1984_01_カム・フラージュ_柏原よしえ

今回の1曲セレクトは、「カム・フラージュ」柏原芳恵です。

まずはデータです。

・タイトル     カム・フラージュ
・アーティスト   柏原芳恵
・作詞       中島みゆき
・作曲       中島みゆき
・編曲       萩田光雄
・リリース日    1983年12月1日
・発売元      フィリップス
・オリコン最高位 6位
・売上げ枚数  19.3万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 6位
・ベストテンランクイン期間:1983年12月19日〜1984年1月23日付

1曲セレクトを書くとき毎回困るのが、ま、確かに「どの曲を書くか」っていう曲選びもそうなんだけど、いざ、書こうと思った時の文章の出だしがね〜、これが困るのよね。
何か「引っかけるモノ」があればいいんだけど、なーんも引っかけるものが無い曲の時が困る。

実は、今回引っ張ってきた曲もそうなんだよなぁ。

柏原芳恵「カム・フラージュ」。

いや〜、困ったねぇ。。。。困ったんで、↑のような出だしになってしまったんだけど。。。

そんなトピックスに困る位、ヒット当時のこの曲のエピソードっていうのが無いんだよなぁ・・・。というか、思い出せないって言うかねぇ・・・。 まあ、思い出せないっていうのは、個人的な事で、もしかすると人によってはこの曲で忘れられない想い出がある方もいらっしゃるかもしれない。

でも、個人的には・・・・う〜ん、何もないんだよなぁ。。 

まあ、だから、約20万枚も売れたこの曲を今まで書いてなかったのかもしれないけど・・・。

この曲、作詞、作曲が中島みゆき女史なんだよね。 いや、もしかすると、そんなことすら今となっては忘れ去られた事実かもしれない。 いや、考えて見れは、ヒット当時も、それほどの話題にならなかったんだよな。

中島みゆきさんと、柏原さん・・・といえば、この年(1983年)頭に大ヒットした「春なのに」であり、 翌年1984年にヒットした「最愛」であり・・・ってとろこが話題だったからねぇ。

だからね、この年1983年の柏原さんは、中島みゆきさんに始まり、中島みゆきさんで終わった年だったんだよね。

まあ、ほんのちょっとヘビーなサウンドと、アップテンポな曲調からして、中島みゆきさんっぽくなかったからなぁ、確かに。
で、当の柏原さんにしても、そんな上記のような曲調が柏原さんっぽくなかったってところはあったしね。

当時の柏原さんと言えは、上記の「春なのに」もそうだけど、「夏模様」「タイニーメモリー」など、ちょっとスローな落ちついた曲って言うイメージが定着してたしね。

 確かにこの年の春に出した「ちょっとなら媚薬」は、完全に山口百恵さんを意識したアップテンポだけったけど、正直、柏原さんにあっているとは、あんまり思えなかったしなぁ。
それが証拠に、その前曲の「春なのに」があんなに大ヒットだったのに対して、売れなかったからねぇ、それほど。
この曲の場合は、曲調があまりに山口百恵さんだったんで、「狙い過ぎ」なんていう酷評もあったわけなんだけどもね。 
ただ、個人的に言えば、柏原さん自身にそんなにあってたとも思わなかったなぁ。 メロディライン、サウンド云々というよりも、アップチューンな柏原さんがねぇ、どうもイメージとずれるんだよね。

だから、この曲にしても。そんなに売れるとは思わなかったんだよな、だから、そんなに注目してなかったところもあったんだと思う、当時は。

そもそも、♪ 悪い噂隠すために ワタシを呼び出させないで〜 ♪ っていう出だしAメロの部分、 特に♪ ワタシ〜 ♪って言う部分がさあ、ぶっきらぼうなんだよ、歌い方が・・・。

当時としては、「あー、そんなに歌いたくないか・この曲」なんて思っちゃってたんだよな、ワタシ。

でも、フタを明けたら、前曲「タイニーメモリー」を上回る、売り上げ約20万枚。 

いやいや、正直、これは予想外だったんだよなぁ。

でもねこの曲の場合は、曲調云々・・というよりも歌詞の深さが良かったんだろうねぇ・・・って言うのは今になって思えばの話なんだけどね。
中島みゆきさん独特の、男間における心理をついた歌詞。これが売り上げに結びついたんだろうなぁ。

サウンド重視、歌詞内容は深いところまで見てないワタシだからさ、当時はそう言う深いところまでは見てなかったんだよね。
 もしかすると、この曲は女子受けは良かったんじゃないかなぁ。まあ、はっきりとした資料がある訳ではないんだけどさ、そんな気がする。

でも、この曲あたりの男女間における、女性から見た心理戦をついた歌詞っていうのは、その後の工藤静香さんに提供した一連のヒット曲に結実しているよね。
逆に見れば、工藤さんの一連のヒット曲の歌詞のもとを辿れば、この曲あたりに行きつくんじゃないかなぁ。



うーん、やっぱり、この曲も所々、百恵さんの面影がチラリチラリと見えたりするんだけど、それはやっぱ、アレンジャーの萩田氏っていうのも多分にあるんだろうなぁ。エレキのフレーズとかさ、どうしても百恵さんなんだよね。


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