今回の1曲セレクトは、「SOLITUDE」中森明菜です。
まずはデータですぞ。
・タイトル SOLITUDE
・アーティスト 中森明菜
・作詞 湯川れい子
・作曲 タケカワユキヒデ
・編曲 中村哲
・リリース日 1985年10月9日
・発売元 ワーナーパイオニア
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数 33.6万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 3位
・ベストテンランクイン期間:1985年10月21日〜12月2日付
寒みーーーーーーーっ まさか東京で11月に「積雪」とはねぇ。。。。11月の雪は54年ぶりだそうで。。。
もちろん、50年近く生きて来ているワタシにとっても、こんな季節での雪なんて、今まで経験した事無いぞよ。。
いつもは、季節季節の情景を、昔のヒット曲で結びつけるて書いたりするんだけど、さすがに今日の雪は、結びつけるモノがない・・・・。
ってことで、書く曲に困っちゃったんだけども。。。。
でもね、冷静に考えてみたら、こんな曲もまだ書いてなかった・・・って曲をみっけたワ
中森明菜「SOLITUDE」
うむ、今日の雪とは直接関係ないけど、丁度今頃のヒットだったんだっけ。
明菜の曲、これまでも大分書いてきた・・・つもりなんだけども、まだ書いてない曲もちょぼちょぼあるんだよな。
まあ、ワタシの独断と偏見で書く曲を決めている訳で、だからワタシの好みの曲から書いてきている・・・ってところがあるんでさあ、だからね、まだ残ってるってことは・・・・。
そうなのよねぇ、個人的に、この曲は、ちょっとね・・・・って感じなんだよな。 この曲もそうだけど、次年秋の「Fin」も、同じく、ちょっとね・・・って感じで。。 あ、でも「Fin」は既に書いてたんだよな。。。
好みじゃない「Fin」はもう書いてて、この曲書いてなかった・・ってことは、うーん、よほど眼中になかったって事かなぁ。
明菜の曲の場合、どうしても口先中心の「もしょもしょ」っとしている曲が、どうも個人的にはダメなんだよな。
この曲もそうだったでしょ。
いや、その前に、そう言う感じの曲は、シングルではこの曲が初めてだったんだよな。
それまでの明菜の曲って、もっとスケール感があったでしょ。加えて、お得意のロングトーンを多用した曲調で。
このヒトの場合、ロングトーンの声質に「らしさ」が出るんだよね。 声が前に出てくる・・・というかさあ。
そこが良かったんだよな。
スケール感でいえば、例えば、2曲前が「ミ・アモーレ」でラテン調。前曲が「SAN BEIGE」で中東、西アジア系調・・と、ワールドワイドな世界を表現してきてたじゃん。
それがいきなり、♪25階の非常口で、風に吹かれて爪を切る〜♪ なんて狭い世界な曲になっちゃったの? っかんじだったんだよなぁ。そんな狭い世界だからこそ、口先だけのモショモショっとした歌い方になっちゃったわけで、インパクトも薄いんだよな。
まあ、簡単に言えば、これまでになかった明菜の曲調であったことで、完全に戸惑ったんだよね、きっと。
この曲、元ゴダイゴのタケカワユキヒデ氏ノ作曲ども、今一つらしさを感じなかったというかねぇ。確かに洋楽っぽい「平坦」なメロディラインは、「らしい」のかもしれないけど、ゴダイゴの時は、もっと土着的・・・というか、もっとフックがいっぱいある様なメロディラインだったんだけどなぁ。
ま、いずれにしても、やっぱり慣れない曲調には、どうも触手が伸びにくい・・って事だったのかもしれない。 プラス、まあ、生理的にこの曲調にあったか、あわなかったか・・って事なんだよね。
でも売り上げを見ると、そう言うヒトが如何に多かったか・・・ってことだよね。
この曲の累積売り上げは33.6万枚。 ま、パッと見、それでも30万枚以上売れてるし、当時の尺度から言えば、30万枚以上で「大ヒット」って感じだったから、充分大ヒットの部類だった訳だけど・・・。
でも・・・なんだよね。 前曲の「SOLITUDE」から、いきなり13万枚も売り上げがダウンした訳だから・・・。
いや、82年に「少女A」が大ブレイクして以来、この曲の売り上げが「最低」だったんだよね。
なにせ、「ミ・アモーレ」のロングバージョンである、12インチシングル「赤い鳥逃げた」(35.4万枚)よりも、売り上げが低いんだから。。。。
そんな売り上げ傾向から見ても、この曲で戸惑ったヒトが如何に多いかが分かるな。
ただね・・・・。今にして思えば、この曲をこのタイミングで持ってきたのは、「戦略」だったのかも・・・なんでことも思えたりしてね。
前曲の「SAND BEIGE」までのイメージから、次の「DESIRE」以降のNEW明菜への転換するための、いわば完全な「つなぎ」・・・それがこの曲だったんじゃないか・・・と。
次の「DESIRE」で、全く新たな一面を出すためには、全イメージを完全払拭する必要がある。
でも、いきなり新たなイメージを出すと、逆に引かれちゃう危険性もある。。。というこで、一つクッションを入れた。それがこの曲なんじゃないのかなぁ・・・なんてね。
案の定、次の「DESIRE」は、NEW明菜っていうイメージを定着させるほどのインパクトがあったしな。
うん、あれだけのインパクトを感じたのは、この「SOLITUDE」でインパクトがなかった分、より利いたんだよね。
なんてさ、まあ、ワタシの完全な想像だけど。。。。、でも、結構、戦略的にシングルをリリースして来ていた「明菜」チームだったからさ、その辺の前後と近い将来の計算は絶対していたはずなんだよね。
でもでも、やっぱり、この曲を歌ってた最中は、もしかしたら、これで明菜も終わりかも・・・なんて本気で感じたりもしたんだよなぁ。
まさか、次に「DESIRE」みたいな曲が来るとは思っても見なかったからさ。
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