1980_01_春ラララ_石野真子






今回の1曲セレクトは、「春ラ!ラ!ラ!」石野真子どえっす。

まずは、データからです。

・作詞      伊藤アキラ
・作曲      森田公一
・編曲      竜崎孝路 
・リリース日   1980年1月1日
・発売元      ビクター
・オリコン最高位 16位
・売上げ枚数   16.0万枚

 この曲も 先ほど書いた「TOKIO」同様、1980年1月1日、つまりぃ、80年代の「幕開け」の日にリリースされたわけなんだけど、正直言って、この曲は、「TOKIO」のような革新さはまーったく感じなかった曲なんだよねぇ。
 むしろ、70年代のアイドルシーンをそのまんま、ひっぱてきた曲調でさぁ。
 出だしの

♪ 春と言う字は 三人の日と書きます あなたとわたしと そして誰の日〜 ♪

っていうところから、よく言えば「素朴」、悪く言えば「マヌケ丸出し」って感じだもんなぁ。いまから考えると・・・。
いやいや、70年代の中盤くらいまでは、この素朴さでも通用したのよ。アイドルも。

 でも、70年代終盤、78年くらいからは主流派ニューミュージック。こういう、素朴・・というか「まぬけ」な感じはなかなか通用しない時代で、アイドル陣は、みんな苦労してたもんねぇ。。。

 石野真子・・。いま、過去を振り返ると、そーんなに印象にないアイドルでしょ? でも、この時代は、これでも人気はアイドルでもピカ一だったんですよ。
 なんたって、月刊「明星」の人気投票では、このころずっと1位だったんですから・・・。
 逆に言うと、アイドル人気ってそんなもんだったんだけどね。。。

 それでも、この曲は、石野真子の中でも一番人気曲だったわけで、「ザ・ベストテン」にも、何とか滑り込み10位。
 今考えると、事務所の「バーニング」の力とも思えないこともないが・・・。
(あ、ここは「オフレコ」でお願います。。。。)

 だけんども、この曲のレコードの音は、徹底的に「ダサい」。
なんかねー、この時を持ってみても5年前の・・って感じなんだよね。このころのビクター、コロムビアは、どう考えても、最先端のサウンドから5年遅れてた気がするなぁ。特に、アイドルの曲ではさ。

まあ、作曲の森田公一さんは、「70年代の象徴」みたいな作曲者でしたし、アレンジャーの竜崎さんが、また一世代前の・・・って感じのアレンジャーだったんですよね。
 この後、82年の小泉今日子の「ひとり街角」でも、「70年代の・・・」っていうイメージのアレンジをしてましたし。。。


そう言うわけで、時代の先端を行っていたニューウェイブな「TOKIO」、70年代を引きずったままの「春ラ!ラ!ラ!」、同じ80年代の幕開けを飾った、1980年1月1日リリースでも、お互い、全く対照的な感じの曲になりましたね。

 それはさておき、80年代コールデンアイドルエイジ(←いいかげん、こんな表現しませんよね)が登場するまで、あと3ヶ月・・という、時代の狭間にあった1曲です。




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