1980_07_ユーメイドリーム_シーナ&ロケッツ








今回の1曲セレクトは、「ユー・メイ・ドリーム」シーナ&ロケッツです。

ますはデータです。

・タイトル      ユー・メイ・ドリーム
・アーティスト    シーナ&ロケッツ
・作詞        柴山俊之
・作曲        鮎川誠
・編曲        細野晴臣
・リリース日     1979年12月5日
・発売元       アルファ
・オリコン最高位  20位
・売り上げ枚数   19.9万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 18位

 ここのところアーティストの訃報が多いなぁ。特に80年代を彩ったアーティストの方々の訃報が。
まあ、以前からある程度は予測されてきたことだけど、最近は比較的若い方々が、早く亡くなられる
傾向が多いような気がしますね。
 やっぱ、長年のアンバランスな生活習慣やストレス社会、環境が影響してきているんでしょうかねぇ。
ま、他人事ではないわけで、個人的にもそろそろヤバイ年齢に差し掛かってきましたが。。。

今年亡くなられたアーティスト・・・いえば、今回セレクトしてきた、シーナ&ロケッツのシーナさんもそうなわけで、2月の突然の訃報にはびっくりしましたね。享年61歳。
 70オーバーのアーティストでも、まだ現役バリバリの方が多い、昨今では、ほんとうにお若くして亡くなられてしまったわけで。 

で、シーナ&ロケッツの代表曲、ユー・メイ・ドリーム も、ようやく、「ヒットピーク」の時期となって来ましたんで、今回取り上げてきました。


この曲は、リリースが1979年12月だから、ヒットのピークまで半年も要したことになるんですよね。
この時期は、こんな感じでリリースから、ヒットのピークに達するまで時間がかがっている曲が少なくない。
少し前に書いた、南佳孝の「モンローウォーク」もそうですね。 あちらは、リリースからヒットのピークまで1年近くかかってますから。

 この傾向は当時の、「ニューウェイブ」と言われてたヒトたちに多い傾向だったな。

 つまりね、79年では、時代の先端過ぎて一般に受け入れられなかった曲が、80年には受け入れられるようになったんだよよね。

 そう考えると、70年代と80年代の境って、文字で書くとただの数字の羅列だけど、実際、濃密な時代の分かれ目だったんだろうなぁ・・・・なんて思いますね。

ま、実際、その現場的には、そんな違いはあんまり実感してなかったんだけどさ、あとあと振り返ってみると、大きな違いがあったんだな・・・なんてのは、ヒット曲の世界からも実感できたりするんだよね。

 そんなクロニクルを感じるのも、長年ヒット曲を一途に追いかけていく楽しみでもあるんだけどさ。


個人的に、この曲「ユー・メイ・ドリーム」を聴いたのは、正直、ヒットした80年より、かなり後なんだよね。
高校生の頃だったかなぁ。80年代後半。 ちょうど、ヒット曲の流れを遡って音源収集を始めた頃だ。

 でも初めて聴いた時、「あ、これは、どっから聴いても1980年」って思ったのを覚えてるなぁ。

ヒット曲って面白いもんで、単なる音楽過ぎないわけじゃなく、音のバックに時代を感じる曲が多いんだよね。

たとえば、それはサウンド一つにしてもそうで、以前からここでは、何回か書いてるけど、1983〜84年の「音」って特徴的な音があるんだよね。それは、YAMAHAのDX7であったり、フェアライトCMIであったりの音色、プラス鋭角な音だったりね。

 そんな特徴的な音が1980年の音楽にも感じるんですよ。1980年の音は、83〜84年の頃のシャープな音に比べると、もっと饐えた、靄がかかったような音。カビ臭いようでだけどカビは生えてないような。
それは、アナログな音でも、YMOのようなデジタルな音でも同じ感じで。
 
 でもね、後々考えるとどうなんだろ? あの頃・・・YMOが出てきた頃・・・って、アルファっていうレーベルが勢いがあったんだよね。 あ、これは、Y.M.Oが、そうなんだけどさ。
 そのアルファが得意としていた「音」が、そんな感じだったんですよ。饐えた、少し靄がかかったような音。
ヨーロッパ系に近いのかもしれないけど、ヨーロッパほど濡れてない、独特のグルーヴ感を感じるんですよね。

そんなアルファ系の音を他のレーベルでも追随していたのが1980年くらいだったのかもな。

 時に、シナロケの、この「ユー・メイ・ドリーム」は、件のアルファからリリースされていたわけで、だから「1980年」の音を、後年に聴いても感じたのは、当然だったかもしれないなぁ。

だから、初めて聴いたのに懐かしい・・・っていうイメージがありましたね。
それは、今でも変わらない。 やっぱりこの曲は1980年の名曲なわけですわ。







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