かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

イルカ

雨の物語 / イルカ

1977_07_雨の物語_イルカ







今回の1曲セレクトは、「雨の物語」イルカです。

まずはデータです。

・タイトル     雨の物語
・アーティスト   イルカ
・作詞       伊勢正三
・作曲       伊勢正三
・編曲       木田高介 石川鷹彦
・リリース日    1977年3月25日
・発売元      クラウン
・オリコン最高位  16位
・売上げ枚数    34.1万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 12位

 夜に入った途端、雨が強くなってきましたわ。
さっき、帰宅途中、思わぬザンザン降りで、すっかり体が濡れちゃいましたよ。

いまも外は雨。なんとなくセンチメンタル。。。
こういう、なんとなく、物寂しい雰囲気の日には、曲もややセンチメンタルな曲を・・・ということで、

 雨の物語   /イルカ

をひっぱて来て見ました。

 
 ・・・・と言っても、正直、この曲は、これを読んでいるどの程度の方がご存知なのかはよく分らないんですよね。

 曲の知名度としてはマイナーですよね? ワタシももちろん、タイムリーで聴いていた訳ではないです。

 いや、聴いていたのかもしれない。きちんと聴いたのは20歳くらいの頃だったとおもう。

 ただ、初めて聴いた時も、なぜか懐かしい気分にさせてくれる曲だったんだなぁ。
 いや、絶対、ヒット当時にはどっかで聴いていたと思うようなメロディ

 出だしの
♪ 化粧する君の その背中がとても〜 ♪ の部分しかり

 サビの
♪ 窓の外は雨 雨が降ってる 物語の終わりにこんな雨の日似合い過ぎてる〜♪

も絶対にどっかで聴いていたメロディだ。

 この曲を聴くと、ふと1977年のカラーが脳裏に浮かぶ。

8歳の頃のカラーなんて覚えてるのか? なんて思うだろうけど、この年のころになると結構覚えてるもんなんですよね。

 あの頃の雨の日の景色が見えてくる。

・・・・ということは、絶対にこの曲、当時、どっかで聴いてたんだよ。

 それが思い出せない自分にジレンマだったりして。。。



 だけど、イルカっていうと、どうしても「なごり雪」のイメージ、フォークシンガーっていうイメージが強いんだけどね。

 でも、この曲のような完全、「歌謡曲」といっても差し支えないような曲も歌ってたんだよね。

 それにイルカって、童謡っぽいかわいらしい曲がおおいけど、この曲は、年相応のシッカリとした恋愛(失恋)ソングだよね。それも、このヒトにしてみればちょっと珍しいかな。

 まあ、当時としては「歌謡曲」とも言えないかな。これでもしっかり「ニューミュージック」の部類には入れてもいいかもしれないけど・・・。

 プラス、いまとなってはほとんど、忘れられている曲だと思うんだけど、売上げが34万枚もあるのも、これまた意外かもしれないな。
 オリコンで最高位16位だもんね。爆発的なヒットではなかったわけだ。

 ジミーにながーく売れてたって曲なんですよね。TOP100には37週ランクインと、あの「なごり雪」の同30週より長い期間ランクインしてたんだよね。

 イルカっていうアーティストを一発屋と思っている方は、ちょっと考えを変えたほうが良いと思いますよ。





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なごり雪 / イルカ

1976_01_なごり雪_イルカ






今回の1曲セレクトは、「なごり雪」イルカです。

まずはデータです。

・タイトル     なごり雪
・アーティスト   イルカ
・作詞       伊勢正三
・作曲       伊勢正三
・編曲       松任谷正隆
・リリース日    1975年11月5日
・発売元      クラウン
・オリコン最高位  4位
・売上げ枚数    54.7万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 2位
・ベストテンランクイン期間:1976年1月12日〜4月5日付

 今回は、めっちゃまともに行きますぞ。
 イルカ「なごり雪」。

 いまや、この曲はスタンダードですよね。いまって音楽の教科書にものってたりする? ってくらいでしょ!?

 まあ、音楽の教科書に載ってるからスタンダードってことはないんだけど、でも、世代を問わず、この曲は知ってますよねぇ。

 だけども、この曲、タイトルからして「なごり雪」って言うくらいだから、本来は、「春先」の別れのシーズンの曲ぢゃないの?
 ・・・ってところなんだけど、実際、リリースは「11月」という、まだ別れの季節でもなんでもない時期だったりしてね。

 でも、ヒットのピークは、2月だったりするから、結果的には、曲の内容とピッタリ当てはまったわけだよね。

 ま、だから支持されたってところは強いんだけどさ。

 
 ところで、この曲のシチュエーションとしては、「田舎」かどこかに遠くへ帰ってしまう彼女を東京駅か上野駅か新宿駅か・・とにかくターミナルの駅で見送る「ボク」がいる。
 季節外れの雪が降ってる・・・っていう図柄ですよね。

 「東京」と「地方」との、長距離恋愛。

 このシチュエーションって、この当時の象徴みたいなもんなんだよね。

 今、この手の「僕」、または「ワタシ」は東京で、「彼女」または「彼」が地方にいて・・・・っていう長距離恋愛的なシチュエーションの曲ってあんまり見なくなったじゃない!?
 これも時代なんですかねぇ?

 まあ、いまや、インターネットもあるし、ケータイもあるから、東京⇔地方の差がなくなってきているし、そういう距離感もなくなってきているから、必然的にそういうシチュエーションってアナクロなのは分かるけど、でも、そういうシチュエーションって一種の郷愁のようものを感じませんかねぇ?

 この「なごり雪」がヒットした1975年〜1976年あたりって意外とこのテの長距離恋愛的な曲がヒットしてたんだよね。
 この曲と丁度同じ時期にヒットしたのが、太田裕美の「木綿のハンカチーフ」でしょ。ま、これは、究極の長距離恋愛ものですわね。
 それと、以前、ここで紹介した、マイペースの「東京」なんて曲もヒットしてたし。。。

 それを考えると、30数年前っていうのは、まだまだ、東京と地方の距離で随分、離れてたんだなぁ・・・って感じますねぇ。

 まあ、だからこそ、郷愁を誘うってものなんだけど・・・。

 正直、いま、同じシチュエーションで「なごり雪」と言っても、いつでもネットで逢えるじゃん・・・では、郷愁も誘われないってもんですわ。。。。


あ、そうそう、この曲、「イルカ」が歌ったものが、一番有名だし、完全にオリジナルって感じだけど、実は、これはカバー
なんだよね。
 もともとオリジナルは、かぐや姫が歌ったものなのですわ。
1974年3月5日リリースされた、かぐや姫4枚目のアルバム「三階建ての詩」に収録されているものがオリジナル。
 こちらは、リリースが3月って言うくらいだから、「なごり雪」っていうのは、ドンぴしゃりの季節だったんだよね。

 まあ、良くも悪くも、この曲でイルカっていうヒトは、アーティスト人生を決めちゃいましたよねぇ。




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