今回の1曲セレクトは、「ひなげしの花」アグネス・チャンです。
まずはデータです。
・タイトル ひなげしの花
・アーティスト アグネス・チャン
・作詞 山上路夫
・作曲 森田公一
・編曲 馬飼野俊一
・リリース日 1972年11月25日
・発売元 ワーナーパイオニア
・オリコン最高位 5位
・売上げ枚数 32.8万枚
・ベストテンランクイン期間:1973年2月12日〜4月16日付
いつだったか、フィンガー5を書いた時、自分の中で一番古い記憶の「ヒット曲」は・・・って書いて事があるんだけど、これ読んでくださってる方々の、一番古い記憶の「ヒット曲」って何でしょうねぇ。
個人的には、↑で書いたようにフィンガー5であり、そしてもう1曲あげるとしたら、今回セレクトしてきた、アグネス・チャンの「ひなげしの花」だろうなぁ。
ふむ、まあ、この曲に関しては、さすがにここ読んでくださっている大半の方は曲自体、よくご存知ですよね。
あの ♪ おっかの上 ひなげしのはなげ〜 ♪ ですわね。
アグネス・チャンとしては、「日本」でのデビュー曲がこれになるわけですね。
そそそ、元々は、香港で、お姉さんと歌っていたアグネスですが、そのお姉さんからの「推薦」でナベプロにスカウトされてデビューしたって言う経緯があるけど、もともとは、ナベプロ側としては、お姉さんのアイリーン・チャンをスカウトしたかったらしいですね。
でも、自身はシンガーとしてではなくプロデュース側をやりたい気持ちが強く、妹のアグネスを推したようですね。
ただ、この曲を聴いても分かるように、必ずしも歌が上手い訳ではなかったアグネスを最初は、ナベプロは渋ったらしいですね。
それまでのナベプロと言えば、こと「音楽」については厳しい事で有名であり、歌は人並み以上歌えて当たり前でしたから。
まあ、その辺りは、同じ70年代アイドルで一歩先にデビューしていた天地真理さんを見れば一目瞭然って所でしょうかねぇ。
ただ、時代が求めていたアイドルはそうじゃなかったんですよね。歌のうまさよりもビジュアル先行。それとたどたどしい日本語が良かったんでしょうね。
初めデビューに渋っていたナベプロ側を尻目に、デビュー曲のこの曲で、いきなりオリコン5位、32万枚を記録しちゃったわけだから。。。。
出し手側と、ユーザー側、求めているもののズレ・・・うーん、感覚のズレっていうのかなぁ、60年代あれだけの隆盛を誇り、ゲ―ノー界の絶対的勢力だったナベプロも、この頃を境に「新しい」アーティストがなかなか出てこなくなってくるんですよね。
ところで、↑で書いたように、この曲については、まあ、みなさんよくご存知ですよね。
でもさ、今聴くと、めちゃくちゃメロディが簡単なんだよなぁ。 まずもって、AメロとBメロしかないんだよね。
そそそ、例の ♪ おっかのうえ〜 ♪ のAメロと、 ♪ 愛の〜 涙は〜 ♪ っていうBメロだけなんだよね。
いや〜、昔の曲は、めちゃくちゃ「簡素」でしたよねぇ。 今みたいに、ごちゃごちゃと物語の「説明」がない。
この曲なんて、2分半ですよ。フルで流しても。 それでいて、未だにしっかりと、多くのヒトの記憶に残ってるでしょ。
複雑なメロディと、説明的な歌詞にすりゃいい・・・ってもんじゃないんだよね、ヒット曲って。
ただ、やっぱ、メロディ自体は古臭いかなぁ・・・って言うのは拭えないかなぁ。
この曲の作曲は、森田公一氏。 森田氏のメロディラインって古臭いんだよなぁ。・・・なんて80年代から本格的にヒット曲を聴き始めたワタシなんかはそう感じるんだよなぁ。
森田氏のメロディラインって特徴的で、前強、後弱・・・つまりさ、4分の4拍子の曲で、1拍目と3拍目が強で、2拍目と4拍目が弱っていう、80年代の主流の逆のパターンなんだよね。 それと、「強」に合わせた、シンコペーションを多用したメロディラインね。
これを聴くと、「あー、70年代前半だよなぁ」っていう気分になったりしてね。うん、ワタシ的には、一時代前の・・・って感じなんですよね。
ま、実際は、そんな曲を物心つくかつかないかのころ聴いてたわけで、自分の中の音楽の原点なんだけどさ。
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