1978_12_オリビアを聴きながら_杏里






今回の1曲セレクトは、「オリビアを聴きながら」杏里です。

 まずはデータです。

・タイトル    オリビアを聴きながら
・作詞      尾崎亜美
・作曲      尾崎亜美
・編曲      瀬尾一三
・リリース日   1978年11月5日
・発売元     フォーライフ
・オリコン最高位 65位
・売上げ枚数   5.6万枚

前回の太田裕美「さらばシベリア鉄道」も、ランキング的にも売り上げ的にも「大ヒット」とは言えない曲だったけど、今回もそんな曲ですね。

 オリビアを聴きながら /杏里

うーん、でもまあ、タイトルを聞けば、今となっては大抵の方が御存じでしょうかねぇ。大ヒットはしなかったけど、誰でも知ってる曲って言うのかなぁ。

 はい、杏里のデビュー曲でございます。1978年11月5日リリース。

 何回か、書いてはいると思うんだけど、あのころは「ニューミュージック」全盛になりかけてた時代で、逆にアイドル不在の時代。

・・・ということで、「本音」は、「ミュージシャン」志望なんだけど、無理やりアイドルにさせられてた・・・っていうヒトも結構いたんですよね。
 以前書いた、竹内まりやなんかは、その典型で、本人曰く、「あのころは、聖子ちゃんにちかい活動をしてた」って自ら告白してるぐらいだからね。

 で、それを考えると、杏里も、どちらといえば、そちら系統出身の歌い手(当時は)さんだったんぢゃないか・・・と思えますよね。

 ある程度、歌もちゃんと歌えて、顔立ちもハッキリしてて・・・。うーん、どっちかと言うと、「正統派」なアイドルというよりも、ニューミュージック系から飛び出したアイドル・・というか。

 大学のキャンパスのミスコンから出てきた・・・って感じのヒトが多かったような気がする。

 時代は、「女子大生」になってきてたんだよね。それを考えたら、竹内まりやは、当時、慶応の学生だったわけで、そのイメージのままなんだよね。

 それが発展して、文化放送「ミスDJ」から火が付いた女子大生ブームが勃発するのは、1981年だ。
 ちょうど、「nonno」とか「cancam」とかが流行りだした頃とリンクしたりして・・・。


 杏里は大学出ではないけど、そういった系統のヒトリ・・・っていう匂いがしたな。

 まあ、冷静に考えれば、大体において、フォーライフから「アイドル」路線っていうのも、今考えたら、ちょっとムリな感じはするんだけど・・・。でも、当時は世間がそんな感じだったから・・・。


 で、もって、「オリビアを聴きながら」なんだけど、後に、いろんなヒトがカバーした、今となっては「名曲」なんだけど、それでも、やっぱし「ジミ」だよねぇ。
 ・・・というか、この曲、「杏里」が歌っていた・・というより、他のヒトのカバーのほうが有名だったりして? 尾崎亜美本人が歌ったものとか・・・(後にセルフカバーアルバム「POINT」で歌ってるし・・・)

  でも、いずれにしても、少なくとも、「太陽がサンサン」に降り注ぐ・・・っていう曲ではないじゃん。

 秋の夜長に、ひとりしっとりと聴く・・・というか。

 あのころの杏里の同年代とか、少し下の世代では、彼氏にふられたとき、ひとり、そっと聴きたい曲・・・のNo.1なんじゃないのかな? この曲。

 まあ、そんな感じの曲ですわね。

♪ジャスミンティーは、眠りさそう薬〜 ♪ のところから「涙」したヒトが随分いたことでしょう。。。がまん顔



 サウンドは、イントロからして、エレピがピロピロなってるような、完全AOR風。あの時代(70年代後半)を象徴しているようなサウンドってところかなぁ。

 アレンジはヤマハの瀬尾一三氏によるものだけど、ほとんど、尾崎亜美自身のオリジナルから、大きく弄くってないんぢゃないかな?

 ほとんど尾崎亜美自身がセルフカバーしているものと変わらないものね。声は今からすると、杏里もずっと若いけどね。

 たださ、あのころの尾崎亜美の曲って、若干、いまでいう「ボッサ」がかったリズムなんだよね、おなじバラードでも。

 77年に、自ら歌った、「マイ・ピュア・レディ」なんて、もろ、ソフトボッサな曲やん。

 まあ、この「オリビアを聴きながら」は、他人の手の垢が随分と付いちゃってるから、あんまりカバーする効果は少ないんだけどさ。

 ちなみに、「オリビアを聴きながら」の「オリビア」って、オリビアニュートンジョンだよね・・・って分りきってるか。。。

 まだ、時代がそういう時代だったからヨカッタよね。これ、あと、数年ずれてたら、♪フィジカル フィジカル〜 ♪ だもんねぇ。

 こういう、シットリした曲にはならなかったはず。。。ふらふら

 なんて、くだらない事を書いて見たりする。。ふらふら


 でも、あのころは、向こうのアーティストをタイトルとか歌詞にちりばめた曲って意外と合ったよね。同時代ではジャニス・イアンとか・・・。

 うん、まだまだ、大滝詠一大先生が唱えた、「分母分子論」⇒〔外国曲〕/〔邦楽〕 が充分成り立ってた時代ですなぁ。


 ジャケ写・・・これ見ると、随分、時間経ってるような感じがするでしょ? 杏里、まだ、ぽっちゃりしてて若いもんねぇ・・・(って書いたら怒られるかexclamation & questionふらふら) 当時17才の杏里どぇす。。




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