんだよね。
 まあ、1976年の匂いってどんな匂い・・・って言われると困っちゃうんだけどね。1976年のカラーっていうのかなぁ、個人的には、この年のイメージは、透明なんだよな。白っぽいっていうのかなぁ、はっきりとした鮮明な色ではなく、少し靄っているような・・・っていうイメージなんですよね。

そんなイメージと、この曲のイメージがシンクロするんだよなぁ。 そんな所から、後年、この曲を聴いた時、1976年っていうイメージがすぐ浮かんだんだと思う。

以前、大ヒット曲である「フィーリング」を書いた時に、元々、「赤い鳥」から分裂して、再編成した3人が「ハイ・ファイ・セット」・・・なんて書いたかもしれないけど、もともとはフォークグループの「赤い鳥」だったんだよね。
 そこから分裂して、ハイ・ファイ・セットは、フォークからポップス系のコーラスグループに変貌した・・と。

まあ、普通のポップス系コーラスグループなら、それまでも多くいただろうし、それほど注目されなかったんだろうけど、このヒト達の場合は、ハイソサエティーな匂いがしましたからねぇ。 そんな匂いが、丁度盛り上がってきた、ニューミュージックっていう新たなジャンルの音楽とマッチしたんだよね。

その最初が、この「冷たい雨」だった・・と。

まあ、この曲がデビュー曲という訳ではなく、これ以前にもユーミンの「卒業写真」をカバーしたりとユーミンに近いところで活動を始めて来ていたんだけども、初めてヒットチャート的なヒットになったのが、この「冷たい雨」だった訳なんだよね。

・・・と言っても、この曲もオリジナルではなく「カバー曲」なんだけども。。。

そそ、もともとオリジナルは、ばんばひろふみ氏が居た「バンバン」のあの大ヒット曲「いちご白書をもう一度」のB面だったんだよね。

うーむ、なんかイメージわかないけどな。。。。

ま、いずれにしても「いちご白書をもう一度」も、ユーミンの作詞作曲だったわけだしね。そのユーミン自身も、「冷たい雨」はセルフカバーしてるし、結局は、この曲もまだユーミン周辺の活動の一環から抜けていなかった訳なんだよね。

でもこの曲のヒットをきっかけに、独り立ち・・・って感じでしたねぇ、ハイ・ファイ・セットも。
この曲の次が、あの「フィーリング」。そそそモーリスアルバートのカバー。 そして、その曲を含むアルバム「ラブ・コレクション」が、オリコンアルバムチャートで1977年の年間1位・・・・と、人気もピークでしたよね。

いや、アルバムが1977年の年間1位だった・・・ってことは、意外と知られていないかもしれないけど。。。
1977年のヒット曲相・・というと、どうしても沢田研二、ピンク・レディー、山口百恵・・・って感じで、シングル重視になっちゃうかもしれないけどさ、実際的には、このヒトたちもそんな77年の顔だった事は知られていないかもしれないな。




ハイ・ファイ・セットの「冷たい雨」っていうと、今や、やっぱり、この動画になっちゃうんだろうな。
そそそ、当時、フジテレビで不定期に放送されていた「ニューミュージック・スペシャル」。
ここまでも何度も書いてきたけど、後年「19×× 僕たちのなつかしのメロディー」で使われてたVTRですね。
実際の所、ワタシもこの番組から、この曲を意識して頻繁に聴く様になったんだけどね。

中央が、紅一点、メインボーカルの山本潤子さん。右隣が旦那の故、山本俊彦氏 左隣が 大川茂氏。

この時のバックバンドも豪華で、キーボードが松任谷正隆氏、ギターが松原正樹氏。
まあ、この曲のアレンジャーが、松任谷氏なんで、キーボードが松任谷氏と言うのは分かるんだけども、ギターの松原氏は、この曲のリードギターが評価されて、超一流のスタジオミュージシャンへのステップを踏んだんですよね。
この曲が無かったら、後年の「カナダからの手紙」、松山千春「長い夜」、中森明菜「北ウィング」、まっち「愚か者」・・・などなど数々のヒット曲のギターワークも聴けなかっ訳ですね。
 そんな松原氏も、既に鬼籍に入られしまった訳で・・・。40年って言う月日は長いんだなぁ。


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フィーリング / ハイ・ファイ・セット

1977_04_フィーリング_ハイファイセット






今回の1曲セレクトは「フィーリング」ハイ・ファイ・セットです。

 まずはデータです。

・タイトル   フィーリング
・アーティスト ハイ・ファイ・セット
・作詞     Morris Albelt 
・作曲     Morris Albelt
・日本語詞  なかにし礼
・編曲     田辺信一
・リリース日  1976年12月1日
・発売元    東芝EMI
・オリコン最高位 2位
・売上げ枚数  56.6万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1977年2月21日〜5月23日付

 ここんところ、ずっと80年代の曲ばっか書いてたからねぇ、久しぶりに70年代の曲を書いてみようと思いますわ。
 でも、今回の1曲セレクトは、最初違う曲にしようと思ってたの。でも、今、なんと無しに、ハイ・ファイ・セットの「フィーリング」を聴いてたら、引っ張って来たくなって、引っ張ってきちゃいました。ふらふら

 音楽は生き物だねぇ・・・。この曲のタイトルどおり「フィーリング」がモノ言うシロモノだからさぁ。。
 そこがいいわけで。うん、その場の「フィーリング」で切り替えが出来るのが音楽ですわ。

 事前の予定表通りに出すなんてクソくらえ・・・

 おほほほ、なんて、ワタシとしたことがハシタナイ言葉で。。あせあせ


 ところで、この「フィーリング」って曲、知らない方も多いかなぁ。70年代だもんね。今から38年前のヒット・・・。

 ・・・っつう訳だから、通常は今の40歳前後の方だと覚えてない・・・っつうことになるわけで・・・。


 うーん、あれは何年前だっけね・・・。 コカコーラのCMで、ライバル社の「ペプシ」を飲むと、雰囲気が陰気になって、♪フィーリング〜♪って歌いだしちゃったCM。

 ハイ、あの時使われていた曲が、この曲でございます。

 もともとは、モーリスアルバートっていうヒトの75年のヒットなんだけどね。(1975年10月25日付 ビルボード最高位6位)

 ハイ・ファイ・セットは、そのカバーというわけで、それから遅れること1年余り後の1976年12月にリリース・・・っていう流れになってたわけだ。

 だけどさ、ワタシもこの曲が「日本でカバーされてた」って事は、ずっと後になるまで、知らなかったんだよなぁ。

 もちろん、1977年当時は、まだ、ヒットチャートなんて見てなかったし、それどころか、ヒット曲もまだ、聴いてなかったし・・・。

 うーん、ぢゃ、なんで、この曲、知ってたかって言うと、当時「ネスカフェ」かなんかのCMで、この曲使われてませんでしたっけ?
 
 あれ、ちがったっけな? 「ネスカフェ」は、ロバータ・フラックの「やさしく歌って」だっけ・・・・。

 まあ、いいや・・ふらふら  兎に角ねCMで流れてて覚えちゃったのが最初だったと思う。

 ハイ・ファイ・セットっていうヒトたちの存在だって、84年に「素直になりたい」っていう、シチズンのCMタイアップでヒットが出るまで、知らなかったしさぁあせあせ

 でも、77年当時は、かなり人気あったんだよね。 ウチにある月刊明星付録の「ヤンソン」の77年8月号には、「ハイ・ファイ・セット特集」なんて組まれてたりしてふらふら

 ・・・っていうか、77年の2月にリリースされた「ラブ・コレクション」ってアルバムは、77年の年間1位だったんだっけ・・・あせあせ

 それだけ、当時は人気があったのですよ。。

 メンバーは、山本潤子氏、山本俊彦氏、大川茂氏 の3人コーラスユニットですよ。

ちょっと前、「翼をください」の時にも書いたけど、元々は赤い鳥っていう5人ユニットだったんだけど、ニューウェイブ志向の3人が、新たに組んだのが、このハイ・ファイ・セットですね。




それにしても、このテのコーラスユニットって、今のヒット曲界からは絶滅しちゃったな。
なんだか、人数はいっぱいいるユニットは腐るほどいるけど、みんな「ユニゾン」だもんな。
このくらいのコーラスを聴かせるくらいなら褒めてやるんだけど。。。


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卒業写真 / 荒井由実

1975_03_卒業写真_荒井由実






今回の1曲セレクトは、「卒業写真」荒井由実です。

 まずはデータです。

・タイトル     卒業写真
・アーティスト   荒井由実
・作詞       荒井由実
・作曲       荒井由実
・編曲       松任谷正隆
・リリース日    1975年6月20日
・発売元      東芝EMI
・オリコン最高位  2位
・売上げ枚数    43.6万枚
※データは、この曲が最初に収録された、アルバム「コバルトアワー」のものです。

 
 卒業シーズンですな。ということは、やっぱし「卒業」に関する曲をもって来たくなるのが、選曲屋の悲しい性かなぁ。
 まあ、この季節、どのメディア見ても、「卒業」とか「別れの曲」っていう特集をやるのを分かっていながらさぁ。

 ところで、レミオロメンに「3月9日」っていう曲があるくらいだから、今は、卒業式って「3月9日」にやるのが普通なんですかねぇ。
 ワタシたちの頃は、以前も書いたけど「3月10日」だったな、卒業式は。
 まあ、その年の曜日によっても変わるだろうから、やっぱり、3月10日前後が一番多いんだろうね。

 たださあ、1曲セレクトはじめて、これで3回目の卒業シーズンなのですわ・・・。となると、卒業に関する曲も随分と書きつくしてしまってまして。。。ふらふら

 さてと、困ってたら、まだ、肝心なこの曲を書いてなかった。

 卒業写真  /荒井由実

 うーん、なんで今までこの曲書いてなかったんだ? ・・と思ったんだけど、意外な事実からからなんだよね。。。

 ハイ、この曲のリリースが、卒業シーズンぢゃなかったから。。。だったりして。。。あせあせ

 上のデータを見ていただければ、お分かりのように、この曲のリリースは、ぬわぁんと、6月20日だったのですよ。卒業シーズンとは、全く関係がない。。。

 しかーも、これだけ有名な曲にも関わらず、シングルリリースはされていなーい。
 ハイ、荒井由実(ユーミンね)のサードアルバム「コバルトアワー」の2曲目に収録されている曲に過ぎない。

 まあ、ユーミンの場合、シングルリリースされてなくても「有名」な曲はたくさんあるならねぇ、それはそれで、特に珍しいことではないんだけど。。。


 それじゃ、まるっきり、「卒業シーズン」には無縁な曲なのか・・というと、さにあらず。。。
 
 フォト

ふむ、ハイ・ファイ・セットの「卒業写真」。これがですねぇ、リリース日が1975年2月5日。
 
 つまーり、ユーミンバージョンより4ヶ月「早く」リリースされているんですねぇ。
 
 つまーり、元祖「卒業ソング」は、ハイ・ファイ・セットバージョンの方の「卒業写真」なのでっす。

 ただし、こちらは、オリコンのランキングにランクインせず。。。

 まあ、こんなものかのかねぇ・・・。うーん、まだ、このころの。ハイ・ファイ・セットって、一般的に認知されてなかったからかもなぁ。
 「赤い鳥」を解消して、ハイ・ファイ・セットっていうコーラスグループになったばかりの頃だし。。

 ユーミンバージョン、ちょっと、ハネ系気味のくせの入った変形アレンジなんだけど、ハイ・ファイセットの方は、コーラスグループらしく、完璧なストレートなAOR調・・・っていう違いもあるんだけどね。

 一般的には、どっちが馴染み深いんかなぁ。

 個人的に最初に、この曲をきちんと認識したのは、1989年元旦に放送された、「僕たちの想い出のメロディ1966〜1984」だとおもう。

 ここでは、毎度毎度、お馴染みのフジテレビ系で「不定期」に放送されていた、「ニューミュージックスペシャル」のVTR。




一説によると1979年12月8日OAのVTRらしいけど、ハイ・ファイ・セットと共演して、4人で、この「卒業写真」をハモってる、、今にして思えば結構、レアな構図の組み合わせの時の。

 だから、はじめて、ユーミン単独の「卒業写真」を聴いた時は、やや、違和感を感じた記憶があるなぁ。


 曲の内容・・・は、まあ、もはや、ここで書くべきことではないよね。みなさん、ご存知でしょう。

 だけど、後年の菊池桃子の「卒業」ではないけど、この時期になると、悲しくないのに、卒業アルバムを開きたくなるのは、なぜですかねぇ。やっぱり、春は別れの季節だからですかねぇ。。。

今日は1970年代スペシャルって感じだったかな。


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