1985_09_初戀_斉藤由貴






今回の1曲セレクトは、「初戀」斉藤由貴です。

 まずはデータです。

・タイトル    初戀
・アーティスト  斉藤由貴
・作詞      松本隆
・作曲      筒美京平
・編曲      武部聡志
・リリース日   1985年8月21日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位 4位
・売上げ枚数   16.2万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 4位
・ベストテンランクイン期間:1985年9月2日〜9月30日付

 先週、この曲を飛ばして、南野陽子の「風のマドリガル」を書いた時に、初めは、斉藤由貴の「初戀」を書くはずだった・・・云々・・と書いときながら、そのまま無視・・・ってのもなんなんで、早いところ、セレクトしなきゃな・・・
・・・と思いの、ようやくセレクトしてきましたわ。

ただねぇ、この間、「風のマドリガル」に回避したホンネとしては、正直、この曲も書くのが難儀でねぇ。。
今ひとつどう切り出して良いか、その後を書いていいか、きっかけがつかみづらいんだんだよなぁ。

 斉藤由貴のデビュー第3弾として、デビュー曲の「卒業」以来の、松本-筒美-武部・・っていう斉藤由貴としては「鉄壁」な布陣に戻したわけだけど、どうも、「卒業」に比べると、つかみ所が薄い。
 キャッチーじゃない・・・ってことはないんだけど、今ひとつインパクトにかけるんだよねぇ。サビの部分も今ひとつわかりづらいし。。。

 たしかに、出足のAメロの部分は、ビージーズの「愛はきらめの中に(How Deep is Your Love)」を下敷きにしてるよな・・・っていうのはわかるんたけどさ。
 
 うーんなんていうのかな、全体的に印象が淡いんだよね。まさか、「初恋」は淡い印象の中に・・・なんてことでもなかったんだろうけどねぇ。。。

 それでも、全体的にいえば、斉藤由貴っていうヒトには合ってましたよ、この曲。 派手じゃないく、まじめにまじめに・・・っていう印象のところは。
 デビュー第3弾っていう、難しい流れの位置に当たった曲でもあり、出しても悩んだんだろうねぇ。。 今となっては、なんとなくわかるけどさ。
 それとも、「つなぎ」っていう位置づけだったんでしょうかねぇ。この曲ノンタイアップ(!?)だったっていうことからも、そんな風に感じだりして。。

 ・・・ってか、あれ? 本当にノンタイアップだったんだっけな。。。Wikipediaを見ると、そうなってるんだが・・・。
 ・・・うーん、当時のオリコンウイークリーを見ればいいんだよな。。出すのが、めんどい。。。 

・・・・と書きながら、当時のオリコンウイークリーを引っ張り出す。。

 あ、やっぱり、この曲ノンタイアップだったんだ。。。

 当時、富士フィルムの「AXIA」のCMやってたから、たいてい、「AXIA」のタイアップ付いてたんだけどね。なぜに、この曲だけノンタイアップだったんだろう。。。
 その辺からしても、いかにも「つなぎ」の曲だったんだよな・・・っていう印象が。。。

 ただ、同じ時期の小泉今日子の「魔女」もそうだったけど、このころの松本−筒美コンビの曲って、インパクトが強くない薄味気味だったんだよな、一時的に。
 それを考えると、この曲もその流れに乗っかっていたのかもしれない。

 時、折りしも、おニャン子クラブの出現で、他勢力のインパクトが強かったころだからなぁ。
 もう一方の「正当既存路線」だった、松本−筒美コンビは、あえて、薄味路線をとっていたのかもしれない。まあ、あくまで推測だけどさ。


 ただ、アレンジは、結構面白かったな。F.Oの効果音的な音をいろいろと織り込んだアイデアとかさ。
武部氏のアイデアなんだろうねぇ。 「卒業」のイントロのアイデアも斬新だったけど、この曲もワザが出てましたな。
 このころは、まだまだ駆け出しだった、武部氏・・・といういうか、斉藤由貴の一連の曲で初めて知ったんだけども。。。
 いまや、一青窈のプロデューサーをはじめ、超一流の音楽プロデューサーになってしまいましたなぁ。
 筒美京平人脈のアレンジャーとしては、もしかすると、一番成功した部類かもしれないな。





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