1999_11_Addicted To You_宇多田ヒカル


今回の1曲セレクトは、「Addicted To You」宇多田ヒカルです。

まずはデータです。

・タイトル     Addicted To You
・アーティスト  宇多田ヒカル
・作詞       宇多田ヒカル
・作曲       宇多田ヒカル
・編曲       Jimmy Jam   Terry Lewis
・リリース日   1999年11月10日
・発売元     東芝EMI
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数 178.4万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1999年11月22日〜12月27日付
・タイアップ:SONY「RED HOT」キャンペーン曲

この「1曲セレクト」もそうだけど、こう、毎日ネットに向かって何か書いてるワタシだけど、振り返ってみると結構長い間書いてるよな・・・って気がする。
 
今は、ここのように「ブログ」もあるし、twitterとかフェイスブックなんかのSNSもある。かなり色々なメディアを使ってネットに「発信」出来るてるけど、ワタシがネットに向かって何か書く様になった頃は、まだ「BBS」って言われた「掲示板」が主流だったな。
あとは、チャットかな。うん、今の「LINE」の祖先の様なものだよね。1対多数での対話型掲示板。

たださ、今でこそネットへの接続料金は、「定額制」の常時接続があたりまえだけど、当時の主流は「ダイヤルアップ」だったからさ。 
そそそ、一番近くのネットへのアクセスポイントまで、従量制の「通信料金」がかかったんだよね。同じ市内なら3分10円とか。。。。
昼間、長時間「チャット」なんてやろうものなら、通信料金がえらいかかったりして。。。
そんな事だから、当時、昼間は安易にネットに繋げなかったんだよな、通信料金が気になって。

だからねネットへ接続は、もっぱら夜中。 当時23時〜翌日8時までは「定額制」があったんだよね。
いわいる「テレホーダイ」ってやつ。 そそそ「テレホタイム」って言われてたよなぁ。

でも、考えることはみんな同じで、だからさ、23時過ぎると接続アクセスが一気に増えて、23時〜1時ごろまで回線がめちやくちゃ重くなることはザラだったよなぁ。テレホ渋滞とかよばれて。

余談だけど、IT業界のヒトって宵っ張りの超夜型人間が多いんだけど、それは、この時代・・・テレホーダイ時代の「癖」が未だに残ってる・・・ってヒトが多いからじゃないかなぁ。 
 少なくともワタシはその中の一人なんだけどさ・・・。

そんな生活が本格的になったのが、個人的には1999年頃からかなぁ・・・。
丁度2000年問題を目前に控え、世の中「ミレニアム」ってことで騒がしかった頃だ。 うーむ、あれから17年も経つんだよなぁ。そう考えると、結構長い間、ネット上にチマチマと文章書いてるよな、ワタシ。

・・・・ということで、今回は1999年の今頃のヒット曲を。

宇多田ヒカル「Addicted To You」。

この曲、当時、自分のぢゃなくて、誰かのBBSに、ここのブログで言う「キニナル曲」って形で新曲レビューを書いたような気がする。なんて書いたのかは全然覚えてないけどさ

・・ということで、今回改めて書いてみますわ。


この曲は、ヒッキーにとってデビュー4作目のシングルになるわけですわな。
ただ、前作のシングル「First Love」は、例のオリコン史上最高売り上げを記録した、アルバム「First Love」からのシングルカットだったし、だから、純粋な「シングル」ということになると、その前の「Movin' On Without You」以来・・・っていう事になる。

・・・というか、個人的にはそう言う意識でいたんだよね。

しかも「First Love」からは半年以上経ってたわけでさ。 だからこの曲がリリースされる頃には、デビュー当時からの、第1次的な「ヒッキー熱」っていうのは、大分鎮静化されていたんだよね。

そのタイミングでのこの曲のリリース・・・ってこともあり、この曲が、ある意味でのこの先のヒッキーを左右されるんじゃないか・・・なんて巷では言われてたよなぁ。

つまりは「勝負曲」ってことだよね。これは、ワタシも全く同じ意識で見ていたなぁ。 だから、この曲のリリースを知った時、早く曲を聴いてみたかったんだよね。

当時は、まだ、ネット上でオンデマンドで音楽なんて聴けなかったからさ、ラジオですよ、最初に聴いたのは。

ハープのアルペジオで始まるイントロを聴いて、正直、びっくりしたことを今でも覚えてるな。

デビュー曲の「Automatic」、次の「Movin' On Without You」とこのヒトにはいつもビックリさせられてたワタシだけど、この曲もご多分にもれずビックリさせられた訳ですわ。

この3曲を比較しても同じような曲調じゃないんだよね。まあ、メロディラインはそれまでの「ヒッキー節」ではあったけど。 その曲調のレンジの広さに、まずびっくりしたんだよな。
うんにゃ、その辺りに、このヒトの音楽に対しての「埋蔵量」の多さを感じたんだよな。

たださ、正直言って前曲の「Movin' On Without You」に比べると、パッと聴き、インパクトは薄いな・・とは思った。
まあ、ミディアムテンポの曲だったからな。 それにアレンジャーが「外人」だったこともあって、サウンドは完全に「洋楽」なんだよね。
すっきりと整ったサウンドではあるけど、邦楽特有の猥雑さは感じない。

一つ引っかかった点としては、歌詞にいくつか出てくる

♪ 君にAddicted かも〜 ♪ っていう「かも」っていうコトバ。

こんなコトバをさりげなくメロディに乗せてるところがね、なんか新鮮だったな。 
まあ、こればアメリカ暮らしが長いヒッキーならではなんだろうな。日本だけにいれば、おそらく「〜かも」なんて言う言葉の流れを、メロディの最後に乗せるなんてことは出来ないと思うんだよね。
文節の途中とか、メロディの途中に乗せることは出来てもさ。 そこがこの曲の面白さの一つではあったような気がする。

果たして、この曲がヒットするかどうか・・・っていう分岐点は「ココ」だよな・・なんては感じてたな。それに加えて、↑で書いたように、この曲のリリース時点では、ヒッキー熱は大分鎮静化してたからさ。
だからね、この曲がウレるか、こけるか・・・っていうのは、半々なんじゃないかなぁ・・・なんて思ったんだよね、最初はさ。

ま、これが例えば、「Movin' On Without You」の続編的な曲だったり、パッと聴きめちゃくちゃ「インパクト」が強い曲だったら、そうは思わなかったんだろうけどさ。

いや、だからこそ、この曲が、その後のヒッキーを占う、勝負曲なんじゃないか・・・って思ったんだよね。


結果・・・初動でミリオン(106万枚)達成、とんでもない売り上げだったわな。。

うぬ、曲調がどうのこうの・・・っていうのは、結局、杞憂だったんだよね。 まあ、結果論と言えばそうなんだけどさ。

でも、個人的には、この曲で失敗しなかった・・・ってことが、本当のヒッキーの強さが分かった感じがしたなぁ。
 
例えば、大相撲で横綱を張れるような大器の力士が出て来て、それが本物の実力となったという時の感覚っていうのかなぁ。相撲でも出てきた当初は「大器」って呼ばれる人でも、番付が少し上がると、意外と「普通」の力士になってしまう事がある。
横綱を張れるってヒトは、本当の強さを見せる時があるんだよね。
 それと同じ感覚だったんだよな。このが成功・・・っていうか、当初売れただけではなく、この曲も売れた時の感覚ってさ。

ちなみに、最終的な、この曲の売り上げは↑のデータでも書いたように178万枚。 これは、デビュー曲の「Automatic」のダブルミリオンについでの売り上げだったんだよね。 ま、これは未だにそうなんだけども。

それと、この曲から12cm CDのみになり。それまでの8cm CDの加算がなくなったっていのうも特出点だったかな。それまでは12cm 8cmで売り上げが割れて、オリコンのチャートアクションでは大分損してたもんな。

それにしても、178万枚売った割には、ベストテン内に留まった期間は意外と短かったんだよな。それは、当時もちょっと気になった点ではあったかなぁ。
 例えば、当時同じくミリオンを記録してたモー娘。の「LOVEマシーン」を初め、比較的ロングセールスを記録してた曲が多かったからさ、ミリオンセラーを達成した曲でも。
 それに比べると、短期型だったからねこの曲は。その点に若干不安感はあったんだけどね。ただ、次の「Wait&See〜リスク〜」では、この曲よりもロングヒットを見せ、その不安も解消したんだけどさ。






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