1992_02_離したくはない_T-BOLAN

 











今回の1曲セレクトは、「離したくはない」T-BOLANです。

まずはデータです。

・タイトル     離したくはない
・アーティスト   T-BOLAN
・作詞       森友嵐士
・作曲       森友嵐士
・編曲       クレジットなし
・リリース日   1991年12月18日
・発売元     ZAINレコード
・オリコン最高位 15位
・売り上げ枚数 47.2万枚
・THE HICAHRT HOT30最高位 11位
・タイアップ:テレビ朝日系「'92 パリ・ル・カップ」エンディングデーマ

 先日書いた「2015年年間チャート」で、昨年は「ネット配信」が火付け役となって「超ロングヒット」となった曲が多かった・・・と言う事を書いた。 最近のヒット曲は、初動だけで、あっという間にランクから消えてしまうって言う傾向が、もう何年も続いてきただけに、大分傾向が変わってきたようにも感じるんだよね。
 しかも、その超ロングヒットとなっているのが、演歌ではなく、ポップスやロックだったこと。 これは、結構特異な事なんだよね。長い、日本ヒット曲史を辿ってみてもさ。
 
 兎角、ポップスやロックって言うのは、なかなかロングヒットに結びつきにくいジャンルっていうのが、通例なわけでさ、それは、昔も今も変わらない傾向だからねぇ。

でも、歴史を辿ってみれば、90年代初頭にも同じような現象があったんだよね。
 そそそ、90年代前半の「有線発」での超ロングヒット曲の連発っていう現象ですわ。 
この時も、有線ではお馴染みの「演歌」ではなく、ポップスやロックで、ロングヒットが何曲も出てきたって現象がありましたよね。
 沢田知可子の「会いたい」、バブルガムブラザースの「Won't Be Long」、J-WALKの「何も言えなくて・・・夏」、THE虎舞竜の「ロード」・・・・などなど、これらは全部「有線」から火がついた超ロングヒットですわ。

 そう考えると、やっぱし歴史は繰り返すって奴なのかなぁ・・・・なんて感じたりしてね。


・・・・・でもって、今回セレクトしてきた曲は、そんな90年代初頭の「有線発」で火がついた、ロングヒットの1曲ですわ。

 T-BOLAN  「離したくはない」

 この曲、オリコンでは最高15位までしか行かなかったんだけど、売り上げ枚数は47万枚にも達していたりする。
 ランキングの上位にはいかなかったけど、それだけ地道でロングヒットなチャートアションを展開したんだよなぁ。
 特に有線の動きは、兎に角粘っこかった。 なんせ1年近くも、30位内に居座り続けてましたねもんね。

 今も続けている、「ワタクシ」のランキング「THE HIT CHART」ですが、この曲がヒットの兆しを見せてきた頃は、すでに毎週集計してたんだけどね。
 ある時から毎週のように有線チャートに顔出すようになって、この曲は一体・・・って、たしかに気にはなってたりしたなぁ。
 ただね、まだ、チャートの下位の頃は実際に聴いたこと無かったし、T-BOLANってヒトちも知らなかったから、てっきり「歌謡曲」のユニットのヒトなのかと思ったりもしたな。
 
 あの頃は、歌謡曲のヒトたちでも「横文字」のユニットのヒトとか居たからさ。

 はじめて曲を聴いた時はちょっとびっくりした。 なになに〜「ロック系」のヒトタチなんかい・・・・とね。
しかも、ロック系なのに、ミディアムバラードだしさ、森友氏のボーカルは粘っこいしさ。それまでのポップス系のロングヒットとはちょっと印象が違ったのを覚えてるな。

 ただ、当時のロングヒットと同じく、一言で言えば「キャッチー」なんだよねメロディが。 フレーズフレーズが兎に角キャッチーで、ガツンと取り込まれてしまう・・・って言うような甘いメロディ。
 これは、カラオケで歌わずには居られないよな・・・・ってかさ。そそそ、当時は、カラオケで歌われるような・・・っていう事は最優先事項だったんだよね。

 ところで、このヒトたちは、もちろん「ビーイング系」のヒト達だったわけだけども、ビーイングって時として、「有線」を利用した売り方をしてたんだよなぁ、当時。
 ↑で書いたようにTHE虎舞竜の「ロード」もそうだけど、B'zも当初は「有線」を利用してブレイクまで持って行った・・・ってのを覚えてますかねぇ。

・・・って書くと、何をご冗談を・・・・なんて言われそうだけど、実はB'zは、有線から火がついたユニットなのよ。
「BAD COMMUNICATION」。この曲から火がついたB'zだけど、「BAD COMMUNICATION」って89年末あたりから有線で火がついた曲なんですよ。で、翌90年にCDども大ブレイクした・・・と。

有線発で火がついた曲っていうのは、兎に角「口コミ」で広がったってところが大きいんで、曲への浸透性が強いんだよね。 そのアーティストの固定ファンだけではなく、よりたくさんの人たちの共感を得ることが出来るんだよね。 つまり「いい曲」が多いんですわ。
 90年代前半は、アーティストの時代というよりも、楽曲の時代って言われるんだけどさ、それは、こんな感じで有線発のロングヒットが多かったからっていうのが大きかったんだろうね。




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