1999_07_Happy Tomorrow_NiNa


今回の1曲セレクトは、「Happy Tomorrow」NiNaです。

まずはデータでする。

・タイトル    Happy Tomorrow
・アーティスト  NiNa
・作詞      Yuki  Kate
・作曲      Ma-chang  Yuki
・編曲      佐久間正英
・リリース日   1999年7月14日
・発売元     ソニーレコーズ
・オリコン最高位 9位
・売上げ枚数  29.2万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 8位
・ベストテンランクイン期間:1999年8月2日〜8月23日付
・タイアップ:フジテレビ系ドラマ「彼女たちの時代」オープニングテーマ

ここのところは週末に書いている1曲セレクトな訳だけど、今回も同様に週末の更新ですわな。
そんな1曲セレクトだけど、ここ暫くは「古る目」の曲が多かったんで、今回はちょこっと時代を戻しますかねぇ。

NiNa 「Happy Tomorrow」

うーん、この曲覚えていますかねぇ。時代を戻すと言っても99年、今から18年前の今頃のヒットな訳なんだけどね。
NiNaは、当時JUDY AND MARYのYUKIと、B-52'SのKate Piersonがツインボーカルをとったユニットですね。
プロデューサーは、ジュディマリのプロデューサーでもあった佐久間正英氏。

プロデューサーの時代と言われた90年代後半、TKに続く、つんくもモー娘。を始めアイドルグループのプロデューサーの当確を現わしていた時代ですよ。
 その中で、バンドサウンドのプロデューサーとして他のプロデューサーとは一線を画していた佐久間氏から発信されたこのユニット。

当然、ロック色の強いバンドサウンドなんだろうな・・・っていう想像が先に立ってしまったりするこの曲なんだけども、実際はめちゃくちゃポップ色が強い1曲だったするんだよね。

個人的に言えば、当時、プロデューサーの時代と言われ、同じようなサウンドが氾濫しているヒットチャートには随分辟易していた部分があるんだよね。

当時のワタシの「書き込み」知っている方なら既にご存じでしょうが、けっこうクレーマーだったからなぁ。今だったら「炎上」しそうなことも大分書いてたから。 しかも当時は自分の「掲示板(BBS)」を持ってなかったからヒトの掲示板で

でも、ミリオンセラーバンバン出てた当時から、こんな「音楽」が続けば近い将来CD売れなくなる・・・ってシツコイ位に警告してたのは当たったでしょ ちっとは先見の明があったと思うんだよなぁ

・・・なんて自画自賛なことは置いといて・・・。


でもさ、この曲を聴いてそれまで痞えていたモノが吐き出された思いだったなぁ、いや、大分スッキリしたんだよな。
そのくらい、当時のヒットには無かったようなポップさだったんだよね、この曲。

まあ、正直言うと曲調的には、当時から見ても新しさは無い。 むしろアナクロだったんですよ。90年代と言うよりも80年代・・・いや、もしかするともっと前の時代の曲調かも。

例えば70年代のブロンディとかさ、あの位の時代を彷彿させるポップさっていうのかなぁ。

うん、ボーカルに「外人」のKate Piersonがいたから、ポップはポップでも間違い無く「向こう」の曲のポップさなんだよね。まあ、全編「英語詞」っていうのもあるけど、湿度感をほとんど感じない、カラッとした軽い空気感。

ここだと思う。

当時は重い曲が多かったんだよ。全体的に。やたらと音数が多かったり音圧が高かったり。当時のヒットに辟易していたのはその辺りが一番大きな要因だったかもしれないな。

そこに持ってきて、このカラッとしたポップな曲が来たもんだからさ、心が洗われたんだよな、大分。

 本来ダサイ、「日本のポップ」が好きなワタシだから、本来だったら、向こうの曲っぽいのはダメな部分もあったのかもしれないけど、まあ、そんなことで、この手の曲でも「OK」って気分だったんだよな。

いや、70年代っぽい、このテの洋楽ポップスは決して嫌いじゃないんだよ。むしろ懐かしい音なんだよね、ワタシの中では。当時、親に連れて行かれた行きつけの喫茶店で、このテの洋楽ポップスがいつも流れてたからさあ。それこそブロンディとか。

少し前、テレ朝の「サンデーステーション」のお天気コーナー のBGMで、ブロンディーの「Sunday Girl」が使われてたでしょ。 あれ、音聴いてただけでもめちゃくちゃ懐かしかったもの。

↓ コレ



今回セレクトしてきた「Happy Tomorrow」もこの「Sunday Girl」と同じような匂いを感じたりするんだよな。
うん、結論からすると懐かしい音なんですよワタシにとっては。だから引っかかったんだろうなぁ。

ただね、思ったよりは売れなかったんだよね、この曲。ジュディマリのYUKIだから、もっと売れてもおかしくなかったんだけどねぇ。

まあ、たしかに当時、派手に宣伝していた訳でもないし、NiNaって聞いただけで、ジュディマリのYUKIって気づかなかった人も多いだろうしな。
しかもロックなジュディマリを期待していたヒトには、このテのポップな曲は大人し過ぎて肩透かしだったろうしな。

佐久間氏から見ても、他にプロデュースとした他のアーティストでも、この手の70年代のポップサウンドをフィーチャーした曲って、少なくともヒットチャート上ではなかったですからねぇ。やっぱ聴き手からすると肩透かし立ったところはあるかもしれない。
個人的に言えば、バンドバンドしていない部分も垣間見れて、それだけレンジの広さを感じられた・・・って部分では嬉しくもあるんですけどね。




そうか、この曲は、佐久間氏はベースではなく、リードギターやってたんだ。若干ピッチがずれているのがちょこっと気になるけど。。。
後年、亡くなる直前にNHKで特集されていた時の優しい表情ではなく、まだまだ尖がったシャープな表情の頃の佐久間氏ですな。

ちなみに、個人的にこの曲を初めて聴いたのははっきり覚えてる。日曜日の雨上がりの午前中。車で千葉から木更津方面に向かっていた国道16号だったな。
この曲を聴いてた時にバーッと日が差してきてさ、陽の光が雨上がりのアルファルトに反射して金色に輝いて、ドラマティックな光景だったんだよ。

そんな光景を見てて、なんかさー、その時の仕事とか、これからの生き方とかどうでもよくなっちゃったんだよ。
現に、当時働いていた新卒で入った会社を退職するのは、この半年後だったりするんだけど。。。




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