1978_08_ヤマトより愛をこめて_沢田研二






今回の1曲セレクトは、「ヤマトより愛をこめて」です。

 まずはデータです。

・タイトル    ヤマトより愛をこめて
・アーティスト  沢田研二
・作詞      阿久悠
・作曲      大野克夫
・編曲      宮川泰
・リリース日   1978年8月1日
・発売元     ポリドール
・オリコン最高位 4位
・売上げ枚数   27.0万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 3位
・ベストテンランクイン期間:1978年8月28日〜9月25日付
・タイアップ:映画「さらば宇宙戦艦ヤマト」主題歌

 肌寒いですねぇ。この間まで、「あっちい〜」とここでほざいていたのがウソのようですわ。
ちなみに、来週末、クーラーの交換工事があるんですが、こりゃ、もうクーラーなんて要らないよな。。。。

 さて、夏も終わり涼しい風が吹いてくると、どこからか脳裏に浮かんでくる曲があるものです。
ま、この間も同じようにかいたんだけど、これは、毎年のように起こっていたわけで、だから、結構そう言う曲もあるんですよね。

 今回は、沢田研二氏の「ヤマトより愛をこめて」をセレクト。

まあ、タイトルからして、すぐにも分かるように、あの「宇宙戦艦ヤマト」の劇場版の主題歌なんですけど、なによりも、「さらば〜」とあるように、劇場版として「最後」・・・のつもりで制作された映画ですね。
「つもり」というのは、テレビ版の再編集であった、劇場版も、この作品で終わるわけだったんだけど、実際には、この後も劇場版は作られたわけでね。

でもねあの頃の「ヤマト」フィーバーはかなりのモノでしたからねぇ。「さらば・・・」といえども、ここで本当に終わるわけにゃいかなかったんでしょうな。

ちなみに、ワタシは「ヤマト」はあんまり見てなかったんだよなぁ。テレビ版からして見てなかった。
本来なら、ワタシくらいの世代が一番嵌まってたはずなんだけどねぇ。でも、なんか個人的には刺さらなかったんだよな。
 同じ、松本零士氏ものだったら、「銀河鉄道999」の方がよほど見てたと思う。 ま、恐らくシチュエーションなんだろうね。 この間、ゴダイゴの「銀河鉄道999」の時にも書いたんだけど、当時、ブルートレインブームがあったじやん。 あのころ、個人的にも、丁度、ブルートレイン方面の「鉄ちゃん」だったこともあり、その影響も大きかったんだよな。

ところで、アニメ映画で、本格的なアーティストが、大真面目で主題歌を歌ったっていうのは、恐らく、今回の「ヤマトより愛をこめて」っていうのが最初だったんじゃないかなぁ。 この曲より以前に、少なくとも劇場版アニメ映画で、ヒットチャート系に載る様な、いわいる「ヒット曲」っていうのは無かったよね。

そこは、画期的だったんじゃないかなぁ。


ちなみに、当時、オリコンチャートでは、テレビ版の一般的なアニメ主題歌は、いわいる通常のヒットチャートは切り離されていたんだよね。
 そそそ、当時は、別個に「アニメ・童謡」チャートがあって、みんなそちらに入れられていたんですよ。
だから、あの頃は、「ドラえもん」の主題歌も、当時、超人気があった「キャンディキャンディ」の主題歌も、みんなそっちの「アニメ・童謡」扱いになっていて、通常のオリコンチャートにはランクされていないのですよ。
だから、「ドラえもん」も「キャンディキャンディ」の売り上げ枚数は不明のままだし。。(一説によると軽くミリオンセラーは突破してるらしいけど。。)
 ま、今は、そんなしがらみが無くなって、アニメ系が我が物顔で通常のヒットチャートを牛耳ってますけど。。。。

だけど、「宇宙戦艦ヤマト」だけは、一般のオリコンチャートにランクされていたんだよな。
これは、「なぜに?」とずっと思ってたんだけど、調べてみると、レコード原盤を、それまではアニメ制作会社が作っていたのが、「ヤマト」あたりからレコード会社が作るようになったのが要因だったらしいですな。
 つまりね、アニメの曲も、普通のヒット曲同様、特定の人たちだけでなく「一般」的に売れると踏まれたのが、「ヤマト」からだったんだろうね。

で、その流れがさらに進んで、、この曲が「アニメファン限定」ではなく、当時「みんな」の大スターだった「ジュリー」に歌われることになったんだろうな。

 だから・・・という事もあるんだろうけど、この曲は、曲だけを聴くと、どこにもアニメ臭がしない、メロディアスなバラードですものね。
 タイトルに「ヤマトより〜」とあるから、なるほど「宇宙戦艦ヤマト」がらみなのか・・・と分かるけど、そう言うしがらみを全く考えず、真っさらな気持ちを聴くと、一般のヒット曲としてほんとうにいいバラードですよ。

ただ、そんな名バラードだった割には、売り上げは意外と低かったんだよね。
人気絶頂の頃のジュリーでしたから、当時は、通常で考えれば50万枚は硬かったと思うんだけど、結局は、その半分程度の27万枚でしたからね。
 やっぱり、アニメ曲も一般に受け入れられるようになった・・と言っても、結局は、まだまだアニメはアニメっていう頭が強かったんだろうね。 それプラス、この曲、テレビではあんまり歌われて居なかったんだよね。
ま、いろいろと制約、シガラミが強かったからなんだろうけど。。。実際、ワタシも、あんまりこの曲をテレビで歌っているところを見た事は少ないしな。
 
これは、臨発だったってのも大きいだろうな。うん、もともと「宇宙戦艦ヤマト」のレコード原盤はコロムビアが握っていたんだけど、当時、ジュリーはポリドールだったし、この曲もポリドールから発売されているんだけどさ。だから、あんまり大々的に売れて欲しくなかったいうコロムビア側の思惑も、そこには絡んでいるんだろうな。

ああ、やだやだ 大人の世界は。。。





この曲を含めて、この年のジュリーは、本当に曲に恵まれていたよなぁ。兎に角、名曲が多い。
この次の「LOVE〜抱きしめたい〜」も名バラードだったしな。ま、これについては、後日。
 名曲ぞろいと言うだけでなく、ジュリー本人も渾身を込めた歌唱が多かったのも、この年だったと思いますわ。
レコード売り上げ上、レコード大賞はピンクレディーが取ったのは妥当だったけど、ジュリーが連破しても、おそらく、納得されたんじゃないかなぁ・・・なんても思ったりしますね。
 

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