1971_09_真夏の出来事_平山三紀






今回の1曲セレクトは、「真夏の出来事」平山三紀です。

 まずはデータです。

・タイトル     真夏の出来事
・アーティスト   平山三紀
・作詞       橋本淳
・作曲       筒美京平
・編曲       筒美京平
・リリース日    1971年5月21日
・発売元      コロムビア
・オリコン最高位  5位
・売上げ枚数    27.9万枚
・ベストテンランクイン期間:1971年9月6日〜10月11日付

 昨日書いたサザンの「真夏の果実」もそうだったけど、音楽の世界では、9月に入ったら、「秋の歌」がヒットして・・・って、事は意外と言い切れないんですよね。

 例えば、今日引っ張ってきた、平山三紀さんの「真夏の出来事」。

 タイトルのとおり、内容は「真夏」の出来事について・・なんだよね。

 ♪ 彼の車に乗って 真夏の夜を走り続けた
   彼の車に乗って さいはての町 私は着いた 〜 ♪

って感じでさ。

 全く秋の様相は感じない曲なんですよね。なにしろタイトルからして「真夏の出来事」ですから。


 でも、ヒットのピークは、その年の9月〜10月だったりする。

 う〜ん、ちょっと季節はずれ。。。

 そんなわけで、必ずしも曲内容とヒット時期は重ならないこともあるわけなんですよね。

 しかしさ、詞の内容もそうだけど、この曲の場合、メロディラインとアレンジも凄いんだよね。

 この曲、今から44年前の曲だけど、全くそれまでの「歌謡曲」らしくない味付けなんですよ。

 大体においてメロディラインが、かなり複雑ですよね。あの当時としては。ただ、平坦なメロディを追いかけて行けばいい・・・っていう、当時の歌謡曲のメロディラインに対して、この曲は、バックのリズムにのって、メロディラインを追いかけていかなきゃいけない。

 しかも、そのリズムも、単純な8ビートではないんだよね。
これ、なんていうリズムっていうのかなぁ。。。。

 うーーん、この頃流行ってたシェークって感じなのかな。 8分音符とのシンコペーションが延々と続く・・と言った。今で言う、「ハネ」系の走り的なリズムなんだけど、いずれにしても、この曲以前には、こういうバタ臭い、モダンなリズムの曲って言うのは、そうそうなかったよね。 少なくとも、カバーではなく、邦楽オリジナル曲としては。

 同じ年のレコード大賞を受賞した尾崎紀世彦の「また逢う日まで」も、リズム体にシェークを使ってましたしね。

 作曲は、同じ筒美京平氏なんだけど、あのころは、筒美氏って、作曲と同時にアレンジもやられてましたからね。 だから、曲の手法としては、ほとんど同じなんですよね。

 ただ、この「真夏の出来事」の方がより、リズム強調型で、メロディラインも複雑だったんですけどね。

 今は、言葉を詰め込めるだけ詰め込んだメロディラインなんで、必然的に譜割が複雑になった曲が多いけど、あの時代、1971年っていう時代においては、これだけ複雑な譜割の曲はなかったんじゃないかなぁ。

 確かに、前年の1970年にオリコン1位を記録した、森山加代子さんの「 白い蝶のサンバ」なんかは、16分音符に歌詞を詰め込んだ・・・なんて斬新な作りになってたけど、この曲のメロディはもっと複雑なリズムだったしなぁ。

 ただ、その複雑なメロディラインにのっかった、このヒトの「鼻から抜ける」独特の声質が、めっちゃマッチしてるんだよね。
 なんていうのかな、独特の世界観って言うかさ、絵が浮かんでくるんだよなぁ。

 まあ、ジャンルとしては「歌謡曲」だけど、よりバタくさいっていうのかなぁ、それまでの日本の歌謡曲にはなかったようなポップさを感じるんだよね。


 だけど、筒美京平っていうヒトは、ホントに「鼻から抜ける」声質の方の曲をつくるのはうまいですね。
 うまく、魅力を引き出すのに長けているって言うのかなぁ。

 この曲を応用した曲が、松本伊代の「センチメンタルジャーニー」ですよ。
 この曲も、意外と譜割は複雑でしょ。で、独特のあの鼻声だし。。。

 まあ、まちがいなく、筒美氏は、松本伊代を第2の平山三紀にしようと思ってたんだろうなぁ。

 ただ、「センチメンタルジャーニー」の頃はすでに自分でアレンジはやられてないので、ぱっと聴き、似てないんだけどさ。曲全体のイメージは。
 でもね、「センチメンタルジャーニー」のB面の「マイブラザー」って曲は、あのころとしては珍しく、筒美氏自身がアレンジも担当してて、これが、ホントに「真夏の出来事」っぽいの。ピアノでのリズムを強調主体にしているアレンジとかさ。

 だから、この曲を聴けば、ああ、なるほどなぁ・・・ってなりますね。

 ちなみに、1971年、尾崎紀世彦の「また逢う日まで」でレコード大賞を受賞した、筒美京平氏ですが、この「真夏の出来事」では作曲賞を受賞しているんですよね。

 まさに、筒美京平、第一次黄金期な年だったんですよね。




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