1982_12_どうして?!_佐東由梨






今回の1曲セレクトは、「どうして?!」佐東由梨です。

 まずはデータです。

・タイトル    どうして?!
・アーティスト  佐東由梨
・作詞      松本隆
・作曲      筒美京平
・編曲      大村雅朗
・リリース日   1982年11月21日
・発売元     CBSソニー
・オリコン最高位 154位
・売り上げ枚数  −枚

 えー、今回の1曲セレクトにひっぱって来た曲に関して、はて、出だしはどう書こうかなぁ・・・と悩んじゃったりしたのよね。
 なにせ、オリコンで100位にも入らなかった曲なんで。。ふらふら  当時は100位以下は売り上げをカウントしてなかったんで、売り上げ枚数は不明。

・・・というか、ワタシ的には、少なくとも、このヒトのこの曲は、100位には入ってただろう・・・ってタカを括ってたの。
 でも、今、オリコンチャートブックを調べてたら、跡形もないんだもん・・・。いや、参った・・・、一気に書きづらくなった・・・っちゅうわけ。

 その曲、佐東由梨の「どうして?!」

 ・・・と書いても、おそらく、殆どの方は知らないだろうなぁ。

ま、その前に、この曲知らない方は、ブログタイトルをクリックしていただけないで素通りだろうから、この曲のタイトルを見て、クリックしていただいた方は、逆にこの曲をなんらか知っていらっしゃる方が多いかなぁ。
 
 1982年の暮れにデビューして、一応ね、当時は、1983年の新人の一番手って言われてたヒトなんですよね。月刊「明星」の付録の歌本にも、デビューの時、この曲「楽譜」入りで掲載されてたし、それだけ期待されてたってわけですわ。 まあ、作詞 松本隆、作曲 筒美京平 編曲 大村雅朗 なんて、超ゴールデントリオの作家陣からして、その期待度が分かるわけなんだけどね。

そういえば、「明星」付録の歌本の「新曲激評」っていう近田春夫氏のコーナーでは、珍しく近田氏、この曲ゼッサンしてたもんなぁ。コトバの焦点がはっきりしたプロの仕事・・・ってさあ。


 でも、その後は・・・・・。まあ、歴史が証明しているわけだけども。。。ふらふらふらふらふらふら

 ちなみに、この時、佐東由梨って、若干15才。中学3年生。 でぇ、83年の新人(女)王、岩井小百合が14才だったわけだから・・・。
 ついでに言えば、わらべの3人も15歳だったよなぁ。
よく言えば中学生パワーが力を発揮してた時期。悪く言えば、アイドルってもんも、83年に入って一気に低年齢化に歯止めが利かなくなってた時期ですねぇ。。。
 っつか、そう言ってるワタシも、当時13才、中学1年だったわけだから、このヒトたちとは、全く同世代なんだけども。。。あせあせ

 でもまあ、このヒト、中学3年生にしてはウタはうまかったな・・・っていう印象があるなぁ。

 この曲、当時聴いたときは、パンチがあったんだよなぁ。いわいる、当時のアイドル然してない曲っちうのかなぁ。カワイイ カワイイしてないのよ。
 その辺は、中森明菜が先行してたけど、この曲については、そんな中森明菜とも、違った絵が浮かんできたりして。

ただね、アイドルとしてはルックスがね、今一つ華やかじゃないんだよね。そこが最大のウイークポイントだったかもしれない。
 デビュー前は、そこそこ可愛らしかったんだよね、このヒト。ミス・セブンティーンコンテストから出てきたヒトなんだけど、優勝が決まる前から注目されていたらしく、この年の頭くらいから、若干だけど露出はしてたんだよね。でも、それこそ聖子ちゃんカットでちょっとイメージが違ったんだけどなぁ。
実際デビューしたら、思いっきりショートカットになってたりしてね。 なんか人相まで変わっちゃってたんだよな。
だから、全然、その人とは気がつかなかったんだよなぁ。


 それと、この曲が特出しているのは、筒美京平氏が書く、80年代の女性アイドルの「マイナー系路線」な曲の基本となっている事ですね。そそそ一つのフォーマットとなっているんだよね。
 
いや、実はね、これが書きたくて、今回、この曲を引っ張ってきたのよ。

うん、いわいるブロンディの「コールミー」あたりを下敷きにしたようなハード路線ですわな。
・・・っつか、この曲は、もろ「コールミー」だよな、今考えると。。。

いつだったか、Stardigioの80年代チャンネル聴いてたら、この「どうして?!」が流れてきてさ、「なっつかしいなぁ」なんて思うと同時に、「あ、あの曲の元になってる」って、その後の何曲かをパッと思い浮かべちゃったんだよね。

 うむ、イントロを含めると、まず思い浮かんだのが、この曲の半年後にリリースされた、河合奈保子の「エスカレーション」でしょ? これはモロだよなぁ。
 それと、サビの部分は、その後の「UNバランス」と86年の藤井一子の「チェックポイント」だな。あ、その前に85年の中山美穂の「C」にも雰囲気似てるんだ。

 つまりさ、結局、この曲を起点にして、その後の80年代の筒美氏の「ツッパリ気味マイナー」路線が確立されたわけなんだよね。
 それを改めて発見できて、なんか、書きたくなっちゃって、引っ張ってきたわけです。

 まあ、結果的に、この曲、全然売れなかったけどさ、80年代女性アイドルの路線としては、意外と重要な曲なのかもなぁ。




よろしかったら、ポチッと押してね
にほんブログ村