今回の1曲セレクトは、「ブルー・ライト・ヨコハマ」いしだあゆみです。
まずはデータです。
・タイトル ブルー・ライト・ヨコハマ
・アーティスト いしだあゆみ
・作詞 橋本淳
・作曲 筒美京平
・編曲 筒美京平
・リリース日 1968年12月25日
・発売元 コロムビア
・オリコン最高位 1位
・売上げ枚数 100.3万枚
・オリコンベストテンランクイン期間:1969年2月3日〜5月19日付
イントロの最初のコードの音で、強烈にインパクトを感じる曲ってあるよね。
例えば、ビートルズの「A HARD DAY'S NIGHT」の最初の1音⇒Dmsus4-7
のコード一発「ジャーン」
コレだけで、もう、この曲の世界に引き込まれないでいられなくなっちゃうじゃん。
そういう意味でも、出だしの1発目の音って大切なのよ。
もちろん、邦楽にだってありますよ、そういう曲。
例えば、トワ・エ・モアの「或る日突然」なんか、そうだよね。イントロの出だし、A7のコード一発からイントロに入る。
この曲も印象的だな。 個人的には、この手の出だしは生理的にすき見たいね。
なに? トワ・エ・モアの「ある日突然」なんて曲、知らない?
ぢゃ、これはどうだ! って感じで、引っ張ってきたのが、いしだあゆみの「ブルー・ライト・ヨコハマ」ですわ。
さすがに、この曲しらなーい、っていう方は、これ読んでくれてる方の中には、あんまり居ないでしょ
うん、いしだあゆみさんの超大ヒット曲でもあり、橋本淳−筒美京平っていう、歌謡史に残る、名コンビが放った、ミリオンセラーでもあるわけで。
うん、この曲も、出だし1発目は、A7のコードの響き「ジャーン」で始まるんだよね。
まあ、恐らく筒美氏のことだから、ビートルズの「A HARD DAY'S NIGHT」の出だしを意識してないことはなかろうて・・・。
でも、意外とシンプルなコードで収めてあるな。完全にビートルズを意識してたら、A7-5とかでも良かったわけで。。。
でも、この曲でA7のコードは、意外と重要なファクターを占めてるんだよね。
Aメロの部分
Dm Gm Dm A7
♪ 街の灯りが とてもきれいね ヨコハマ ブルーライトヨコハマ〜♪
そう、この曲キーはDmなんだよね。だけど、一番インパクトにのこるメロディラインはやっぱし、
♪ ブルーライトヨコハマ〜 ♪ の所でしょ。
ここで、いきなり「C♯」からのメロディで入ってくるのが、とっても意外なんだよね。っていうか、「ブルーライト」の「C♯」の音の響きが一番インパクトに残り、かつ曲全体を引き締めてたりする。
このフレーズがあるから、その先のサビの
♪歩いても 歩いても 〜 ♪ の部分が引き立つんだよね。
こんな感じで、全体的に見るとメッチャ、シンプルなんだけども、聴いてる方をグイッと引き込ませてくれる「ツボ」なフレーズが筒美京平氏の真骨頂だよね。
ところで、この曲から筒美氏が、バート・バカラック好きだってことが分かる・・・ってことなんだけど、個人的には、それは、よくわからないんだなぁ。
たしかに、イントロのトランペットの使い方が、後年のカーペンターズの「遥かなる影(Close To You)」を彷彿されるものもあるけど、どっちかと言うと、この当時の「歌謡曲」の延長にも聴こえるしなぁ。
ところで、当時、いしだあゆみさんは21歳。 今で言えばアイドル的な年齢だったわけだけども、それにしても大人っぽいよなぁ。
よく、南沙織が出てくるまでは、歌謡曲は「夜に向かって」歌われていたって言われるけど、この曲を見ると、よく分かるわな。
明るい太陽の下で〜 って感じの曲はあんまりない。当時では黛ジュンの「天使の誘惑」くらいか。
それだけ、歌謡曲に「お水」を印象させるのが常だったってことかいな。
なんて、書いてるワタシは、当時、まだ生まれてましぇーん。母親の腹の中に居りました。妊娠5ヶ月ごろ・・か
観月ありさの「伝説の少女」の一節じゃないけど、「ママの時代のラブソング」ですわ
よろしかったら、ポチッと押してね
にほんブログ村