1986_02_DESIRE_中森明菜






今回の1曲セレクトは、「DESIRE」中森明菜です。

 まずはデータです。

・タイトル      DESIRE
・アーティスト    中森明菜
・作詞        阿木耀子
・作曲        鈴木キサブロー
・編曲        椎名和夫
・リリース日     1986年2月3日
・発売元       ワーナーパイオニア
・オリコン最高位   1位
・売上げ枚数     51.6万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 1位
・ベストテンランクイン期間:1986年2月17日〜5月5日付

 前回は、同じ「DESIRE」ということで、ちょっと遊んじゃいましてスミマセン。
 今回は、「本命」の中森明菜「DESIRE」どす。

 今週のワタシメのランキングで、20年ぶりで明菜の新曲「Rojo-Tierra-」がベストテン入りしたから・・というわけではないけど、今の季節、中森明菜の「DESIRE」は外せないよな・・・って訳で。。。

・・・っちゅうことで、中森明菜「DESIRE」っす。

 はい、

♪げらっ げらっ げらっ げらっ ばーにんぐはぅぁぁぁぁぁぁぁぁぁ ♪ 

・・で、今でも有名な曲ですね。

 この部分だけでも充分インパクトがある曲なんだけど、全体的にそれまでの中森明菜とは、全く違う世界を見せた1曲であることは間違いないよね。

 ニュー明菜 ってキュッチフレーズ・・・たしか、他の曲のときにつけられたと思うんだけど、個人的には、この曲こそ、ニュー明菜じゃなかったかなぁ・・と、いまとなっては思いますね。

 85年の中森明菜・・・。うーん、多分ね過渡期だったと思うんだよね。

 確かに、「ミ アモーレ」でレコード大賞受賞したことは大きかったわけだけども、この「DESIRE」の1曲前の「SOLITUDE」なんかは、ちょっとハッキリしないモヤモヤした曲調で(たしかゴダイゴのタケカワユキヒデ氏の作曲だったよな)、どうも、迷ってるなぁ・・っていう印象しかないんだよね。

 でも、この「DESIRE」で一気に吹っ切ったでしょ。そのモヤモヤを。

 このスピード感、硬質感、適度なロックさ・・・って言うのは、それまでの中森明菜にはなかったですよ。

 作詞の阿木耀子女史は、一気に中森明菜を山口百恵の領域まで引き上げたって言って良いんじゃないですかねぇ。

 ま、逆に山口百恵を目標にしていた中森明菜にとっては、またとないチャンスもあったわけだし。

 作曲が鈴木キサブロー氏っていうのも、一皮向けるには丁度よかったのかもしれない。 このヒトは、純アイドルっていう雰囲気であるよりも、一段大人向けのメロディラインが真情でしたからね。

 ただ、残念なのは、この折角一皮向けた勢いは、この曲1曲だけだったんじゃないかなぁ・・・と今になると思うのよね。

 この次の「ジプシークイーン」以降は、兎に角、曲想が難しいんですよ。 また、歌い手として極限の域といえば、いいのかもしれないけど、ちょっと肩に力入りすぎっていう感じがして、ワタシは片手では喜べませんでしたね。うーん、曲的にも「土色」っていうイメージの曲が多くなっていったし。

 まあ、それも2年連続「レコ−ド大賞」受賞なんていう呪縛もあったんだろうけどね。
 うん、まだ、あのころは多少なりともレコード大賞は重みがあったし。。

 まあ、そういう意味も込めて、この曲が「気軽」な気持ちで聴ける中森明菜の最後の1曲だったかもしれないなぁ。
(だから、最初に書いたように、ちょっとおちょくって書けるわけなんだけどさ)

1990年の「Dear Friend」も明るい曲だったけど、あの曲の場合は、べつの意味で痛々しくてさ・・・・。手放しでは喜べなかったんだよなぁ。

いずれにしても、この辺りから、少なくとも「歌い方」は、それ以前とは変わってきちゃいましたよね。




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