かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

グリコ

Summer Beach / 岡田有希子

1985_05_Summer Beach_岡田有希子






今回の1曲セレクトは、「Summer Beach」岡田有希子です。

 まずはデータです。

・タイトル     Summer Beach
・アーティスト  岡田有希子
・作詞       尾崎亜美
・作曲      尾崎亜美
・編曲      松任谷正隆
・リリース日   1985年4月17日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位 5位
・売上げ枚数   13.7万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 8位
・ベストテンランクイン期間:1985年4月29日〜5月13日付
・タイアップ:グリコ「カフェゼリー」CM曲 
 

 今回の1曲セレクトは、岡田有希子さんの「Summer Beach」

 いや、結構、盲点だった、この曲をまだ、書いてなかったとは。。。っか、いままで、岡田有希子の曲って、あんまりし書いてなかったんだな、ワタシ。
 結構、引き合いに出してはいたものの、実際に「1曲セレクト」として、もって来てたかって言えば、そうでもなかった・・・んだよね。


 たださ、実際、この曲、当時の「今ごろ」・・・5月末だね・・・の時点では、すでにヒットのピークは過ぎて、下降線だったのよ。

 タイトルが「Summer Beach」ってついてるから、本当なら、これからのシーズンにもっと盛り上がらなきゃいけないはずだったんだけどねぇ・・・。

 まあ、ただ、曲がねぇ・・・、今ひとつ、盛り上がらなかったからなぁ、タイトル負け・・・というか。
 いや、曲自体はよかったんですよ。というか、さすがにこの年、ノリにのってた、尾崎亜美女史が書いただけあって、アイドルの曲としては、一部の隙もなかったと思う。

 たださー、どーしても、タイトルとは裏腹に「悲しいね・・・ざびしいね・・・」っていってる様な岡田有希子の「歌唱」があってさぁ、今ひとつ、盛り上がりに欠けるんだよなぁ・・・。

 それと、前々から書いているように、この年の今ごろの天候よ。82年同様、85年の初夏から夏にかけては天候不順が続いてたからなぁ。
 覚えてるけど、曇天で肌寒い日がずっと続いてたんだよ、この年も。
だから、タイトルに「Summer」ってついてても、今ひとつピンと来なかったのもある。

 いつかも書いたことあるけど、この辺って、結構ギャンブルだったんだよね。曲を作っている時点では、リリースしたあとの天候なんてわかんないからねぇ。

 しかも、この頃になると、季節先取りでリリースしちゃってたからさあ。4月に「Summer Beach」っていわれても、これは、普通はピンとこないよなぁ。。
 まあ、昨今の「温暖化」の世の中では、ある程度は理解できそうだけど、時代は30年前だからねえ。。。



だけんど、このヒトは、難しい曲、歌ってたよねぇ。今からして思うと。まあ、確かに尾崎亜美の曲は、もともと難しい曲が多いけど、この曲はその中でも富に難しいと思う。コード進行も結構、ひねくれてるし。そんな中を、すんなり歌ってしまってる岡田有希子って、ウタうまかったんだな・・・なんて、改めて思っちゃいましたわ。

 特に、Cメロの

 ♪ Loving Loving me〜 ♪

のところなんてのは、堂々としてたね。 

それにしても・・・うーん、やっぱり、この曲、今聴いても13万枚ぐらいで終わる曲じゃなかったと思うよなぁ。
正直、最初聴いた時は、「あ、この曲はホームランになるかも・・・」っなんてビビビっと来たんだけどなぁ。。。
それもこれも、この年の天候不順が悪いwwww




よろしかったら、ポチッと押してね
にほんブログ村 音楽ブログ 懐メロ邦楽へにほんブログ村

ファーストデイト / 岡田有希子

1984_04_ファーストデイト_岡田有希子 






今回の1曲セレクトは、「ファーストデイト」岡田有希子です。

 まずはデータです。

・タイトル    ファーストデイト
・アーティスト  岡田有希子
・作詞      竹内まりや
・作曲      竹内まりや
・編曲      萩田光雄
・リリース日   1984年4月21日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位 20位
・売上げ枚数   10.6万枚
・TRHE HITCHART HOT30最高位 25位
・タイアップ:グリコ「カフェゼリー」CM曲

 これまでも、何曲か故 岡田有希子さんの曲を書いてきたんだけど、いつも、どうも湿っぽい雰囲気になっちゃうんですよね。4月と岡田有希子さんっていうと、どうしても「あの日」を思い出しちゃうから・・・っていうところがあるからかもしれないけど・・・・。でも、今日は明るく行きますよ。

 そう、今回はデビュー曲の「ファーストデイト」を引っ張ってきましたから。

 最初、このヒトを見たのはいつだったろう? うーん、忘れたなぁ。

 でも、はじめてみた時から、あーかわいいコが出てきたなって思ったのは覚えてるな。もしかして、同い年くらい? って最初思ったんだけど、実際は、ワタシより2つ上だったんだよね。だけど、ホンとにかわいかったんだから!

 もーね、このヒトのファンに決めたって思ったもん。

 曲も良かったしね。竹内まりやの作品。あの同時、ちょうど竹内まりや自身も復帰したころで、「もう一度」とダブルでランクインしてましたよね。
 
 ちょっと他の典型的なアイドルの曲調とは一線を画してたよな。やっぱりアメリカンナイズされた匂いなんだよね。カラッとした空気感のある。

 それでいて、きっちり気持ちを捉えるようなインパクトのあるサビですもんね。

 たしか、グリコの「カフェゼリー」のCMに使われてなかったけな・・・? 
 当時、よくCMで聴いた覚えがあるぞ。

↓ あ、これだ





 しかし、最初に見たときは、2年後あんな悲劇が起こるとは全く予想も付かなかったな、このころは。

 このまままちがいなくトップアイドルになるんだろうな・・・っていう予感だけはしてたけど。

 でも、実際は、あの当時感じてたくらいのトップアイドルって言うところまでは至ってなかったんですよね。

 確かに可愛らしかったけど、だからと言ってカリスマのアイドル性って言うのは、もしかするとちょっと欠けてたのかもしれないよね。なんとなく、陰がある・・・っていうかどことなく淋しげに見えるところがあったりする。
 そこがカリスマアイドルになりきれなかった一つの要因だったかもなぁ。

 そんな彼女も、もし、生きていれば、今年48歳ですよ。。。 なんか信じらんない・・・。
どんな大人の女性なっていたことでしょうねぇ?





よろしかったら、ポチッと押してね
にほんブログ村 音楽ブログ 懐メロ邦楽へにほんブログ村

HELLO IT'S ME / L⇔R

1995_02_HELLO IT'S ME_L-R






今回の1曲セレクトは、「HELLO IT'S ME」L⇔Rです。

まずはデータです。

・タイトル     HELLO IT'S ME
・アーティスト   L⇔R
・作詞       黒澤健一
・作曲       黒澤健一
・編曲       L⇔R
・リリース日    1994年10月21日
・発売元      ポニーキャニオン
・オリコン最高位  10位
・売上げ枚数    41.8万枚
・タイアップ:映画「四姉妹物語」主題歌


前回の「秋止符」から、一気に時代を飛び越えます。

L⇔R 「HELLO IT'S ME 」  1995年の今頃のヒットだから、ちょうど20年前ですね。

 のっけから・・・・当時、この曲、不快だったんだぁ

 いや、決してけなしているわけではないですよ。曲自体は好きだったんだよね。キャッチーでビートルズなメロディラインは、良かったんですよ。一発で好きになったもの。

 なにが不快か・・・っていったら、この曲のミキシングが・・・。

 なんかさ、不快じゃありせん? なんで、ドラムの音があんなにでかいの? なんで、音が割れてんの? なんで不協和音なの? ってところがどうにもキニナル曲なんだよねぇ。

わざとやってるのかしら?

・・・っちゅうか、このヒトたちのドラム、総じてうるさい  どうにかして・・・って本当に言いたくなったりして・・・
 なんで、ハイハットじゃなくてセカンドシンバルでリズムとってんの? ・・とか

なんか考え出したら止まらなくなったりして・・・。

 まあ、そんなこんなあった上でも、やっぱり、サビの部分だけは強いよね。このキャッチーさは強いですよ。


 この曲は、例のポッキーの「四姉妹物語」のCM曲。このインパクトも大きかったかな。

↓ コレ



 何分、オリコンではベストテンまで来たわけで、L⇔Rにとっても完全ブレイクを果たした曲ですからねぇ。

 ちなみに、オリコンでベストテン入りしたのは1995年2月27日付。リリースから4ヶ月。初登場から17週目っちゅう、ロングスパンでのベストテン入りだったわけだけど、この時の週間売上げ枚数は、なんと6万3千枚!

 6万3千枚売っても10位だったんですよん、このころのシングルチャートって。

 まさに音楽バブル期でしたねぇ。今の現状を考えると信じられないですけどねぇ。

 それにしても、映画「バブルへGO!」じゃないけど、あのころへ行って、「おめえら、いつまでも浮かれてんぢゃねえぞ」って、あのころの音楽業界へ「喝!」を入れたいよねぇ。
 
 今のこの現状を思えば・・・。





 いいね ・・・と思ったらポチッとしてね

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

愛の中へ / 渡辺徹

1983_01_愛の中へ_渡辺徹






今回の1曲セレクトは、「愛の中へ」渡辺徹です。

 まずはデータです。

・タイトル    愛の中へ
・アーティスト  渡辺徹
・作詞      大津あきら
・作曲      木森敏之
・編曲      木森敏之
・リリース日   1982年12月10日
・発売元     エピックソニー
・オリコン最高位 6位
・売上げ枚数   21.0万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 5位
・ベストテンランクイン期間:1983年1月17日〜2月7日付
・タイアップ:グリコ「アーモンドチョコレート」CM曲

昨日からずっと、「1月1日」リリース曲を書いてきたけど、そろそろ「通常」のセレクトに戻しますわ。

 今回セレクトしてきた曲は、渡辺徹の「愛の中へ」なんだけど、出足をどお書くべなぁ。。。悩む。。

 考えて見れば、渡辺徹の曲って書くの初めてなんだわ。この曲の前の「約束」なんて、あれだけ大ヒットだったのに、まだ、引っ張ってきてない・・・ってことは、結局、書き出しをどーすべか・・・って迷っちゃうことが大きいような気がするなぁ・・。

 ・・・ってか、渡辺徹が、ウタ歌ってた・・・なんて、もしかすると、信じられないヒトもいたりしてふらふら

 うむ、榊原郁恵のダンナの渡辺徹っすよ。いまやブクブク太っちゃった・・ふらふら・・・・ってか、この頃は、また、少し痩せたみたいだけどね。

 33年前は、人気絶頂期のマッチと張り合うくらいの「アイドル」だったのよ・・なんて書いても、今となっては、誰も信じないよなぁ。 でも、これホントなんですよ〜。


 それにしても、このヒトの曲は、ワンパターンで知られまして。。ふらふら
 そそそ、いっつも同じような感じの曲でして・・・。最後は「またかよ」・・・って感じで、飽きられたっていう印象が強いんだよなぁ。

 でも、今、それぞれの曲の作詞、作曲者を見てみると、それぞれの曲で作詞、作曲者が違うんだよな。

 それでいて、なんで、どの曲も同じに聴こえるねん・・・っていうのが、逆に不思議だったりして。。ふらふら

 まあ、この「愛の中へ」は、大ヒットの「約束」を受けての曲だから、「約束」をもう一度・・・ってことで、似たような感じの曲にしちゃったことは、よくあることよ、音楽業界としては。

 うん、個人的にも、この曲までは納得してたんだよねぇ。 だけんどね、この後もずっと、同じような曲が続くんだよなぁ。。
 いや、この曲は、随分早く、レコード買った記憶があるんだどね。 そそそ、丁度、お正月だったんだ。1983年の・・。
 当時、なんとなく、この曲のサビの仕掛けが面白くてねぇ、それで買ったんだと思う。

 ま、サビの仕掛けって言っても、コード進行なんだけどね。

♪あーいーのー なーかーへー かーけーてー おいでー (C B♭ A A♭)〜 ♪

の 「C B♭ A A♭」と落ちてくコード進行が良くてねふらふら ふらふら ふらふら

今から考えると、至極、単純な動機なんだけどさ。なんか、当時は、こんな単純なコード進行でも、素直に「反応」して、自分がいたりしてね。

 ま、それだけ、まだまだ、純粋だったってわけだよなぁ、ワタシも。

まあ、今だったら、まず、ダメだろうね。騒いじゃうよ〜、保守的だってさぁ。


 ところで、この曲のジャケ写みると、この曲、グリコ「アーモンドチョコレート」のイメージソングになってるけど、どーも、その記憶がないなぁ。
 この前の「約束」は、有名だったじゃん、キョンキョンとのCM。だからよく覚えてるんだけど、この曲も使われてたっけなぁ。。。。

・・・・と書きつつ、当時の「オリコンウイークリー」を引っ張ってきて見たりして・・・

フォト


↑1983年1月24日付 オリコンチャート(オリコンウイークリー1983年1月28日号 通巻177号)


うー、たしかに、「CM」マーク付いてるな。。。(見づらいけど。。。)
だけど、完璧に忘れてる。。。

(注 無断拝借っす よいコのみなさんは、マネをしないように)





よかったら、ポチッとしてね
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

愛のメモリー / 松崎しげる

1977_10_愛のメモリー_松崎しげる






今日の1曲セレクトは「愛のメモリー」松崎しげる です。

まずは、データから

・タイトル    愛のメモリー
・アーティスト  松崎しげる
・作詞      たかたかし
・作曲      馬飼野康二
・編曲      馬飼野康二
・リリース日   1977年8月10日
・発売元     ビクター
・オリコン最高位 2位
・売上げ枚数   63.9万枚
・THE HITCHART HOT30 最高位 4位
・ベストテンランクイン期間:1977年9月19日〜12月19日付
・タイアップ   グリコ「アーモンドチョコレート」CM曲

 一時のi-tunesさわぎも、ここんところ、ようやく落ち着いて来た感じだよねぇ。熱しやすくさめやすい、日本人気質ってやつですかねぇ。
 でもさー、予期せぬ出来事だよねぇ。i-tunesもさることながら、この曲、「愛のメモリー」ですよ。8月4日のi-tunesリリース直後、一時、この曲がDLランキングの1位だったことがあるんだもんね。
 いったい、だれが、そんなにDLしてんのかなぁ・・と疑問に思っちゃたわけだけど、その後もランクが比較的安定しているところを見ると、これは、フロッグではなく、本当に人気あるんだろうね。

 大体において、i-tunesは、30代〜40代に主眼を置いているということで、ラインナップもこの年代には、結構たまらないものになっているわけでね。
 逆に、20代にもこの時代の曲は、新鮮なのかな。

 ・・・という、旧譜の掘り起こしっていうのは、i-tunesを中心に各配信サイトで行われているけど、一応、成功しているようですね。

 この曲、もともと77年8月のリリースなんですが、実は、もっと遡っていくと、曲自体は、リリースより、1年以上前にはあったようなんですよね。
 ・・というのも、松崎の歌唱力もあって、ベネチア音楽祭に出品しよう・・と、いうところから、この曲が作られたようなんです。 もともとはね。
 だから、曲も、もろカンツォーネ風じゃないですか。

 Aメロは優しくはじまって、徐々に盛り上げていき、最後に大サビが盛り上がりの頂点を見せて終わる・・・というのは、作曲の馬飼野康二氏の得意中の得意のパターンですもんね。
 やっぱし、カンツォーネ風といったら、このヒトの右に出るものはないですわ、日本では。 まさに真骨頂っていう雰囲気だもんなぁ。
 最後の大サビは、ホンとに迫力あるもんなぁ。それを見事歌いきる松崎しげるもすごんだけどね。

 昔、フジカラーのCMで、「冬なのに黒い」なんて、ギャグの標的にされてましたが、ウタの実力はなんのなんの・・。
 さいきんでは、このテの正統派かつ歌唱力があるアーティストなんて、そうそういなくなりましたよ。
 まあ、あの時代でも居なかったですけどね。カンツォーネ歌わせて、すごいなぁ・・と思わせるアーティストは、他には尾崎紀世彦ぐらいぢゃなかったかなぁ。

 でも、これでも分かるように、70年代は、ヒット曲系はヨーロッパ系の曲が主流だったんだよね。
 
 あ、馬飼野氏では、西城秀樹の「傷だらけのローラ」もこの系統に入りますね。

 また、このテの曲がヒット駆るようになんないですかねぇ。すくなくとも、音楽聴いてる気持ちにはなりますよ。

 最近のわかい子は、冷めてるから「ケッ」っていう感じになる子も多いだろうけどさ。


 ちなみに、この曲は、グリコアーモンドチョコレートのタイアップが付いていたんだけど、個人的にはよく覚えてないなぁ。
 ・・このころは、まだ、ヒット曲に傾倒する前で、ポールモーリアに狂ってた頃だから・・。
 同じヨーロッパ系なんだどね。歌謡曲は認めないような、くそ生意気なガキだったから。。。。。。



※2005年10月に書いたものの再掲載です。

ハッとして!Good / 田原俊彦

1980_10_ハッとしてGood_田原俊彦







今日の1曲セレクトは、「ハッとして!Good」田原俊彦だー。

まずは、データから

・タイトル    ハッとして!Good
・アーティスト  田原俊彦
・作詞      宮下智
・作曲      宮下智
・編曲      船山基紀
・リリース日   1980年9月21日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数   62.2万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 2位
・ベストテンランクイン期間:1980年10月6日〜12月8日付
・タイアップ   グリコアーモンドチョコレートCM曲

 この曲、印象に深いなぁ。まず、印象的だったのは、デビュー曲の「哀愁でいと」と全く曲調が違ったこと。
 ノー天気というか、愉快というかね。まずもって、デキシーサウンドをアイドルの曲として取り込んだのは、前代未聞のことでしたよねぇ。
 たしかに、間奏の部分でタップわ踏むということは決まっていたのかも知れないけど、大胆にデキシーを持ってくるとは、宮下智っていうヒトも大胆なヒトでしたよね。
 結局のところ、このヒト、トシの曲だけしか、ブレイクしていなけど、よっぽとトシと相性がよかったのか、いい意味でのその後の方向性を決定した、「プロデューサー」でしたよね。

 曲的には、上に書いたようにデキシーサウンドのちょっとビックバンドがかったところが、目新しかったなぁ。
 まあ、この路線は、後の「NINJIN娘」に繋がっていくんだけどね。
 でも、まあ、この路線には、ファンの間でも賛否両論、いろいろあったよね。
 やっぱし、「哀愁でいと」のマイナー路線が好きな人が多かったようだけど、逆に、この路線がいいって言う人もいたわけで・・。 あ、でも、どっちかというと、評論家っぽい人のほうが絶賛してるヒトは多いのかな。

 ただ、音は、今、聴くとちょっとショボイ。特にCDで聴くと、ショボさの極限かなぁ、音がなんとも薄いんだよね。
 まあ、もともと「CD」なんかにするという想定で作っていないとは思うけど。。。。。
 どちらかといえば、この曲はTV向きだね。トシの踊りを含めてビジュアル的に考えられた曲なんじゃないかな。
 そういう意味では、時代を先取りしていた感覚はあるな。 

 まあ、あの頃の「オトナ」のヒトには、随分叩かれてたけどね。。。
 
 カップリングは、たしか、フジテレビ系ドラマ「ただいま放課後」の主題歌だった気がするなぁ。
 「青春ひとりじめ」っていうの。こちらは、正統派の「青春ソング」。聴くとなんかほっとしたりする。
 
 ・・ということは、あんまりインパクトは強くないんだけどね。 インパクトという点で「ハッとして」をA面に持ってきたのは正解ですね。どんな批評を受けたとしても・・。


それと、この曲、グリコアーモンドチョコレートのCMソングだったんだよね。
 田原俊彦 松田聖子 競演のCM。当時、百恵、友和の再来かなんて、随分騒がれてたよなぁ・・・。
 
 ホントは松田聖子は、郷ひろみが好きだったらしいんだけど・・。




※2005年10月に書いたものの再掲載です。


悲しみ2(TOO)ヤング / 田原俊彦

1981_09_悲しみ2ヤング_田原俊彦








ども。 今日の1曲セレクトは「悲しみ2ヤング」(田原俊彦)です。

まずはデータから

・タイトル    悲しみ2ヤング
・アーティスト  田原俊彦
・作詞      網倉一也
・作曲      網倉一也
・編曲      船山基紀
・リリース日   1981年9月2日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位 2位
・セールス枚数  38.0万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 2位
・ベストテンランクイン期間:1981年9月14日〜10月26日付
・タイアップ グリコ「アーモンドチョコレート」CM曲

 いままで、女性アイドルは何回か書いてきたけど、男性アイドルは、全然無かったかんね。これからはちょくちょく書いていきたいな。その一番手としては、やっぱ、ワシらの年代ではトシちゃん置いて他になしって感じだよね。マッチもそうなんだけど、やっぱ、80年代アイドルの一番手としたら、このヒトをおいて他になしなわけですよ。
 兎に角、あのころのファンの結束は凄まじかったからねぇ。あのころ、月刊「明星」とか「平凡」とかの人気投票では、いつも1位。付録のヤンソンでも、84年にチェッカーズに抜かれるまで3年以上毎月1位だったもんねぇ。まあ、それだけ強力な「固定ファン」がいたって訳ですよね。

 でも、あの頃のトシちゃんの曲は、かなりいろいろ言われたよなぁ。もともと「歌唱力」がない上に、一見、上辺っつらだけって感じの軽い曲ばっかだったでしょ? デビュー曲の「哀愁でいと」以外はさ。
 マッチが対照的に「硬派」路線を位行ってたからねぇ、余計、批判の的になってたりしてね。
 最たるものは、一つ前の曲「キミに決定!」(81年7月1日リリース 最高位2位)かなぁ。当時は、オイオイって感じだったもんね。20才のオトコが歌う曲かよ・・・っつう批判が多かったよなぁ。
 まあ、その影響もあってか、「浮動票」にはほとんど刺さらなかったわけで、デビュー以来最低セールスの33.8万枚止まり。 その前の「ブギ浮ぎI LOVE YOU」(81年4月5日リリース 最高位2位)が48.7万枚セールスだったことを考えると、一気に下がったんだよね。

 さすがに、これみて、スタッフもあわてたんだろうねぇ・・・、「悲しみ2ヤング」は、もとのナイーブだけではなく、ちょっと硬派をブレンドした本来のトシちゃん・・という路線に戻ったんだよね。
 いや、一番確実な曲調に戻したって行ったほうがいいのかなぁ。

 このあわてぶり、リリース間隔でも分かるよなぁ・・・。「キミに決定」が7月1日で、「悲しみ2ヤング」がわずか中2ヶ月の9月2日だもなぁ。。 当時は3ヶ月ローテーションリリースっていうのが普通なリリースの仕方で、だから、本来なら、7月の次は10月リリースって言うのが通常なんですよ。
 で、本当に10月にリリースするんですけどね。・・・「グッドラックLOVE」(81年10月16日リリース 最高位3位)

・・・ということは、本来は「キミに決定」⇒「グットラックLOVE」っていうのが、通常リリースローテーションなわけ。
 それが、わざわざ9月に1枚かました・・・っていうのは、やっぱり「緊急の路線変更」ってことなんだろうなぁ。逆に考えると、もし、「キミに決定!」が45万枚クラスのヒットパターンになっていたら、果たして、この曲が表に出ていたのか? 御蔵入りになってたんじゃないか? っていうことも考えられるよねぇ。

 まあ、逆に、「キミに決定!」は、本当に実験で、すでにこの時点で売れなかったら、「悲しみ2ヤング」を出すっていう青写真が出来てたのかもしれないけど、でも、今になって思えば、この成り行きに感謝したいなぁ・・・。
 っていうのも、この「悲しみ2ヤング」なかなかの佳曲なんだよなぁ。 トシちゃん本来のナイーブさが充分引き出されてるっていうか、やっと当時の等身大の田原俊彦が出せたんじゃないかって思える曲なんだよね。こんな曲がオクラ入りじゃ、ちょっと哀しいもんね。
 出だしの♪こんなはずじゃ〜♪の不安定な歌い方からして引き込まれるじゃん。 いや、ワシは引き込まれた。
それまでのトシちゃんの曲って、当時のワシでさえ、ちょっと買うの引いてたんだよね。マッチは買ってたけど。でも、この曲は直ぐレコード買ったもんねぇ。
 全体的にアイドル歌謡というよりは、ニューミッジックっぽくしたのが、よかったんだろうね。メロディと泰旋律的に入ってくるトランペットも「哀愁」ただよっててまた、いいのよ。
 間奏に挟まるセリフ♪Oh Baby I Can't say good-bye〜♪ではさまるドランペットなんて、哀愁があっていいじゃんいいじゃん。 あ、ワシ、この部分だけでレコード買ったっていっても過言じゃないですよ。
 いい加減なレコードの買い方かも知れんけど、ワシ、意外とそういう感じでかっちゃったレコード多いんだよなぁ。曲の一部に引き込まれて買っちゃったっていうの。

 しかし、この曲の作詞 作曲の網倉一也氏は、当時、本当にいい曲書いていましたよねぇ。なんつうか、独特の哀愁感があるんですよね。このヒトの作品って。なかなか言葉で表現するのって難しいけど、筒美京平氏のような洋楽にタッチした哀愁感でも、演歌のような「和風」どっぷり「石狩挽歌」のようなめっちゃ暗い哀愁感でもない、当時のティーンエイジャーの一番共感を得られそうな、ほどよい哀愁感っつうのか温度感っつうのかなぁ。
 特によかったのは、「マイレディー」(79年9月リリース)や「Howmanyいい顔」(80年8月リリース)の一連の郷ひろみ作品だよね。
 トシちゃんものは、これとはちょっと切り口があったと思うんだけど、この「悲しみ2ヤング」から次の年の「誘惑スレスレ」(82年10月リリース)を経て、「ピエロ」(83年2月リリース)で完結するって流れですね。
その間でトシの成長も見られるってかんじかなぁ。最後の「ピエロ」なんて、ほとんど郷ひろみ作品と変わんないもんね。曲内容のレベル的にはさ。
 最終的には、84年の「顔に書いた恋愛小説」で終結。この曲もよかったよねぇ。♪時間よとまれ♪でほんとに音が途切れて時間が止まるの。。。斬新なアイデアでしたね。


蛇足だけど、この曲って、グリコアーモンドチョコレートのCM曲じゃなかったかなぁ・・。



 あ、やっぱり、グリコアーモンドチョコレートのCM曲でした。




これもヒット当時の動画だけど、出所が出所なのと、なんせジャニーズ管理曲なんで、すぐに消されると思います。見たい方は早めにどうぞ

※オリジナルは2005年9月に書いたものです。
記事検索
QRコード
QRコード
読者登録
LINE読者登録QRコード
livedoor プロフィール

かじやん