かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

サカナクション

【キニナル曲】ショック!/サカナクション

2022_03_アダプト_サカナクション



まずはデータよん!

・タイトル         ショック!
・アーティスト     サカナクション
・作詞       山口一郎
・作曲       山口一郎
・リリース日    ネット配信 2022年1月26日
          CD アルバム「アダプト」収録 2022年3月30日リリース予定  
・発売元      ビクター
・タイアップ    映画「ルパンの娘」主題歌

やっぱ、これですね。今一番刺さる曲は。
一瞬、ルパンかと思わせるようなジャジーなビッグバンド風なイントロから、アフロビートなラテンの世界へ。
70年代全開なこの曲に、ご機嫌ですわ。
もっとも映画「ルパンの娘」の主題歌だったこともあって、「ルパン三世」を彷彿とさせるような大野雄二風な味付けのイントロになったんだろうけどね。
以前のサカナクションって、たしかにエレクトロな2010年代を象徴していたけど分かりづらさもあった。
2015年の「新宝島」以降、昭和なダンスビートというヒントを得て、曲自体ストレートで分かりやすくなった上に、世界観も広がったよなぁ。
この間、ラジオで、この「ショック!」を皮切りに、山本リンダ「どうにもとまらない」、じゃがたら「裸の王様」と、アフロビートなラテン曲をメドレーでかけてたけど、まったく遜色が無かったし、、このメドレーを選曲したひとのセンスに感心しちゃったな。
ちなみに、東京FM、LOVEさんの「ALL TIME BEST」だけど、この番組の選曲センスは以前からいいんだよね。
ヒゲダンがまだインディーズ時代の2017年にいち早くO.Aしたのも前身の「LOVE CONECTION」だったと思う。
で、「こりゃ、やべえのが出てきた」と思ったのよ。
この曲が収録されているニューアルバムは来月リリース予定だけど、当然のように売れるだろうね。

【キニナル曲】新宝島 / サカナクション

2015_11_新宝島_サカナクション











・タイトル     新宝島
・アーティスト   サカナクション
・作詞       ICHIRO YAMAGUCHI
・作曲       ICHIRO YAMAGUCHI
・編曲       サカナクション YUZURU TOMIYA
・リリース日    2015年9月30日
・発売元      ビクター
・オリコン最高位 9位
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・タイアップ:映画「バクマン。」主題歌

 リリースが今年の9月30日ということで、すでに2カ月近くたっているわけで、「今さら」・・・って感じがしないでもないんだけど、最近の曲で一番印象に残ったっていうのは、やっぱ、この曲だろうな。

まずもって、音圧が高いイントロ最初の部分からして思わず耳が行ってしまうんだよね。否が応でもひっかかっちゃう。 で、そのまま曲の流れに乗っかって行っちゃうんだよなぁ。

ま、メロディラインとしては、いつものサカナクションから大きく変わっているところはない。いつもの山口一郎節そのままって感じなんだけど、でも、全体的なイメージがダサいんだよね。
 あ、悪い意味のダサさと言う訳ではなく、いい意味でのダサさなんだけどさ。 なんて言うのかなぁ、全体的に肩肘張っていないっていうのかなぁ、いい意味でのラフさを感じる。

 最近の曲って、兎角、「カチッ」と作りすぎているきらいがあるじゃん。特に一連のK-POPとかさあ。
聴いてて疲れるんだよね。もっと気楽に歌わんかい、オラッ みたいな気持になっちゃうんだけど、この位ラフにやってくれると、助かる。

 昔は、もっと気楽だったじゃん、ヒット曲って。 気楽さの中にある種のダサさがあってさ。そのダサさに美学があったような気がするんだよね。
向こうの曲と邦楽の最大の違いは、ココだと思うんだよね。向こうの曲は、やっぱりカッコいいんですよ。カッチリとした音作りをするでしょ。それに比べると日本の曲っていうのは、何処かにラフな部分があるんだよね。たとえ、完璧な音づくりをしたとしても、でも、それが100%完璧かと言うと、そうじゃない。必ずどこか抜けてるところがある・・・。っていうのが、少なくとも90年代くらいまでの日本のヒット曲なんだよね。
そそそ、その抜けてダサい部分が、日本のヒット曲の最大の特徴でもあり、良さなんだよね。

 そのダサさが分かんないヒトには、日本の曲の良さは一生分かんないと思う。けど、なんか、その部分が分かんないヒトが増えてきてるような気もするなぁ。

 この曲は、そんなダサさの美学を再現してくれているって感じがするんだよなぁ。

大体において、PVからして、ダッサダサじゃん。 70年代の「ドリフ大爆笑」のオープニングのもろコピーだし。
傍から見ると、時代の最先端を行くバンドがなんでまた、こんなにダサいねん・・・なんても思うんだけど、逆に言えば、今の時代、これが先端なのかもなぁ。 そそそ、キーワードは「ダサい」ってところ。
 
 ネット検索すると、米米CLUBの「SHAKE HIP」のパクリ? っていうトピックスがたくさん立ってるけど、個人的には、時代的にもっと遡ると思うわ、この曲想は。
 米米の「SHKE HIP」はもっとカッコイイもの。こんなにダサくない。その点はやっぱ80年代なんだよね。
でも、この曲は、そのダサさからして70年代的なのよ。

 例えば、ジャケ写からして、その色褪せ感からしてフィルムから興したような感じじゃん。
イメージ的に、「太陽にほえろ!」とか「特捜最前線」的なんだよなぁ。

結局、時代は螺旋状に回りまわって進化するってところなんだろうね。
最近、こんな感じの「ダサい」曲が俄かに増えつつあったりして、個人的には喜ばしい限りですわ。





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