1999_11_本能_椎名林檎






今回の1曲セレクトは「本能」椎名林檎です。

まずはデータです。

・タイトル     本能
・アーティスト   椎名林檎
・作詞       椎名林檎
・作曲       椎名林檎
・編曲       亀田誠治
・リリース日    1999年10月27日
・発売元      東芝EMI
・オリコン最高位  2位
・売上げ枚数    99.7万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1999年11月8日〜12月27日付
・タイアップ:日本テレビ系「FUN」エンディング曲

 え? 1曲セレクトで1999年の曲? なんかの間違い? とか思われちゃうかもしれないですかねぇ。
 たしかに古い曲中心でこれからも書きたいと思うんだけど、たまにはいいでしょ?

 それに、99年なんて最近、最近・・と思ってたけど、考えてみればすでにあれから16年も経ってんだもんね。
 最近と思っていても、確実に時は流れているわけで・・、まあ、そういうこともあり、そろそろここで書いてもいいかな・・・と。

 ヒット曲を長い間聴き続けて来た私なわけで、うん、正確には1978年からだから、かれこれ40年近く・・・か。

 でもさ、その間でもつっこんで聴いてた時期、ライトユーザーだった時期っていう具合に、関わり合いも結構濃淡があったのは、まあ、今までも書いてきたとおりなんだけど、純粋に「一ユーザー」として聴いてたのは、多分、このころが最後なのかなぁって、今からすると思うなぁ。

 そそ、2000年2月に、自分のサイト立ち上げたでしょ。そこからは、どちらかというと業界よりの聴き方をしてきたわけで、業界に片足を突っ込んだ2001年7月以降は特にそうだわね。

 一ユーザー的な聴き方と業界的な聴き方の違い・・・っていったら、単純に「純粋に音楽を聴けるかどうか」の違いではあるんだけどさ。

 でも、正直言って、この99年くらいになると完全に、純粋な感覚で曲を聴けなくなっていたのは、事実かなぁ。どうもね、批判的に聴くようになっちゃうんだよね。

 なんでかな、とも思うんだけど、まあ、年齢的なことだったり、単純に生理的に合う曲であるかどうかってのもあるんだけどさ。年取るにつれて生理的に合う曲のレンジが狭くなってきたのもあるな。

 ・・というか、長いことヒット曲聴いてると、新鮮味がなくなってくるのはあるんだよね。
 ヒット曲で「あ、いいね」って思う曲って、↑で書いたように自分の生理的に合うかどうかということと、聴いてて新鮮味を感じる曲に惹かれると思うんだよね。
 それは、それまで自分の中に無かったサムシングっていうのかなぁ。それを感じたときっていうかさ、新しいものを発見した、宝を見つけたときの満足感っていうかさ。
 そういう充実感が大きいと思うんだよね。

 でも、99年くらいになると、すでに20年以上ヒット曲聴き続けてきてて、それまで感じてきた感覚ってかなりの自分の中に蓄積されてきてて、ちょっと新鮮味を感じられなくなってた時期ではあるんだよねぇ。


 この「本能」っていう曲。きちんと聴くと、すごいインパクトの塊だよねぇ。
 どこから切っても、この音圧の強さ、言葉の強さ、メロディラインの強さはインパクトだらけな曲なわけで、言ってみれば超高カロリーな音楽ってところか。
これヒット曲を聴き始めの頃のワタシだったら、きっと卒倒してたと思うなぁ。

 でもさ、実際はそんなに感動しなかったんだよなぁ。

 それは、やっぱし↑で書いたように曲に「新鮮味」っていうのを感じなかったからだろうなぁ。

 ・・・ってそんなこと書いたら、この曲を新鮮な気持ちで聴いてた方には変な顔されちゃうかもしれないけど、まあ、それが世代差ちゅうもんですよ。


 うーん、この曲はさ、感動というより、不気味さが先に立っちゃうんだよね。
 曲の雰囲気、内容、ジャケットの椎名林檎のナース姿、音圧の高さ・・・どれも全て緊張感でいっぱいでしょ。

 そうそう、この曲の場合は、インパクトというよりも、その緊張感なんですよ。「コア」の部分は。

 でね、不気味なのは、なんで、ここまで緊張感を高めなきゃいけないのか・・・ってことですね。

 まあ、それは、椎名林檎の世界観がそうだからっていうしかないんだけど、逆に、ユーザー的に見て、ここまで緊張感を高めないと新鮮味を感じられないっていうんだったら、それはそれで不気味さを感じるんですよ。ユーザーの感覚にさ。

 だってさ、これきいて80年代の曲聴いたら、80年代時点でめっちゃインパクトを感じた曲でも、すごく「牧歌的」に聴こえるんだもん。

 それほど、曲の緊張感のレベルが高くなってきているんだよね。
 正直、このままいったら、あと10年後にはどうなるんだろう? 音楽は・・・。聴くと人間が壊れるくらいになっちゃんぢゃないか・・とか・・。
 っていう不気味さってものを感じたんだよね。この曲に。


 幸いにも、あれから16年、人間が壊れるくらいのレベルには達していないけどさ、音楽も。
いや、逆に言うと、牧歌的な感じに戻ってきてるよね、最近の曲は。

 その前に真剣に「音楽」聴く人は減ってきているんかなぁ。BGM感覚で聴くヒトは増えてきてるけどさ。
 でも、それは、やっぱし真剣に音楽聴くと人間壊れるっていう不安の「本能」が働いているからだったりして・・・
なんていうのは言い過ぎだけどさ。

 結局のところ、エンタメ的な新鮮な刺激が最近の音楽には感じられなくなってきちゃっだんだろうね。
 それはさ、この90年代終盤に、ヒトが新鮮に感じられる感覚限界のものを出し尽くしちゃったからぢゃないからかなぁ・・・とか、この曲を聴くとつくづく思っちゃったりして。。。



ところで、今年の紅白にも、林檎さん選ばれたねぇ。まあ、去年は「ワールドカップ」のテーマ曲っていうNHK縛りがあったんで当然だったろうけど、今年は何を歌うんですかねぇ。
 この曲あたりやってくれたら、ウレシイんだけどね。やっぱり、ナース服姿で


よろしかったら、ポチッと押してね
にほんブログ村