今回の1曲セレクトは「風」はしだのりひことシューベルツです。
まずはデータデス。
・タイトル 風
・アーティスト はしだのりひことシューベルツ
・作詞 北山修
・作曲 端田宣彦
・編曲 青木望
・リリース日 1969年1月10日
・発売元 東芝音工
・オリコン最高位 2位
・売上げ枚数 58.3万枚
・オリコンベストテンランクイン期間:1969年3月3日〜6月2日付
昨日は北風が冷たい1日だったなぁ。今日も寒い日ですわ。風も冷たい。
ようやっと、今回引っ張ってきた、はしだのりひことシューベルツの「風」が似合う日がやってきましたね。
♪人は誰もただ一人旅に出て 人は誰もふるさとを振り返る
ちょっぴり寂しくて 振り返っても そこにはただ風がふいているだけ〜 ♪
哲学的な詩だよね。正直、今の「一人身」のワタシにとっては殊更ジーンと来る詩ですわ。
どうして、今の時代、こういう哲学的な詞の曲ってないんだろう?
まあ、時代性といえばそれまでかもしれないけど、この1960年代後半っていう時代、「恋愛物」の曲以外に、このテの哲学的な内容、社会性がある内容の曲っていうのは多かったんだよね。
特に、この曲のようなフォークには、その手の曲が多かったよね。上でも書いたように時代が時代。この曲がリリースされた1週間後の1月18日には、東大安田講堂事件が勃発してたりする。大学生が政治や社会について真剣に考えていた時代。 ま、いまでは、まず考えられない時代だよね。
そういう時代背景からして、音楽もこの曲のような哲学的な内容の詩っていうのも「あり」だったわけですわ。
これもいまでは、まず考えられないことだよね。
音楽が世の中を変える力をなくして、かなり久しいけど、この時代っていのうは、まだ、音楽が世の中を動かす力ってあったんぢゃないかなぁ。
もちろん、ワタシにとっては想像の世界だけど。。。。
そそそ、この曲がヒットしてた1969年2月〜3月の時点では、ワタシはまだ、この世に産まれていない。まだ、オフクロのお腹の中にいる頃の話ですわ。
でもですよ、なぜか聴いたことがあるんだよね。不思議なんだよね音楽って。
物心がついて、初めて意識してこの曲を聴いた時、「あ、これ・・・」って思ったもの。
まあ、まだ物心がつかない頃、曲名も知らないで、聴いた記憶が、記憶のどこか奥深くに残っていたのかもしれないけど。。
ちなみに、はしたのりひこ氏は、元フォーククルセイダースのメンバー。フォーククルセイダースを解散して、結成したグループが、このシューベルツって訳ですね。
メンバーは、はしだのほかに杉田二郎(G)、越智友嗣(G)、井上博(B)の純粋なフォークグループでしたけど、70年に井上氏が急逝されて解散したんですよね。
杉田二郎氏は、その後ジローズを結成して、今はソロ活動・・と。
この時代からのこのテの人脈系統図を追っていくと面白いですよねぇ。
最後に
♪ 振り返らずただ一人一歩ずつ 振り返らず泣かないで歩くんだ 何かを求めて振り返っても そこには風が吹いているだけ ♪
ガンバレ!! ミンナ。 ガンバレ!! ワタシ。
なつかしいなぁ・・・って思う方も多いんじゃないかなぁ。
手前の、及川光博に似てるギターのヒトが、若き日の杉田二郎氏です。
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