1977_01_ラストシーン






今回の1曲セレクトは、「ラストシーン」西城秀樹です。

まずは、データです。

・タイトル     ラストシーン
・アーティスト   西城秀樹
・作詞       阿久悠
・作曲       三木たかし
・編曲       三木たかし
・リリース日   1976年12月20日
・発売元     RVC
・オリコン最高位 8位
・売り上げ枚数 22.6万枚
・THE HITCHART HOT30最高位 4位
・ベストテンランクイン期間:1977年1月17日付〜2月28日付

 ここしばらく、1日数曲ずつ「1曲セレクト」を公開していたんですが、昨日更新した分で、「1月」のヒットは、今まで書いた分の「ストック」が切れちゃいまして・・・・。
 今日から月末までは、暫く、1日1曲ずつ、「新たに」書く曲を載せていきたいと思います。

まあ、以前と同じ形式に戻す・・・って感じですね。


ときに・・・売り上げ枚数は、びっくりするほど売れたわけぢゃないけど、根強い人気がある曲ってあるんですよね。
 最近は、「売り上げ至上主義」に走りすぎているキライがあるんで、「売れた方が勝ち」なんて、アホな考えが蔓延して、そういう、「あんまり売れなくても人気がある曲」っていうのは、少なくなってきたんだけど。

 例えば、シブがき隊の「スシ食いねぇ」とかさ。シブがきっていうと、なぜか、この曲ばっかりかかるんだけど、実はこの曲、そんなに売れたわけじゃない。オリコンでも最高10位だし・・・。

まあ、例えがあんまりよくなかったけどさ。。

で、今日セレクトしてきた、西城秀樹の「ラストシーン」。。

この曲は、ヒデキの曲の中でも、それほど爆発的に売れた曲じゃない。売り上げ枚数22.8万枚は、この曲の前の「若き獅子たち」とほぼ同じ。

でもですねぇ、ファンの間では、根強い人気があるんですよ、この曲。

昔、月刊「明星」の付録の歌本「ヤンソン」で、西城秀樹の人気投票をやったことがあるんですよね。えーと、たしか1981年の5月号だったかなぁ。
 その時点での人気1位は当然のことながら「YOUNG MAN(Y.M.C.A)」だったんだけど、これに次いでの2位が、この「ラストシーン」だったんですよ。

 これには、ワタシも驚いだよなぁ・・・というか、その時点で、この「ラストシーン」って曲知らなくてねぇ、なんじゃこりゃ? ・・・って思ったもんですよ。

実際にこの曲を聴いたのは、それから大分だった頃じゃなかったかなぁ。

最初の印象としては、インパクトの薄い「ミディアムバラード」で、はっきりしなかったなぁ。 正直、なんで、そんな人気があるのかよく分かんなかった。

でも、何回も何回も聴いているうちに「味」が出てくるんですよ、この曲。 ますでスルメのような(わぁ陳腐な言い回し)。。。

味が出てくるような曲調もそうなんだけど、それよりも、歌詞のシチュエーションなんだろうな。

「ラストシーン」・・・とあるくらいだから、愛の終わり・・・「別れ」の曲ですよ。
でも、研ナオコの「あばよ」のように、すっぱりとフラレて別れるわけじゃない。 なにか訳があって別れなくちゃならない・・・っていうシチュエーションに、ウルウル来るんだろうなぁ・・・ヒデキのファンにとっては。

 いや、この曲に限らず、この時期の曲って、こういうシチュエーションが多いんだよね。この曲と全く同じ時期にヒットしていた、ジュリーの「さよならを言う気もない」って曲も似たようなシチュエーションだったし。。。

 おそらく、そういう別れが「美徳」とされていた時代なんだろうな・・・、なんて分かったように書いちゃいますけどね。 当時7才だったワタシには、実際のところは分からないですが。。。

ただね、歌詞の最後の

♪ 暖かい日差しの中で 熱があるように 僕は 震えてた〜 ♪

っていう一文。 絵になるんだよなぁ。画像が浮かんでくるようで・・・。まさに「ラストシーン」だよね。

阿久悠氏ってのは、こういう、あたかも「シーン」が浮かんでくるような歌詞を書かせたら天才的だったと思う。

この曲と同時期の大ヒット、石川さゆりの「津軽海峡・冬景色」なんてそうじゃん

♪ 上野発の夜行列車降りた時から 青森駅は雪の中〜 ♪ って言うくだりだけでシーンが浮かんできますよね。

PVなんてなかった時代だからこそ、歌詞のフレーズで、聴く人各々が絵を浮かべる・・・そういうのも「ウタ」の醍醐味の一つだと思うんだよね。

 今は、PVっていう「固定」された絵を見せられる時代じゃん。各々が情景を思い浮かべなくてもいいわけで・・・。便利な時代になったのかもしれないけど、「行間」を読む力はなくなりますよね。。。

 


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