1982_09_暗闇をぶっとばせ_嶋大輔






今回の1曲セレクトは、「暗闇をぶっとばせ」嶋大輔です。

 まずはデータです。

・タイトル    暗闇をぶっとばせ
・アーティスト  嶋大輔
・作詞      嵐ヨシユキ
・作曲      Johnny
・編曲      横浜銀蝿
・リリース日   1982年8月11日
・発売元     キング
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数   28.0万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 7位
・ベストテンランクイン期間:1982年9月6日〜9月20日付

 今回の1曲セレクトは、「オリコン1位」獲得曲です。 

 暗闇をぶっとばせ /嶋大輔

・・・・え? 超メジャーじゃないって? 知らないって? こんな曲。 って言う方、意外と多いんじゃないかなぁ。今となっては。

 うーん、そうかもなぁ・・・・。 なにせ、オリコン1位をとりながら、なかなかCD化されなかったのが、この曲と、近藤真彦の「泣いてみりゃいいじゃん」って言う時期があったからね。

 まあ、なんかの都合も合ったんだろうけど、すでに忘れ去られていた可能性もないわけではない。まあ、断言は出来ないけど。
 なにせ、オリコン1位を獲得しながら、累積枚数が30万枚に届かなかった曲は、この曲以前には、1972年のニューシーカーズ「愛するハーモニー」の28.1万枚以外、1曲もない。
 
 つまり、この曲が1位を獲得した時点では、オリコン史上、「最低売上げ」の1位獲得曲だったわけだ。

 オリコンの1位を獲得すれば、少なく見積もっても30万枚以上は必ず「約束される」。それが1982年当時の当然の見方だったんだよね。言ってみれば「大ヒット」を約束される特別な位置だったわけだ。

 しかしながら、この曲を皮切りに、その見方が崩れはじれる。。。・・・っていう時代に突入したきっかけの曲って言っても良いんじゃないかなぁ。

 よく、「オリコン1位がヒット曲じゃなくなる日」とかの、論評では、「おニャン子クラブ」がいつも題材に上がるんだけど、そういう形でみると、必ずしもそうとも言い切れないんだよね。

 銀蝿一家って、横浜銀蝿を筆頭にして、目標は「武道館満杯」と「オリコン1位獲得」っていうことをよく口にしてたんだけど、「武道館満杯」って言う目標は、すでに達成してたわけで、後は、オリコン1位って言うところだったんだよね。

 それも、この曲の少し前に、Johnnyの「$百萬BABY」で達成される。

 そのノウハウを生かして、リリースされたのが、この曲っていえるんじゃないかなぁ。

 まあ、たしかに、銀蝿の人気も成熟してたところがあったし、嶋大輔も前曲の「男の勲章」で一躍メジャーになってたところもあった。

 タイミング的にはいい時期だったんだよね。

 でもさ、銀蝿一家って、口先だけかと思われがちだけど、意外と緻密な計算の上で、リリース日設定をしてたんだよね。

 まず、オリコンの集計期間を初動からいっぱいに使える日にちをリリース日にする。

 まあ、これは、今では当たり前のやり方なわけだけど。つまり、通常水曜リリースってやつですね。

 この曲は、当時から水曜リリース・・・ってやつをやっていた。

 ここでも何べんも書いてるけど、当時は、まだ発売日はオリコンの集計期間など考えないのが一般的だった。大体、毎月五十日か、21日リリースって言うのが一般的だったんだよね。

 当時、オリコンの集計期間を利用してリリース日を設定していたのは、ジャニーズぐらいじゃなかったかな。他には。
(ただし、レコード会社側からしてみれば通常リリース設定日ではないため、「臨発」扱いになっていたことが多かったが)

 それと、8月11日っていうリリース日設定ね。

 この前の週には、田原俊彦の「NINJIN娘」がリリースされている。
 その前には、松田聖子の「小麦色のマーメード」がリリース。

 つまり、当時、強力人気アイドルだった彼らの、売上げが落ちてきそうなところを狙って、リリースしたってところ。

 まあ、これが、結果的には功を奏して初登場1位を獲得する訳だけど・・・。

 ただし、1週ずれてたら、あみんの「待つわ」が急激な売上げアップになってたんで、ちょっと危なかったんだけど・・。

 タイミングが良かったわけだ。。


 ただし、戦略的な1位狙いな曲は、概して短命に終わるような流れになる。
 結局さ、初動でファンはほとんど買っちゃうから、後が続かないんだよね。
 これは、今でも全く変わらない。

 ただ、当時は今ほど初動集中傾向はなかったから、それでも、ベストテン内を6週キープしている。
 ただし、その後は転がるようにランクは転落してったけどね。


 曲の方はなんていったら良いのかなぁ。なんかさ、このころになると、詩の内容が道徳的になってくるんだよね。
 単なるツッパリでぢゃなくて・・・。「人のみち」を解いてるような・・・・。

 ♪ 男の勝負はいつでもマジだぜ Do Your Best ファイナルカウントまで〜 ♪

 とかさ。

 なんか、当初の銀蝿の傾向とはちょっとずつズレてきてたような・・・・。

 まあ、その辺は、当初からのファンも気付いていたんだろうね。嶋大輔もこの曲を頂点に、次の曲では、いきなり売上げがダウンしたのよ。

 この落差は、結構凄かったけどね。

 83年に入ると、早くも「ツッパリ」っていうコンセプトも「ダサい」モノになってたんだよね。


でもさ、1位を獲得しながら、「短命」に終わった曲は、何年かたつと忘れら去られちゃうもんなんですよね。この曲がいい見本じゃん。
 それを考えたら、現在の曲は、あと10年も経たないうちに、忘れられちゃう曲ばっかなんだろうな。

 これ、作り手はどう思ってるんだろうね。それでも「今」売れればいいんでしょうかね。



どうも、本人が歌っている動画が無かったんで、レコード音源のモノを。。


よろしかったら、ポチッと押してね。
にほんブログ村 音楽ブログ 懐メロ邦楽へにほんブログ村