1980_03_南風_太田裕美






今回の1曲セレクトは、「南風」太田裕美です。

まずは、データでーす。

・タイトル     南風 〜South Wind〜
・アーティスト   太田裕美
・作詞       網倉一也
・作曲       網倉一也
・編曲       萩田光雄
・リリース日    1980年3月21日
・発売元      CBSソニー
・オリコン最高位  22位
・売上げ枚数    11.5万枚
THE HITCHART HOT30最高位 20位
・タイアップ:キリン「キリンオレンジ」CM曲

 昔は、レコードのリリース日って、1、5,10日以外に、21日リリースって多かったんだよなぁ。 
最近は、毎週水曜日ってリリース日が決まっちゃっているから、21日が水曜日にならない限りそうでもないんだけど、少なくとも80年代までは、毎月21日というのが、リリースのひとつの山で、とくに四半期と決算期を抱えた3/21リリースっていうのは、数が多かったんだよねぇ。
 もちろん、ここからヒットした曲も多いわけで・・。ということで、暫くは3/21リリースの曲が続きそうなので、まずは、ちょっと早めに引っ張って来ることにしましたワ。

 太田裕美 「南風」

 って、ほとんど「みなみかぜ」ってよんぢゃうんだけど、「サウスウインド」が正解のようです。本当は。

 この曲を聴くと、決まってどっかに行きたくなるんだよね。「ドライブしたい」病がムクッ。。。。
 この爽快感は、これからの季節にピッタリですよ。適度なスピードで海沿いを走りながら、この曲をカーステから流す・・・っていうシチュエーションにゃピッタリですよね。

♪From the radio 天気予報 週末は晴れそうです 
 それなら自慢の車に乗り 浜辺へ行こうか ♪

 いいじゃありませんか。 その気になっちゃいますよ。

 「南風」っていうタイトルにピッタリの温度感と、匂いですよね。

 それまで、どちらかというと、松本隆−筒美京平の強力ラインの「歌謡ポップス」よりっていう印象が強かった太田裕美だけど、70年代も終盤に差し掛かって、前の年の79年あたりからは、筒美京平の手から離れて、ちょっと方向転換が見えてきた頃ですよね。このころは。
 自分で作曲した「シングルガール」などのシングルをはさんで、この曲となるわけだけど、この曲は、網倉一也氏のプロデュース。
 どちらかというと、詞の内容、曲調から言って、ニューミュージック系の若干、大人向けの内容になってますね。
 それまでが、高校生くらいが対象だったとしたら、この曲は大学生を対象にしてるって感じね。

♪ 君は光のオレンジギャル ♪

 この言葉遣いは時代を感じるよね〜。少なくとも「ギャル」って言葉は、いまや「死語」ぢやないかなぁ。
 でも、あの時代は「イマイ」かったし、「ガール」よりは、大人びた言葉だったんだよね。

 この辺からも、そりまでよりは、上の年代を意識した曲だったんだよね。

 網倉氏も、そのまえの郷ひろみの「マイレディー」からのってきたころでしたしね。このひとのメロディは、カラっとした空気感がいかにもアメリカンポップスを下敷きにしてるぞっていう、手触りがいいんですよね。
 ヨーロッパ系、ジャパニーズアシッドのような湿り気がない。
 丁度、あのころは、そういう曲が好まれてきた時期でもあるしね。時代的に網倉氏のような曲があってたんだよね。

 ただ、サウンドは若干、古いかなぁ。既に80年代に入ってたんだけど、まだ、70年代の匂いを引きずっていたな、この曲までは。
 そして、この曲のリリースから10日あまり。同じくCBSソニーからリリースされた1曲が、この70年代を引きずった「空気」を一変させたんだよね。
 そうです! 松田聖子の登場! ・・となるんだよね。

 この曲は、そんな端境期にあった、「70年代」を髣髴させる「最後」の曲ぢゃなかったかな。

 ちなみに、この曲は、当時のキリン「オレンジ」のCM曲。キリンが提供だった「ベストテン」のCMではよくかかってましたよね。



うーん、↑で、「South Wind」が正解です・・・なんて書いちゃったけど、動画のなかで「みなみかぜ」って言っちゃってますねぇ。。。。
いずれにしても、この曲は、本当に懐かしい。聴くと、80年当時が鮮明に蘇りますわ。



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