1989_11_ミラクルガール_永井真理子






今回の1曲セレクトは、「ミラクル・ガール」永井真理子です。

まずはデータです。

・タイトル    ミラクル・ガール
・アーティスト  永井真理子
・作詞      亜伊林
・作曲      藤井宏一
・編曲      根岸貴幸
・リリース日   1989年10月1日
・発売元     ファンハウス
・オリコン最高位 9位
・売上げ枚数   17.7万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 12位
・タイアップ:日本テレビ系アニメ「YAWARA!」オープニングテーマ曲


 その昔、ガールズポップなるジャンルがあった事を覚えてるでしょうか?
 
・・・・なんて、また、唐突な書き出しにしちゃいました。まあ、正式な「ジャンル」として認められてるわけではないんだけどね。
 この89年から90年代初頭にかけて、ロックでもない、アイドルでもない、堅苦しく言えば「亜流」なタイプの女性アーティストをひとまとめにして「ガールズポップ」で一括りするような動きがあった・・って言う程度なんだけどね。

 この永井真理子なんかは、そんなアーティストの一人ではなかったかなぁ。

 時は平成元年。 うーん、今から思うと、この昭和から平成に変わったっていうのは、意外と音楽界に大きな影響があったんではないかなぁ・・と思うんだよね。 今にして思えば。

 そのひとつがJ-POPっちゅうジャンルの誕生だよね。少なくとも、「昭和」の時代には「J-POP」なんつう呼び名は無かったぞよ。
 ちょうど、この「ミラクル・ガール」がリリースされた89年前後に、「J-WAVE」「bay fm」「NACK5」「FM802」など、第2世代の新興FMが開局したころでさ。
向こうの曲に対して、日本のロック&POPSを「J-POP」として、積極的に紹介しようって言う流れが、これら第2世代の新興FM局を中心にムーブメントを起こし始めていた頃ですね。
(それ以前、FMで日本の曲を流すことは「ダサい」という考えがあった)

それまでの日本のいわいる邦楽は、アイドル、ニューミュージック、ロックに別れてたよね。
 そういうムーブメントもありーの、、平成になったとたん、その垣根がとっぱわれて、演歌以外は全て一括りで「J-POP」っていうジャンルに「統括」されてしまったわけですわ。

 まあ、今からして思えば、それまでのジャンルもそれぞれ融合が始まってて、境界線がかなり曖昧になってきてたってことはありますけどね。

 特に、女性のポップスの場合、アイドルと(それまでの)ニューミュージックの境界っていうのがかなり曖昧になってきてたんだよね。まあ、その境界にいたアーティストが「ガールズポップ」ってわけだけど・・。

 例えば、この永井真理子って言うのヒトも、考えてみれば、かなりジャンルは曖昧なんだよね。
 
 ニューミュージック系のアーティストのようでもあり、アイドルのようでもある。
 また、逆に、ニューミュージックでもアイドルでもないともいえるんだよね。

 厳密に言えば、本来はニューミュージックに属するんだろうけど、限りなくアイドルに近づいた存在っていうかね。

 その逆を行ったのが森高千里だろうね。 つまーり、本来はアイドルなんだけど、限りなくニューミュージックに近づいた存在。それは、自分で作詞もしてたからねぇ。

 すくなくとも昭和の時代には自分で作詞するアイドルなんて、そーそーいなかったわけで・・・。


 でも、時代はそういう垣根を越えて、壁がとりはらわれていたんだよね。

 それがたまたま、この平成元年に集中してきたっていうのかなぁ。

 だから、J-POPっていうジャンルはしっかり的を得てたんだよね。このジャンルができたことによって、完全に、アイドル、ロック、ポップス(ニューミュージック)の境がなくなったもの。


 ただ、もちろん、以前のそれらのジャンルに、よく言えば留まった、悪く言えば固執したヒトたちもいるわけで・・・。
 そのなかでアイドルっていうジャンルに固執してたヒトたちは、どんどん「オタク化」が進んでいったわけで・・・。


・・とまた、話がされちゃったんで、修正。。。


 この曲は、アニメ「YAWARA!」のオープニングテーマとして有名だから、みなさんご存知ですよね。

 そう、あの明るいポップスですよ〜。 ま、この曲を思い出せば、↑に書いたことも、まずまず理解してもらえるかなぁ。


 兎に角、個人的には時代は変わったなぁ・・・と思える瞬間だったんだよね。





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