1986_07_ダイヤモンドアイズ_少年隊


今回の1曲セレクトは、「ダイヤモンド・アイズ」少年隊です。

まずはデータです。

・タイトル    ダイヤモンド・アイズ
・アーティスト 少年隊
・作詞      川田多摩喜 神田エミ
・作曲      長沢ヒロ 
・編曲      戸塚修
・リリース日  1986年7月7日
・発売元    ワーナーパイオニア
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数 14.5万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 5位
・ベストテンランクイン期間:1986年7月21日〜8月4日付

 長年ヒットを飛ばしているアーティストでも、時にはこの曲は一体なんだったんだろう なんて思う曲が良くあるんだよな。
 例えば、昨日書いたトシちゃんの「キミに決定!」なんかはその部類かもしれないな。 ただ、「キミに決定!」の場合は予想外に売れなかった・・・ってところもあると思うんで、まだ、その感じは薄いかもしれない。
うん、それ以上に「一体なんだったんだ」って思う曲が、ジャニーズにはあったんだよね。
今回は、そんな曲をセレクト

少年隊 「ダイヤモンド・アイズ」

うーむ、もしかして「なにそれ?」っなんて思うヒトも多いかもなぁ。
この曲、「デカメロン伝説」に続く、少年隊のデビュー3作目のシングルなんだけど、なにせ「あっ」と言う間にチャートを転げ落ちましたからねぇ。

 いや、ホント「あっ」というまですわ。オリコンでは初登場1位をとったものの、僅か2週でベストテン内から転落。
まあ、今のチャートではそんな動きが当たり前なんで、今のチャートに慣れている方には「フツウ」に映るかもしれないし、1986年当時も「おニャン子」の影響もあり、毎週首位が入れ替わる「猫の目」チャートではあったんだけど・・・。

 それにしても少年隊ほどのビッグアーティストでも、こんなチャートアクションになっちゃうんだ・・・っていうのは、全く予想外だったんだよな。
 少なくともさ、「ザ・ベストテン」ではデビュー曲「仮面舞踏会」が6週、前作「デカメロン伝説」では5週、1位獲得・・と、当時としてはロングヒットを続いていたからさ、少年隊って。

一体なんで、こうなっちゃったのか・・・  

まあ、やっぱり曲の出来だったんだろうな。

出だしサビの ♪ JAJA馬 JAJA馬〜 ♪ っていうフレーズは、なんか目新しかったしキャッチーだったんだけども、それに続く、Aメロ、Bメロが弱いんだよね。 ゴチャついててすっきりしてない。だからさあ、こちらに迫ってこないんだよな。だから、余計に分かりにくい曲になっちゃっているんだよね。
 簡単に言えば、シングル向きの曲じゃないんだよね。 シングルってもっと分かりやすくてキャッチーじゃなきゃね。
 例えば、アルバムの中では、尖がった存在の曲ってあるじゃない でも、それがシングル向きかと言えば、必ずしもそうじゃない訳でさ。 この曲はそんな感じの曲なんだよな。

 そもそも、なぜに、前作まで作曲だった筒美京平氏を外し、突然、長沢ヒロ氏の曲を持ってきたのか・・・っていうのもよく分かんなかったしさ。
 まあ、曲のコンペでは、この曲の方が良かった・・・っていう判断だったんだろうけどね。でも、失敗だったよな。
それとも、この曲は「臨発」的な実験曲だったのかなぁ。 でも、リリースパターンからすれば、前曲「デカメロン伝説」のリリースが3月24日で、約3ヶ月のインターバルでこの曲だったから、ローテーションの曲だったはずなんだけどね。 
結局は、この曲がリリースされた頃に上演されていた、ミュージカル「PLAYZONE MYSTERY」のための曲だった事なんでしょうかねぇ。
 でも、もし、そうだとしたら、そう言う曲を、「臨売」じゃなくローテーションシングルに入れちゃったのは、やっぱり失敗じゃなかったんじゃないかなぁ。
 少年隊肝入りのミュージカルとはいえ、所詮は「固定ファン」のためのイベントであり、一般的じゃなかった訳だから、そう言う曲ならコアファンとか買わないだろうしね。

まあ、いずれにしろ、この曲があまりにも「売れなかった」こともありーの、その反省からなのか、次の「バラードのように眠れ」から筒美京平氏作曲に戻ったんだね、 作詞 松本隆、編曲 馬飼野康二・・・という、当時のヒット曲請負人とも呼べる、超ゴールデントリオによる「ユーロビート歌謡」で立て直しを図る訳なんだけどね。
でも、結局はそれが功を奏し、その後の少年隊があるんじゃないかなぁ。





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