1977_05_帰らない_清水健太郎


今回の1曲セレクトは、「帰らない」清水健太郎です。

まずはデータです。

・タイトル    帰らない
・アーティスト 清水健太郎
・作詞      つのだひろ
・作曲      つのだひろ
・編曲      馬飼野康二
・リリース日   1977年4月1日
・発売元    CBSソニー
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数 54.9万枚
・THE HITCAHRT HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1977年4月18日〜6月13日付

またまた1週間ぶり1曲セレクトですわ。
先週、つのだ☆ひろ氏の「メリージェーン」を書いたんだけども、つのだ☆ひろ氏が提供した楽曲でヒットした曲って、なぜか、「今頃」のヒットが多いんだよね。 うーん、季節感・・・という訳でもないんだけど。。。

でもさ、やっぱ気になるんで、今回はそんな「つのだ☆ひろ」氏が提供し、大ヒットしたこの曲を持って来ましたわ。

清水健太郎「帰らない」。

デビュー曲でいきなりオリコン1位なんていう、超大ヒットとなった、前曲「失恋レストラン」に続くデビュー第2弾のこの曲ですわな。
 「失恋レストラン」が、ああいう形でオリコン5週連続1位、63万枚の大ヒットとなった・・ってことで、前曲に引き続いて、つのだ☆ひろ氏が作詞作曲というわけでさ。

まあ、前作の「続編」ってやつですな。完全に。

兎も角、正直言って「失恋レストラン」に「クリソツ」(そっくり)なんですわ。 イントロ、メロディライン、曲の雰囲気、サウンド。 ややもすれば、どっちがどっち? って感じなんだよね。 うん、BGMとして、流して聴いてたら分かんなくなっちゃっりして。。。

今ならば、リリース時に、これじゃ売れねーよなー・・・なんて思っちゃったりもするんだけど、そこは41年前ですからねぇ。今とは状況が違う。

そんなにそっくりな曲でも、売れちゃったんですねぇ。「失恋レストラン」に続いて、オリコン1位、54万枚も売れたって言うんだから・・・。 うーん、時代が違うといっても、個人的にはちょっと理解しがたい・・・って言う気分になっちゃったりして。。。

いや、かといって、当時の傾向から言えば、この曲に限った事ではないんだよね。 1曲売れると、同じような曲を続けてリリースする・・・ってことはよくあったんだよ、当時は。

よくあった・・というよりかは、当時の業界内の常識だったんだよね、それが。

桑田佳祐氏の「ロックの子」によるとサザンのデビュー曲「勝手にシンドバッド」がああいう形で大ヒットして、「第3弾」シングルまでは、「シンドバッド路線」で行くってことが決まってたらしい。それが当時の常識だったってカミングアウトしてるもんね。
まあ第2弾の「気分次第で責めないで」は、「シンドバッド」路線で出したけど、第3弾は当時の業界常識をやぶり「いとしのエリー」を出した訳なんだけども。

一つ売れれば、次も同じ路線で行っても売れる・・・っていうのが業界内の常識だったって言う訳ですわ。

まあ、それはこの曲を見ても、あながち間違ってない・・って言うのを証明しているようなもんなんだけどさ。
同じような曲が2曲続いても、オリコン1位、50万枚以上の連続大ヒットに繋がった訳なんで。。。

当時、オリコンで2曲連続1位、しかもデビュー曲から2曲連続で50万枚なんて、少なくともアイドル路線じゃ居なかったしね。 これはスゴい事だったんだよね。 

ただし、似たような曲が続くってことは、長い目で見れば、飽きられるのは早いっていうのは、当時から変わらない訳でさ。

実際、この曲までって感じだったもんなぁ、シミケンも。 ま、確かにこの次の「遠慮するなよ」ってシングルもオリコンで最高3位でベスト3入りしたものの、売り上げは20万枚と急降下。以後はベストテン入り出来なかった程で。。。。

トップアイドルって言う座も、デビューから1年足らずの短い間だったわけなんだよねぇ。

今から思えば「人気」の動きの傾向ってそう言うもんだ・・・って当時から分かっていたはずなのに、なんで1発あてると、それを続けるかねぇ・・・なんても思うんだけどさ・・・。

やっぱ、楽に柳の下の2匹目の「どじょう」を狙った方が良い・・・なんていう人間心理なんだろうねぇ。

この曲を聴くと、いつもそんな事を思っちゃったりするワタシだったりしてね。



・・・とはいうものの、個人的には、デビュー曲の「失恋レストラン」よりかは、こっちの「帰らない」の方が、まだしっくり来るんだよな。
それは、今となってはこの「帰らない」の方が、手垢が少ないからなんだろうな。

例えば、未だに昭和の「懐メロ」番組って続いてるけど、シミケンの場合「失恋レストラン」ばっかだもんな流れるの。 この「帰らない」が流れる事なんで、まず、100%ない訳で。。
まあ、恐らくはこの曲のVTRが今ではほとんど残ってないんだろうけど。うん、「失恋レストラン」はレコ大、歌謡大賞などの音楽祭でも歌ってたんで、VTRはかなり残ってるけどさ。

そんなわけで、同じオリコン1位獲得曲というのに、今となっては完全に「死角」に入っちゃってる曲だもんなぁ、この曲は。 まあ、逆に言えばそれだけ「手垢」が少ないって訳で、その分未だに「新鮮味」が残ってたりするんだろうな。


でさ、個人的に「歌謡曲」っていうと、この手の曲って言うイメージなんだよねぇ。 そそ、いまからすると安っぽくてザラついた手触りの野太いサウンドって奴かなぁ。とても洗練されたって言う感じの音楽ではない訳なんだけどさ。

当時、小学2年だったワタシは、まだヒット曲の世界に足を踏み入れてなかった訳んだけど、この辺りの曲となると、うっすらと当時も耳に詩してた記憶が残ってるんだよね。 まだ能動的には聴いてなかったけど、受動的に耳に入っていた記憶ってやつかなぁ。
まあ、だからリアルタイムで耳にしてた記憶がある記憶は、この辺からって感じなんだよなぁ。その分「歌謡曲の起源」になっちゃってるんだろうな。



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