1976_09_まちぶせ_三木聖子






今回の1曲セレクトは、「まちぶせ」三木聖子です。

 まずはデータです。

・タイトル    まちぶせ
・アーティスト  三木聖子
・作詞      荒井由実
・作曲      荒井由実
・編曲      松任谷正隆
・リリース日   1976年6月25日
・発売元     キャニオン
・オリコン最高位 47位
・売上げ枚数   6.9万枚

 過去に書いた曲のレビューを読み返してて、あ、この曲まだ出してなかったなぁ・・・って曲があったんだよね。
・・・途端、あ、今回の1曲セレクトは、これにしよう・・・とか、思っちゃいまして、決まりexclamation

 実際は、ヒットしたのは、もうちょっと時期が早くて、夏休みの終わりごろがヒットのピークなんだけどね。
 あ、もちろん、リリースした1976年のよ。

 でも、まあ、いいか・・・。最高位はオリコン47位だったけど、割と長い間ランクインしてたしな。


 いや、この曲って言ったら、ワタシの年代では、石川ひとみだわな。ほぼ、まちがいなく。ハイ、1981年のヒットですね。
 ただ、石川ひとみさんパージョンは、もう出しちゃったんだよねぇ

↓ コレ
http://kajiyan-net2.blog.jp/archives/52012587.html
 
で、ワタシらより、若い方は、96年の荒井由実のセルフカバーだろうな、知ってるのは。

 でも、オリジナルは、それらぢゃなくて、今回ぴっぱってきた、三木聖子バージョンだっちゅうのは、知ることぞ知る・・・って書きたいところだけど・・・。

 まあ、カバーのいずれの大ヒットもあって、今では、有名な話だよね。

 だけど、その、肝心のオリジナルバージョンを実際に知ってるヒト・・っていうのは、意外と少ないんじゃなかろうかねぇ。

 なんせ、カバーは、いずれも大ヒットしてるのに、オリジナルの三木聖子さんバージョンは、最高47位。
 まあ、「大ヒット」というには、ちょっと程遠い結果だったわけで・・。

 もちろん、ワタシも音源は持ってませんよ〜。

 でも、さっき、聴いてて、ちょっと、考えが変わったんですねぇ。 うん、なかなか良いですぞ、このバージョンも。

 件のユーミン自身によると、「本音」の部分で言うと、ユーミンがもともと意図していた、イメージとしては、この三木聖子さんバージョンに近かったようなんだよね。

 うん、石川ひとみさんのバージョンは、ウタはうまかったし、アレンジのオーケストレーションも華やかで豪華なんだけど、やや、作られていた部分があったらしいのよ。

 例えば、 サビの「好きだったのよあなた〜」のところとかさ

 三木聖子さんの場合

♪ 好きだった のよ あ・な・た〜 ♪

って、けっこう、歯切れがいい文節区切りで歌っているのに対して、石川ひとみさんは

♪ 好きだったのよあなた〜 ♪

って、この部分はまとめて流しちゃってるんだよね。 

 まあ、そんなに大したことではないかもしれないけど、この区切り方でも、伝わり方は変わって来るってユーミン自身も指摘してたりするんだけどさ。

 なるほど、たしかに、言われてみれば、そうかな・・・とか思ったりして・・。

 ま、オリジナルの三木聖子さんの時は、ユーミン自身、レコーディングも付きっ切りで歌唱指導したそうだから、イメージについては、ユーミン直伝なんだよね、この曲の場合。

 まあ、そういう違いが、おなじ曲でもあるわけですわ。

 うん、サウンドの方も、アレンジが石川ひとみバージョンとは、ビミョウに違ったりするんだけど、もちろん、こっちの方が本来モノ。
 やや、あっさりしてるのよ。

 そのあっさり感が、詞のストーリー性を和らげてくるんだよね。

 ただ、そのあっさり感が、ヒットを妨げた・・・っても言えなくもない。
 結局、内容が伝わってこない・・・っていうか。 この曲の場合、詞の内容が伝わってこないと、お話にならないシカケになってるからなぁ。

 まあ、その辺は、リリースした頃の時代性っていうのもあるんだけどね。

 この三木聖子さんバージョンと石川ひとみさんバージョンの間には、5年間の空白があるんだけど、このころの5年間の違いって大きいからなぁ。
 なんせ、音楽については、日進月歩の進化があった頃だから・・。5年違ったら、随分違うのよ。 もちろん、リスナーも5年で、随分進化してたからさ。その差は大きいんだよね。


 ところで、三木聖子さんって、正直、ワタシも実態は良くわかんないんだよなぁ。
 何分、あんまり売れないまま、短期間で引退しちゃったからなぁ。

 ただ、ナベプロだったんだよね、所属は。レコード会社はキャニオン。

 あのころ、キャニオンって、ヤングアイドル専門のレーベルで「NAV」レーベルってあってさ。 このヒトと、岡田奈々と木之内みどりで、「NAV 3人娘」って言われてたのは、知ってるヒトしか知らないことでしょう。。ふらふら

 まあ、当時の「明星」か「平凡」あたりから出てきた、キャッチフレーズなんでしょうかねぇ。

 ちなみに、後年の田原俊彦も、当初は「NAV」レーベルからリリースしてたんだけど、80年代に入ると、「NAVi」レーベルも自然消滅しちゃった感じだな。もう、言われなくなってたもんね。

 うん、ここまで書けば、後年、石川ひとみが、この曲カバーしたかっていうのもよく分かるか。。

 ハイ、所属がナベプロ、レコード会社がキャニオンで、もちろん「NAVレーベル」だったってことからなのよね〜ふらふら




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