1980_12_なみだ涙のカフェテラス_ジューシィ・フルーツ


今回の1曲セレクトは、「なみだ涙のカフェテラス」ジューシィ・フルーツです。

まずはデータどぇす

・タイトル     なみだ涙のカフェテラス
・アーティスト   ジューシィ・フルーツ
・作詞       近田春夫
・作曲       柴矢俊彦
・編曲       ジューシィ・フルーツ
・リリース日    1980年10月1日
・発売元      コロムビア
・オリコン最高位 13位
・売上げ枚数   15.8万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 13位

昨夜はFolder5の「Believe」なんぞ書いちゃったんだけども、本来は、今回引っ張ってきた、この曲を書くつもりだったんだよね。
でも、どーしても書きだしが出来なくてさ。ウダウダしてたら、いつの間にか0時よ。
あー、だめだぁ・・・なんて思ってたら、たまたま昨日のFolder5が浮かんできちゃいましてね。。。

だけど、どーにもスッキリしないんだよな。 なんで、本来昨日つもりだったこの曲を改めて持って来ましたわ。

ジューシィ・フルーツ「なみだ涙のカフェテラス」。

この曲はジューシィ・フルーツの大ブレイク曲となった、あの「ジェニーはご機嫌ななめ」の次のシングル。
だけど、リリースは、ちょうど「ジェニーはご機嫌ななめ」が、丁度ヒットのピークだった1980年10月だったんだよね。
だから、チャート的に言えば、後追いと言う形で、「ジェニー〜」がランクダウンして来たのと入れ違いでチャートが上昇してきたんだよな。
だから、印象としては「ジェニー〜」が落ちたばっかりなのにもう新曲? って言う感じだったんだよなぁ。

まあ、出し手としては、良いタイミングでチャートに乗っかってきた感じだったんだろうけどね。

ただ、やっぱり「ジェニー〜」よりはインパクトと言う面では劣っていたよな。うむ、「ジェニー〜」の時の、ボーカル・イリアのあの「素っ頓狂」なファルセット(ウラ声)はねぇ、良い意味でも悪い意味でも、インパクトに富んでいたからなぁ。
 そこから見ると、この曲は、イリアのボーカルは「普通」に戻っちゃったからな。 あ、イントロの ♪ ヤンヤンヤーヤ〜 ♪ っていうコーラス部分ではウラ声使ってたけど・・・。

その前に・・・・ジューシィ・フルーツと言っても、もしかすると、既に知らない方も多いかもしれない。

・ボーカル・リードギター  イリア(奥野敦子)
・リズムギター  柴矢俊彦
・ベース      沖山優一
・ドラム       高木利夫

の4人ユニット。
うむ、ギターの柴矢氏は、後にナンノちゃんの「吐息でネット」を作曲したり、2002年の「おさかな天国」を作曲した方でも有名なっちゃいましたな。
ジューシィ・フルーツの前身は、いまや大学教授におなりあそばした、近田春夫氏中心のユニット「BEEF」。だから、そんな流れで、ジューシィのプロデュースも近田氏が行っていた訳なんだよね。

デビュー曲は、この曲の前の「ジェニーはご機嫌ななめ」というわけで、BEEF時代は考えないで、単純に「ジューシィ・フルーツ」と言う面で見れば、デビュー曲がいきなり大ヒットとなった訳ですわ。

この「なみだ涙のカフェテラス」、当時テレビで初めて聴いたのは、「クイズ・ドレミファドン」ぢゃなかったかなぁ・・・。 うん、「ジェニー〜」を初めて聴いたのは「ドレミファドン」だったことはよく覚えてるんだけどね。 当時11才のクソガキだったワタシでさえ、「なんじゃこれ」って思ったもの。 まあ、それがインパクトだったんだけどさ。

 この曲もそんな「ジェニーは〜」の「続編」を期待してたところがあったんだと思う。でも、ウラ声ぢゃなくて、普通の声だったからさ。。。。
期待外れというか、面白さは感じなかったのも事実だよな。

だから、「ジェニー〜」が37万枚売ったのに対して、この曲が15万枚で止まったのも当たり前と言えば当たり前だったんだよね。
いや、逆に言えば「ジェニー〜」の大ヒットがあったからこそ、15万枚も売れたと言ってよかった訳でさ。

結局さ、立ち位置として「イロモノ」だったんだよね。このヒトたち。

・・・・っていう認識が出来ちゃってたよなぁ、完全に。

実際、当時の印象として、演奏力もそれほど感じなかったし。。。言ってみればヘタウマって感じだったんだよね。
今で言ったら、チャットモンチーとか赤い公園とか、そんな印象だったんだよな。 まあ、ボーカルが女の子でギターと言う事を考慮するとだけど。。。

ただ、あとあとちゃんと聴いたら、とんでもなかったんだけどさ。特に沖山氏の「機械」的無機質なベースはテクニックあったしな。
いや、その前に、リードギターのイリアが、当時の「女子」としては上手かったんだよ。そもそも、リードギター弾いて、ベストテンいりしてた女子なんていなかったんだけどさ。少なくとも日本に於いてのバンド形式では。
向こうでは居たけどね、「ザ・ランナウェイズ」とかさあ。

でも、当時の印象として、正統派のロックバンドというよりはイロモノ的っていうことで売れてきたのは残念だったけどな。
 いや、実力派よりもイロモノバンドって言うキーワードは、もしかすると、当時の「アミューズ」の特徴だったかもしれない。
そそそ、ジューシィ・フルーツって当時、アミューズだったんだよね。サザンだって、最初は「イロモノ」バンドって言う感じだったわけじゃん。
当時は、まだまだ新興の弱小プロダクションだった訳だからねぇアミューズも。バンドテクニックがどうこうと言う前に、まずは売りだすことが先決だったんだろうな。
今じゃ、ちょっと考えられないかもな、アミューズでこういう「突飛押しのない」ようなバンドっていうのも。



動画・・・こんなのしかなかった・・・。
画像と声があっってなかったりするし。。。。
いや、36年前のしかもベストテン入りしてなかった曲なわけで、動画落ちてただけ儲けもんか。。。

うん、この動画見ても、やっぱり「ヘタウマ」っていう印象でしょ。

でも、下の動画聴いてたら、印象変わった



これ、1981年のFM東京でOAされた、スタジオライブ番組らしいんだけど。。
音、めちゃくちゃいいんだよな。今から35年前のものとは全然思えない。
よくこんな音源いままで保管してあったよなぁ。当時、エアチェック流行ってたからなぁ。そう言う方が持ってたんでしょうね。

0秒から4分までが、この「なみだ涙のカフェテラス」なんだけども、↑のテレビでの演奏とは印象違うんだよな。
音がいいって言うところもあるんだろうけど、ヘタウマなポップロックという印象じゃないんだよね。これは完全に「ロック」ですよ。音がタイトだし適度な歪みがねツッパッてるもんな。
うーむ、当時、こういうライブ音源を聴いてたら、このヒト達のその後の印象、違ってただろうな。

ちなみに、この音源の3曲目が「なみだ涙の〜」のカップリング曲だった、「恋はベンチシート」だけど、このタイトルをもじったのが、ザ・ぼんちの「恋のぼんちシート」っていうのは、余りにも有名ですわな。

・・・つか、この音源でも「ネタ」にしてるけど。。。  うむ、プロデュースが同じ近田春夫氏ということで。。。

それにしても、当時は、こういうスタジオライブ番組、FM東京でもやってたんだなぁ。今じゃ、音楽というよりトーク中心の番組が多くて、AMとの区別が無くなって来ちゃったけどな。


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