今回の1曲セレクトは、「赤い鳥逃げた」中森明菜です。
まずはデータです。
・タイトル 赤い鳥逃げた
・アーティスト 中森明菜
・作詞 康珍化
・作曲 松岡直也
・編曲 松岡直也
・リリース日 1985年5月1日
・発売元 ワーナーパイオニア
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数 35.4万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 3位
・ベストテンランクイン期間:1985年5月20日〜7月1日付
12インチシングル。。前々からここでは名称だけは書いてきてたんだけど、12インチシングル曲そのものを書いたことは、今まであんまりなかったかなぁ。
かなり前に佐野元春の「CHRISTMASTIME IN BLUE」を書いて以来・・・のような気がする。
当然ながら、今ではそういった呼び名の「メディア」はない。
うーむ、今の20代後半〜30代前半の音楽ファンだったら、10年位前に、8cmシングルに対しての、12cmの「マキシシングル」と思ってもらってもいいのかなぁ。
うむ、こちらはCDに対して、「アナログレコード」、いわいる「黒盤」なんだけどね。
アナログレコードの場合、通常シングルは「7インチ」と呼ばれる、いわいる「ドーナツ盤」・・・真ん中がドーナツのように穴が開いているレコードだったんだけど、それに対して、この12インチシングルは、文字通り「12インチ」盤、そうね。当時の「LP」と同じ大きさのレコードだったのよ。
たしか日本で最初の12インチ盤と呼ばれるシングルは、さだまさしの「親父のいちばん長い日」だったと思う。
ただ、この曲は、「尺」が長すぎて、7インチに入りきれないんで、しょうがなく12インチにしたっていう感じであり、最初から12インチという形にこだわったわけでもないんだよね。
ちなみに、7インチの場合は最大片面10分だったっけな・・・。「親父のいちばん〜」は13分もあったからねぇ。なんで、7インチじゃ入らないのよ。
それと違うのは、このころの12インチは、きちんと「12インチ」としてリリースされていたからねぇ。
ただ、いわいるアイドルポップス系の場合、通常のシングルに対して、それの「ロングバージョン」で「12インチ」を作る場合が多く、だから、かなり強引な作り、つまりさ、「別に12インチ」ぢやなくてもいいじゃん・・・って物が多かったのも確かなのよ。
そこから見れば、この「赤い鳥逃げた」っていうのは、もとから「12インチ」を意識した、数少ないアイドルポップス系「12インチ盤」といってもいいんじゃないですかねぇ。
・・・・といっても、メロディそのものは、この曲の2ヶ月前にリリースした、「ミ・アモーレ」そのまんまであり、「ミ・アモーレ」のロングバージョンであることは確かなんだけども、詞まったくちがった、この曲独自のオリジナルだったからねぇ。
それだけでも、「ミ・アモーレ」とは違った印象な曲に仕上がって入るんだよね。
中森明菜のボーカルにしても、この曲のボーカルトラックは、「ミ・アモーレ」に比べても伸びやかだし、余裕を感じだりしてさ。
音もね、「ミ・アモーレ」に比べてもクリアに感じる。
ま、これについては、やっぱり、12インチならではではあったんだろうな。何分、「アルバム」サイズの「盤」にシングルに若干色をつけただけの「尺」の曲しかないわけなんで、盤自体の収録サイズには余裕が出来る。その分、サウンドクオリティは上げられる・・・つまりさ、今のCDで言えば、それだけデータ量を多く詰め込める・・・ってわけで、やっぱ、音のクオリティにつながってきているんだよね。
ちなみに、この曲の場合は、曲の長さは5分強。それを片面30分は入る盤に入れるわけだから、それだけ余裕があるってわけよ。
ま、本来は、その辺も12インチシングルの売りにはなっていたんだろうけどさ、何分、大きさがでかいだけに場所をとる。
・・・・っつうわけで、通常のシングルほどは大きなセールスには繋げられにくい状況ではあったんだよね。
この「赤い鳥逃げた」が35.4万枚セールスだったんだけど、たしか、これが12インチシングルとしては、最高売上げぢゃなかったかなぁ。
同じ年、85年リリースのチェッカーズ「ハート・オブ・レインボー」が29.5万枚だったからさ。
その人気も伺えるってやつだよな、この曲の。
あ、いや、さだまさし「親父のいちばん長い日」は66.8万枚も売れてたんだっけ。。。これはどうとるべか。。。
ちなみに、ワタシのチャートでは3位まであがってるけど、これも12インチシングルとしては、破格の上がり方・・・っつうか、いままで、すっかり忘れてたんだけどさ。。。
「ザ・ベストテン」では最高6位。ただし、この曲での出演はなかったんだけどね。
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