1971_10_家をつくるなら_加藤和彦








今回の1曲セレクトは、「家をつくるなら」加藤和彦です。

 まずはデータです。

・タイトル    家をつくるなら
・アーティスト  加藤和彦
・作詞      松山猛
・作曲      加藤和彦
・編曲      不明
・リリース日   1971年10月5日
・発売元     東芝EMI
・オリコン最高位 60位
・売上げ枚数   0.6万枚

 えー、今日の1曲セレクトは、「古典」でございます。。。
時は、今から44年前の今ごろ・・・。

・・・となると、まあ、これ、読まれている方の中にも、ほとんど記憶にございません・・・な方もいらっしゃるんじゃないかなぁ。
 ワタシも当時2歳。もちろん、この曲がリリースされたころに、タイムリーで、この曲を聴いた記憶はございません。

 でも、きっとみんな知ってるはずなんだよね、この曲。

 だってさ、何年か前まで「パナホーム」のCMで頻繁に流れてたもん、この曲。

 ♪ 家をつくるなら〜 (家を建てるなーらばー)
   家をつくるなら〜  (どーしよーかなー) ♪

って曲、覚えてません?

 はい、あの曲です。

 いい感じのペダルギターの音色のイントロで始まる、とってもカントリーな3/4拍子の曲ですね。

 もちろんさ、それまでは、ワタシも、この曲の存在を全く知らなかったんですよ。ましてや、あのフォークルの加藤和彦氏が、オリジナルで、ソロでリリースしてたことなんかも全く知らなかったし。

 でもさ、なぜか、家にあったんだよねぇ〜 音源が・・・。
昔、まだLPの頃買った、通販のニューミュージックオムニバス全集に、この曲が収録されてたの。

 いや、この曲なんだ、ってわかるまで、ずっと、そこには針落としてなかったんだね〜。

 うん、結構、買った当時は聴いてない曲が結構あって、今、聴きなおしてみると、なんだ、持ってたんじゃん・・・っていう音源が結構あるんだよね。

 ちなみに、そのオムニバスアルバムは、1983年に購入した、CBSソニーファミリークラブっていう通販から販売されてた「フォーク、ニューミュージック大全集」っていうアルバム集。全12枚セットなんだけどさ。
(もちろん、今はすでに販売しておりません)


 この曲、全編聴いてても、けっこういい感じなんだよね。心和むっていうか、やさしい気持ちになれるっていうかさ。

 1971年ってヒット曲界は、ひとつのターニングポイントを迎えた年だと思うんだよね。ひとつが筒美京平氏の大活躍。ひとつがGSの終焉。ひとつがフォーク全盛。

 そのフォーク全盛の中でも、2つの流れに分かれる。一つが社会派フォーク。もうひとつが和み系フォーク。

 前者は、70年代安保の流れを引きずったまま人生を語っているようなフォーク。71年前後は、岡林信康が一種の「教祖」のような存在だったけど、この年の8月に行われた、第3回中津川フォークジャンホリーを境に、その座は「よしだたくろう」に交代する。
 よしだたくろうも、「結婚しようよ」「旅の宿」など、いわいる「ヒット曲路線」を走る前で、インディーズレーベル「エレック」から、「人間なんて」なんかをリリースしてたころだ。

 もう一方の「和み系」は、その前身は、いわいるカレッジフォークの亜流で、どちらかと言えば、関西フォーク(URC)がその中心にいたような存在だったんだよね。

 その教祖ともいえるのが、加藤和彦氏だったわけだけどさ。

 かたや、「人間なんてララララララララ」なんて、生きるってなんだ? なんていう、哲学的な思想下のフォークであったのに対して、「家をつくるなら〜、こうしたいな ああしたいな〜」みたいな、とっても夢があるフォークを展開してたのが、このころの加藤和彦氏。

 どうなんだろう? その辺の「社会の空気」はよくわかんないんだけどさ。社会派フォーク派からしてみれば、当時の用語ていうところの「日和見主義」的に見えたのかなぁ・・・。

 ただ、そんな社会派フォーク派だった、よしだたくろう氏が、商業主義に転じて、非難を浴びながらも、後年まで「フォークロック」にこだわったのに対して、これを境に、あっさり「フォーク」というものに見切りをつけて、サディステッィク・ミカバンドっていう、全く新しい形のロックに行ってしまった加藤和彦氏っていうのも、あの時代から見れば、皮肉な結果になってしまったのかも知れないけどさ。

 まあ、関西フォークは、フォークとは名乗っているけど、あくまで自由主義なんだよね。音楽の形式はこだわらなんだよね。そこが、あの後すぐに衰退した社会派フォークとちがって、あとあとまで生き延びてこられた、大きな要因かもしれないし、後のニューミュージックやAOR系にも大きな影響を残すんだけどさ。

 この曲もその片鱗はちょこっと見えるんだよね。カントリーフォークでありながら、どこか、それまでのフォークとは違うっていうかなぁ。
 どことなくソフトロックっぽいんだよね。ソフトロックは、次の年72年あたりから、音も手舞台には必ずしも出てきてなかったけど、陰ながら時代を席巻したりする。うん、いまでいう、ジャパニーズオルタナの起源は、このあたりから続いてる系脈な曲なんだよね。

 この曲は、いわば、その「祖」となるような曲の1曲ぢゃないかな。


 でもさ、「家をつくるなら」・・・・ああしよう、こうしよう・・なんて夢があっていい曲じゃん。
 まあ、この曲の場合、「草の香りがするカーペット」とか「天体観測が出来る透明な屋根」とか「花が咲いてるベッド」とか・・・大工さんに注文したら、「そんなのできねぇよ」なんて言われそうな歌詞なんだけどさ。

 ワタシだったら・・・・どうしよかなぁ・・・・。、地下に完全防音のスタジオがあって、でっかい水槽が置けて、遠くに太平洋が望める家がいいな。


・・・なんて、すでに家もってるんだけどさ・・・築35年の中古物件だけど・・・。

 夢だよね、夢。


動画・・・You Tubeにもこの曲あるんだけど、リンクを貼るとはじかれちゃうんで、直接You tubeにリンク

https://www.youtube.com/watch?v=YNhqeSwfx7Q



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