1976_04_陰りゆく部屋_荒井由実






今回の1曲セレクトは、「翳りゆく部屋」荒井由実です。

 まずは、データです。

・タイトル    翳りゆく部屋
・アーティスト  荒井由実
・作詞      荒井由実
・作曲      荒井由実
・編曲      松任谷正隆
・リリース日   1976年3月5日
・発売元     東芝EMI
・オリコン最高位 10位
・売上げ枚数   25.6万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 8位
・ベストテンランクイン期間:1976年4月19日〜26日付

 今回の1曲セレクトは、久々に時代をグンと遡り、1976年、今から39年前のヒット曲です。
 
 荒井由実の「翳りゆく部屋」。

 はい、今の松任谷由実ですねぇ。よもや知らない方はいないと思いますが、結婚前の本名が、荒井由実。 このあと、この年の11月に松任谷正隆氏と結婚して松任谷由実となったわけですね。
 そんなこともあって、シングルとしては、最後の「荒井由実」名義の曲がこの曲となります。

 さてさて、タイトル読めない人もいるかもしれないけど、

 翳りゆく部屋  かげりゆくへや   ですね。

 文字通り、西日が沈んで日翳りになっていく情景をモチーフにした曲です。

 幻想的なパイプオルガンと、波打つドラムのフィルイン。それに加わるコーラスではじまる、この曲のイントロは
荘厳の一言ですね。こういう幻想的なJ-POPって最近、富に無くなったもんなぁ。
 
 でだしの

 ♪窓辺においたイスにもたれ あたなは夕陽みてた〜 ♪

いかにも、「翳りゆく部屋」の情景をあらわした光景ですよね。瞬時に脳裏に絵が浮かんできますわ。

 ここまでだと、単に夕暮れの部屋で夕陽を見てたのか・・としか思わないけど、これは、別れの曲なんだよね。

 ♪どんな運命が愛を遠ざけたの 輝きは戻らない 私が今 死んでも ♪

 愛が終わった、あの輝きは戻らない・・っていうのと、夕暮れっていうのとかけてあるんだよね。

 うん、今から思うと単純といえば単純なシチュエーションなんだけど、でも、変わりやすいよね。
 だからして、絵が浮かぶんですよ、ビジュアルになるんですよ。

 たしかにユーミンの曲は、サウンドはいろいろ変化しているけど、一貫してわかりやすい、シチュエーションの曲が多いですよね。この曲以外でも。

 でも、サウンドは当時の最先端。土臭いところがないんだよね。このサウンドには。 洗練された「都会型」サウンド。一時はシティポップスとももてはやされた音楽の先取り方というかね。
 まあ、それを当時はニューミュージックっていうネーミングでカテゴライズされてたわけだけどもね。

 いつしか、自作自演の音楽はみんな、ニューミュージックってなっちゃって、自爆しちゃうのか、このあと数年後ですわ。

でも、もともとはもっとオシャレな音楽の事をさしてたんだよね。 
 ただ、ユーミン自身は、「ニューミュージック」っていうネーミング、「ダサい」といって嫌ってたようですけど・・・。

 でも、ロックでもない、フォークでもない、新しい音楽がこのころに完全に確立されたのは、間違いないところですね。

 音楽もオシャレなら、ファションもおしゃれ・・ということで、当時のユーミンは、ファションも随分、注目を浴びてましたね。 
 そのへんは、この曲のジャケ写見てもらえれば、ある程度わかるかなぁ。さすがは多摩美大出身。
 教会ミサ風の衣装は、この曲のイントロのパイプオルガンとかけてあるのかなぁ!?


 ちなみに、当時はワタシは、♪ピッカピッカの1年生〜♪っというわけで小学1年生。
 もちろん、この曲なぞ、タイムリーで聴いてるわけも無く・・・。
 かなり大人になってから聴いたんだけど、それでも新鮮だったなぁ。 いい曲は、いつまでも色褪せないってことですね。

 このころのユーミンは、80年代後半以降の「どぎつさ」もないし、素直だし・・とくに、この曲は個人的にはオススメですね。


この曲は、絶対に動画のリンクを張りたかったんだけど、YOU TUBEにユーミンのオリジナルがなーい。
でも、諦めませんよ〜。 音源がリンクしているページをみっけました。

https://www.tumblr.com/search/%E7%BF%B3%E3%82%8A%E3%82%86%E3%81%8F%E9%83%A8%E5%B1%8B

このページのどこかに、音源が聴けるリンクがありまする。 意外と音はいいので、是非リンクを見つけて聴いてくだされ。


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