1979_03_愛を止めないで_オフコース








今回の1曲セレクトは、「愛を止めないで」オフコースです。

まずはデータです。

・タイトル     愛を止めないで
・アーティスト   オフコース
・作詞       小田和正
・作曲       小田和正
・編曲       オフコース
・リリース日    1979年1月20日
・発売元      東芝EMI
・オリコン最高位  31位
・売上げ枚数   9.8万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 33位

ここのところ、自分にとって冒険的な曲が続いているけど、今回セレクトしてきた曲も、かなり冒険的な曲なんですよね。

オフコース「愛を止めないで」。

冒険的っていうのは、正直言うとこれまであまりきちんとは聴いてきていない曲って事ですね。
事実、今回セレクトしてきた「愛を止めないで」は、音源持ってないんですよ、ワタシ。

・・・なんて書くと、「え?」って思われるかもしれないけどさ。。
自称「ヒット曲ウォッチャー」と言っている割には、なんてお粗末様な。。。とかさ。。。

だよね、オフコースの中でも人気が高い曲だもんなぁ。 そんな曲の音源すら持っていないとはね。。。
・・・と言われても仕方ないよな、確かに。

ま、そんな状況なんで、もしかすると「的外れ」な事を書いちゃうかもしれないけど、そこは予めご了承いただければ・・・と思いまする。


じゃ、なんでオフコースの中でも人気が高い、この曲の音源を今まで持っていなかったか
まあいくつか理由があるんですけど、一番の理由は単純にオフコースの曲、全体的に、個人的にはあんまり「刺さらなかった」から・・・なんだろうね。

オフコースの曲・・・・というか小田氏の曲って理詰めなんですよね。 キチンと計算されているように感じるんだよなぁ。整然としたフレーズが並んでいて、そこに計算されたコード進行があって・・・って言うイメージなんですよ。
ま、その辺りは、流石に「理系」の小田氏らしい音楽だな・・・とは思うんだけどさ。何分パッパラパーな性格なワタシには(自分も理系のクセして)、「キチンとし過ぎる」ような音楽に感じるんだよね。どうもその辺りが刺さらず、逆に頭が拒否しちゃってたのかもしれない。
 サザンとかは、パッパラパーな音楽じゃん。音楽らしい音楽っていうのかな。文字通り単純に音を楽しんでる。そういう音楽の方が、聴いてて楽だし、自然と入ってくるよね。
だから、オフコースはずっと素通りだったんだろうな。

唯一、大ヒットになった「さよなら」は、自分でシングル買ったりしたんだけどね。うん、この曲だけはよかった。コーラスワークが素晴らしかったんで。。。

それと、このヒトたちも当時・・・というか今もそうだけど、ほとんどテレビの歌番組には出演拒否していたってのも大きいよな。 
 ここでは何度も書いてるように、当時、個人的な音楽の情報源は、ほとんどテレビが全てだったからさあ。テレビに出ない・・・というだけで、ほとんど耳に入ってこなかったからなぁ。


でもね、一度「ベスト盤」は買おうと思ったことはあるんだけとね。

82年の武道館10daysの後、活動休止に入っちゃったじゃない? で、その翌年にベスト盤である「YES-YES-YES」っていうアルバムがリリースになったんだけど、それ買おうと最初は思ってたんですよ。
 82年のシングル「YES-YES-YES」は好きだったしさ。だから、それをきっかけに過去の曲を掘り下げたいと思ってたんだよね。
 でも、結局はそれを買わないで、他のアルバム買っちゃったんだよな。 それ以来、接点がつかめず今に至る・・・って感じなんだよな。

まあ、そんなことで、未だにこの「愛を止めないで」の音源はワタシの手元には、まだ無い・・っちゅう訳ですわ。


もちろん曲は知ってますよ、この曲。
・・・とは言うモノの、キチンと曲を聴いたのは、かなり後年になってからですけどね。
おそらく、1991年元日深夜に放送された「19××スペシャル 僕らの青春のメロディ」だったと思う。 これで、例の82年の「武道館10days」の「愛を止めないで」が流されましたからね。
 そそそ、未だによく、この時のVTRは見かけるし、現にYOU TUBEなどの動画サイトにも上がってるしね。

だからねえ、リリースから10年以上後になりますね、きちんと聴いたのは。

うん、やっぱりいい曲だと思った。初めて聴いたはずなのに、不思議と「1979年」っていう時代感を感じたしさ。
やっばり、サビの ♪ 愛を止めないで〜 ♪ の部分のインパクトは強いよね。 否が応でも曲に引きずり込まされてしまう。 ま、それ以前にAメロからキャッチーなんだけどさ。

じゃ、なんで、もっと早く音源買わなかったの? って感じなんたけどさ。しつこい様だけど

でも、考えるに、これは「売れるため」の手段として、ここまでキャッチーになったんじゃないかな。

当時、アリスの谷村氏も言ってたことだけど、自分たちがやりたい音楽と、「売るため」の音楽は違うって事なんだよね。
 兎に角、「クサッ」と思うくらい、インパクトがあり、分かりやすいメロディに徹すること。これが売るための最低条件なんですよ。いわいる「ウレセン」のメロディって事なんだけど、アリスでは、ブレイク曲となった「冬の稲妻」がそうですね。 この曲は、それまでのアリスの曲とは全く違う、最初から売れるために書いたと谷村氏は言ってたしな。

そんなアリスの「冬の稲妻」と同じ立ち位置であったのが、オフコースでは、この「愛を止めないで」だったんじゃないかな? なんて思う訳ですわ。
だから、それまでのオフコースの曲とは、この曲は雰囲気かなり違うしな。
ウレセンと言うところもそうだけど、メロディラインがポジティヴというかさ。

まあ、そう言う感じになったのも、この曲から「正式」に5人体制になったってことが大きいのかもしれない。

そそそ、初めオフコースって小田氏と鈴木氏の2人だったんだよね。 デュオでの完全なフォークタッチの曲をやってたわけですわ。
 でも曲によってはバンド形式の曲もあった訳で(1975年の「眠れぬ夜」など)、それらの曲の際は、ゲストアーティストによるバンド編成にしてたんだよね。
 で、1976年にドラムの大間氏、ギターの松尾氏、ベースの清水氏が加わったものの、あくまで「ゲスト」と言う枠組みだった訳ですね

そんな感じで3年余りやってきた訳だけど、この「愛を止めないで」で正式メンバーとして、5人体制のバンドとして再スタートを切った訳ですわ。
 
なぜ、そんなことが言える? 

まあ、確かにネットを見ても、公式な見解はなかなか見当たらないんだけど、この曲のジャケ写から「5人」で写ってるんですよね。
これは、「5人」でやって行こう・・・と正式に決意が固まった現れなんじゃないのかなぁと思う訳ですわ。
 
そういう状況だったから、流石に頭の固い小田氏も、是が非でも売りたいと思ったんじゃないのかなぁ。それが、こういうキャッチーな曲になった最大の理由だと思いますよ。



で、やっぱし動画は82年の「武道館10days」の時のになっちゃう訳ね。


よろしかったら、ポチッと押してね
にほんブログ村