1983_06_探偵物語_薬師丸ひろ子







今回の1曲セレクトは、「探偵物語」薬師丸ひろ子です。

まずはデータでっす〜。

・タイトル     探偵物語
・アーティスト   薬師丸ひろ子
・作詞       松本隆
・作曲       大滝詠一
・編曲       井上鑑
・リリース日    1983年5月25日
・発売元      東芝EMI
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数    84.1万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1983年6月6日〜9月5日付
・タイアップ:映画「探偵物語」主題歌


 社会現象的なヒットっていうの、何年か1度にあるよね。まあ、だいたいとその時だけの現象で、後になってよくよく考えると、「なんで、あの曲が・・・・・?」っていうこともよくあるんだけどさ。

 今回、ひっぱってきた

 探偵物語 / 薬師丸ひろ子

なんかもそうぢゃないかなぁ? 

 たしかに、あの当時の、薬師丸ひろ子フィーバーはすごかったもんね。
 当然、角川映画「探偵物語」の主題歌だったわけで、主演も薬師丸ひろ子。相手役は松田優作。

 ま、松田優作のはまり役だよね。ただ、テレビでは松田優作主演だったけど、この映画では、薬師丸ひろ子がお邪魔虫で、主役をとっちゃったっていうかね。。。

 ただ、興行収入は好調で、当時の角川映画での新記録の28億の興行収入だったんですよね。
 併映は、原田知世の出世作となった「時をかける少女」。
 ま、当時の角川映画の2枚看板ですわね。

 この「時をかける少女」に関しては、また後日ということで・・。


 で、「探偵物語」

この曲に関して、「予約枚数」は当時の新記録と騒がれたり、実際、オリコンの初動セールスは、1983年6月6日付で、140,780枚。

 今の感覚だと、なんだ、普通じゃん・・・・なんだけど、当時とはレベルが違い、週間で10万枚以上なんてのは、年に1回あるかどうかという感じだったですからね。
 それを考えると、噂どおりの人気だよな・・という印象はあったな。

 たださ、当初、予約枚数から150万枚はカタイっていう噂もあったけど、これは、いとも簡単にくずれゃった。。。
 そうね、結局、初動セールスを、2週目以降上回ることができなかったんだよね。
 ま、今のように1週目ドカンと売れて、2週目以降、一気に崩れる・・・というパターンにはならなかったものの、2週目、8万枚、3週目 7万枚、 4週目 6万枚・・・・と週を追うたび斬減して行ったんだよねぇ、その結果も結局、累積セールスも84万枚と、「セーラー服と機関銃」(86万枚)にも届かない結果で終わったりして・・・・。
 なんか、尻つぼみな印象は拭えなかったなぁ、当時は。


 でもまぁ、曲を聴けば、たしかにこれが150万枚売れるような曲・・・でもなかったんだけどさ、冷静になって思えば。。
 
 詞は、松本印のブランド物。作曲は大滝詠一大先生・・というワタシなんかにゃ、到底文句がつけられないような作品ではあるんだけど、でも、退屈なんだよね〜。 

 なんかかったるいんですよ〜曲が。もともと、ゆったりめな流れの曲じゃないですか。そこに来て薬師丸のあの、オバさん声の正当なファルセット唱法と来たもんだから、余計スローペースに聴こえちゃって、それが退屈なんですよね〜。

 第一、なんで、これが「探偵物語」なの? っていう感じだったし。。。。。
 うーん、曲内容と「探偵物語」がマッチングしないんですよ〜。

 まあ、タネあかしをすると、もともと「探偵物語」って言う曲は「探偵物語」゛はなく、「海のスケッチ」という曲だったらしいですわね。
 で、C/Wに入ってる「すこしだけやさしく」が「探偵物語」だったそうな。これは、大滝詠一大先生のお言葉。
 でも、薬師丸ひろ子は、お気に召さなかったようでようで。。。。
急遽、「海のスケッチ」の詞を差し替えて「探偵物語」にしたそうですわ。

 うーん、個人的には「すこしだけやさしく」の方を「探偵物語」にしてほしかったなぁ。
 この曲の方が好き。明るいし、季節的にさわやかだし、「セーラー服と機関銃」とイメージが完全に「タブらない」じゃん。「探偵物語」の方は、マイナー調だし、ややイメージがダブるんですよ。その分、「またか」っていう気分にもなるし。。。保守的っていうイメージになっちゃうんだよね。冒険ではないですよね。

 ちなみに、「すこしだけやさしく」は、当時のTBS系「わくわく動物ランド」のエンディングテーマ曲。
 なんとなしに、この曲聴きたさに「わくわく動物ランド」をみてた気もする。。

↓ コレ



 でも、まあ、これは個人的に感じるところでさ、やっぱ2枚続けて80万枚オーバーっていうのは、当時としては、並みの人気ではなかったってことですわねぇ。

 これも、角川商法のなせるワザだったのかもしれないけど。。。

 あ、個人的に生理的にいまいっぽ入り込めないのは、角川商法っていうのもあったかもしれない。
 
 音楽(コンテンツ)は「商品」である

と、今に通じる考え方をはっきり商売に取り入れたのが、角川商法だったから。。。
 兎に角「売ればなんでもあり」と言う考えですね。

 どうも、この考えには、賛同できない部分が未だにあるんだよなぁ、ワタシは。。。
 だから、ついつい、マイナスイメージに考えたくなったりして、曲に関しても。。。




よろしかったら、ポチッと押してね
にほんブログ村 音楽ブログ 懐メロ邦楽へにほんブログ村