1984_05_稲妻パラダイス_堀ちえみ








今回の1曲セレクトは、「稲妻パラダイス」堀ちえみです。


まずはデータです。


・タイトル   稲妻パラダイス
・アーティスト 堀ちえみ
・作詞     康珍化
・作曲     林哲司
・編曲     萩田光雄
・リリース日  1984年4月21日
・発売元    キャニオン
・オリコン最高位 5位
・売り上げ枚数 13.7万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 10位
・ベストテンランクイン期間:1984年5月7日

 ここ数年、季節感が変だよねぇ。5月だっていうのに真夏日が続出したりさぁ。
個人的な感覚からすると、5月は、暑くもなく寒くもなく「さわやか」な季節なんだけどなぁ。やっぱり、地球規模で季節感がおかしくなってきているよね。


 さてさて、季節感がおかしくなってきていたのは、ヒット曲の世界でもそうで、こちらは、既に80年代から、すでに始まっていたんだよね。

先月あたりから、80年代中盤、丁度83、84年ごろのアイドルの曲は季節先取りでのリリース、とりわけ4月早々に「真夏」を題材とした曲が多かったことを書いて来たんだけど、今回セレクトした曲もそんな1曲だよなぁ。

 
堀ちえみ「稲妻パラダイス」。


 堀ちえみの場合、前年、83年4月にリリースした「夏色のダイアリー」も同じように季節先取りの「夏向け」の曲だったけど、この曲は夏向け・・・というより、気分はすっかり「真夏」でしたわね。


 現に 歌詞に ♪ 真夏の恋は〜 ♪ なんてあるしねぇ。

ただ、この曲のリリースされた84年って、ゴールデンウイークあたりから気温が上がって、初夏の雰囲気があったんですよ。

 で、そのまま異常高温の夏に突入していったんだけどさ。そそそ、84年の夏も熱波の夏だったんだよね。

 それは、ラッキーだったかもなぁ、この曲にとっては。

なんせ、楽曲の温度感が、実際の季節にピッタリマッチしてたからねぇ。


次の85年の5月は逆に天候不順で、肌寒い日が続いたんだよね。もし、そんな時にこの曲がリリースされても、ピンとこなかったろうしなぁ。

 そそそ、こと季節季節で勝負をかけるアイドルにとっては、実際の天候状況によってもヒットの運命が変わってくるわけなんだよね。
 
 ま、最近は、あんまり季節毎にリリースするアイドルなんてのは少なくって来てるんで、関係はなくなってきているんだけどさ、当時は3カ月ローテーションでの新曲リリースを重ねていく中で、どうしても季節感は重要なファクターになって来てましたからねぇ。


ただ、この曲は、そんな季節感とは関係なく、それまでの堀ちえみとは「違うよね」って感じさせたよなぁ。

 いや、この曲の前までの堀ちえみの曲って、古臭い曲調が多かったんだよね。まあ、アイドルとしてオーソドックスっちゃ、そうなんだけど何処か垢ぬけなかったんだよなぁ。 あの時代、83〜84年時点での「5年前の・・・」っていう感じ・・・そそそ、80年代っていうよりは、70年代アイドルの影が曲にあったんですよ。


 この曲はねそんなどこか垢ぬけなかったところが払拭されていたよなぁ。

まずね、イントロからしてカラッと疾走感があったりしてね。ドライ感っていうのかなぁ。「あ、変わった」っていう印象だったなぁ。
 
 それまでの堀ちえみの曲が「温暖湿潤気候」だったとしたら、この曲は「地中海性気候」っって感じで。。


・・・ってか、そんな風に書いて、みんな分かるんか? ・・・って感じだけど、兎に角ジメッとしたところが感じられなくて、カラッとした風が吹き抜けるような・・・そんな印象があったなぁ。


まあ、堀ちかみのキャラクター自体、「ドジで間抜けな亀さん」を経験してから変わりましたからね。
 そんなキャラクターと、この曲の曲調の変化ってのが、上手くマッチしたような気がするなぁ。

 
売り上げ的には、この曲では、それまでとそれほど変化はなかったものの、「瞬間的」な売り上げは着実に伸びたもんね。
オリコン最高5位はこの時点での、堀ちえみの最高記録。
で、このあど、さらに最高順位を伸ばしていくことになるんだけどさ。
そういう意味でも、人気全盛期って感じだったんだけどさ84年は。その扉を開けた1曲だったな、この曲は。




この曲といったら、「ザ・トップテン」での、「ハイヒール」事件だけど、流石にその時の映像はYOU TUBEに上がってないんだな。
 そそそ、歌の途中、足を上げるところで履いてたハイヒールが脱げて、そのまま客席に向かって飛んでった・・・って、ドジでまぬけな亀さんらしいハプニングでしたよね。
「ザ・ベストテン」でそうだったけど、生放送は色んなハプニングがあったよなぁ。



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