1981_11_センチメンタルジャーニー_松本伊代






今回の1曲セレクトは「センチメンタルジャーニー」松本伊代です。

まずはデータですぅ。

・タイトル    センチメンタルジャーニー
・アーティスト  松本伊代
・作詞      湯川れい子
・作曲      筒美京平
・編曲      鷺巣詩郎
・リリース日   1981年10月21日
・発売元     ビクター
・オリコン最高位 9位
・売上げ枚数   34.3万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 5位
・ベストテンランクイン期間:1981年11月30日〜1982年2月1日付
・タイアップ:ロッテ「ガーナチョコレート」CM曲

 この間、「センチメンタルじゃね!?」ってことで、この曲の「イントロ」を大胆にもサンプリングした、Enjoy Music Clubの「「EMCトラベル」って曲について書いたんだけど、今回は「本家本元」、松本伊代の「センチメンタルジャーニー」どぇす

 この曲は、ある意味衝撃的でしたね。
 まず、松本伊代っていうヒトの声質ですよ。この鼻から抜ける声質は、なんともいえない個性を感じたなぁ・・・。と書くと、良心的なんだけど、正確には「変な声」・・・と思ったのが正直なところだったりして・・・。
 いや、それまで、このテの鼻から抜ける声のヒトって、この時点では知らなかったんですよ。他に。

 たしかに、それ以前に、平山三紀っていう、やっぱり同じような声質のシンガーがいたんだけど、その頃は知らなかったしさ。

 それと、なんていっても歌詞だよね。

 ♪ 伊代はまだ16だから・・・♪

 なんちゅう、自分の名前を歌謡曲の歌詞に盛り込んだ曲なんて、それまでなかったんでないの?
 これは、画期的な歌詞ですよね。強烈な一人称な歌詞というか・・・。
 それまでの歌謡曲って、「わたし」はあっても自分の名前と無かったですよね。
「わたし」であっても、それは、自分個人ではなく、だれかを演じている場合がほとんどだったし。
 そんな御伽噺の世界がアイドルポップスだったわけで・・・。

「伊代はまだ16だから」・・ということで、こは、完全に松本伊代のこと歌ってんだ・・・と言うことになるわけだよね。

 ついでに書くと・・・、これ、誕生日が過ぎて17歳になったとたん「伊代はまだ17だから」に変わったのは、ちょこっとマヌケな感じもしたけど・・・。
 さしずめ、今歌ったら「伊代はもう50だから」になるんでしょうか(爆爆爆)

それはそれで、一度聴いてみたい気もするけど・・・(爆爆爆)

ちなみに、NHKでは、「伊代」っていう固有名詞の歌詞が使えず、「ワタシはまだ〜」になってたりして
これはこれでマヌケだったりするんだけどね。
山口百恵の「プレイバックPart2」で「ポルシェ」って言う固有名詞が使えなくて「車」になってたのと同じで


 曲は筒美京平氏。 もう、何度も書いてるけど、筒美氏は、この手の鼻から抜ける声質のアーティストを手がけるのがうまいですよね。
 これは、平山三紀さんのときもそうだけど、うまい具合に鼻から抜ける音を響かせるメロディラインというか・・・。それが艶っぽく聴こえるところがいいんだよね。

 ま、この曲の場合、やはり、声質というところから、平山三紀狙いで筒美氏だったのかもしれないけど、それは、うまくはまっているんではないですかねぇ。

 鷺巣氏のアレンジもこの季節にもぴったりな暖かみのあるふんわりしたイメージだしね。

 ハイ、アイドルのデビュー曲としては、これ以上の隙のない仕上がりになっているんぢゃないですか、

 まあ、それだけデビュー当時の期待が大きかったんだろうけどね。残念ながら、この曲を頭にセールスは尻つぼみになって行ったのは歴史上の事実だよね。

 んー、逆に考えると、これちょっと売れすぎたんだよね。まあ、それだけ、この曲の完成度が高すぎたともいえるんだけど・・・。
 第2弾以降の行き場が見えにくくなってしまった・・というか。

 まあ、松本伊代自身、もうちょっと器用なキャラクターだったら、いろいろと曲調も考えられたんだろうけど、何分、キャラクターが固定しちゃってたからねぇ。この先の行き場がなくなっちゃったってところはありますよね。




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