かじやんのヒット曲&チャートレビュー

ヒット曲を聴き続けて40数年! かじやんがお送りする、「今」のヒット曲&ヒットチャートから、「あのころ」のヒット曲&ヒットチャートまで、ヒット曲について幅広くご紹介するブログ。 自主チャートサイト"THE HITCHART NOW AND THEN"の支店ページという位置づけにいたします。

キニナル曲レビュー

【キニナル曲】ノット・オーケー / あいみょん

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・タイトル   ノット・オーケー
・アーティスト あいみょん
・作詞     あいみょん
・作曲     あいみょん
・編曲     近藤隆史(Q.,Ltd)、田中ユウスケ
・リリース日  2023年10月3日
・発売元    ワーナーミュージック

相変わらずのテレワーク中、1日中FMを流している中で、久々に耳に引っかかったのが、あいみょんの突然発表された新曲「ノット・オーケー」。

これがなんかいい。

メロディラインは、これまでの「あいみょん節」がそのまま引き継がれているんだけども、サウンドがね。
これまでのあいみょんにはなかったようなサウンドですね。

シンセの音色がゴダイゴの「モンキーマジック」のように煌びやかで。 
純粋な70年代前半のフォークというよりも、70年代中盤以降のニューミュージックに近いですね。

まあ、ニューミュージックっていう定義は幅広いわけで、ロックに近いものもあれば、フォークに近いものもある。いわいるシンガーソングライターものという訳だけども、この曲は、そんなニューミュージックの中でも、フォーク寄りの香りのする1曲。

あの頃のヒットって、いわいる歌謡曲から派生した「4、7抜き」で中華っぽいメロディラインの曲が、まだまだ多かったじゃん
サウンドは洋楽なんだけども、曲調はアジアンテイストが抜けない歌謡曲っぽい曲も、いわいるニューミュージック系の曲にも、点在していたりするんだよね。

この曲は、そんな香りが強いなぁ。いわいる「和製ディスコ」って言われていたような曲ですかね。

サウンド的にはディスコなんだけども、今一つあか抜けないような・・・。

最近、東京FMの「スカイロケットカンパニー」から派生してきた、「あいみょん」好きのおっさんを「おじみょん」なんて呼んでるけどさ。 そそそ、われわれ50代であいみょん好きのおっさんたちですわ。

そんな「おじみょん」には、これは懐かしさでいっぱいの1曲なんじゃないですかね。

まあ、これまでのあいみょんも、相対的には70年代フォーク・ニューミュージックという香りが強かったわけで、それが「おじみょん」という現象を呼んでいるんだけと思うけども、この曲もそんな「おじみょん」にもたまらない1曲なんじゃないかと思うわけですわ。


ここのところ元気がなかったあいみょんの曲だったけども、個人的にも久々に触手が伸びそうな1曲ですわ。
なにより、NHK朝ドラの主題歌だった前曲「愛の花」からNHKの匂いを一蹴したのがいい。





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【キニナル曲】光の方へ / カネコアヤノ

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カネコアヤノ「光の方へ」

・タイトル   光の方へ
・アーティスト カネコアヤノ
・作詞     カネコアヤノ
・作曲     カネコアヤノ
・リリース日  2019年9月18日
・発売元    1994
※アルバム「燦々」より

これまで主に「新曲」書いてきた【キニナル曲】シリーズ。
なんで、「ちょっと」前リリースの曲をここに書くのもどうなのか・・とも思ったんだけども。。。
まあいいですよね。。。。

ラジオをきいてたら、この曲が流れてきて、思わず仕事の手が止まってしまったわ。
一瞬、新曲? とおもったけど、曲自体はちょうど3年前リリースされた「燦々」というアルバムに収録された1曲。
このアルバム、2020年の「CDショップ大賞」もとったというから知ってる方も多いだろう。
とにかく、なんて懐かしいサウンドなんだろう。
・・といっても歌謡曲ぢゃない。

それは、この曲の公式YOU TUBE動画へのコメントのほとんどが「外人」からのコメントっていうことからも分かるだろう。

日本語のボーカルを覗くと、サウンドとしては、もろ洋楽的なテイストな1曲。

最近のシティポップと言われる曲が、洋楽に対して日本特有のフィルターを通した曲であるならば、この曲なんかは、もろその定義は満たしているんじゃないか。

でも、なぜかシティポップと言われる曲は、昭和時代の曲ばかりなんだよね。
平成の時代、いや最近の令和の曲にだって、無機質で都会を連想させる、シティポップ的な曲もあるのに、なぜかシティポップって言われない。 不思議なことに。

もっとも、この曲で無機質な都会を連想するかといえば、全くの真逆で、田舎のゆったりと流れる時間を連想させる訳で、いかに洋楽的な曲といえども、シティポップと呼ぶのもおかしいんだけども。。。

それにしても、この曲の、この感じ、遥か昔に感じた感触なんだよな。 このアルバムに関してのリリース資料を見ると、レイド・バックサウンドだとか、サイケデリックでチルアウトな1曲・・とか言われているけど。。。
いやいや、でも、一般的にサイケデリックという言葉に象徴されるようなアバンギャルドな感触ではない。 カントリーにソフトロックをプラスしたような、優しい風のような感覚。

はるか昔にヒットしたドラマ「水もれ甲介」の主題歌のような

・・って書いてどのくらいの人が納得してくれるんだ? 

↓ コレ




いやでも、時代的には、あの頃(1970,年代中盤)のソフトロックな感触ですわ。
時代は巡るとは言うけども、ルネッサンスだよね。




それにしても、このアルバムジャケットの、ねこちゃん、ブスだよねぇ。。。
でもインパクトあるよ。

【キニナル曲】新時代(ウタ from ONE PIECE FILM RED) / Ado


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今一番キニナル曲はこれだ

Ado「新時代(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」

・タイトル    新時代(ウタ from ONE PIECE FILM RED)
・アーティスト  Ado
・作詞      中田ヤスタカ
・作曲      中田ヤスタカ
・編曲      中田ヤスタカ
・リリース日   2022年8月10日(アルバム「ウタのうた(ONE PIECE FILM RED」
         2022年6月8日 (ネット配信)
・発売元  ユニバーサルミュージック
・タイアップ:映画「ONE PIECE FILM RED」主題歌

映画「ONE PIECE FILM RED」主題歌。
今、一番勢いがある曲と言えば、この曲だわな。
興行収入100億円突破と超大ヒットの映画主題歌ということもあり、あ、当然といえば当然というところか。
・・ただ、映画の主題歌という所を差し引いても、この曲はいいね。
映画の大ヒットそのままに、曲にも勢いがあるし、高揚感がある。

なんといっても、Adoの歌唱がすばらしいんだよね。
たしかに以前からこの年齢の割には歌唱力はあるAdoだけども、この曲を初めて聴いたとき、まず感じたのは「あ、ホンモノ」になってきた・・・ってこと。
昨年から一番変わったのは、高音域での地声の太さですね。いまだにファルセットで逃げるところはあるけど、少なくとも、昨年よりは、声は太く、通るようになってきたと思う。

「うっせえわ」で出てきたときはもっと雑だったんだよね。

まあ、それがいいという見方も出来るんで、一概に「雑」なのは間違っているというわけではないけど、少なくとも、あれから大分成長したように感じる。

正直「うっせえわ」からというもの、 尻つぼみ気味だったところもあり、やっぱ生き残るのは難しいか・・と思ったけど。。。その間、ボイトレで、喉を鍛えていたんであれば、この曲を聴く限りでは無駄ではなかったんじゃないかと思う。
この曲を筆頭に「ONE PIECE FILM RED」の他の曲も、現在ヒットチャートを席巻しているわけで、れから年末にかけてどうなっていくのか、ちょっと恐ろしい存在になりつつありますな。

これは、今年の頭の段階では、こういう展開になるとは全く考えもしてなかったわけだけども。。。。

作詞、作曲は、中田ヤスタカ。
これまでの「なんとかP」って人たちよりも、きちんとポイントを押さえたプロな曲を作ってきますね。さすがの実績ですわ。

というか、これまでのPerfumeやきゃりーぱみゅぱみゅの中田ヤスタカの一連のヒット曲よりも、格段にパワーアップしているように思える。その位のスケールを感じる。
最初、中田ヤスタカとは気が付かなかったもの。

このヒトの曲って、Perfumeやきゃりーぱみゅぱみゅの一連のヒット曲のように、生身の人間というよりもアンドロイド感が先感じてしまうことが多かったんだけども、これまでは。
Adoっていうヒトは、強烈な人間臭さを感じるわけで、そこに引っ張られているっていうところもあるんだな。、件の中田ヤスタカ氏も。


【キニナル曲】ショック!/サカナクション

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まずはデータよん!

・タイトル         ショック!
・アーティスト     サカナクション
・作詞       山口一郎
・作曲       山口一郎
・リリース日    ネット配信 2022年1月26日
          CD アルバム「アダプト」収録 2022年3月30日リリース予定  
・発売元      ビクター
・タイアップ    映画「ルパンの娘」主題歌

やっぱ、これですね。今一番刺さる曲は。
一瞬、ルパンかと思わせるようなジャジーなビッグバンド風なイントロから、アフロビートなラテンの世界へ。
70年代全開なこの曲に、ご機嫌ですわ。
もっとも映画「ルパンの娘」の主題歌だったこともあって、「ルパン三世」を彷彿とさせるような大野雄二風な味付けのイントロになったんだろうけどね。
以前のサカナクションって、たしかにエレクトロな2010年代を象徴していたけど分かりづらさもあった。
2015年の「新宝島」以降、昭和なダンスビートというヒントを得て、曲自体ストレートで分かりやすくなった上に、世界観も広がったよなぁ。
この間、ラジオで、この「ショック!」を皮切りに、山本リンダ「どうにもとまらない」、じゃがたら「裸の王様」と、アフロビートなラテン曲をメドレーでかけてたけど、まったく遜色が無かったし、、このメドレーを選曲したひとのセンスに感心しちゃったな。
ちなみに、東京FM、LOVEさんの「ALL TIME BEST」だけど、この番組の選曲センスは以前からいいんだよね。
ヒゲダンがまだインディーズ時代の2017年にいち早くO.Aしたのも前身の「LOVE CONECTION」だったと思う。
で、「こりゃ、やべえのが出てきた」と思ったのよ。
この曲が収録されているニューアルバムは来月リリース予定だけど、当然のように売れるだろうね。

【キニナル曲】ハート / あいみょん 

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今回のキニナル曲は、これだ!

あいみょんの新曲「ハート」。

まずはデータでする。

・タイトル    ハート
・アーティスト  あいみょん
・作詞      あいみょん
・作曲      あいみょん
・編曲      田中ユウスケ 立崎優介
・リリース日   2021年11月24日 (シングルCD)
                                2021年10月20日 (ネット配信)
・発売元     ワーナーミュージックジャパン
・タイアップ   TBS系ドラマ「婚姻届に判を捺しただけですが」主題歌

シングルCDは先月24日リリースだったけど、ネット配信開始からは、すでに2か月が経とうとしているわけだけど。。。

初めは、まずもって、地味だよなぁ、ミディアムバラードだからなんだろうけども、今一つパッとしないなぁ。
今回の曲はドラマ主題歌ということで、こういう曲調なのかもしれないけど、それを差し引いても地味な印象は拭えないなぁ。。。と思ってたんだよね。


あれから2か月近く経って、少しは楽曲になれてきては来て、徐々に曲を消化できているけど。。。
でも、まだ慣れ切れない自分がいたりして。。。。

もしかすると時代との折り合いがつかなくなってきているのかもなぁ。
「マリーゴールド」の頃のようなオーラが、ここの所、薄くなってきているようにも思える。 

あいみょんの良さって、ミディアム調のポップスから繰り広げ去られる子音の声質だと思っているのね。
個人的には。
この手のバラードでは、そんな声質が今一つ生かしきれないんじゃないかそんな印象が強いんだよね。

同じような印象が昨年のヒゲダンでも感じたんだけども、彼らは今年リリースの「Cry Baby」でそれらの危惧を払しょくし、新たな領域に踏み込んだと思うのね。彼らの持ち味であるロングヒットも復活した。


あいみょんも同じように新たなステージに踏み込む時期来ているんじゃないのかな。そうんな気がするんだよね。 

確かに、これまでのイメージをつづければ、暫くは安泰かもしれないけど、だんだんジリ貧になっていくだろうし。。 
今回の曲で、配信先行、シングルCD後追い・のリリースで、よりヒットを狙ってきているようにも思えるのに、ここまでは思ったほどヒットが拡大してきていないんだよね。 

たしかに、同じバラード系の楽曲だった昨年の「裸の心」では、同様な戦法でロングヒットとなった。
けど、今のところ、この曲では昨年の「裸の心」ほどの効果が出ていないのよ。

「裸の心」だけではなく、「マリーゴールド」で顕著だったように、チャート上位ロングランというのが、あいみょんの持ち味だったわけよ。そこはヒゲダンと同じですね。

でも、今年は前作の「愛を知るまでは」でも、そうだったように、以前のロングヒットに陰りが見えてきている。それは、この曲でも同じ傾向が出て来ている。「ジリ貧」のサインが出て来ているんだよね。

で、あるならば、そろそろヒゲダンと同じように、これまでのイメージをいったん壊してでも、あらたなあいみょんを打ち出す時期なんじゃないか。 個人的にはそう思うんだよね。

今年は昨年まで程のリリースペースからは落ち着いてきているけど、Newあいみょんを打ち出すためにも、少しリリースペース落とした方がいいと思うんだよね
たしかに、あいみょん位になるとタイアップ依頼も多いんだろうし、なかなかリリースペースを落とすのも難しいんだとは思うけど、そこは、ぐっと我慢の時なんではないかな。

このまま「ジリ貧」でフェイドアウト方向に向かうのか、持ち直すのか、次の曲は分岐点になるかもしれないな。






【キニナル曲】踊り子 / Vaundy

さらにさらに、間髪入れずに「キニナル曲」もう1曲〜 
Vaundy 「踊り子」

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まずはデータから

・タイトル     踊り子
・アーティスト   Vaundy
・作詞       Vaundy
・作曲       Vaundy
・リリース日    2021年11月17日
・発売元      Vaundy Artwork Studio
・タイアップ :You tube Premium CM曲

先週配信開始した、今年7曲目のシングル。
昨年に続き、1年間に7曲のシングルリリースとは、いまどきのアーティストのリリースペースには舌を巻いてしまう。

少し前に あいみょんでも同じようなことを書いたような気がするけど。。 
 
配信が主流になって、浮き沈みのサイクルはさらに激しくなり、リリースし続けないと、すぐに忘れられてしまう・・ということから、今どきの若いアーティストは、短期間のウチにリリースし続けるんだ・・・ということなんだけども。。
果たして、こんなペースでリリースし続けていて「潰れ」ないんだろうか・・なんて、オジサンとしては心配になってしまうんだけど・・・。

70年代から80年代にかけては、3か月リリースローテーションっていうのがヒット曲の主流だった。
あの頃でさえ日本のリリース間隔はクレイジーと言われていたけど、今や毎月リリースっていうアーティストも珍しくないもんね。 
今年の紅白に出場する平井大なんかもそうだし、毎月リリースではないけどYOASOBIのリリースペースも早いしな。
兎も角、ほとんどの人たちが自作自演なんだから驚きだぁ。

そのくらいのタフさと、才能の埋蔵量の豊富さがないと、今のヒット曲界は渡り歩いていけないんだろうけど、正直、それは、ワタシなんかの想像をはるかに超えてますね。
でも、最近の若いコたちにとっては、このスピード感が今のデフォルトな感覚なんだろうな。

このヒト、個人的には、最初は今一つ受け入れがたかったんだけども、ここ数曲を聴いてると、若いコにしては、意外とわかりやすい、素直なメロディラインであることに気が付いてきましたね。簡単に言えばキャッチーなのよ。 今回の新曲もサビは分かりやすいし。
ただ、素直でアクが少ない分、もうひとつ抜け出せないのかも。
2曲前の「Tokimeki」なんてのはもろそうだけど、手触りとしては藤井風に比較的近いような気がする。けど、現在のところの藤井風との差はその辺なんだろうな。




MV出演は、今をときめく小松菜奈さん。これだけでも話題性充分だわな。

え? だれだ? 「踊り子」と聞いて、村下孝蔵、 フォーリーブスかと思った・・っていう方は。。。



【キニナル曲】神様 / アイナ・ジ・エンド

間髪入れず、次の「キニナル曲」は、コレだ!

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アイナ・ジ・エンド「神様」。

まずはデータです。

・タイトル    神様
・アーティスト  アイナ・ジ・エンド
・作詞      AiNA THE END
・作曲      AiNA THE END
・編曲      Singo Sekiguchi
・リリース日   2021年11月24日 (アルバム「THE ZOMBIE」より
・発売元     エイベックス・トラックス 

今週リリースされた、アルバム「THE ZOMBIE」のリード曲になるんですかね? この「神様」っていう曲は。

生業がリモートになってから1日中、家でFMをつけっぱなしにしながら仕事をしているんだけど、この間この曲が流れてきて、改めて、アイナ・ジ・エンドの魅力を感じた曲ですね。

さっき書いた、さとうもか さんとは別の意味で、このヒトの、「ハスキー」な声質にはどこか惹かれちゃうんだよな。

少し前に、今年のトレンドは「ハスキーボイス」ということを書いた。
確かに、Aimerさんや miletさんなどハスキーボイスな女性アーティストが、今年の一つの流れではあったし、このヒトもその中の一人なんだけど、なんか、このヒトのハスキーボイスは独特なんだよね。艶っぽいというか。

昔は「ハスキーボイス」と言ったら、♪ぼへみあーん♪ のような肉食系ハードチューンを、真っ先に思い出してしまったけど、このヒトには、必ずしもそういう所が当てはまらない

なにより、見た目のルックスからは、全く想像つかない。 ロック系だけどは無くポップスでも受け入れられそうな声質。これは、このヒトの最大の武器だと思うなぁ。

これは、今年のポカリスウェットのCM曲となったA_oの「BLUE SOULS」を書いた時も思ったことなんだけども。

え? あれ? 「BLUE SOULS」書いたのfacebookだけだったか。。。 


↓ コレ
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ミュージックステーション毎週見るのはキツイけど、たまに見ると、意外と発見があったりする。
A_o「BLUE SOULS」。 ポカリスウェットのCM曲だけど、なかなかいい。
今年は、ハスキーなボーカルがトレンドっぽいね。ちょっと前にいいと思った、Aimerの「地球儀」もそうだし。
なにより最近バズってきている女優の伊藤沙莉さんもドスの効いたハスキーボイスだったりするしな。
先が見えない不透明な時代に、なんか妙にフィットしてるんだよね。ハスキーな声質が。



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アイナ・ジ・エンドさん、もともとはアイドルグループ「BiSH」のメンバーなわけだけど、個人的には最近のアイドルにはとんと興味が沸かないんで、これからもソロ活動には期待していきたい、ワタシだったりします。
このヒトはもっと表に出て来なきゃ勿体ないと思うな。







【キニナル曲】Woolly / さとうもか

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今回の「キニナル曲」はぁ・・・・コレ。 
さとうもか「Woolly」

まずはデータから

・タイトル    Woolly
・アーティスト  さとうもか
・作詞      さとうもか
・作曲      さとうもか
・編曲      さとうもかバンドfrom東京
・リリース日   2021年10月13日
・発売元     ユニバーサル

最近、さとうもか さんが気になる。
曲だけきくとaikoのフォロワーに聴こえる。 ぱっと聴きaikoの新曲かと思ったもの。

このヒト、なにより母音の声質が独特なんだよね。 大げさに言えばビロードの手触りというか、普通に居そうであまりお目に罹れないような声質。 まずはそこに引っかかるんだよね。
どことなく、ゲス乙女の川谷絵音っぽくも感じるし。まあ、川谷がゾッコンになるのも頷けると思う。
ただし、最新アルバムを聴いてみたけど、引っかかる曲は、まだアルバムのリード曲であるこの「Woolly」って曲だけなのは、ちょっと惜しい。
アルバム全般を聴く限り、まだ、方向性が固まっていないのかもしれないけど、イメージがとっちらがりがち。

このヒトは、この「Woolly」のような、少しR&Bっぽい曲の方が面白いと思うな。 R&Bとビロードの手触りの声質。 今まであったようでなかった感覚っていうが新鮮に感じますね。 まずは、そんな特徴を前面に出した曲でプッシュしても面白いと思いますね。

本人は、もともとR&Bに加え、ジャズ志向でもあるようで、wikiの影響を受けたアーティストを見るところでは、音楽的にはしっかりしたベースがありそうだ。
 併せて文字通りaikoファンということで、この曲のように、もろaikoフォロワーのようになっているんだろうね。

現在のところ、aikoと違うのは、曲がうんと素直だっていう事。 声の印象では一見、頼りなさそうにも思えるけど、aikoの初期の曲のように、普通は使わないような斬新なコード進行で、「なにこれ?」っていう主張やインパクトが出てきたら面白いだろうね。
川谷の他、このヒトのファンのミュージシャンも多いようだから、きちんとした方向性が定まれば、もしかするとこの先出てくるかも。 一応唾をつけておきたい一人ですね。

こういう人は、まずはライブを見てみたい気になるんだけど。。本来だったらCOUNTDOWN JAPANにでも出てくるんだったろうになぁ。。。



【キニナル曲】I'll Be There / 上白石萌音

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今回のキニナル曲はこれだ! 

I'll Be There  / 上白石萌音

早速データから

・タイトル   I'll Be There  
・アーティスト 上白石萌音
・作詞     いしわたり淳治
・作曲     末光篤
・編曲     末光篤 清水俊也
・リリース日  2021年10月13日
・発売元    ユニバーサル
・タイアップ:TBS系「王様のブランチ」テーマ曲

先日から、ハイレゾサブスクが熱い・・っちゅうことで、わんさわんさ騒いでいたわけだけど、昨日、PCのサウンドカードとして、外部接続のDACを購入しまして、あれこれいじっくたんで、PCから外部のアンプを通したスピーカーの音がかなり良くなりまして。。。

正式に、SpotifyからAmazonHDへ鞍替えすることにしました。

・・・で、さっきからAmazonHDのプレイリスト「FRESH J-POP」・・・つまりは、ニューリリースプレイリストを聴いてたんだけどね。

さっそく引っかかっちゃた曲がありましたわ。

それが、今回引っ張ってきた上白石萌音さんの「I'll Be There  」。

10月13日にリリースされた新曲。 最近では珍しく配信だけではなくシングルCDもリリースされ、先週のオリコンシングルチャートでは10位にランクされてきている。

いやいや、それにしても、さわやかな曲ですね。 秋晴れの空の下で聴いたらいいだろうなぁ。

少し前に、最近のトレンドはハスキーボイスと書いた。 milet とか アイナジエンドさんとか、あの手の、少しドスの効いたようなハスキーボイスが昨今のトレンドだとおもっていたし、それは今でも変わらないんだけどさ。

そのトレンドの、正反対のような声質だよなぁ、上白石萌音さんは。

兎に角、伸びやかな高音域と透明感あふれる声質。今どきこれほど素直で清涼感を感じる声質の持ち主っていうのも珍しいよね。

90年代前半に近藤名奈さんというアーティストがいた。当時のガールズポップシーンに属したアーティスト。まあ、それほど大ヒットを飛ばしたわけではないけど。

ワタシねぇ、あの人の声質が好きだったんだよね。 清涼感ある伸びやかな高音域。素直な声質。
あの時も、いまどきこんな素直な声のアーティストがいるのか? と思ったよなぁ。

そして、1994年にリリースされた「N/S」と言うアルバムはワタシのフェイバリットアルバムだった。

今回のこの「I'll Be There」と言う曲、「N/S」に収録されていた「手のひらのハーモニー」と言う曲とイメージが似てるなぁ・・とまずもって感じましたね。

↓ コレ




どこまでも広がる草原と、青空、燦々と輝く太陽、 心地いい風。 そんな風景が目に浮かぶ。

昨年来のコロナ禍で、とかく家の中で過ごすことが多くなった昨今。 
早く、こんな風景の大自然の中に戻りたい。
そんな風にも思えるような、スケールの大きな曲ですね。

個人的には一発で「推し」にしたいと思いましたわ。

ただ、客観的にヒット曲の世界を考えると、どうも、この手の、爽快感にあふれたスケールが大きい曲って、なぜか、昔から、あんまり大ヒットに繋がらないんだよね。

↑にあげた、近藤名奈さんにしたって、結局のところ大ヒットにはつながらず、「そこそこヒット」で終わっちゃったし。

やっぱ、日本人には重箱の隅をつつくようなシミったれた心情を歌った、演歌の世界の方が共感を得やすいんでしょうかねぇ。。。

いずれにしても、そんなしみったれた時代にあって、上白石さんのような声質の持ち主は貴重かもしれないな。 すくなくとも、今この手の、清涼感あふれるスケールの大きな曲が歌えるのは、このヒトくらいしかいないんじゃないかと思えるし。。。





【キニナル曲】アポトーシス / Official髭男dism

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もういっちょ 本日2曲め「キニナル曲」はこれだ

Official髭男dism「アポトーシス」

まずはデータです。

・タイトル    アポトーシス
・アーティスト  Official髭男dism
・作詞      藤原聡
・作曲      藤原聡
・編曲      Official髭男dism
・リリース日   2021年8月11日(デジタル配信)
                                2021年8月18日(CDパッケージ   アルバム「Editorial」より)
・発売元     ポニーキャニオン

先ほど書いたAdoの「会いたくて」同様、前作「Cry Baby」とはガラッと変わったミディアムバラードチューン。

正直ね、前作「Cry Baby」のヒットチャート的なチャートアクションを見てて、果たしてヒゲダンは大丈夫なんだろうか・・と一時思ったんだよね。

少し前にやはり「キニナル曲」で「Cry Baby」を書いた時、この曲は凄い、久しぶりにホームランかもと書いたんだよね。

兎に角、全編にわたる転調の嵐の曲調は、聴き手の方にぐいぐいと迫りくるような、これまでのヒゲダンには見られなかったような攻めの姿勢を感じられたし。 それでいて曲としてまとまりがあった。完成度がかなり高いように思えたからさ。

でも、いざふたを開けてみたら、思ったほどチャートアクションが伸びなかったしさ。

やっぱり、当初から配信のみの曲は、CDリリース曲よりも広がりが少ないからなのか・・とか、プロモーションが少ないのか・・・とか、マイナスの面ばかり感じられたりしたわけでさ。

ま、結果的には、時間をかけてジワリとヒットチャートの順位を上げ、未だに上位に位置するようなロングヒットにはなっているものの、やはりプロモーション的な面では、今一つ地味さを感じたりする。

そこが残念であり、個人的には少し納得いなかったからするんだけども・・・・。


もっとも、そもそもヒゲダンのアーティストパワー問題なのかというところも危惧していたんだけども。

でも、今回引っ張ってきた「アポトーシス」のヒットチャートの急上昇ぶりを見る限りでは、やはり、ヒゲダン、アーティストパワーは、まだまだ健在と思わせてくれる。


ただねぇ、この曲、個人的には、未だによく分かんないんですよ。

悪い曲ではないんだけども、今一つ、消化しきれないでいる。

難しいんだよね曲調的に。

技術的な面から言えば、前作の「Cry Baby」で見せたような転調の嵐のほうが難しいんだろう。

この曲は、あのような転調の嵐ではないし、パッと聴き、表面的にはこれまでのヒゲダンのメロディラインを受け継いでいるような印象がある。

でも、細かく見ると藤原氏の曲をクリエイトする能力レベルが、どんどん上がってきているのか、メロディラインは確実に複雑に難解になってきているんだよな。 

この曲を消化するには一筋縄ではいかないような印象を受けるのよ。

長年「ヒット曲」を聴き続けているワタシとしても、付いていくのはかなり辛いですよ〜、最近のヒット曲は、難しくて。

あー、ロートル オヤジを感じる瞬間。。。。。

もっとも、前作「Cry baby」のように全編転調だらけのメロディラインを見事にまとるきった手腕は、驚きを感じるわけで。 あれから見ると、今回のこの曲の難解なメロディラインも頷けるところなのかもしれないなぁ。

ただ、もっと驚くべきなのは、そんな難解な曲にもかかわらず、この曲のヒットチャートの動きの良さなんだよな。

果たして、聴き手のユーザーのかたたちは、この曲を理解しきって支持しているのかなぁ。
もし、そうであれば、今の聴き手として音楽的な消化レベルは、かなり高いと思う。

いや、millennium parade の「U」がこれだけヒットしているということは、やっぱり、今の聴き手としてのユーザーレベルは確実にかなり高いってことが言えるんだろうな。

凄いですよ、今の聴き手の方たちは。




ところで、アポトーシスとは、多細胞生物の体を構成する細胞の死に方の一種で、個体をより良い状態に保つために積極的に引き起こされる、一種の自殺的な細胞死 の事。

藤原氏が、現在のタイミングでこのようなタイトルを、歌詞内容の曲を書いたのかはよく分からない。
密着ドキュメントによると、「29歳を迎え、残された20代があと1年になった時に、自分の大切な人たちはいつまで元気でいてくれるだろうか」とある。

この言葉の意味としては、コロナ禍の収束の光が見えず、世界に目を転じれば紛争が絶えず、先が見えない不透明なこの世の中を感じてからなのではないだろうかと思えてならないですね。
この曲の詞もメロディラインの難解さ同様、内容は深い。



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