かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて約40年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

ザ・テンプターズ

エメラルドの伝説 / ザ・テンプターズ

1968_07_エメラルドの伝説_ザ・テンプターズ


今回の1曲セレクトは、「エメラルドの伝説」ザ・テンプターズです。

まずはデータでする。

・タイトル    エメラルドの伝説
・アーティスト  ザ・テンプターズ
・作詞      なかにし礼
・作曲      村井邦彦
・編曲      川口真
・リリース日   1968年6月15日
・発売元    ビクター
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数 46.2万枚
・ベストテンランクイン期間:1968年6月24日〜9月9日付

今回の1曲セレクトは、またまた時代を遡り、昭和43年、1968年の今頃の大ヒットを持って来ましょうか。

ザ・テンプターズ「エメラルドの伝説」。

少し前にゴールデンカップスの「長い髪の少女」を書いたんだけども、今一つアクセスが伸びなかったんですよね。
G.Sの中でもカップスは「A級」と呼ばれるG.Sグループではあるし、「長い髪の少女」も有名な曲ではあるけども、こと実際のレコード売り上げとなるとそれほどの大ヒットと呼べる訳じゃなかった訳で、アクセスが伸びないのもしょうがなかったかなぁ・・・とは思うとこがあったんたけどもね。
 今回セレクトしてきた、テンプターズの「エメラルドの伝説」は、レコード売り上げ的にも大ヒットの域に達している曲出し、なにより、オリコンで1位を獲得してますからねぇ。
さすがにもこの曲くらいになるとコアなG.Sファンじゃなくても、みなさんご存知ですよねぇ。

ちなみに、当時「G.Sブーム」と呼ばれていたなかで、オリコン1位を獲得しているグループってさ、このテンプターズの他では、ザ・タイガースしかいないんだよね、実は。
 当時、業界を席巻していた一大ブームだった「G.S」だけども、その割にはオリコン1位を獲得するくらいの超大ヒット曲と言える曲は意外と少ないんだよね。
それだけ当時のオリコン1位は、獲得自体が難しかった訳で、特別な順位だった訳なんですよね。

だからこそ、ザ・タイガースとテンプターズは、G.Sの中でも「東西の雄」と呼ばれるくらい超A級なグループだった訳なんだけどもさ。
 京都出身、西の雄「タイガース」に対して、大宮出身、東の雄「テンプターズ」っていう構図でしたよね。
さらに言えば、タイガースのジュリーこと沢田研二氏に対して、テンプターズの萩原健一氏って言う人気争いって言うの構図でもあったかなぁ。

ただし、オリコンって、この1968年に始まっているんで、例えば、150万枚売れたって言われるブルーコメッツの「ブルーシャトウ」なんかは、ヒットのピーク時は対照外になっているから、あくまでも暫定的な見方なんだけどもさ。

ちなみに個人的な好みから言えば、正直、タイガースよりはテンプターズのかなぁ。 うん、音楽的な好みという点ではね。
 例えば、この曲の前の「神様お願い」なんてさあ、アウトロー的な雰囲気があったじゃん。

よく、タイガースvsテンプターズの構図を、ビートルズvsローリングストーンズになぞる事があるんだけども、その点からしてみれば、個人的にはローリングストーンズなんだよね。

 どちらも「黒っぽい」点が似てるって言うかさあ、やっぱり、なんか「品がある」ダイガースに比べれば、アウトローな方が好きなんだよなぁ。

ただね、この「エメラルドの伝説」については、そんなアウトローな雰囲気からは離れ、どちらかと言えばメルヘンチックな「歌謡曲」寄りになってしまいましたよね。

まあ、当時のウレ線と言うかね、G.S的な「大衆路線」が、この路線だったんだよね。
だからこそオリコン1位を獲得出来んだろうし、テンプターズにとって最大のヒットになったんだろうけどさ。

前曲で見せたようなアウトローな雰囲気は陰を潜め、一転してヨーロッパ系なイメージでしたよね。

そそそ、当時はこのヨーロッパ系っていうのが、一番のトレンドだったんだよね。北欧系とかフレンチポップス的な雰囲気の曲ですね。

 いつかも書いたような気がするんだけども、北欧系とかフレンチポップスって、日本の歌謡曲と相性がいいんだよね。一番相性がいいのは、どちらともメロディ的にも、サウンド的にも喜怒哀楽がはっきりしてるじゃん。
そのメリハリの良さが日本人って好きだからなぁ。
 それと、北欧的なイメージの一種の憧れって日本人にはあるからなぁ。少なくともエスニックなアジアにはないメルヘンの世界を感じるじゃん。
 今でこそネットでもテレビでもヨーロッパ的な風景はすぐ見られる訳で、当時に比べれば全然身近になったと思うけど、60年代当時は、遠い世界でしたからね、今とは比べ物にならないくらいの憧れはあったんだよね。

そんなメルヘンの世界が、この曲でも展開されている訳ですわ。

でも、曲的にも、この曲いいよなぁ・・って感じたりするんだよね。

タイガースには、すぎやまこういちっていう天才コンポーザーがサウンドプロデューサーとして付いていた訳で、だから、音楽的には良かったんたげども、同様にテンプターズには、村井邦彦氏っていう、こちらも天才プロテューサーが付いてましたからねぇ。

 村井氏は、この辺りを起点に、70年代に向かってニューミュージックを展開していくことになる訳で。
もともと、ヒット曲の世界にはニューミュージックをきっかけに入ってきたワタシなんで、だからね、個人的に音楽的には村井氏の音楽の方が、すぎやま氏よりは、馴染みが深いし、好きなんだよなぁ。

タイガースより、テンプターズの方がしっくりくる・・・っていうのは、その辺りも大きいかもしれないな。

それと、この曲のアレンジャーは川口真氏。 川口氏が作曲・編曲の時には、ベースラインを聴け・・って言うけど、この曲のベースラインも然りですねぇ。

Bメロの ♪ 遠い日の 君の幻を〜 ♪ の部分のシェイク気味に細かく動くベースライン、サビの ♪ あいたい 君に会いたい〜 ♪ の高音でのシンコペーションなベースラインは、流石に川口氏だよな・・・なんて感じ入っちゃたりね。

そんな音楽的にも面白い1曲だな・・・と感じてしまう、テンプターズの最大ヒット曲だったりするんだよね。






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神様お願い! /ザ・テンプターズ

1968_03_神様お願い!_ザ・テンプターズ






今回の1曲セレクトは、「神様お願い!」ザ・テンプターズです。

 まずはデータです。

・タイトル     神様お願い!
・アーティスト  ザ・テンプターズ
・作詞       松崎由治
・作曲       松崎由治
・編曲       クレジットなし
・リリース日   1968年3月5日
・発売元     フィリップス
・オリコン最高位 2位
・売上げ枚数   43.1万枚
・オリコンベストテンランクイン期間:1968年3月25日〜6月10日付

 えー、昨日47年前にタイムスリップしたら、戻れなくなってしまいまして・・・あせあせ ・・・というのは方便でして、幅広いGSっていうジャンルを1曲で折り返しちゃうのは、ちょっと目先が狭いかな・・・ってことと、やっぱし、47年前の今ごろがGSの「最盛期」ってこともあるかな。。

・・・っていうことで・・・、昨日は、GSのなかでも「お坊ちゃま」系のヴィレッジシンガーズを持ってきましたが、今日は、縦軸に不良⇔お坊ちゃま、横軸に音楽系⇔ゲーノー系 って持ってきたら、対抗軸上にあると思われる、テンプターズを持ってきましたぞ。

 テンプターズ。そーそー、ショーケンですわ。萩原健一氏がボーカルね。
 GS広といえど、人気の上でNO.1だった、ジュリーこと沢田研二のタイガースと競り合ったグループって言えば、やっぱしテンプターズでしょう。

 なにせ、当時の「セブンティーン」とか「明星」っつう雑誌を見ると、大々的にタイガース VS テンプターズっつう特集が毎月号のように組まれてたりして・・・。

 今で言えば、ジャニーズ系な扱いですよ。

 他方では、貴公子のビートルズをタイガースに置き換え、ワイルドなローリングストーンズをテンプターズに置き換えて、完全に対バン扱いしたりして。

 あたかも、大阪出身のタイガースに対して、埼玉出身のテンプターズということで、「東西対決」のような様相もあったりして、何かと比較の対象になってしまった、両バンドなんだよね。

 音楽性的にも、そのイメージの通り、完全にヨーロッパの貴公子をイメージしたタイガースに対して、R&B寄りの黒っぽい、骨のある曲で出てきたテンプターズと、これまた、完全な対抗的な位置にあったりしてね。

 それは、今日持ってきた、テンプターズの「神様お願い!」で、一番よく現れてるんじゃないかなぁ。

 この曲、今聴いても、黒っぽいんだよね。骨があるっていうか、ちょっと不良ぽい雰囲気がかっこいい。

 対して、同じ時期にタイガースが放った曲は、最大のヒットとなった「花の首飾り」ですよ。
 もろ、ヨーロッパのノーブルな王子様・・・っていう雰囲気じゃん。

 これは、マスコミのみなさん、いろいろ煽って下さい・・・と言わんばかりの徹底した対抗作。。。

 っていうか、まあ、作為的なものではなく、たまたま、そうなっちゃったんだろうけどね。

 なにせ、テンプターズは、この曲が「初のヒット」だったわけで。。。

 それがたまたま、マスコミが喜びそうな構図だったわけで。。。


 ちなみに、オリコンでは、タイガースの「花の首飾り」が1位を獲得したのに対して、テンプターズのこの「神様おねがい!」は、「直接対決」の末、タイガースの前に2位に甘んじてたりする(1968年5月13日付)。

 次のテンプターズ最大のヒットとなった「エメラルドの伝説」では1位を獲得したんだけどね。
 ただ、自分たちのオリジナルの「神様お願い!」に対して、作られた「エメラルドの伝説」で1位を獲得したのは、当時の心中としては、如何ばかりのものだったんでしょうねぇ。
(ちなみに「タイガース」は、当時は、すべてプロの作家が作ったものでオリジナルはシングルとしては後期までなし)

 そういう意味では、完全なるゲーノー系だったタイガースに対して、テンプターズは本意的には、音楽系をめざしていたのかもしれない。

 上で書いたように、ショーケンっていう、目玉のボーカリストがいたから、たまたまタイガースの好敵手にされてしまっただけで。。。


 個人的に言っても、今聴く分には、タイガースよりテンプターズだなぁ。
 タイガースの曲って、なんか、気恥ずかしいんだよなぁ。だいたい、王子様ってガラぢゃないしふらふら
 テンプターズは、今聴くと、カッコいいんだよね。いまでも通用するよ。
 特に、この「神様お願い!」なんて、下北沢系あたりのコアメロ系バンドなんて、やったら、絶対いまでも受けるって。3ピースで充分に雰囲気出るもの。


 ところで、タイガースの「花の首飾り」は、後年いろんなヒトがカバーしてるけど、テンプターズの、この「神様お願い!」は、あんまりカバーされないな。

 うんにゃ、一人だけいた。ぬわんと、KUWATA BANDがカバーしてたのよ。うん、シングル「MERRY X'MAS IN SUMMER」のC/W。

 で、参考にちょっと聴いてみた。



 うーん、桑田氏には申し訳ないけど・・・、これは、完全にオリジナルのテンプターズの方がいいわ。

 イントロの ♪ アー アアアー アー アアアー〜♪の部分が、ショーケンの方がセクシーだすよ。

 ギターは、完全にガレージっぽいし、↑の♪アー アアアー〜♪の部分でうねうねうねるベースもかっちょいいしね。

まあ、桑田氏も、ショーケンに対するオマージュってことで、カバーしたまでて、対抗意識は全くなかったんでしょう。

 桑田氏って、今もそうだけど、結構GSの影響受けてるんだよね。で、なかったら「チャコの海岸物語」なんて書かないって。
 
 それにドラムの松田氏が完全なGSフリークだったりするからなぁ。

 まあ、それを抜きにして、この曲のカバーおすすめだす。



 なお、タイトルからして、なーんかチェッカーズの「神様ヘルプ!」と類似性を感じちゃうんだけど・・・・ふらふら
 チェッカーズの方がパクリだよね、きっと。。。。
 曲も、パクリではないけど、かといって、雰囲気は遠からず・・・というか。。。。あせあせ


しかしさあ、なぜにこの曲の動画、You Tubeにはないのだ
で、探してみたら、別の動画サイトにあった。

http://www.dailymotion.com/video/x7t0wb_%E3%82%B6-%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%97%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BA-%E7%A5%9E%E6%A7%98%E3%81%8A%E9%A1%98%E3%81%84_shortfilms

是非、聴いてみてくだされ。
 最近、ガレージっぽいバンドってたくさんいるけど、今のバンドに全然引けを取ってないよね。
47年も前に、このグルーヴと、音圧を出していたテンプターズって圧巻だと思うなぁ。



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