今回の1曲セレクトは、「Dear Friend」中森明菜です。
まずはデータです。
・タイトル Dear Friend
・アーティスト 中森明菜
・作詞 伊東真由美
・作曲 和泉一弥
・編曲 和泉一弥
・リリース日 1990年7月17日
・発売元 ワーナーパイオニア
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数 54.8万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1990年7月30日〜9月24日付
ここ暫く殆ど常套句となってしまっているけど、週末も暑かったですわな。猛暑。
ワタシの住んでる所は、都心から比べると2〜3度は涼しいんだけども、それでも昨日は35℃近くあたりましたからねぇ。
とても家でメシ食う気にもなれず、ソバ屋で冷たいそばでも食おうと思って外出したものの、いつもの土日に比べるとホント人通り少なかったもんな。 こりゃ、クーラーが利いた家に居なきゃ、外に出たら熱中症になっちまうわ・・・って方が多かったんだろうね。
・・・ということで、これまで何曲も書いてきたけど、そんな猛暑を思い浮かんでしまう・・・って言う曲を今回も持って来ますか。
中森明菜「Dear Friend 」
今から丁度26年前。1990年の夏も、今年同様「猛暑」の夏だったんだよな。
この年大学に入ったワタシは、今頃は暑さにやられて外に出る気にもなれず、1日中クーラーガンガンかけた部屋で引きこもってた頃だ。
そんな折、この軽快なサウンドが耳に入ってきた・・・っていうのを覚えてるな。
確か、始めて聴いたのはミュージックステーションだった・・・と思う。
ただ、今wikipediaで調べたら、ミュージックステーションに出演したのは、8月13日とある・・・。
うーむ、そんなに遅かったかなぁ。。。。7月17日にリリースされたこの曲。なんか、もっと早い段階でこの曲、耳にしてたようなような気がするんだけどな。。。。
でもね、間違いなく全く予想外な曲調でさ、「唖然」としたのは、良く覚えてるんだよな。
まさかね、明菜嬢がメジャーキーの、こんな軽快な軽いポップスを持ってくるとはねぇ。
ちなみに、デビュー曲の「スローモーション」以来、この曲までのタイトル曲を調べてみたら、シングル24作目にして、初めての「メジャーキー」の曲なんだよね。
だからね、まさかね、メジャーな曲調で来るとは全く眼中になかったんだよね。
この曲の前が89年4月リリースの「LIAR」。この曲もご多分にもれずマイナーキーだったわけじゃん。デビュー初期・・少なくとも「ミ・アモーレ」位までの曲はべつとして、それ以降の曲は、どこか冷めたような感じの曲を淡々と歌うようなイメージが定着していたわけじゃん、明菜って。
だからね、この曲も、もちろんそう言う感じの曲だろうなんて思っていた訳なんだよね。
・・・というか、そう言う曲調しか、当時の明菜からは浮かんでこなかったんだよね。
それは、明菜のキャラクターなんだろうな。メジャー系を歌わせるだけの「陽」な部分が見えなかったっていう・・・。
その昔、陽の吉田拓郎と陰の井上陽水 同じく 陽の桜田淳子と陰の山口百恵、・・なんて、ライバル同士、月と太陽のように比較される事がままあった歌謡界だけど、明菜も、陽の松田聖子と陰の中森明菜・・・って言う比較はあったしね。
それは、やっぱり、このヒトが持ってるキャラクターがそう思わせてしまうんだろうな。だから、自然と曲もマイナー系中心になってしまう。
それが、レコード大賞受賞以後、重圧から陰の部分がより多くなっていった・・ように感じたりしたんだよね
それに加えて、この曲がリリースされるまでの1年数カ月の間にいろいろあった訳でさ。
そんないろいろあった中での「再出発」の曲・・ということで、それまでは無かったような曲⇒メジャー展開の曲・・・て、新たな門出をイメージングしたかったんだろうね。
うーむ、なんか、ありきたりなことを書いてしまった感じだけど、でも、この曲の場合は、それしか感じられないんだよな。
兎に角、この曲がリリースされるまでの1年数カ月というものの、「陰」の部分しか表面に出てこなかったからな明菜って。
でもね、この曲でそんな部分は完全に吹っ切れたのかなぁ・・・・。そんな事を感じさせるような1曲であったことは間違いなかったな。
ただ、外見上はまだまだ、骨と皮だけってくらいやせ細っていたのが痛々しかった・・・っていう印象もあったのは拭えなかったけどな。だから、本当にこれが「復活」なのかな・・・っていうのは、疑問に思えたっていうのは、正直なところだったかもしれない。
いずれにしろ曲は文句なく良かった。 軽いスピード感のあるメロディ、清涼感のあるサウンドアレンジ、どこをとっても夏向けの良質なポップスとなっているしね。
そそ、清涼感があるんだよな、この曲。だからね、個人的には、この曲と言うと、もちろん、あの夏の猛暑と言う事とともに、クーラーの清涼感をどことなく感じてしまうんだよな。
恐らく、初めて聴いた時、そんなクーラーをガンガンかけてた部屋の中で聴いた・・・っていうあの空気感が脳裏に残っているんだと思うわ。
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